巨乳キャラあつめました

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使用済みパンツの価値

天王寺と仲良く帰宅して、ファンクラブに見られたらどうしようとか思ったり、連絡先を交換したり、まあ色々なことをした『一緒に帰る』だった。
それはそれとしてエッチしたいんだが?
天王寺とエッチすればよかったかもしれないんだが?
できたら毎日エッチしたいんだが? こちとら学生、性欲盛りのエロ猿なんだが? 明日土曜だから学校で陰キャも探せないんだが?
だけど、なんか天王寺とエッチしてくださいって俺から言うの、すごい恥ずかしい気がするし、仮にとは言え付き合うことになってしまったから、すぐその日にっていうのも俺には無理だった。

ううむ。
うむむむむ。

「そういうわけなんだよ里奈」
「どういうわけなんだよお兄ちゃん」

困ったときは妹ちゃんに相談だ! また里奈を部屋に召喚して、相談会の始まり。

「かくかくしかじか」
「まるまるうまうま。いや伝わらないよ」

文学作品特有の省略の仕方ではだめか。

「――ってことなのさ」
「話した風にしても無理だよお兄ちゃん」
「ところで俺のパンツってもう使った?」
「どういうところでなの、お兄ちゃん。使ったよ」
「マジか。どうだった?」
「実の兄のパンツを使うという背徳感と興奮と、お兄ちゃん公認のパンツはお兄ちゃんからオナニー指示されてるみたいで良かったね。でもこっそり使うのも興奮すると思うから、今度は隠れてやってみる予定」
「お、おう。そうか。お前は本当に誰に対しても正直っていうか、公平なんだな」

パンツをあげた身から言うのもなんだが、普通もっと躊躇わないか?
ていうか逆転世界ってだけでここまでするって、元の世界じゃ気づかなかったが里奈って結構ヤバいやつだったのかもしれない。

「……お前の下着貰っていい?」
「え、うーん。まあいいけど。お兄ちゃんのパンツもまたちょうだいよ」
「等価交換だな」
「オークションにすると全然等価じゃないんだろうけどね」
「そっか。ところで使ったっていう俺のパンツは?」
「オークションにすると結構価値あったよ」
「待て! お前もしかして売ったのか!? 俺のパンツ!」
「使用済み未使用パンツで売ったらいけたね」
「使用済みでお前も使用したって言ったじゃん! ていうか実の兄のパンツを売るなよ!」
「200円だった」
「しかも安っ!? それお前の使用済みバレてるだろ!」
「冗談だよ。さすがの里奈も実の兄のパンツを使うことはあっても売ったりなんてしないよ。里奈を見くびらないで欲しいね、お兄ちゃん」

俺が普段寝ているベッドの近くに行って、ベッドの中からごそごそと何かを取り出す妹。俺のパンツだった。
……俺の部屋なのに、どうして里奈にあげたはずのパンツがベッドの中から出てくるんだろう。

「はい、洗わず返す」

さっきまでベッドの中に入ってたからか、ほかほかと暖かった。
……なんかこの世界での俺と里奈の関係ヤバくないか? まあどうでもいいっちゃどうでもいいけど。にしても、これはこれでエロさを感じるな。ただ、自分の下着にエロスを感じるのも大きく間違っている気がしてならない。

「でも実際、俺のパンツってオークションとかに出したらどれくらいの価値があるんだ?」
「新品が1000円だとしたら、使用済みが4000円くらいかな」
「……そっかあ」

使用済みの方が未使用より高いって、すごい矛盾に感じる俺はまだ良心があるのかもしれない。
そして聞いたら普通に返ってくるあたり、里奈も調べてるんだろうなあ。うわあ、なんか生々しさ増す。
……4000円かあ。新品の下着履いてひたすら売る職業に就こうかなあ。

「どうしたのお兄ちゃん。自分のパンツ握りしめて」
「いや、ちょっと……」
「それより、はい」

ちっちゃな手のひらを差し出す妹。

「うん?」
「代わりのパンツ。ちょうだいよ」
「……そんなに欲しいのか?」
「寄こせ」
「頼み方ってもんがあるんじゃないのか?」
「ください」
「もっとどうしようもなく!」
「ハアハア。もうダメぇ、ダメなのぉ。里奈ぁ、お兄ちゃんのパンツ無しじゃ生きていけないのぉ。ねえ、ちょうだい、ちょうだいよぉ。ぱんつぅ、ぱんつちょうだいよぉ」
「や、やるなお前……」

そこまでやるとは、思わず引いてしまった。
俺のパンツってそこまで言ってでも貰う価値はこの世界ではあるのか? だがもし里奈に同じことを聞かれたら、確かに俺も同じようなことを返すかも。

「ほらよ、パンツだ」

タンスからパンツを二枚取り出して里奈に投げ渡す。口と片手で一枚ずつキャッチする里奈。

「もご、もごごごもごごもぐもぐ」
「パンツ咥えて何言ってるか分からねえ……」

里奈は立ち上がり、パンツを咥えたまま部屋を出ていった。
隣で戸を開けた音が聞こえて、普通に戸を閉めた音が聞こえた。

今日、里奈がこの部屋に戻ることはなかった。

♀♂

「そこのおねーさん、俺と遊ばない?」

里奈からアイディアを手に入れた俺は、夕飯を食べた後、こっそり外に出ていって、夜道を一人で歩く疲れてそうなお姉さんに声をかけた。

「え? え?」
「ホ別、二万でいいよ」

山川帝、この世界で援交デビューします。

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