童貞なのにメスガキを演じる道化
天王寺の家はちょっと大きい一般家庭だった。
庭があって、二階建ての洋風の家。その部屋の中にはゲーム機が置いてあるので、天王寺はゲームをするらしい。
「天王寺さんってゲームするんだ」
「まあ、暇つぶしにね」
「へー」
クンクン。
部屋の匂いを嗅いだ。女子特有の甘いような香りが鼻孔に入る。ほっほっほ、うひょひょひょ、いいにほひ。
とりあえず無遠慮に天王寺のベッドに腰かけた。俺がむらっとする行動をとれば、女子もむらっと来るだろう。そもそも、あんな告白の後で俺を家に招き入れている時点で、天王寺の答えは決まっているようなものだが。
「『……頭打った? とりあえず、家くる?』」
所詮は天王寺もただの女子。男子がエッチしたいって言ったらムラっと来ちゃうんですね。
「あー、にしても暑いね~」
パタパタッと胸元に風を送り込むように服を引っ張り戻す。別に暑くない、俺の胸を強調させるためのポーズだ。
天王寺はそんな俺の様子を見つめる。何か言いたげにしたが、目が離せていない。
「ちょっと脱ぐかあ」
上着を脱いでYシャツ姿になった。ジロジロッと視線を感じる。
「天王寺さん、おっぱい触る?」
おもむろにそう言った。天王寺は顔を真っ赤にして口を細めながらぼそぼそと呟いた。
「……いや、私は別に……」
「触りたくない?」
「……」
この世界では女子が男子の胸に興奮するのはスマホと雑談でリサーチ済み。ちょちょちょろすぎですよ天王寺さん(笑)。女子なんておっぱい揉ませてべろちゅーすれば余裕ってわけ。
天王寺さん(笑)の手を取って、俺の胸に手を当てさせる。顔を真っ赤にしてるが、手を離す気配は感じない。
「あんっ♪ 天王寺さん、エッチぃ~」
「ちがっ、アンタが、揉ませて……」
喘ぎ声はアレンジ。喘ぎ声のリサーチまでできなかったが、適当にそれっぽいことを言う。
天王寺は顔を真っ赤からさらに真っ赤っ赤に染めて、それでも手を離さない。むしろちょっとだけ揉む動作に入った。
天王寺さんも身体は正直なんですね~。
「え~、揉ませてって、どこを揉ませてるの?」
「それは、だから……」
「名前言ってくれなきゃ分かんないな~。もう触らせるの止めちゃおっかな~」
メスガキ煽りを駆使して煽る。この世界だとオスガキか。割と意味分からん単語だな。
「お、おっぱぃ……」
「ん~?」
ぼくわかんなーいと言うように首を傾げる。うぜえけどこれ興奮するのか。でも俺はこんなメスガキに精液を何mlもティッシュに放ったのだ。心の中のメスガキを信じろ。俺はメスガキ俺はメスガキ。処女とか許されるのって中学生までだよね~(笑)
「おっぱい、触ってる……」
「わー、よく言えました。偉い偉い。そんなに俺のおっぱい触りたかったんでちゅね~」
頭をなでなでしてあげた。
恥ずかしそうに顔を沈める天王寺。
こんな姿の天王寺を、俺は見たことがなかった。
こんな格好悪い天王寺なんて、見たくなんてなかった。
嘘だ、見たかったからこうして煽ってる。
俺は自分が分からなくなった。
俺はメスガキなのか、それともオスガキなのか。
どうして俺は、自分が童貞なのに、こんな処女を煽るようなセリフを吐いているのか、とても冷静になりながらも、チンコは期待で勃起が止まらない。
「いいよ~触って、好きなだけ触って~」
「……ぅん」
もみもみもみもみ。
ないおっぱいを触られる。楽しいのかこれ。
おっぱいはあるからいいんじゃないのか。それとも男の胸だったら誰でも良いって言うのか。
女の子ってみんなスケベなんですね。男の胸だったら誰のでもいいんでしょう?
おもむろに、天王寺の胸を揉んだ。
もにゅん。
やわらかい。俺も女の子の胸だったら誰のでも良かった。
やばい、めっちゃ興奮してきた。ていうかこの感触、ノーブラか。この世界ってノーブラが当たり前?
