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8話 ベッドの中の我慢大会 #

お屋敷での暮らしが始まり、一日目を無事に終えることが出来た。
ルクレイアの待ち伏せ訪問で不穏なスタートを切った初日だったが、その後は食堂で食事を摂り、間取りを覚えがてら屋敷内を散策し、大きな出来事もなくこうして部屋に戻って来れたのだ。

その間、メイドさんとの接触は皆無。やはりルクレイアがおかしいだけで(何がおかしいとは言わないが)、リュドミナさんの言いつけ通り、メイドたちは自分から接触しないよう心がけてくれているらしい。

まぁ視界に入るたび視線を感じはしたが、それは仕方のないことだろう。
慣れるしかない。

とにかく、その気になれば平穏無事に生きていくことが出来ると証明されたことに、一先ず安堵といったところか。
異世界に放り出され、右も左も分からなかった昨夜とは雲泥の差だ。あの時ルクレイアに出会えなければと思うとゾッとする。

となれば、次は如何にして現状を維持するかを考えなければいけない。
当然だけど、俺は屋敷に滞在するお客さんでしかないからな。屋敷の主はリュドミナさんだ。彼女の胸先三寸で、いつ屋敷から追い出されてもおかしくない立場なのだ。

いや、もっと悪いか。
その気になれば、俺の命など簡単に消費されてしまうのだから。

だからこそ、俺は彼女の意向に従うしかない。
せめてこの世界のことを良く知り、自立する術を得るまで、リュドミナさんの庇護化を離れるわけにはいかないのだ。
まぁ自立する方法なんてあるのかどうか疑わしいけど。

とはいえ、家庭教師か……。

家庭教師といっても俺が何かを教えるわじゃない。リュドミナさんの親戚の子が搾精の練習に抵抗を持ってるから、その子が搾精慣れするように搾られるってのが俺の役割だ。

う~ん……。
これって家庭教師っていうより、子猫にネズミの玩具を与えるって方が近い気がする。
この玩具で狩りの仕方を覚えましょうね~的な。

そう考えると酷く情けない役回りだけど、その対価としてこの生活があると思えば文句などない。
そもそも俺って人間は雰囲気や流れに身を任せてしまうタイプだ。自分で考えて行動するより流れに身を任せた方が楽だし、今回もなるようになるだろう。

ただ注意点というか、留意しなきゃならないことはある。
屋敷のメイドサキュバスさんたちはコントロールしてくれているらしいが、未熟なサキュバスだと無意識に男を虜にしてしまうらしいから。だからそれまでに、簡単に虜にされないよう、サキュバス慣れしておくことが必要って話だった。

でもルクレイアとのセックス、ニーアのフェラチオを思い出すと、とても慣れられるようには思えないよなぁ。
サキュバスとの性行為は予想を遥かに上回る快楽で、命の危険すら感じたもの。なのに心のどこかで「またあの快感を」と思ってしまう自分もいて、慣れるどころか中毒になりそうだ。

「どうしたものかな……」

与えられた自室に戻り、ソファに身を投げ出しながら俺はボヤく。
ちなみに与えられた部屋には、寝室、リビング、浴槽付きのシャワー室、トイレ。さらにはドレッサールームなんかも完備されていて、家賃四万五千円の我が家よりずっと贅沢な空間になっている。

調度品は素人の俺から見ても「お高いんでしょ?」って感じに品格があるし、部屋の隅々まで掃除が行き届いていて快適だし、文句のつけようがない。

……あれ?
掃除が行き届いている……?

確か世話係りのメイドを付けないから、身の回りの世話は自分でするって話じゃなかったか?
なのにこのリビングは、今朝より綺麗になっている。だって脱ぎ散らかしたハズの服がテーブルの上に畳んであるもの。

どういうことだろう?

不思議になった俺は、他の部屋がどうなってるか確認するため、寝室へと向かった。
するとベッドがもこっと盛り上がっていることに気付く。

「誰かいるの?」

そっと声を掛けてから、ベッドの端っこを少し持ち上げてみた。
現れたのは、白いソックスを履いた足。間違いなくメイドさんだ。部屋を掃除してくれたのもきっとこの子だろう。

けれどなんだってベッドの中にいるのか。
よもや体調が悪くて動けなくなった、なんて可能性もあるので今度は頭側に回ってみると、布団からはみ出す桃色の髪の毛が見えた。

「す~……す~……」

普通に寝てんのかよ。

顔を確認してみると、ぷっくりした唇をむにゃむにゃする様がアライグマを連想させる可愛いらしいメイドさんだった。
頬っぺはぷにっと柔らかそうだし、桃色の髪はふわりとボリューミーで、なんかゆるふわJDって感じ。それがすやすやと爆睡中なのである。

常識的に考えれば、俺がやるべきことは明確だ。彼女を起こし、なんで人のベッドで寝てるのか訊ねるべきだろう。
けれど俺の脳裏には、他の考えが過ぎっていた。

――これはチャンスなのでは?

