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神秘と豊穣の幕間に(4)

御波栞は、学園の廊下を歩きながら、ぼんやりと思った。まるで、夢を見ているようだと。

昨日、彼女はなけなしの勇気を振り絞って、大胆にも、男性教師に告白をした。教師と生徒だし、きっと断られる。OKを貰えても、人目を忍んで、そっと手を繋ぐくらい。
そんな、初心な乙女のようなことを考えていたのに。
『それじゃあ……一番奥で、たっぷり出してやるよ』

耳にこびりつくのは、荒い吐息で語られた、乱暴な言葉。逃げられないよう、がっしりと掴んでくる男の腕。深いところまで突き埋められた、硬くて熱い、異性の肉。
そして膣内射精。

「黒宮、せんせい……」

思わずお腹に手を当ててしまう。
犯された。
レイプされた。
その上、避妊具も付けて貰えず、中出しされた。

乙女の純潔を踏みにじられ、清いカラダを何度も汚された。一度では満足して貰えず、二度も三度も貪られた。
なのに、怒りが湧いてこない。恥辱も、屈辱も、絶望も感じない。
だから彼女は思うのだ。なんだか、夢の世界に迷い込んでしまったようだ、と。

「あ、栞ちんだ。やっほー!」
「甘城、先輩……」
「あれ? どうしたの、元気ないね? うーん……元気ないって言うか、なんだろ、寝ぼけてる?」
「……わかんない、です。昨日、色々あって。頭の中、ぐちゃぐちゃで」
「そっかぁ」

甘城奈々は、少し苦手な先輩だ。
明るく染めた髪。バッグにぶら下げたアクセ。丈が短すぎるスカートに、いつも開きっぱなしの襟元は、時々ブラと谷間が見えてしまう。
お嬢様学園ではちょっと浮いている、ギャルっぽい先輩。大人しい栞は、どう付き合っていいか分からない。

なのに彼女は、どんどん距離を詰めてくるし。こうして困っている時には、言葉をかけずに寄り添ってくれる優しさもある。
「栞ちん、好きな人でも出来た?」
「っ!? けほ、けほっ! な、なんですか、いきなりっ!?」
「わ、図星だぁ」

思わず、失恋したばかりですと叫びそうになって、何とか呑み込む。
「……逆です。好きだった人が、すごく悪い人だって知って。わたし、どうしていいか、分からなくて」
「はぁあ……なるほどねぇ」

奈々は指を頬に当て、ちょっと考える素振りを見せた。そうしながら、チラチラと栞の首筋に目を向ける。きっちり着込んだ制服に隠れているが、見え隠れするのは赤い情事の痕。

「でも、そういう悪いところも、好きになっちゃうから不思議だよね」
「え……」

にっこりと微笑む奈々。
栞は、いよいよ夢の世界に迷い込んだように感じた。見慣れた先輩の笑顔が、どうしてか、全く異質なモノに見えたのだ。

「ついてきて」

夢うつつのまま、連れて来られたのは女子更衣室。
体育の授業の前に使われる場所だ。
そこには何人もの女子生徒が集まっていて、着替えの最中だった。

「甘城、先輩……?」
「ちょっと運動しよっか。スポーツウェアに着替えよ?」
「は、はい……」

良く分からず、促されるままに着替えを始める。
そうしながら周囲を見渡すと、すぐに「それ」に気付いた。

「昨日は凄かったよね」
「わたし、何度も飛んじゃった」
「ぎゅーって抱きしめられるの、良かったなあ」

以前なら、よく分からない会話だと聞き流していた、それは。
生々しい内容の猥談で。
着替えている学生達の柔肌に残る赤い痕は。
虫刺されではなく、男が残したキスマークだ。

ぼんやりした頭の中で、色々なピースが嵌まっていく。
閉ざされたお嬢様学園なのに、不思議とゆるい校則。黄色い声を上げて男性教師に群れる生徒たち。ちょっと進みすぎたような保健体育。
それら全てが、「あの人」のためなのだ。

