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甘城奈々と青春の味(2)

少し時代がかったラブレターを受け取ると、黒宮は胸を高鳴らせつつ、校舎の裏側へと足を運んだ。
時間は放課後、人気のない学校の片隅で、異性との待ち合わせ。
その甘酸っぱさは、言い表すのも難しい。

「良かった、センセ、来てくれたんだ……」

心底ホッとした顔で、消え入るような声で囁く、女の子。
甘城奈々というのだと、手紙に書いてあった。

「もちろん来るさ。可愛い生徒の呼び出しだからな」
「あはっ、センセに可愛いって言ってもらえると、ちょっと自信、つくかも」

そう言う彼女は、かなり可愛い女の子だ。
黒宮の周囲にいる少女というと、妖精のようなイリスであったり、日本人形のような京子だったりして、その中では確かに「地味」かも知れないが。

言い方を変えれば「普通の」美少女なのだ。

少しだけ明るめに染めた髪の毛。それを肩にかかるくらいに伸ばして、サイドには可愛らしいチェックのリボンが結ばれている。
背の高さは平均的で、黒宮から見れば小柄な、思わず抱きしめたくなる体型。

だが、胸のあたりの発育は良いようだ。
膨らんだバストが制服を持ち上げて、少しきついのか、ブラウスのボタンはひとつ外されていた。

「本当に可愛いぞ。それと、手紙ありがとな。その、なんだ……
俺はこんな手紙もらうのは初めてで、嬉しかったよ」

これは本音。
柄にもない台詞を言って、恥ずかしげに頭をかく。

「そっか」

ひどく嬉しそうに、はにかむように笑うと。
てくてくと、可愛らしくステップを踏みながら、奈々は黒宮へと近寄っていく。
それはどこか、明かりに引き寄せられる蛾のようで。
頬は紅く紅潮し、瞳はとろんと潤み、悩ましげに寄せられた眉根は、恋の熱情に浮かされた乙女の顔。

「センセ……わたしね。センセのこと見てると、胸がどきどきして、おかしくなっちゃいそうなの」

気付けば少女は黒宮の正面に立っていて。
小さな手をそっと、男の肩に沿えて、そのまま可愛らしい顔が近付いてくる。

「……こうしたら、治るかな……」

ぽつりと漏れた呟きの後。
ふたりの唇は、静かに重なり合った。

「ん、ふぅ……ちゅ、むちゅぅ……」

触れ合うようなキスだった。初めは。
きっと彼女は、それだけで離れようとしたのだ。
なのに、どうしても、名残惜しくなって。
一度では我慢できず、二度、三度と、見えない磁力に引き付けられるように、唇を重ねた。

ぷるんと瑞々しい、女子高生のリップを味わって、黒宮はひどく興奮する。
もう毎日、刺激的な行為を繰り返しているのに、この状況のせいなのか。
拙いキスが、どうしようもなく甘いものに感じられて、やめられない。

しばらくの間、ふたりはちゅっちゅっと唇をついばみあっていたが。
途中で、奈々がハッとした顔になり、顔を真っ赤に染めながら、顔を離す。

「あぁぁ、こ、こんな、恥ずかしいよぉ……! センセ、わたし、わたしね、ホントはもっと奥手で……キスだって、初めてなんだよ。
わたし、こんな子じゃないのに……」

目の前で手をぶんぶん振ると、踵を返して駆け出そうとする少女の手を。
黒宮の手が、むんずと掴んで、そのまま胸の中に抱き寄せてしまう。

「きゃっ」
「いいじゃないか、積極的で。そういう子は好きだぞ」
「あっ……んんっ……」

手足をジタバタさせて抵抗する少女を、きつく抱きしめて、もう一度キス。
小動物じみた可愛らしさに、嗜虐心が煽られたのか、黒宮はいきなり舌を差し入れた。
奈々は目を白黒させながら、しかし抵抗できずに、それを受け入れてしまう。

「むっ、ふぅう……むちゅ、んふぅ……」

瑞々しくて小さな唇を、強引に開いて割り込む男の舌。
乙女の口内を蹂躙しながら、自分の唾液を送り込み、同時に少女のそれを味わう。
ちゅぱちゅぱと、ロマンチックとは少し違った、ひどく生々しい音が響く。
恋の魔法に隠された、淫靡な性の実相が、顔を覗かせ始めていた。

憧れの男性教師に、されるがまま、激しく唇を求められて。
思春期の女子生徒は、少しの好奇心と本能から、おずおずと舌を差し出した。

「……!」

ケダモノの激しさで、男の舌がそこに絡まりつく。
荒くなるばかりの吐息。激しく脈打つ鼓動。暴れ回るディープキスに、息が止まってしまいそう。
がっしりと抱きしめられて、逃げ出すことも出来ず、身を捩らせながら、何も知らなかった少女は、キスを続けていた。

「少し、落ち着けるところに行くか」

今度は、唇を離したのは男のほう。
ひどく野性味を感じさせる、獰猛な笑みを浮かべ、黒宮はそう言った。
もう何も考えられず、奈々はただ、こくこくと首を縦に振る。

彼女は気付かなかったが、その顔は、すっかり雌の表情をしていた。

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