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真夏の饗宴(2)

野外でするセックスは刺激的だ。それが都会のど真ん中でなら、尚更に。
とはいえ、外はうだるように暑い。
黒宮は朱麗を連れて、雑居ビルに用意されたヤリ部屋に引っ込んだ。しっかり冷房の効いた部屋で、水分を補給しながら、何度も何度も交わった。
壁はそれほど厚くない。上の階や、隣の部屋から、ギシギシ、アンアンと男女の交歓が聞こえてくる。
まるで建物全体が、性の坩堝となっているよう。
そんな場所で、日が落ちるまで楽しんで、再び街に出る。もう何発も出しているが、飢えにも似た性欲が癒やされることはない。
むしろ、日が落ちてからが、本番かも知れなかった。
黒宮だけではない。街全体が、飽くことない飢えに追い立てられて、人々が通りに出てくる。
扇情的な格好をした女たち。それを目移りしながら追いかける男たち。

「黒宮、さん……んっ、ダメ、歩くと……溢れちゃうわ……」
「悪いな、我慢出来なかった。まあでも、この様子なら、大丈夫だろ」

なにせ時折、乳房をさらけ出して、露骨に男を誘う女子高生がいたりする。
かと思えば、ランジェリー同然の格好で外に出て、ショーツを引っ張って客引きをする美人もいた。

「この辺り、大丈夫なのよね?」
「まあ、俺と一緒ならな」

含みのある言い方だが、仕方ない。
この界隈を仕切っているのは、顔馴染みだ。魔女の麗花。
古き魔女術で、避妊薬作りから呪殺までこなす、本物の魔女だ。

そのお陰か何なのか、この辺りでは暴力沙汰は起きていない。
ただ、肝心の麗花が、黒宮の前だとあからさまにへりくだるのだ。そこには、微かな怯えが見え隠れしていて、黒宮としては大変に心外だった。
お陰でいつの間にやら、街の裏の顔役だとか、ひどい噂を立てられている。

「こっちに面白い施設が出来ててな」
「面白い施設?」

朱麗は訝しむような顔をする。黒宮とのデートは、毎回、『デート』というのがそぐわないくらい、即物的だ。
部屋に呼び出されて、日が暮れるまで交わったり、待ち合わせ場所がラブホテルの前だったり。ふたりの関係は、決して恋人ではなく、しかしセックスフレンドでもない。肉体関係によって結ばれた、奇妙な間柄なのだ。

それが突然、『面白い施設』だなんて、いかにも普通の彼氏が言い出しそうなことを言う。
朱麗は不思議に思っていたが、いざその場所に案内されて、ひどく納得してしまった。

「ナイトプール。それも貸し切り?」
「正式オープンは明日だそうだ。面白そうだったんで、貸し切らせてもらった」

夜の帳が下りた街で、そのビルの屋上は、煌びやかに照らし出されている。
プールの水面が、人工的なLED照明の色を照り返して、どこかいかがわしい空気を醸し出していた。

日は落ちても、うだるような暑さは無くならない。
涼しいプールを独占するのは、ひどく贅沢な行為だ。
「好きに泳いでいいぞ。ああ、どうせなら自撮りでもすればいい」

そう言われて、悪い気はしない。
更衣室とシャワーで、身だしなみは整えている。昼間の行為を窺わせるものは、外側には残っていないはず。
ビキニも、レンタル品に取り替えた。フリルのあしらわれた、昼間よりは大人しいデザインだ。

プールサイドのバッグからスマホを持ってきて、ナイトプールを独り占めする、ゴージャスな自分を自撮りする。彼女のプライドを、大いにくすぐる写真が出来た。

「思った通り、こういうのが映える奴だな」

そんな様子を、黒宮はプールサイドでのんびり眺めていた。
水に浸かってはしゃぐ朱麗の、しなやかで美しい肢体は、いくら眺めていても見飽きることがない。

黒宮の鑑賞が終わったのは、小一時間ほど経った後だ。
泳ぎを一段落させた朱麗が、プールから上がって、ニコニコ笑いながら近寄ってくる。亜麻色の髪に水滴が滴り、普段とは違った印象だ。
「ふふっ、貸し切りなんて、すっごい贅沢ね」
「喜んでもらえて何よりだ。こっちも面白いものが見れた」
「面白いもの?」
「泳ぐ美人の身体だよ」
「……もう」