「ん……ちょっと、山川っ……」
身悶える天王寺。えっろ。
もみもみ。
もみもみ。
お互い胸を揉み合った。互いに互いの胸で興奮し合える幸せな世界が、ここにはあったんだ。ラブアンドピース。おっぱいあんどおっぱい。
力のあった目はすっかりトロンと溶けている。エロすぎでしょ。
「山川、服、脱いでよ」
「なら天王寺さんが脱がして」
「……」
震える指で俺のボタンに手をかける天王寺さん。手が震えすぎてボタンさえうまく外せない様子。か、かわい~~~~~。普段はあんなに格好良いイケメン女子高生なのに! 休み時間とかも友達とだべらず一人で寝てる一匹狼なのに! 俺の服を脱がすのには緊張しちゃうんだあ。
ぷつぷつと、ボタンを外していくのが遅すぎるのがじれったくて、震えを抑えるために天王寺の腕を取った。ここでにこりと笑顔
ニコポ
。
「ほら、落ち着いて……(イケボ)」
「は、はい……」
暴れんな、暴れんな(ドブボ)。
「そうそう、一つずつ、大丈夫。逃げないから」
「うん……」
ボタンが全部取れて、Yシャツの前を開けられた。残るは下着のシャツ一枚。
ハアハアハアハア。天王寺の様子がおかしい。息が荒すぎて呼吸困難に陥るのかと思う。
「ぬがす、脱がすから。脱がすよ」
三段活用かな(小テスト0点)。
脱がしやすいように腕を上げて万歳してあげる。下から捲るようにシャツを上げていき、肌が外気に晒されるのが分かる。
「~~~~~~~~~~~~~~~~~~~!!」
「ごほぉ!?」
シャツを全部脱がさず、視界が白に染まりながら腕も動かせないままベッドに押し倒された。
「ああ、無理。マジ無理。もう犯す、犯すから」
ベロベロと生暖かい感触が肌を這った。舐められてる。え、えっちぃのはきら……好きです!
遠慮なしにズボンにまで手をかけられ、脱がされた。これも中途半端に脱がされたせいで、脚も満足に動かせなくなった。
「お、おっきくなってんじゃん。山川も、す、すすスケベすぎでしょ」
スケベじゃなきゃエッチしたいなんて言いません(真顔)。
なぜかパンツでまた恐る恐るという風に脱がされて、解放されると同時にぶるんっとチンコが跳ねた。
「もう、いいよね。勃起してるし。いいってことだよね。挿入れるよ? 嫌って言っても挿入れるから」
「むごむご」
シャツが邪魔でなんも言えん。なんも見えん。
これじゃあ俺の初体験の視界が真っ白なものになってしまう! どうして現実でさえもこんな眩しい修正をくらわなきゃならんのだ!
「ん、あ、く、そ。っあ。チッ……滑って、全然……って、あだっ!」
童貞が失われるかの瀬戸際でもたついている間に、俺はシャツを自分で脱ぐことに成功した。最初から自分で脱げばよかった。
とりあえずムカついたので、天王寺のおでこにデコピンをかました。パチンッといい音が鳴る。
「焦りすぎ、もっと男の子には優しくしなさい」
「……でもぉ」
天王寺が泣きそうな顔で俺を見る。可愛すぎでしょ(本日二度目)。
「これじゃあエッチするの、なしにしちゃおっかなー」
嘘だけど。こんな状態で放置されるとか辛抱できないです。俺と天王寺のちっぽけな心理戦が勃発した。
「や、やだぁ。ね、ごめん。ごめんね。なしにしちゃやだぁ」
顔を青ざめて、涙目で謝罪する天王寺さん。勝ちました(一勝)。
俺はこんな天王寺が見たかったのか。
俺はこんな天王寺が見たかったんだ。
あの天王寺玲央が、俺とエッチしたくてしたくて涙目になって媚びる。普通に興奮する。
慌てる天王寺の頭を撫でてやる。なでなで、俺のチンポもなでなでしてほしくてぴくんぴくん跳ねる。
「うそうそ、でも、そんな焦っちゃダメだよ」
「うん……」
何も言い返せずにしょんぼりと項垂れる天王寺の耳元で囁いた。
「――俺のことも、ちゃんと気持ち良くして欲しいな」
「っ!!!!! す、するっ!」
一気に元気になった天王寺が再び俺の胸に手を伸ばして、乳首の辺りを重点的にさわさわする。
触るだけじゃ飽き足らず、顔を近づけて乳首に口づけまでした。
さわさわ、ちゅばちゅば、さわさわ、ちゅばちゅば。
あの天王寺が俺の乳首を一生懸命弄って、ママになっちゃう……!
