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女の子ってレイプされる妄想でオナニーするって本当ですか?

図書委員の代わりに座らされて、机の下に潜り込まれる前、神宮寺
じんぐうじ

あおい
と、その女子は名乗っていた。
聞き覚えのない名前で、見覚えのない女子だったから、同じクラスメイトではないだろう。
フェラが終わり、神宮寺が机の下から膝に手を置いて立ち上がる。背は高い。椅子に座ったままの俺は自然とその冷たい目で見下ろされる。

見下ろされるのも納得だ。
俺は、敗北したのだ。

エロさで俺は神宮寺に完敗した。だが不思議と悔しさは湧かない。スッキリとしたこの感覚が射精した後に似てるのは、実際射精した後だからだろう。
だが、それにしても、エロさで俺を上回ってこられるとは思わなかった。あんなエロ漫画みたいなことをされてしまうなんて……悪くない。悪くないどころか、良い。
そうだよ。
俺には大胆さが足りなかった気がする。
せっかくの逆転世界、エロ漫画みたいなことも今の俺なら――今の俺の立場ならできるんじゃないのか?
頭に電撃が落ちた気分だった。電車での痴漢被害、エッチしてくださいという告白、援助交際、だが結局これらは現実世界の普通の女子でもできたことだ。

ドクン――自分の新たな可能性を見つけ、心臓が高鳴る。さながら、サナギがふ化する方法を見つけた瞬間のように。
俺はビッチではなく――エロ漫画の女子に、なれるんじゃないのか?

「まあ、これに懲りたらもう、あんま舐めた真似すんなよ」

舐めた真似
フェラ
をしたのはそっちだろうと、突っ込みかけた口を引っ込める。
俺はエロ漫画の女子。
そんな面白おかしい突っ込みはしないっ!
とりあえず、射精して萎んだチンコをしまうために、パンツとズボンをいそいそと履きなおした。丸出しのままでは格好がつかない、履きなおしてから俺は神宮寺を見上げた。

「……(キッ)」

下から睨んでやると、神宮司はニヤニヤとした笑みを返してきた。

「おいおい、ちゃんと聞いたじゃねえか。それでもここに居続けたのはお前だろ?」
「だ、だからってこんな、ひ、ひどいよ」

そう言うと、鼻で笑われた。

「ハッ、ああそうだな。それじゃあ誰かに言うか? 学校で、クラスメイトの目の前でフェラされてイカされちゃいましたって」
「そんな……」

そんなこと、言えるはずないっ!
言葉に詰まる様子を見た神宮司は、腰を追って目を伏せた俺を覗き込むようにして、嗤う。さっきまでフェラしていた口を俺の耳元にまでやって、馬鹿にするように囁いた。

「気持ち良かったんだろ? なあ、オレの口で、あんなに射精してよ」
「……っ」

嗤う神宮寺に、顔を見せないように立ち上がった。

「か、帰る……」
「ああ。また気持ち良くなりたかったら来いよ」

俺はそのまま黙って図書室を出た。

♀♂

俺は――エロ漫画の女になれる。
神宮寺の嗜虐心を煽り、無事、図書室に行けばエッチなことができるようになった俺は、拳を握りしめて確信した。
これがつまりどういうことを意味するかと言うと。
これがつまりどういうことを意味するのか、俺には分からなかった。

でもこう、ノリノリになれるのは楽しい。
前の世界だったらきっと、男の俺がノリノリでやっても女子は「あ、うん……」みたいな冷めた反応が来そうだけど、この世界だと俺が乗れば、相手も乗ってきてくれる。

『あ……なんで止めるの?』
『おいおい、嫌って言ってたのはそっちだろう?』
『う……それは、その……』
『なら、どうして欲しいんだい?』
『お、おれのぉ、おちんちん気持ち良くしてください……!』
『くっくっく、よくできました』

みたいな。
そういうことが実際にできるってことだ。それだけで大分夢が広がった気分になる。
そうだ、あの神宮寺葵――間違いなく、エロの素質がある。少なくとも、俺が乗ればあの女は乗ってくれる。そんな確信を持てる。でなければ、あんな学校でフェラをするなんて発想はしないだろう。

『おいおい、本当にノーパンで来たのか? 変態だな』

みたいなみたいな!
そういう露出狂みたいな真似を俺はされる可能性があるのだ。キャー!

