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志乃先生と夜の残業(1)

「黒宮先生っ、今日はずっと学園にいるの?」
「先生、もっと学校に来て下さいよぉ。授業はしなくてもいいですからー」
「お前らな。俺を何だと思ってるんだ、まったく」

黒宮は学園で女子生徒に囲まれていた。
今や女神のお膝元となった学園は、常に青い光に取り巻かれている状態で。生徒たちはますます、黒宮に「女」の視線を向けるようになっている。
一方で、教師としての黒宮ではなく、「男」としての黒宮が求められているのも事実だった。

(まあ、悪いことじゃないけどな)

十代女子の若い蕾を、自分の手で花開かせるのは、何度味わってもたまらない経験だ。
今こうして、冗談まじりにじゃれついてくる教え子たちも、ベッドの上ではメスの顔になって、おずおずと股を開くのだ。

(想像するだけで滾ってきたな……ん?)

「お疲れ様です、黒宮先生……お忙しいみたいですから、用事は後にしますねっ」
「お、志乃先生。やっぱり今日も美人だな」
「からかわないでください! もう、生徒の前ですよ、まったく……!」

ぷりぷり怒って通り過ぎていく志乃だが、どうも怒っている理由は黒宮の軽口ではない。
あれはむしろーー

「わー、志乃先生、かっわいー。どうするの黒宮先生、あれ絶対ヤキモチだよ!」
「うんうん。きっと黒宮先生に気があるね。ヒュー、モテモテー」
「おいおい。大人をからかうんじゃない……まあ、俺の言えた口じゃないけどな」

そう言って嗜める黒宮も、内心では気付いている。
水谷志乃。
若くて生真面目な女教師だが、今のはどう見たって嫉妬だった。それこそ、十代の生娘にもバレバレなほど、露骨な態度。

ただ、教師の恋バナで楽しんでる生徒たちも、まさか黒宮が志乃の処女を散らし、何度も肉体を貪って、若い肢体を開発しているとは思いも寄らないだろう。

「でも最近の志乃先生、どんどん美人になってるよねー」
「そりゃアレよ、恋する女は綺麗になるってやつ。ほらほらー、黒宮先生も気付いてあげなきゃ!」
「まあ、最近ずいぶん美人度が上がってるのは事実だな」

その種も仕掛けも知っている黒宮だが、しかし、志乃の変化は「黒宮に抱かれているから」だけではない。
すれ違った際に気付いたが、ずいぶん気合いの入ったメイクをしていたし、艶やかな黒髪も丹念に手入れをされて、ツヤツヤと輝いていた。
服装も心なしか「女の魅力」を感じさせるようになっている。
同じブラウスにタイトスカートでも、丈を切り詰めたり、ボディラインがクッキリ見えるように調整したり、デザインに気を配ったりだ。
おかげでふくよかなバストが乳袋を作っていたし、くびれたウェストラインも桃尻ヒップも、たっぷりと鑑賞できた。

彼女の中で、何か変化があったのは確実だろう。
それは存外、生徒たちが囃し立てる通りのことかも知れなかった。

「先生……これでわたしも、大人の女?」
「ああ、そうだぞ。初めてなのに、ずいぶん積極的だったな。立派に大人の階段を登れて、偉いぞ」
「えへへ……」

夕暮れの休憩室。
あの後、女生徒のひとりが火遊びをしたそうな空気だったので、黒宮は休憩室に立ち寄っていた。
青い光に包まれた校内では、よくそういうことが起きる。
年端も行かない乙女なのに、ふとした切っ掛けで大人になりたがって、もっとも身近で魅力的な男——ガラじゃないと本人は思っているが、黒宮のこと——に色目を使って、すり寄ってくる。

スキンシップが過剰になって、やたらと絡んでくるからわかりやすい。
個室に連れ込み、ベッドの上に押し倒せば、大抵は驚きつつも、魅入られたように男を受け入れ、この娘のように処女を散らすのだ。