「……(気持ち良いかなと不安そうな顔)」
なでなで。
「ん……上手」
「……!(パァっと明るい嬉しそうな顔) ちゅばちゅば、ちゅうちゅう。れろれろ、ん……はぁ、ちゅっちゅっ」
一回褒めたら調子に乗ってすごい頑張ってくれる。女の子なんておっぱい吸わせておっぱい吸うの上手って褒めたら嬉しそうになるとか、女の子ってチョロすぎでしょ(笑)
あ、でもほんと気持ちいい。めっちゃムラムラする。もうチンコ触って欲しい。だけど当の天王寺が俺を気持ち良くするのに夢中になってそれどころじゃなくなってる。
「天王寺さん、もう、気持ち良くなったからさ」
「……? れりれろ」
「ん……挿入れたく、ならない?」
「!!? 挿入れたい……!」
起き上がり、また再び俺のチンコに天王寺のおまんこが近づいた。
「焦らない焦らない」
俺も自分に言い聞かす。
元の世界では考えられなかった。天王寺のおまんこが見れるなんて考えもしなかった。
目の前に、俺のチンコのすぐ上に、あの天王寺のおまんこがある。
パソコンで無修正の画像なんて見れても、リアルで同級生のおまんこなんて見たことあるはずがない。
緊張で喉が渇いた。
ごくり。人が二人いるはずの部屋で、唾液を飲み下す音さえ聞こえるくらい静かだった。
さながら侍同士の真剣勝負。目の前の性器に互いに目を離したら死ぬかとでも言うように、目が離せない。
天王寺が上で対面座位の態勢で挿入れてくれそうなので、滑らないようにチンコの根元を抑えた。
焦らない、焦らない。
「ふー! ふー!」
くちゅり。チンコとおまんこがキスをした。
「あ」
入口を探り合うようにおまんこが揺れる。くちゅくちゅ。
興奮する。焦るな。興奮する。焦るな。
「あ、これ、こ、ここ?」
「う、うん。そのまま、腰下ろしたら、いけそう」
充血したチンコにおまんこが狙いを定めて降りる。
じゅぶっと亀頭が暖かいものに包まれた。
「そ、そのままで、入る。入るよ」
「う、うん」
ずぶぶぶぶぶぶぶぶ。
天王寺の腰が全部落ちて、俺のチンコが天王寺の中に全部入った。
「っ……!」
入った? 入った。入ってる。入った。
天王寺が上を向いて、だらしなく涎を垂らしてた。
「は、はいった。あ、や、ば。あつくて、きもち、いい」
馬鹿みたいな声でエロかった。
「あ、こ、腰。うごかさなきゃ……」
天王寺の腰が上がって、すぐ落ちた。
「だ、むり。ごめ、腰、砕けて……えぁ!?」
我慢できずに俺が腰を動かした。
我慢できるか! 本能のままに天王寺の腰を掴んで、自分の腰を上下に動かした。
天王寺が耐え切れずに俺にもたれかかって、俺も雪崩れるようにベッドに倒れこんだ。
構わず腰を動かす。
構うことなどない。
構う気なんてない。
目の前の快楽を貪るために俺は腰を動かした。
「あっあっあっあっ」
突き上げるたびに天王寺から声が漏れる。それが余計に興奮を駆り立てる。
イクのを我慢するなんて考えない。緩急なんて考えない。
天王寺が「待って」と言う。待つ暇なんてない。
天王寺が「お願い」と願う。叶える暇なんてない。
天王寺が「イっちゃうからぁ」と漏らす。それを聞く暇は――もうすぐできるかもしれない。
「天王寺さん、俺も、もうイクから、射精すから」
「あっ、うっ、んっ。射精して。私でぇ、射精してぇ。中、射精してぇ」
「っ!」
女性に膣内射精を願われて、余計に興奮するのは男の本能か。
ぱちゅんぱちゅん。肉のぶつかる音がする。習ってないはずの腰の動かし方はDNAに刻まれているように、がむしゃらに腰を動かした。
「イク、このまま、イク……!」
「わらしも、イク、あっあっあっ~~~!」
びゅるるるるるるる。
快感が白い粘液となって放出される。
ドクドクと無遠慮に天王寺の中を粘液が侵略する。
ねちょりと肉の中を汚すように残液がびゅっびゅっとチンコから出て行った。