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美少女アイドル 催眠レッスン(1)

「あ……黒宮さん」
「あれ、七海ちゃんか。今日はオフ?」

平日の昼間。
客入りの少ない喫茶店で、黒宮が鉢合わせたのは、夏桜七海。
アイドルグループ、夏桜シスターズのメンバーで、黒宮が枕営業で抱いた少女だ。

「はい。黒宮さんは、代休か何かですか?」
「ん?おお、まあ、そんなもんだな……」

特別アドバイザー(仮)。
事実上、毎日が日曜日である黒宮は、思いっきり目を泳がせていた。

「今日は、リズと加奈は一緒じゃないんだな」
「……ちょっと、一人になりたくって。それで、街をぶらついてたんです」
「ああ、悪い、邪魔したか?」
「ううん、いいんです。こんなことしたって、解決することじゃないし……
それに、黒宮さんに会えて、むしろ良かったのかも」
「なんだ、相談があるなら話くらい聞くぞ」
「うん、じゃあ、甘えちゃいますね……そこ、座りませんか?」

喫茶店の奥のテーブルに陣取り、珈琲を注文して。
七海はしばらく、物憂げに外を見つめながら、考えを纏めているようだった。
その姿を、黒宮はじっと見つめる。

今どきの女の子らしい、栗色の髪。いつもはサイドにまとめているそれを、今日はゆるく解いて流していた。
白のワンピースにジャケットを合わせた、カジュアルな服装。帽子を目深にかぶる辺りは、いかにもアイドルのお忍びっぽい。
実際、モデル体型の彼女なら、どんな格好でも目立ってしまうだろう。
それくらいの魅力は持っている少女だ。

それが今は、深い溜め息とともに、黒宮へ縋るような視線を向けてくるのだった。

「わたし、ちょっと行き詰まってるんです。加奈もリズも、もう違うステージに立ってるのに、わたしだけ、付いて行くのもやっとで……どこで、こんなに差が付いちゃったのかな」

そう、語り始める少女を前に、黒宮はどきりと息を詰まらせていた。
心当たりは、ある。
あり過ぎるくらいに、ある。

加奈とリズは、コンドームなしの生セクロスを堪能したが。
七海とは、ゴム付きセーフセックスしかしていない。
そのせいで、「あれ」の加護が、七海にだけ伝わっていないのだ。

目の前で真剣に悩む少女と、その原因のしょうもなさのギャップに、黒宮は頭を抱えてしまった。

「……まあ、そんなに思い詰めるなよ。加奈も言ってただろ? 夏桜シスターズの強みは、おまえたち3人が、3人でいることだ、って」
「加奈もリズも、そう言ってくれます。でもやっぱり、差は広がっていくんです。わたし、ふたりと一緒にいたいけど、一方的に頼るようになっちゃうのは、嫌なんです……」

七海は真面目な、委員長気質だ。
同時に、進んで枕をやって、火遊びを楽しむ二面性を持っている。
今は前者が、かなり強く出てしまっているようだった。

黒宮は必死に頭を回し、適当な理屈を捏ね回しながら、根本的な解決に話を持って行こうとする。

「考えてもみなって。加奈もリズも、いきなり一皮むけたのは、つい最近だろ?
別に練習の量が違うわけでもなきゃ、元からの才能が違うってわけでもない。
どんなものにも、コツを掴む瞬間っていうのがあるもんだよ。あの二人は、たまたま先にそれを掴んだってだけだ」
「そうでしょうか……確かに、加奈もリズも、変わったのは最近ですけど」
「そうだよ。まあ、そんなに心配なら、俺が特別レッスンをしてもいいぞ」
「特別レッスン……? 黒宮さんって、そんなこともしてるんですか?」
「ああ、ちょっとこれを見てくれ」

七海が顔を寄せて、黒宮の手を凝視したとき。
青い光が瞬いて、彼女の意識を幻惑した。

「今日はこれから、たっぷりレッスンしようね、七海ちゃん」

黒宮が、ねっとりとした口調でそう囁くと。
七海はぼんやりとした顔で、こくこくと頷いた。
どうやら、青い光による催眠が、かなり強く効く体質らしい。

「じゃあ、店、出ようか。近くに俺のマンションがあるんだ。そこでじっくりレッスンするよ」
「はい……お願いします、黒宮さん……」

ぼんやりしたまま、夢遊病のように立ち上がる彼女の手を取って。
黒宮は喫茶店から、美少女アイドルをテイクアウトするのだった。

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