「お、みんな集まってるな」
「黒宮、せんせい……」

女子更衣室に、さも当然のように入って来たのは、予想通りの人物。
呆然と立ち尽くす、下着姿の栞のところへ、悪びれもせずに近付いて来て、そのまま逞しい腕で抱きしめてくる。

「栞ちゃんは、勉強熱心だな。昨日の今日で、もう『練習』したくなったのか?」
「せんせい……これって、何なんですか」
「体育の授業だよ。セックスだって、立派な運動だからな」
「そんなの、おかしいです。こんな、学校で。教師と生徒が、更衣室で、なんて」
「そうか? 男女が同じ部屋に集まって、ナニをする。すごく自然で、当たり前のことだろう?
——特に、栞ちゃんみたいな可愛い子がいたら、ね」

男の手が伸びてくる。
ブラとショーツを、手慣れた手つきで脱がしていく。
それでも栞は、夢を見ているような気分のままだ。

思い出すのは昨日のこと。
何度も繰り返し、穴を埋められ奥を擦られ、自分はどうしたか?
いやらしく腰を振って、あられもない声を上げて、悦んでいたのではなかったか?

「やっぱり、おかしいです、こんなの……わたし、無理矢理されたのに。どうして」
「おかしくなんかないさ。すぐ、俺のちんぽが欲しいっておねだりするようになる」

冷たいロッカーが背中に当たる。片足を持ち上げられ、女の子の大切なところ、昨日蹂躙された秘花が、強引に花開かれていく。

ぬちゅり。
先走りに濡れた亀頭が、凶暴な肉の傘が、栞のヴァギナに押し当てられた。
脚を持ち上げられ、股を開かれて、自然と口を開く女性器。そこに、あるべきものが嵌まるように、男性器が押し付けられて、そのまま、ずぷり。

「〜〜〜っ!」
「おっと、すんなり入ったな。栞ちゃんのあそこ、もう俺のモノの形を覚えたみたいだぞ」
「せんせい、ダメ、こんなの、こんなのぉ……! 抜いて、らめぇ、ひゃうっ!」

ぱぁん、と肉のぶつかる音。細い身体を男の腰が打ち上げて、少女の全身が激しく波打つ。
きゅっと閉じた瞼の裏で、妖しい火花が乱舞した。その色は、どこか青みがかっている。
こじ開けられ、花開かされ、そして、変わっていく。自分自身が、夢見る世界の一部になっていく。

「あぁ、んああっ、黒宮、せんせいっ……! ああ、んんー!」

迸る。あられもない嬌声が、自分のものとも思えない喘ぎ声が、喉を震わせ響き渡る。
ここは更衣室で、見知った先輩も、女子生徒もいるのに。
男にパンパン腰を打たれて、自分はアンアン喘いでいる。さっきまで嫌っていたはずの男の背に縋り付いて、腰の下から蕩けそうな快楽に溺れて。

「せんせい、せんせぇっ……んぁ、ああんっ」

気持ちがいい。
肉の悦びが、心の隅々まで広がっていく。
熱くて硬いペニスから、命の息吹を感じる。生々しくも神秘的なそれが、自分のお腹に生命を流し込んでくる。
ぐっちゅぐっちゅと響く、卑猥な結合音すら、生命に満ちた聖なるものに感じられる。

「それじゃ今日も、中に出すからなっ」
「ふぁ、はっ、あ……っ!」

ぶびゅっ、どびゅる、びゅるるっ

お腹の奥に響く、汚らしい排泄音。
それを受け止めながら、栞は一体感を覚えていた。繋がり合う男性との一体感。そして、彼を通して、もっと大きな『何か』と繋がる感覚。

「はぁ、はぁっ、気持ち良かったぞ、栞ちゃん。本当に可愛いな」
「あっ、ふぁ、せんせい……」

そうして全てが、夢の世界に溶け出していく。

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