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美巨乳リポーターとハメ撮り記録(1)

黒宮は夢を見ていた。
覚醒夢、と言うのだったか。ぼんやりとだが、意識はあり、移ろいゆくイメージの流れを眺めている。そんな感じだ。

それは見たこともない景色だった。

異国風の、石造りの神殿。見覚えのない様式だ。
強いて言うなら、西洋でも東洋でもない、中近東のそれに近いか。
禿頭の神官らしき男が、祭壇の前に立っている。
そこへ列を成して、信徒の女たち――そう、全てが若い女だ――がやって来て、祭壇の上に横たわり、その女性自身を捧げていた。
神官がにやりと笑う。
まるで底なしの悪意を形にしたような、そんな笑み。

「――黒の――女神の恩寵――によりて――恵みの雨を注ぐ――」

ノイズが走ったように、切れ切れな言葉。
日本語ではない。それが何語か、黒宮には見当も付かなかった。
恐らくは、この地上でかつて話され、遙かな昔に最後の話者が息絶えた、そんな言葉。
不思議とその意味だけが、断片的に理解できる。

そしてその先の行為は、ひどく生々しい。
神官が若い女に覆い被さり、祭壇の上で生殖器の出し入れを始める。
女の顔には快楽と、それだけではない、宗教的な恍惚が。

やがて行為が最高潮に達し、神官が女の腹に精液を注ぎ込む瞬間。
神殿の奥に据えられた、物言わぬ女神像が、何故かこちらを見ているような気がした。

「っ!?」

がばり、と跳ね起きる。
気色悪い夢だ。
最後の女神像、もうどんな造形だったかも覚えていないのに、こちらを見ていた、あの異様な感覚だけは消えない。

「ん……黒宮、さん? どうしたの、悪い夢でも、見た?」

寝ぼけ眼で、恋が問う。
そうだ。
昨日は恋を呼び出して、なぜか京子も付いてきて。
部屋で体力が尽きるまでセックスしたのだった。
キングサイズのベッドには、3人分の体温。
右隣には、抱きつくようにして京子が眠り。
起きたばかりの恋は、グラマラスな肢体をシーツで覆い、頬杖を付いて気だるげに笑っていた。

「ああ、後味悪いのを、な……恋、ちょっとカラダ、借りるぞ」
「え?あ、やん、もう、こんな朝から……」

夢の後味を消そうと、恋のからだを抱く。
朝勃ちしたモノを、昨日から散々味わっているヴァギナへ挿入して、ぬぷ、ぬぷと出入りする。

「んあっ、もう、京子ちゃんが起きちゃうよ……んんっ」

今は少しでも早く、あの夢の余韻を消し去りたい。
朝の光が照らす部屋で、黒宮は普段よりも激しく、恋の肉体を求めた。

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黒宮恭一は、冴えない男だが、愚かではない。
今まで、さして考えもなく「青い光」を使ってきたが、あの夢は異様だった。
どう考えても、この力と夢には関係があるのだろう。調べる必要がある。

魔術のことなら魔術書だ。

というわけで、ネット通販で手に入るものを片端から注文した。いかにも21世紀の魔術師らしいやり方である。
手に入るものは片端から注文したのだが(そう、魔術書は通販で買える)、あまり参考にはならなかった。
ただし、性交を儀式と見なす、性魔術という項目は目に止まった。

「性魔術、ねえ」

あの夢。
神官がやっていたことは、間違いなくこれだ。
自分も知らず知らずに、こんな魔術を行使していたのだろうか?
夢の中でも、抱かれた女は明らかに、快楽だけではない顔、恍惚の混じった表情をしていた。
恋と京子の場合は、回数を重ねるごとにムードが熱っぽく、妖しいものになったような気がする。

(丁度用意してたアレもあるし。確かめてみるか)

そうして黒宮は、水科香織の携帯に電話を繋げた。

シャワーの音が、部屋に響いていた。
黒宮は先に浴びてしまい、ガウン姿だ。
これからセックスする美女のシャワーの音というのは、何度体験しても興奮する。
とはいえ今日は、ベッドに横たわって悶々と待つだけではない。
今まで使ってこなかった寝室に入り、これからすることのために、色々と準備をしなければいけないのだ。
忙しく準備をしながらも、黒宮の顔には深い笑みが浮かんでいた。

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「……シャワー、上がりました」
「お」

女性の美の体現者が、バスローブを着てリビングに佇んでいた。
しっとりと濡れた、亜麻色の髪。
恥ずかしそうに眉根を寄せた、美しい顔。愛らしさを残した顔立ちに、今は何か不思議な色気が漂っている。
Hカップのバストがバスローブを大きく持ち上げ、合わせ目から愛の谷間が覗く。
くびれた腰つき、大きく張りでた桃尻とが、ディフォルメされたようなS字の曲線を描いていた。
いっそ卑猥なほど官能的な、愛の女神のようなからだ。

水科香織は、美しい女だ。

それが、今日はいっそう、綺麗になったように感じられる。

……ごくり。

思わず唾を飲み込むと、及び腰な手を引いて、今日の「舞台」へ連れて行く。
今日は特別なことをするよ、とだけ口にして。
そして寝室に入った途端、香織は呆然と立ち尽くしてしまった。

「ああ、こんなの……」

薄暗い部屋。
ムーディーな間接照明に照らし出されたのは、ハート型の巨大なベッド。
悪趣味なピンクの布団とシーツが、人工的な光沢を放っている。
そして周囲をぐるりと取り囲む、カメラのレンズ。
ベッドの上で起こることを、余すところなく記録しようと、黒宮が揃えたものだ。
彼女のシャワー中に用意して、もう録画は始まっている。

(ハメ撮りは元からしたかったけど。これなら、セックスの最中に何が起きてるか、あとで確認出来るしな)

趣味と実益を兼ねたセッティングというわけだ。
黒宮はにやりと笑うと、震える肩に手を置いた。

「じゃあ、今日の撮影を始めようか……」

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