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持て余した人妻の、姦淫どろどろセクロス(3)

ひどく乱れた姿で、静香は車に乗り込んだ。
不義の褥にほつれた髪は、そのままに。
皺になったカーディガンはバッグに押し込み、引っ張られてゆるくなったワンピースだけを身に着けて、胸元をさらけ出している。
豊かな谷間を飾るのは、金色のネックレス。
首筋には、男に着けられたキスマークの跡がついていた。
火照った肌に弛緩した笑みが、ホテルの中で行われた行為を、はっきり示している。

「……ねえ、黒宮さん。私、まだ帰りたくないわ」
「それでキャリーバックなんだな」

昼間にホテルでしっぽりやるために、キャリーバックを持ってくる女はいないだろう。

「せっかく主人が海外なんだもの、私だって羽根を伸ばしたっていいでしょう?」
「それで他の男と腰を振ろうって?」

わざと意地悪を言う黒宮に、もう、と唇を尖らせる。
そんなことを言いながら、不倫を非難する気など毛頭ないと、互いに分かっているのだ。
これはちょっとしたゲーム。
いけないことをしている、そんな秘密をスパイスに、火遊びを楽しんでいる。

「主人だって、きっと海外で、誰かとよろしくしてるわ」
「仕方のない女だな……それなら、こっちだって遠慮しないぞ」

車をだしながら、左手で女の股に手を伸ばす。
手探りでショーツをまさぐり、女性の陰部を遠慮なくいじり回した。

「お望み通り、俺の部屋に連れて行ってやるよ。
そこで部屋から出ずに、一日中セックスだ。その綺麗な肌に、たっぷり跡を残してやる。
それでいいんだな?」
「ええ……私のこと、滅茶苦茶にして。おまんこ擦り切れちゃうくらいに、ズポズポしてね」

静香はもう、淫乱な娼婦そのものだった。
下品に笑うと、黒宮はアクセルを踏んで、マンションへと戻っていく。
愛欲の時間は、これからが本番だった。

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マンションの床に、引き裂かれたワンピースが散らばっている。
むしり取られたブラに、ショーツが点々と続き、ベッドの上に、全裸の男女が絡み合っていた。
深夜の2時。
静まり返った夜の底で、燃え尽きかけた情欲の種火の、最後のひとさしを分かち合って。

「ふぅ、ふぅ……んはぁ、あむ……」
「はー、はーっ……」

ふたつの肉が、息を弾ませ、一つになろうと唇を吸い合い、互いの背に手を回してねっとりと手のひらを這わせる。
女の美しい腰が、男のそれに擦り合わされて、硬くいきり立ったモノを咥えこんでいた。
一日中使い込まれたおまんこに、種まきペニスがくっついて、絞り出すように射精をする。
じわっと下腹部に広がる、どこか不吉な熱。

もう互いに言葉を交わすこともなく。
ただただ、腰をよじらせ、擦り合わせて、秘めやかな交尾を味わう。
静香は女の全てを尽くして、黒宮に興じたし、黒宮は男の獣欲を全て、彼女へと降り注がせた。
性の横溢に満ち足りて、ふたりは並んで横たわり、眠りに誘われる。
女の体温に包まれながら、黒宮は今日の出来事を反芻した。

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――部屋に静香を連れ込んだ黒宮は、まるで媚薬に犯されたように、激しく彼女を求めた。

車の中で、静香が執拗に誘惑したせいもある。
運転する男のベルトを外して、ちんぽにむしゃぶりつくような女なのだ。
ワンピースを剥ぎ取るとき、ビリビリと生地が裂け、柔肌が露わになった。

淫らな女の、肌を剥き出しに曝け出す。

暴力的な欲望に満たされて、ブラを剥ぎ取り、ショーツをむしって、強姦魔のようにベッドへ押し倒す。
解けた髪がシーツに広がり、だらしなく開かれた股には、オスをたらしこむ柔穴が。
レイプ同然の猛然とした行為に、静香は男を落ち着かせようとする。

「いやよ、乱暴にしないで……」
「ふん、これが欲しいくせに、尻軽女め」

凶悪な形に膨れ上がり、そそり立つ一物に、静香は呆然と引き付けられた。
不吉でグロテスクな形をした、命をもたらす肉の棒。
生殖の豊かさが溢れて、尖端から先走りとなり零れ落ちる。

「んああ……すごい……」

伸し掛かってくる男を、女は無意識に抱きしめてしまう。
熱せられた鉄塊のようなモノが、実り豊かな腰を貫いて、子壷を滅茶苦茶にかき回した。
単純化する思考と、単調なピストン運動。
旺盛な生殖力に満ち満ちた、むちむちと肉付きよい淫婦に、女の全てを尽くさせて。
暴力じみた性欲を押し付け、黒宮は吠え立てる。

心のなかには、泡のように浮かんでくるあの言葉。
今はひどく近くに感じられる、雑音混じりの神託。

――ああ、これこそが聖婚の贄。
――妾の肉、かつて、妾の園であったところよ。

それは女の声を取って。
不貞妻の立てる、悲鳴混じりの喘ぎ声に混ざって、やって来たのだ。
女の望みどおりに、男は彼女を寝台へ運び、覆いかぶさって淫行に耽る。
正体をなくして、あんあんと喘ぐ女の、生々しくも悩ましい裸体。
彼女の衣服は全て剥ぎ取られ、残るのは胸元の首飾りだけ。

黒宮は手を伸ばし、豊かな乳房を握り、乳首を摘んだ。
子を育む巨乳を絞り、揉みしだくたび、しゃらしゃらとネックレスが音色を響かせる。

――妾の祭司、肉に水を注ぐ者。
――開かれた女陰を、うず高く盛り上がった小丘を耕すがよい。

言葉のままに、黒宮は腰を使った。
普段なら振り払うだけの神託が、今日はどうしてか、その気にならず。
どういうわけか、ひどく側に、すぐそこに、神秘的な何かが感じられて。
ただずぽずぽと、唆されるままに腰を振る。

岩を穿ち、杭を打つようなピストンが、膣道を抉っては突いて埋め。
はぁはぁと喘ぐ女へ、腰だめに種子を吐き出す。

「あぁんっ、ああ、来る、来るっ!」
「おお、おおおっ!」

夥しいザーメンが、痙攣するペニスから噴き出した。
それは瞬く間に蜜壺を満たして、不貞妻の胎内にへばり付く。
覆い被さる黒宮は、射精のさなか、静香がその輝きを増したように感じていた。

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「どうかしてたな……」

深夜のベッド。
既に寝息を立てる女の横で、黒宮は呟く。
殆どレイプも同然のセックスだった。服を切り裂き、ベッドに倒して、そこからこの時間まで、まぐわいの記憶しかない。
そして、いつもより更に近く、明瞭に感じられた、あの神託。

そこで。
ふと、小さな、しかし確かな声で。

「それが自然の姿であろうよ。種をまき、身ごもらせて、実りを得る。
かつては皆が、そうであった」

あの神託と、全く同じ声が。
ノイズ混じりであった、神様じみた存在が。

「肉の器に宿るは、久方ぶりであるわ。大儀であるぞ、妾の祭司よ」

夜の底に、白い裸体を起き上がらせ。
静香の顔に、人ならぬ笑みを浮かべて、「それ」が黒宮へ向き合っていた。

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