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電車で尿意を我慢する巨乳女子大生を助けたら惚れられて!? 爆乳未亡人まで加わってたっぷりイチャイチャ母娘丼をたらふくどうぞ!6話

女子大生を電車で助けたらお付き合うすることになった件。

 どこかで聞いたことがある風に俺の状況を説明してみたが、他人事であれば間違いなく病院を勧めていた。若干ハメられた感は否めないが、それでも美人女子大生が彼女になったことに浮かれている自分は確かに存在している。

 こうして始まった凛さんとの恋人生活は……。拍子抜けするほど健全であった。透け透けランジェリー姿で攻めてきた女性からは想像できないほどに、今時高校生ですらもう少し健全に不健全なお付き合いをすると言いたくなるほどだ。むしろ、健全すぎるせいで不健全ともいえる。

 近所の喫茶店にいけば、

「まことさんは珈琲に砂糖やミルクは入れますか?」

「どちらも。砂糖は二つですね」

「甘党なんですね」

「いやいや、子ども舌なもんで。凛さんは?」

「私は珈琲はブラック派なんです」

 お互いの好みを知り合った。

 水族館へ遊びに行けば、

「まことさん! はやくはやくっ!」

「ま、待ってください……っ」

「イルカショーが始まってしまいます! イルカですよ、イルカ!!」

 大人びた彼女の年相応の可愛らしさ。と若さの体力をいやというほど知ることになった。

 評判のラーメン屋に行けば、

「本当に……こんな店でいいんですか?」

「ですから、私は別にお嬢様ではありませんよ? ラーメンだって友達と学校に帰りによく行ったものです」

「それならいいんですが」

「あ、メンカタメヤサイマシマシでお願いいたします」

「本当に慣れてるっ」

 自分の食がどれだけ細くなっているかを痛感するはめになった。

 映画を見にいけば、

「まことさん、せーので見たいものを指差しませんか?」

「いいですね、では、せーの」

「有名な恋愛ドラマの続編映画ですか」

「ドラマが好きだったもので。凛さんが選んだのは、海外のスプラッタホラー……」

「好きなんです!」

「これは勝負するしかありませんね」

「……たとえまことさんが相手でも、引けない戦いがあるのです」

「「最初はグー!!」」

 その日は、寝るときに電気が消せなくなった。

 湖畔のロッジで一夜を共にすれば、

「あれがおとめ座、あれがうみへび座でもう少しあとだとさそり座が綺麗に見えるようになりますね」

「まことさんは、星座がお好きなんですね」

「友人に好きな奴が居ましてね。ほとんどすべてがそいつからの受け売りなんですよ」

「まあ、ではその方のおかげでいま私はとても楽しい時間を過ごさせていただいているわけなんですね」

「そういうことにもなりますが、奴のおかげとは言いたくは……ないですね」

「仲良いんですね」

「ボチボチってところです」

 満点の星空の下で、高級ワインの美味しさを知った。

 などといった具合である。

 もちろん、手を繋いだり、腕を組んだりとスキンシップは行っているものの性的な行為はキスすらしていない。一夜を共にしたといっても、寝るときは別の部屋でという健全の徹底ぶりだ。それらはすべてが凛さんの将来のためだ。優子さんのいう強制的な妊娠がどこまで本当かは分からない。それでも、この時の凛さんは第一志望だった不動産関連の大企業に就職が決定していた。それを一時の感情で邪魔するわけにはいかない。

 何度もデートを重ねており、俺も本当に彼女に惹かれていた。だから、年齢がどうのこうのといって身を引くつもりはなかった。そもそも、三十路越えと女子大生と考えるから犯罪臭がするだけで、彼女が卒業してしまえば俺と彼女の年齢差は十年もない。誰になにを言われるでもなく堂々とお付き合い、そして結婚だってできるんだ。

 俺が彼女と同い年の若造であれば生殺しの状態に耐えられなかったかもしれない。だけど、俺もいい年で世間的にいえばおっさんと言われるような年齢である。性欲との付き合い方だってそれなりに嗜んでいるし、手を出してはいけないと分かれば発散する方法はいくらでもあるんだ。

 付き合う流れこそちょっと特殊だったが、実に健全で、実に純愛な恋愛なんじゃなかろうか。

「え? 卒業しても、えっちはしない……?」

「優子さんのいうことがどこまで本当かは分かりませんが、少なくとも二、三年はしないほうがいいんじゃないでしょうか」

「……私のためでしょうか」

「正確に言えば、俺達二人のためです」

「まことさん……っ」

「ちょっとかっこつけました」

「それは言わなくていいことです」

「空気に耐えられなくなって……」

「もう!」

 ポコポコと叩かれる背中の心地よさに、俺はすっかり酔っていた。優子さんにえっち禁止令を出された時とは違って凛さんがすぐに俺の意見に納得してくれたことも安心する材料になっていた。

 だから。

 俺は気付かなかったんだ。

 俺の背中を叩きながら、彼女が何かを思案していたことに。

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