大人の女たちに、たっぷり埋め合わセックス（２）

自分は色に溺れているのだと、ぼんやりと思う。

「あはっ、もう我慢出来ないです……」

美貌のリポーターがシーツの上に四つん這いになり、ふりふりとヒップを揺らしてオスを誘う。
はやく犯して、はやく挿して、と、動物のようにあからさまな誘惑だ。
射精したばかりだというのに、節操のないペニスはすぐ硬さを取り戻す。ぬぷりと水樹の秘所から引き抜くと、「ああ」と切ない声が女の口から漏れる。
腕で顔を隠した水樹の表情は、分からない。ただ、快楽の火種が燻るような、ねっとりと物欲しげな声音だった。

洗練された美女の、粘膜の感触を残したままに、後ろから香織へと覆い被さって。
何も言わず、くびれた腰をがっしり掴み、ずぷずぷとペニスを挿し込んでいく。
乳揺れリポーターだとか、神乳キャスターだとか言われる彼女へ、誰が主人なのか教え込むように挿入する。

「んふぅっ、あ、はぁっ……ぅん……」

犬のように繋がって、ゆるふわ美人は気持ちよさそうに声を漏らした。
腰をくゆらせ、たっぷりしたヒップで男を楽しませて、中に入り込んだペニスへ、もっと動いてとねだってくる。

黒宮に否はなく。
もう完全に自分のものになった膣を、たっぷりと突いて、甘美な摩擦を楽しんだ。

「ああ、黒宮さん、いいっ、気持ちいいですっ！　ずっとこうしてたいくらいっ」

シーツをかきむしって、亜麻色の髪を振り乱し、香織が喘ぐ。
この、自然が生み出した女神のような女性が、喜んでちんぽを欲しがり、腰を振っているのだ。
全能感にも似た、圧倒的な充溢があった。

「おほっ、気持ちいいよ、香織ちゃん」

細いウェストを掴んで、ぐりぐりとペニスをねじ込めば、肉感たっぷりのヒップが下腹にぶつかる。安産型の下半身だ。
ぱんぱんと音を立てて腰を打ち付ければ、全身が波打って、たわわなおっぱいが激しく踊る。全身がもう、生殖を仄めかしていて、子供を孕むためのカラダに見えた。

「出して、黒宮さんっ！　わたしの中、熱いのでいっぱいにしてっ！」
「おおっ、くううっ！」

中出しをねだる美女の腰使いに、黒宮が思わず唸る。淫らなおまんこが複雑に蠢いて、ペニスにしゃぶりついては、きゅうきゅうとザーメンを絞り出そうとした。
生殖本能に突き動かされて、黒宮も腰を振り、男根を子宮近くまで突き埋める。
女性の一番奥深く、生殖の行われるところで、壊れたホースのような射精が始まった。

びゅくびゅくびゅくっ

「あーっ、熱い、熱いの、来たぁ……」
「おお、おおおっ……」

ふたりでケダモノのように口を開き、生物としての絶頂に浸る。起き出した水樹が、それを妖しげな瞳で見つめていた。

とろんとした顔。
いつもクールで知的な彼女には珍しい、理性の薄れた、ぼんやりした表情だ。

「素敵、です……お二人とも、すごく、素敵」

ぼんやりと、何かに取り憑かれたように呟く。
そのまま、すすっとシーツの海を動いて、男の背中に抱き付いた。
まだ香織の膣内に射精しているのに、もう次の女性に求められて、流石の黒宮も動揺する。

「おい、水樹、今出してるとこだって……」
「ふふ。じゃあたっぷり出して、気持ちよくなって下さい。
私は、その次でいいですから」

男の腰が震え、巨乳リポーターに最後の精液を注ぐのを、水樹は密着して感じ取る。
ぶるるっと震えて残り汁を絞り出す男の腰に、自分のそれを押し付けて、ねだるようにくねらせた。

前から後ろから、美人の裸体に挟まれて、黒宮は桃源郷の心地だ。
射精が終わって、冷静になったはずの心が、またすぐにピンク色に染まっていく。

「あん、もう、水樹さん、まだわたしの番なのにぃ……」
「ごめんなさい……お二人を観てたら、私、もう、我慢出来ないんです……」

水樹が背後から抱き付いて、豊満なバストをぐいぐいと押し当ててくる。
腰は今も香織のヒップにぴったり密着しているので、前は桃尻、後ろは巨峰という贅沢さだ。
まさに、酒池肉林。色に溺れる男、そのものだった。

「ふふっ、私馬鹿みたいでした……枕をしてた頃の、つまらない思い出に引っ張られて……セックスって、こんなに素敵で、気持ちいいことなのに」

首筋の当たりをチロチロと舐められて、黒宮は思わずびくっと震えてしまった。
嫋やかな手が前に回ってきて、腹筋のあたりをエロティックにさすってくる。
普段やっていることをやり返されると、くすぐったくて、困惑した。

「どうしたんだよ、水樹。やけに積極的じゃないか」
「吹っ切れたんです。もう随分前から、黒宮様に抱かれるの、楽しみにしてましたから……
身だしなみを整えて、お化粧して、お洋服も綺麗なのを選んで、ずっと待ってたんです。
この人に抱かれたい、滅茶苦茶にされたいって」

心地よい声が耳元で囁く。
男をもてなし、喜ばせ、満足させるための声。
甘く媚びた、女の声音だ。

「お二人とも、すごく素敵でした。いやらしいのに、何ででしょう、すごく神秘的で……」
「おおっ」

ぬるりと足元に跪くと、そのまま陰嚢をほぐすように触ってくる。
黒宮は思わずのけぞると、香織からペニスを引き抜き、倒れ込むようにベッドの上に座り込んだ。
そこへ水樹がしなだれかかり、股ぐらに顔を埋めて、綺麗な口で男根に奉仕を始める。
萎びたモノを口で含み、白魚のような指で玉袋をほぐしながら、肉竿にむしゃぶりついた。

「もう、水樹さんったら……わたしだって、まだ埋め合わせ、終わってないんですよ」

ふたりの裸体が覆い被さり、オスの寵愛を求めて縋り付いてくる。
香織はいやらしいカラダを惜しげもなく押し付けて、黒宮の全身をぴちゃぴちゃと舐め始めた。
女体の海に溺れて、黒宮は何も考えらなくなっていく。
そうして、熱く淫らな夜が更けていった。