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飛鳥は見学したい

「この中に変態が1人います」
「1人?」
「それはお兄ちゃん、あなただーっ!」

昨日に引き続き、騒々しい食卓だ。昨日騒がしかったのは主に俺だが。
今日の朝食は五穀米に味噌汁、ほうれん草のお浸しと野菜炒め。連日射精続きの俺は朝食からしっかり栄養を取らないとね。

「だってさ、お兄ちゃん昨日お母さんのおっぱい吸ってたんだよ!? 幸せそうな顔して!」
「まあ……」

昨夜、俺は実の母親の乳首を吸ってしまった。それに関しては事実なので否定しない。おっぱいを飲まないかという提案をきっぱり拒否できなかった俺の、不徳の致すところだ。
薬物に手を出す人もこんな感じで断れずにやっちゃうんだろうな。知らんけど。母乳に依存性がないのが不幸中の幸いだ。
でも、セックスを迫ってきた人達に変態呼ばわりされる筋合いはない。
俺は弁解のために口を開く。

「あれは奈々さんが……」
「奈々さん!?」

愛海が目を見開いた。

「お兄ちゃんずっとお母さんのこと『母さん』って呼んでたじゃん! 急に『奈々さん』って呼ぶのなんでよ!」
「べ、別にいいだろ何でも」
「あら、女として見てくれるの?」

頬を染める奈々さん。とても可愛い。

「だって、しょうがないだろ! グラビアアイドルとして俺に迫ってきて、射精の手伝いもする気満々なんだから! おっぱいも大きいし、綺麗だし! 女として見ざるを得ないだろ!」
「うわー……めっちゃヤバいこと言ってるよお兄ちゃん」

愛海が目を細めた。
もっぺん言うけど、お前にドン引きされる筋合いはないぞ。

「康太は歳上もイケるのね」

姉さんが満足そうに頷いた。

「いいか? 3人がグラビアアイドルとして男の気持ちを理解できるように、エッチなことには協力する。基本的にどんな要求でも俺は飲む。俺にできる事はそれぐらいだからな。協力するのは3人共だ。家族間で差を作ったりしない」

ただし、と俺は続ける。

「ただし、セックスだけはしない。その一線だけは守る」
「お兄ちゃん、一生童貞として生きるの?」
「なんで俺は家族としかセックスできないんだよ……」

そんな縛りプレイしてません。

「これはみんなのためなんだ。もし家族でセックスして、そのことが世間にバレてみろ、グラビアの仕事なんてなくなるぞ。芸能界ってのはイメージが大事なんだから」
「確かに」

姉さんは納得したように相槌を打った。

「3人のことが嫌いなわけじゃない。もちろん好きさ。掛け替えのない家族だ。だからこそ、3人が好きな仕事をできなくなるような状況にはなってほしくない。よって、セックスはなし。いいな?」

3人は頷いた。渋々頷いたように見えるが、まあよろしい。

「じゃあお兄ちゃんがこの中の誰かとセックスしたとき、お兄ちゃんはその人を家族じゃなくて好きな人として見てるってことだね」
「ん?」

なんかニュアンスが変わって伝わったような気がするが。まあいいや。

「そうそう、私の初めての撮影の日が決まったんだよ。次の土曜」
「おお、良かったじゃないか」

妹の愛海はついこの前グラビアアイドルになったばかりで、撮影もまだしていない。

「お母さんとお姉ちゃんと一緒に海で撮影するんだけど、お兄ちゃんも来る?」

なるほど、初めての撮影は家族一緒にするのか。その方が愛海も緊張しなくて済むだろうし、安心だな。

「分かった。行くよ。愛海の初めての晴れ舞台だもんな」
「やったー!」

万歳する愛海。シャツが上がっておへそが見えた。
……こんなんで勃起しちゃったよ。

「愛海のおへそで勃起したんだ、康太」

姉さんにバレてしまった。全部言うなよ。

「えー、そうなんだぁ。どれにしますか?」

愛海が壁に貼ってあるお品書きを指さす。俺が家族を性処理で使うときに選択できるオプションがずらっと並んである。「ゴムありセックス」は俺が線を引いて消した。その横に奈々さんが「授乳」と付け足してある。