「ううー、まだお股に先生のが挟まってる感じがする……」
「初めてだからな、あんまり無理はしない方がいいぞ。デリケートな部分なんだから、大事にしろ」
「うん、そーする……ねえ先生、また今度、こうやってエッチしてくれる?」
「もちろん。ムラムラしたら、いつでも声をかけていいんだぞ。お前らくらいの年頃なら、普通のことだからな」
「やたっ♪ じゃあ、約束のちゅーっ」

子供みたいに頬にキスをすると、着替えをして部屋を出ていく少女。
黒宮はしばらく余韻に浸ると、慣れた手つきでシーツをはぎ取り、クリーニング袋に突っ込んだ。
あとはシャワーを浴びて身ぎれいにすれば、行為の痕跡は殆ど残らない。

「……俺も帰るか」

もう日が落ちかけている。時間は夜の7時頃だろうか。
休憩室を出て、校内を歩いていると、ふと気になったことがある。

(おや? 職員室か、あれ)

職員室に灯が点っていた。
この学園は、教育現場には珍しく残業が少ない。この時間に誰が残っているのだろうと、ちょっとした興味で覗いてみると、志乃がモニターと睨めっこしていた。

「ううん……これをこうして、並び替えをして、それから……」

後ろから黒宮が近付いているのにも気付かずに、前屈みになってモニターを凝視する志乃。黒宮は背後からスタイルのいい体つきをじっくり楽しみ、やはりいい女だと再認識する。

「どうしたんですか、志乃先生」
「きゃっ!」

耳元に囁きかけるように話しかけると、志乃は面白いくらいに驚いて、危うく椅子から転げ落ちそうになった。
咄嗟に両肩を掴んで、バランスを整えてやる。

「く、黒宮先生……もう、驚かせないで下さい!」
「悪い悪い。でもどうしたんだ、こんな時間まで」
「表の整理が終わってないんです。出来れば、今日中に片付けてしまいたくて」

荒くなった呼吸を整え、澄ました顔で取り繕う志乃だが、その頬が紅潮したままなのを、黒宮は見逃していない。
わざとらしく肩に手を置いたまま、ぐいっと顔をモニターに寄せて、頬が触れ合うくらいに接近してみる。

「ちょ、ちょっと、近すぎます……!」
「俺はモニターを見てるだけだぞ。志乃先生こそ、やましいことでもあるのか? ん?」
「……っ!? も、もう知りません!」

ぷいっと横を向いてしまうあたりが、また子供っぽくて可愛らしかった。普段は生真面目な教師の顔をしているが、実質は大学出たての世慣れしていない女子なのだ。

「あー。大体やろうとしてることはわかるぞ。こういうのは、この関数とこの関数を使って、っと……」
「あ」

ちょっとした関数の組み合わせで、大幅に仕事が楽になるというのは、表計算ソフトあるあるだ。
そういうアイディアは、得てして気の抜けた第三者が思いつきやすい。今の状況では、まさに黒宮のことである。

「これでいいだろ。じゃあ今日の仕事はおしまいだ。あんまり根を詰めすぎると良くないぞ」
「うう……悔しいけど、ありがとうございます……」

たどたどしく礼を言う様子に苦笑しながら、黒宮はファイルを保存してPCを落とした。
彼女から離れて、背伸びをすると「もう帰るか」と呟く。黒宮自身は、ロクに授業もせず、女子生徒に手を出しただけの一日だったが、いっぱしの社会人気取りだ。

「……もう、帰るんですか?」
「ん?」

そこで、志乃が潤んだ瞳で上目遣いに見つめてくるのは、本当に予想外だった。
本人も自分が何を言っているのか、よく分かっていない様子だ。思わず出てしまった、という雰囲気で、口に出してから『あっ』と目を丸くしている。

期待している雌の顔だ。
黒宮は思わず、にんまりと笑ってしまった。

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