湯けむりJKふたり旅(2)
「……別荘というより、小さな旅館じゃないのか、これ?」
「昔は民宿を営んでいたそうです。ただ、立地があまり良くなくて……」
山の上に建つ、立派な和風建築。
鄙びた一軒家を予想していた黒宮は、思った以上に大きな建物に驚いていた。
なるほど、これを「別荘」として持て余す程度には、名家なのだろう。
荷物を運び、ひとまず居間の隅に積んでおく。
それが済むと、もう居てもたってもいられらなくなって、京子を抱きしめた。
ふんわりと、甘く瑞々しい、十代の少女の匂いが鼻腔をくすぐる。
「あ……」
「もう我慢できないぞ」
背後から包み込むように抱き締めると、わきわきと手を動かして、ほっそりしたからだをまさぐった。
小さな作りをした、折れてしまいそうに細いからだ。
その輪郭を確かめるようにして撫で回し、シャツワンピースのボタンをひとつひとつ外していく。
「ん……嗚呼、黒宮さま、まだお布団も敷いていません……」
「そんなのいいだろ」
運転中、何度路肩に止めてカーセックスになだれ込もうと思ったか。
溜まった欲望が下腹部に集まって、勃起が小さなお尻に押し付けられる。
これ以上無いくらい、あからさまなセックスの要求。
ワンピースのボタンは、腰のあたりまで外されてしまい、愛らしい白のブラが見えた。
「あむ、んん……ふぅ……」
深く甘いキス。
頬を染めた少女が、おずおずと応える舌先を捕らえて、己がそれを激しく絡みつかせる。
ちゅぷ、ちゅぷと湿った音を立てながらの接吻の最中も、愛撫の手は緩めずに。
手慣れた調子で、指は少女のショーツの下、姫所を探り当てて、小さな割れ目を弄ぶ。
「はぁんっ!」
嬌声にキスが止まり、真っ赤に染まった顔が離れてゆく。互いの唇を伝う、銀の糸。
それでも止まぬ愛撫に、京子は困ったような表情で、
「あの……もう、大丈夫です……」
蚊の鳴くような声で、そう囁いた。
「黒宮さま……」
畳の上に、開けたワンピースを広げ、その上に少女の裸体を横たえる。
京子の瞳は、上になった男の股ぐらに注がれていた。
痛いくらいに勃起した、隆々たる肉棒。
グロテスクで、不吉さすら感じる造形だと言うのに、それから目が離せない。幾度となく彼女を貫き、犯した、男の武器だ。
「ショーツ、脱がすぞ」
少女は言われるがまま、脚を上げて、最後の下着が引き抜かれるのを見守る。
ブラも外され、生まれたままの姿を曝け出し、どうしようもない羞恥と、甘い期待が満ちてた。
それは閉じた瞳と、切なげに寄せられた眉根という表情になって現れて。
覆いかぶさる男の情欲に火を灯す。
ずぷ。ずぷずぷ。
小さな穴を押し広げるように、肉槍が突き込まれた。
少女の肢体には太過ぎるそれが、肉襞を抉るように埋め込まれ、入り込んでゆく。
「んああっ」
からだの中心から征服されるような感覚に、少女の口からは切ない声が漏れ。
黒宮は、いつ味わっても瑞々しく、ぷりぷりとしたおまんこの具合良さに舌を巻いていた。
やはり、思春期の少女の肉穴は違う。
上から覆い被さって腰を使うと、耳元であん、あんと響く甘い声。
その控えめで、何かを堪えるような調子が、京子らしかった。ぐちゃぐちゃに乱れるまで抱いても、どこか品の良さを残す少女なのだ。
そんな育ちの良い、深窓の令嬢の初物を奪って。
こうして、自分からセックス旅行を誘ってくるところまで、乱してやった。
そう思うと、腰の動きが更に激しくなる。
小さな穴を壊さんばかりの、ずぽずぽという前後運動に、少女の啼き声が高まって、か細い腕が背中に回された。
異性に滅茶苦茶にされて、どうにかなりそうな中で、飛んでいってしまいそうな肉体を繋ぎ止めようと、犯している当の男を抱き締める。
矛盾に満ちた、交わりの抱擁だ。
乙女の粘膜をたっぷりと擦り上げて、活力を得た肉茎が、狭隘の中でびくびくと震え始める。
生殖の前兆に、男を見上げる少女。
そのあどけなさ、無防備さに、黒宮は奪うようにキスをして、そのまま腰を激しく打ち付けた。
どぷ、どぷっと生々しい音がして、かたねりの精液が、砲弾のように撃ち放たれる。
「ん、ふぅ……黒宮さまの、お大事が、びくびくって……熱い、です……」
「くうっ」
小さな穴の奥深くまで子種を流し込むと、黒宮も畳に横たわって、しばらく言葉も交わさず、互いの体温を感じ合う。
セックスの直後は、誰もが静かになる。満たされたような、虚脱したような、不思議な感覚だ。
まるで凪のような時間が、黒宮は嫌いではなかった。
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しばらくして起き上がると、行為の後始末をする。
畳の上に体液が跳ねていないか確認して、ワンピースと下着は洗濯かごに入れておく。
「……もう、やっぱり。たくさんお洋服を持ってきて、良かったです」
「ははっ、悪いな」
少し拗ねたように唇を尖らせる京子の、頭をわしわしと撫でてやる。
すると、女心は秋の空、泣いたカラスはもう笑って、嬉しそうな顔をして、言うのだった。
「そういうの、ずるいですよ、黒宮さま」
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