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踏み越えた、その一線

静かな夜だった。聞こえてくるのは、打っては寄せる波の音だけ。
場所は、月の光が差し込む神秘的な洞窟。
香織と水樹を貪るように抱いた、あの洞窟である。

夜だというのに、非現実的なくらいに明るい。
静香に呼び出されてやって来た黒宮は、その光景に驚いていた。
洞窟の奥に厳かに置かれているのは、蛇をモチーフにした、あのシンボル。
よく知った、あの古き女神の象徴である。

「ようこそ、黒宮さん。ここに祭壇を持ってくるのは、大変だったのよ?」
「おいおい……」

静香は一見すると未亡人がするような、黒いヴェールを被っていた。
だが、今の状況では、それはまるで。
古い宗教の、神官が纏う貫頭衣のようだ。

「あはは、大人4人で力仕事だったよねえ」
「……はい。とても、大変でした」
「と言っても、簡易ベッドのようなものですが」

そこにいるのは、静香だけではない。
昼間どこかに出かけていた、恋に香織、水樹という大人組が揃っている。
恋はしゃらしゃらと装身具を身に着けた、踊り子のような出で立ちで。
香織と水樹は、きらきらと輝く黄金色の、いやらしい胸当てと下着をつけて。

「女神様に頼まれてさ、ここで儀式をやろうってことになったんだよね」
「頼まれた……? あいつに、か?」
「うん。静香さんもね。ここって、昔、この辺りの神様が根城にしてた洞窟らしいよ?
もう、その神様もどこかへ行っちゃって、名残があるだけだけど。
丁度いいから、利用することにしたんだ。ムードあるでしょ?」

非現実的な空気の中で、恋は驚くほどにいつも通り。明るく飄々と、女神からの神託を語ってのける。

「それでね。あたし、そろそろ赤ちゃん作ろうって思うんだよね」
「はあ?」
「聞いたら、静香さんもずーーっと前から赤ちゃん欲しかったって言うじゃない?
ついでに、あたしも乗っかろうかなって。香織さんと水樹さんに声かけたら、ふたりも欲しいらしいよ。黒宮さんの、こ・ど・もっ」

ニヤニヤと笑って、嬉しそうに絡んでくる恋。
黒宮は思わず、想像してしまった。思い浮かべてしまった。
ボテ腹になる4人。
自分の子を宿して、膨らんだ腹をさする、その姿を。

それは最初に香織を抱いたとき、悪意を込めて妄想した情景。
今それが、ひどく近い現実としてやって来ていた。

「黒宮さん……いいえ、私の、私たちの、祭司さま」

しずしずと、美貌の未亡人が黒宮の前にやって来る。
興奮に頬を紅潮させ、瞳を潤ませ、ゆっくりとローブを開けてみせれば──豊麗で、実りに満ちた、肉欲をそそる裸体がそこに。
奇妙に明るい月に照らされて、それは自ずから輝くよう。

「あんっ」

黒宮は差し出された乳房に手を伸ばし、むんずと掴み取った。柔らかい胸。期待に張り詰めた未亡人のバストだ。

「柔らかいな……」
「んんっ、ありがと……ね、ここから母乳が出るようにして欲しいの。
元気な赤ちゃんを産んで、たくさんお乳をあげたいわ」
「そうか」

にやりと、何かが裂けるような笑みを、黒宮は浮かべた。
「青い光」の力を得て、好き放題に使いつつも、どこかに残っていた現実感。子供を作る、という行為への、矛盾した感情。

一方では、思うがままに種をばらまきたいと思い。
一方では、実際に子を産ませたらどうするか、考えていた。

だから、無責任に生でセックスをしていたし。
抱いた女にピルを飲ませてもいたのだ。

それが、海の日差しに当てられたせいか、それとも、女たちの囁く誘惑のせいか。
天秤は前者に、大きく傾いていた。
「あれ」は世界を作り替えるだろう。古い神が望むように、再び、多産と豊穣の時代を齎すだろう。ならば、それに乗ればいい。好きなように女を抱き、その腹を膨らませ、子を産ませる。

産めよ殖やせよ地に満ちよ。

あの女神が忌み嫌う、一神教の言葉だが。
これほどしっくりくる言葉もなかった。

「それなら、思う存分、くれてやるよ」
「ああっ」

水も滴る悩ましい裸体を、祭壇へと押し倒す。

聖婚の贄。花結ぶ秘儀。女神の恩寵。

そんな言葉が、頭の中に浮かんでは消え、これが、只のセックスではないと告げている。聖なる儀式、確実に命を宿す営みだと。

「んっ、ふぅっ……ああ、すごいわ……あんっ」

未亡人の股を開かせ、グロテスクに聳える男根を構えて、ずぷりと貫けば。
淫らで美しい女は、男の下で舌を出して喘いだ。
生々しく絡み付く、潤った膣襞。複雑に蠢くヴァギナ。はしたなく動いて快楽を求める腰つき。
今、組み伏せて、下にしているひとりの女は。
快楽と肉欲に溺れた、淫らな寡婦は。

「さあ、祭司さま……恵みの雨を、ここへ」
「くうっ、撒いてやる、雨をたっぷり注いでやるっ!」

女であり、贄であり、祭壇である。
深いところで繋がり合い、神秘的に結合して、その結実を神へと捧ぐ、肉の器。

女優だった頃より、更に艶やかになった肢体を、思うざま貪って。
膣壁がめくれるほどに、パンパン鳴らして腰を打ち付け。肉の悦びを、そして、その結実を味わおうとする。

「はぁ、はぁっ、産ませてやる、俺の子を産ませてやるからなっ!
ぐぅ、くうううっ!」

どく、どくどくっ

肉に包まれた女の秘所で、煮えたぎり、遺伝子の溶け込んだスープを、たっぷりと放出する。
それは氾濫する河のように激しく、女の宮に流れ出して、その畑に実を結ばんと。
受精卵を作り出し、着床させようと、精虫の群れが殺到した。

「ああっ、デキるっ、デキちゃうっ……私、受精しちゃうわ……」

ひどく嬉しそうに、甘く囁く静香。
黒宮はそこに覆い被さり、貪るようにキスをした。

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