「じゃあ、姉さんにフェラしてもらう」

妹で勃起した挙げ句に妹に射精させられるのはちょっと屈辱的なので、俺は姉さんを指名した。

「はぁ!? お兄ちゃん私で勃起しといてお姉ちゃん指名するの反則でしょ!」
「反則じゃないよ。一番近い人を使うってルールだろ? 今俺の一番近くにいるのは姉さんだから」
「ムキーッ!」

俺のおちんちんを咥えようと飛びかかってくる愛海を俺は軽やかに躱す。

「じゃあ康太、トイレ行こっか。そこで抜いてあげる」

姉さんは勝ち誇ったような笑みを愛海に向けた。

「……愛海はあれでグラビア上手くやれるんだろうか」

トイレの中で俺は溜め息をついた。便座には姉さんが座っている。

「あれでやるときはちゃんとやるのよ。ほら、早く済ませましょう」

姉さんが口を開けた。
今からここに、俺のおちんちんを……。

「よし、入れるよ」

俺はズボンを脱いで、おちんちんを姉さんの口に入れた。
姉さんには色々な初めてを奪われてる。手コキも初めては姉さんだったし、パイズリも姉さんだし、フェラは今このときが初めてだ。
俺の色んな初めてが姉さんで埋まっていくのは、正直悪い気分じゃない。

「んっ……♡おっひい……♡」

姉さんがぎこちなく顔を前後に動かす。一生懸命なフェラが可愛い。

「姉さん、俺を見て。じっと見つめて」

姉さんが少し顔を上げて、俺の目を上目遣いで見つめた。
綺麗だ……。

びゅるるっ!

姉さんの口の中に俺は精液を発射した。姉さんは一瞬だけ顔を顰めたが、精液をちゃんと飲んでくれた。

「……気持ち良かった?」
「うん。ありがとう」
「見つめたらすぐに射精したね」
「姉さん……綺麗だから」
「ああやって見つめられると男の子は興奮するんだ……勉強になる」

良かった。グラビアアイドルとしてのスキルアップに貢献できてるみたいだ。
スッキリしたところだし、学校行くか。

***

「へー、撮影があるんだ」

学校の休み時間、俺は飛鳥に話しかけていた。
飛鳥は次の授業で提出する課題に取り組んでいる。取り組んでいるというか、友達のノートを何も考えずに写しているだけだが。

「そう。どうなることやらって感じだけど」
「ねえ、私もその撮影、見学していいかな?」

飛鳥が顔を上げた。

「えっ!?」
「ダメ?」

どうだろう……。
でも俺が来ていいなら、飛鳥もいいよな? 俺だってグラビア関係の人間ではないし。

「聞いてみないと分かんないけど、多分いいと思う」
「マジ? やったー!」
「……まさか、お前までグラビアアイドルになりたいって言うんじゃないだろうな」

俺の疑いに、飛鳥は手をひらひら振った。

「いやいや。私Dカップだよ? グラビアなんて無理だって」

俺は飛鳥の胸を見る。確かに制服の上からだと、あまり起伏が感じられない。家で見る同じ制服の妹とは大違いだ。
……でも、巨乳家族と一緒に暮らしてると麻痺しちゃうけど、Dカップは別に小さくはないよな。

「……なんか失礼な視線を感じるんですけど」

飛鳥が両手で胸を隠した。

「あぁ、ごめんごめん」
「康太はもっと大きい方が好き?」
「いや……どうなんでしょう」

昨日奈々さんの胸を吸った感触が舌に蘇ってきた。さっき姉さんに抜いてもらったはずのおちんちんがムクムクと起き上がる。
いかんいかん、最近の家族のせいで俺のおちんちんが馬鹿になってきた。鎮まれ鎮まれ。

「で、でも、撮影なんて来ても面白いもんじゃないと思うけどね」

俺は話題を変えた。

「そう? 結構面白そうだけど。てか、康太は何回か行ったことあるんでしょ」
「昔はね」

小さい頃は、母さんが撮影する横でスタッフの人に遊んでもらったりなんてことがあった。でも随分昔の話だ。
そう考えると、グラビア撮影に行くのはかなり久し振りだ。

「……俺もちょっとワクワクしてるな」

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