あーあ! 俺は別にエロいことなんてそんな好きじゃないんだけどなあ! あっちゃー、もう、女子ってマジでエッチなんだから!(ニコニコ)

そう、それに、相手が乗ってくれるということは、俺が相手を軽く操れるってことだ。
仮に俺が、『キミってどうせ処女でしょ? ぷぷっ、どうせ俺のこと襲う勇気もないんだよね、だっさー。処女が許されるのって小学生までだよねー(笑)』とか言って、俺をレイプさせるというシチュエーションも可能なのだ。
『エッチしよっか』、じゃなくって、『エッチされちゃう』というシチュエーションの実現の可能性を見出した俺は、とても嬉しくて、家で夕食を食べてる間もにやけ顔が止まらず、妹たちから「キモい」と言われ若干凹んだ。

「うぅ……」

くそっ、レイプされてえ!
なんか美少女か美女に、性欲のはけ口にされてエッチしてえ! それで事が終わったら申し訳なさそうな顔されて、一生俺に罪悪感を抱いてほしい! それでその女の子を都合よくお財布にする悪い男になりたいなあ。
はー、とため息を吐く。
このレイプされたい願望はなんなんだろう。元の世界のネットでは、レイプされるシチュエーションでオナニーする女子もいるという情報を見かけて、その時はあまり理解できなかったが、今なら理解できそうだ。
この世界で俺からエッチって、やろうと思えばやれるわけで。
誰かにエッチされちゃうって、つまりそれは、俺にどうしようもなく魅力を感じて我慢できなくなって襲っちゃうわけで、そっちの方が自分の価値観が上がったように感じて良いのかもしれない。
うん、天王寺なら俺のことをレイプしても良いな。むしろレイプして、一生俺に罪悪感という名の重荷で俺のことをずっと意識して欲しい。

悶々とする、昼にフェラはされたけど、ムラムラっとする。
そんな時は――俺の妹だ。
俺はタンスから供物用のパンツを持ち出して、妹である里奈の部屋に突撃した。

コンコンコンとリズミカルにノックを刻む。ガチャリと開けて出るのは、お風呂上がりで顔を上気させている妹の里奈だった。ふーん、エッチじゃん。

「どうしたのお兄ちゃん、里奈になにか用?」
「雑談しようぜ!」
「いいよ、部屋に入る?」
「ん? 今日は良いのか?」
「うん、今日は良いよ」

良いらしいので、遠慮なく部屋に入る。ぬいぐるみがあって、甘い匂いのするピンクが多めの女の子らしい部屋だった。妹でも女子の部屋ってだけで、変な意味ではなく変な気分になるのは俺だけだろうか。
なんとなく姿勢を改めて正座すると、里奈も律義に正座を返す。

「日によって良い日と悪い日があるみたいだけど、何かあるのか?」
「うん、里奈がナニした後か前かの違い」
「……」
「あ、里奈がオナニーした後か前かの違いだよ、お兄ちゃん」
「ナニって言葉が何を表現してるのか分からなかったわけじゃない。本当にお前は誰にも正直っていうか、公平なんだな……」

そう言うと、里奈はむっと口を尖らせる。

「さすがの里奈も、お兄ちゃんから色々貰わなきゃここまでは言えないよ。里奈に勇気をくれたのはお兄ちゃんなんだよ」

言葉だけ聞くとすごい良い話みたいに聞こえるが、俺があげたのは俺のパンツしかない。それにしてもそうなのか、里奈を変えてしまったのは俺だったのか。俺はとんでもない化物を生み出してしまったのかもしれない。
最近、ヤバくなり度合いがヤバいので、若干心配になりながら俺は聞いた。