朱麗の肢体を抱き寄せて、強引にキスをする。
テンションが上がっているせいか、彼女は全く抵抗しなかった。
冷えたはずの体が、あっと言う間に熱を帯び始める

「黒宮さん、ここ、明日オープンって……」
「どうせ、明日からは誰かが隠れてヤり始めるさ。予行練習みたいなもんだ……おっと、あそこなんか、丁度いいな」
「えっ……?」

プールサイドには、開いた貝殻を模した巨大なマットが置いてあった。
丁度いい。
彼女の腕を引っ張って、マットの上に座らせる。
そこに猟犬のように近付くと、ビキニの紐に手を伸ばし、するする解いて、ぽいっと投げ捨ててしまう。

「あっ、ちょっと、黒宮さんっ!」
「二人っきりだから大丈夫だって。なあ、朱麗の体、もっとよく見せてくれよ」
「ああっ……もう……」

ビキニも引っ張られて、プールの水面に捨てられてしまった。
ミスキャンパスの、一糸まとわぬ裸体が、色鮮やかなLEDによって、夜のプールに照らし出される。
「すごい絵だな。『ヴィーナスの誕生』の現代版ってとこか」
「ダメ、恥ずかしいわ……水着、返して……」
貝殻の中で、朱麗は羞恥に肌を染めていた。脚をぴったり閉じて、両手で胸を隠し、濡れた瞳で懇願する。
黒宮はニヤニヤ笑うと、そこに覆い被さって行く。
閉じた脚は強引に開かれ、両腕は強い力に引っ張られて、彼女のところにやって来るのは、硬く盛り上がった男の肉だ。

「どうせ脱がさなきゃ、繋がれないだろ?」
「も、もう……本当に、エッチなんだから……」

男の肉体が覆い被さってくる。
朱麗は、殆ど無意識に、甘いため息を漏らした。
ぬぷり、と湿った音を立てて、体の中に入り込んでくる熱いペニス。
昼間、何度も突き込まれたそれは、夜になって、更に硬さを増したよう。

「あんっ……黒宮さんって、本当、底なしなのね……んんっ!」
「そいつはいい褒め言葉だな。頑張る甲斐もあるってもんだ」

夜のプールで、ぬちゅり、じゅぷりと湿った音が鳴り響く。
脱ぎ捨てられたビキニが水面に浮かび、貝殻のマットの上では、女神のように美しく淫らな娘が、男に股を開いていた。

その滑らかな肌に浮かぶのが、水滴なのか汗なのか、もう見分けは付かなくなっていて。
男の熱い指が乳房を掴み、柔らかな肉を握りしめて、飽きること無く女肉を貪る。

「はぁっ! ああっ、ああんっ! 凄い、本当に、奥まで届いてるわ……! ああ、んんーー!」

さっきまで、羞恥に胸を隠していた腕が。今は、男の背中に回されて、きつく抱きしめている。
閉じられていた脚は、犯してくる腰に絡み付き、肉の繋がりを深めるよう。
安っぽい誕生の貝の上で、二人は激しく交わって、情熱的に性器を擦り付け合った。
煌びやかな照明の中、生殖の絶頂は、あっけなくやって来る。

「はぁはぁっ、いいぞ、本当に綺麗だ、くぅっ!」
「あ、んん! 熱いの、熱いのが中で震えて……ひゃうっ、らめぇ!」

一際深く突き込まれた、奥の奥。
男性器が壊れたホースのように暴れ回り、女子大生の子宮を、夥しい精液で満たしていく。

「はー、はーっ……黒宮、さん……んっ」
「ちゅ、むぅ、ふぅう……」

不思議な磁気に引き寄せられるように、二人は激しくキスをした。
夜はまだまだ、始まったばかりだった。

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