「……里奈ってそのうち、俺のことレイプしたりとか、あり得ると思う?」

普通はレイプする可能性を本人には聞かないだろうが、正直で公平な里奈は答えてくれるだろうから聞いた。

「あ、里奈はそういうのあんま好きじゃない。和姦が良いな。男の人が可哀想なのは濡れない」
「なるほど……じゃあ俺のことをレイプすることはないんだ」
「あんまり好きじゃないね」
「……可能性はあるのか?」
「どんなわずかな可能性でも否定しない――お兄ちゃんから教えてもらったことだよ」
「そんな格好良いこと教えた覚えもないし、結局否定できないだけじゃねえか」
「最近お兄ちゃんをレイプする夢見て興奮したからさ、割とタイムリーな話題なんだよね」
「ええ……」

可哀想なのは濡れないとかいう言葉はなんだったんだ。
ていうか、俺をレイプする夢を見て興奮したのか……それ自体は俺とそんなにもエッチしたいって感じで、全然悪い気はしないな。
うーん、でも、なんかそうなると二人っきりが変に恥ずかしいというか、なんというか。

「あー、お兄ちゃんレイプしたいなあ」

目の前で言われると、恐怖だ。レイプされることよりも、それを平気で口に出す妹が計り知れなさ過ぎる。

「そのうち絵里お姉ちゃんと、お兄ちゃんのことレイプするかもしれない」
「平気でレイプ予告するな、って、絵里と?」

絵里は次女だ。金髪ツインテールでツンデレの、一周回って普通の妹。

「うん、お兄ちゃんのパンツ餌付けしてるから、うまくいけば手伝ってくれそう」
「なんかとんでもないことを聞いてしまったぞ。絵里って、あの絵里が? 俺のパンツを?」

夕飯にレイプされることを考えてニヤニヤしてる俺に対して、『きもっ』なんて失礼なことを言ってくるあの妹が、俺のパンツを貰ってる?
すごい興奮するなそれ。ツンデレのデレ部分を覗いた気分だ。

「もらった二枚のうち一枚を、お兄ちゃんから貰ったって言ってあげたら、驚いてた」
「そりゃあ驚くだろ」

実の兄のパンツを持っているお前にも、パンツをあげている俺にも。

「翌朝すごいツヤツヤした顔で、めちゃくちゃ里奈に優しくしてきた」
「……そういえば、なんか変にごはんのおかずとか分けてたな」
「パンツの行方がどうなったのか気になって、絵里お姉ちゃんがいない間にこっそり部屋で探したけど見つからなかった」
「まあ、そりゃあ隠すだろ」
「河原で拾ったエッチな本を隠してる場所にも、お兄ちゃんから貰ったものを大切に保管している箱にも、その他の隠し場所にもなかった」
「情報量が多いな」
「里奈はそこで、一つ考えて、絵里お姉ちゃんがお風呂に入った後に確認することにしたの」

雰囲気が変わり、何かとんでもない秘密が明らかになる予感にごくりと、息を飲んだ。
里奈は雰囲気たっぷりに口を開く。

「汚れた衣服を入れる洗濯籠、入っているはずの絵里お姉ちゃんのパンツはそこには入っておらず、代わりにあったのは、まだお風呂に入ってないはずのお兄ちゃんのパンツ……」
「怖い話やめろよ!」

履いたのかアイツ!? 俺のパンツ履いて学校に行って一日過ごしたのか!?

「里奈はとんでもない化物を生み出してしまったのかもしれない」

俺→里奈→絵里という化物を生み出してしまった順番の図式が見えたが、そうなるとそもそもの原因は俺ということになってしまうので振り払う。

「うん……まあ、なんだろう。相手を興奮させるにしても、言うことを聞かせるにしても、やりすぎは良くないんだな……」
「そうだよお兄ちゃん、パンツ頂戴よ」
「やりすぎはよくないので、本日のパンツはなしっ!」

とても不満そうな里奈を置いて、俺はパンツを握りしめたまま部屋に戻った。
その日俺は、そのうちマジで家庭内レイプされる予感を胸に、ベッドの中で普通に眠った。

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