これから俺は、サキュバスに慣れなければいけない。
けどルクレイアやニーアとの接触を思い出せば分かるように、彼女たちはすぐに精液を求めてしまう。だからゆっくりサキュバスに慣れようと「一緒にお茶でも飲まない?」と誘ったところで、気付けば俺が飲まれる側になってしまいかねないのだ。

これではいけない。
俺はサキュバス初心者なのだから、もっと段階を踏まなくては。
ホップ、ステップを飛ばしてセックス! ではなく、まずはお友達からというスタンスである。

だがそれをメイドさんに伝えても、いまいち賛同を得られない気がする。
というか彼女たちからすれば、目の前にエサをぶら下げて「待て」を強要してるに等しいから。

そこでこのチャンスですよ。

彼女は寝ているのだから、襲ってくることもないし精液を求めることもない。
その間に俺はサキュバスに触れてみたりして、一緒にいることに慣れればいいんじゃないかという天才的発想だ。

ということで

「お邪魔します」

さっそく布団の中に忍び込むことにした。
すると

――く……っ! なんてことだ……っ!

潜りこんだところで、俺は危うく我を忘れそうになってしまった。
だって布団の中が凄いことになっている。理性を容易く掻き消すほどの空間が出来上がっていたのだ。

まず温かい。
結構な時間寝ているのか彼女の体温でぬくぬく温められた布団の中は、非常に居心地の良い空間となっていた。
例えるなら、肉体労働後に入るお風呂か。身体が蕩け、疲れが全身から溶け出し、筋肉が完全に弛緩してしまうこの世の極楽だ。

次に匂い。
もうなんていうか、空気がピンク色に染まってるんじゃないかってほど、密閉されていた布団の中は女の子特有の甘い香りで満たされているのだ。
誤まって深呼吸でもしようものなら、俺の意識はすぐさまトリップしてしまうことだろう。

そのうえこのメイドさん、とんでもない巨乳であらせられた。

布団に入り密着した途端、極上の柔らかさが俺の顔を押し潰さんばかりに迫ってきたのだ。
さらさらしたサテン生地のメイド服に包まれるその存在感は、このお屋敷で一番かもしれない。なのに軽く抱き締めてみると腰はきゅっとくびれていて、実にメリハリのある体型だと分かる。

計算外だった……。
まさか無防備な状態にありながら俺を魅了してくるとは、サキュバス恐るべし……。

このままでは耐性を得るどころか、このメイドさんの虜になってしまいかねない。
だって本音を言えば、今すぐ抱き付いて彼女の柔肉に溺れたいもの。温かくて柔らかくて良い匂いのする最高のメイドさんに抱きつき、抱き締められ、安心感と幸福感に包まれて眠ってしまいたいのだ。

でも負けるわけにはいかないっ!
寝てるサキュバスにすら勝てなかったら、慣れるなんて到底無理だから。
この屋敷を追い出されないため、家庭教師をしっかりやり遂げるためっ! こんな身体に負けるわけには…………こんな…………こん…………柔らかいぃ~…………。

もうなにこれ。
温かくて柔らかくて抱き心地が良くて最高。
抱き付いてると、彼女の肉に埋もれてしまいそうじゃんよ……。

しかも密着すればするほど吸い込む空気が彼女色に染まってて、頭がもう半分くらいキマっちゃってる感じ。
湿度の高い布団の中で熟成されたメイドサキュバスの甘い匂いは、端的に言って脱法ドラッグだ。解脱待ったなし……。

――やばいやばいっ!
このままじゃダメになるっ!
一度撤退し、体勢を立て直すべきだっ!

そう判断し、後ろ髪を引かれながらベッドを出ようと決意する。
だがそれを見越したように、もぞっと動いたメイドさんの腕が俺の背中に回されてしまった。

図らずも、抱き締められる格好だ。
もちろん眠っている彼女にそんな意思はなく、拘束力だって全然弱い。
その気になれば、簡単に引っぺがして離れられる程度でしかない。

……ないのに…………簡単に引き剥がせるはずなのに…………もう無理ぃ…………。

それを引き剥がすなんてとんでもなかった。
少なくとも俺には無理。抱きかかえられたことで倍増した幸せ空間から離脱するなんて、そんなの悪魔の所業だもの。清水の舞台から飛び降りる方が遥かに余裕だ。

……もういいや。
溺れよ?
明日から頑張るから……。

僅かに残った克己心をベッドの外に投げ捨て、俺は改めてメイドさんに抱きつくことにした。
すると迎え入れるように、メイドさんも抱き締め返してくれる。いや無意識なんだろうけど。

けどそれが嬉しい。
布団の中でぴったり密着した彼女の身体は、柔らかな幸せしか運んでこない。
濃厚になった甘い匂いを存分に鼻から吸い込み、顔まで弛緩させた俺は、たぶん世界で一番幸せな状態にあると確信した。

顔が埋もれる。大きなおっぱいに埋もれる。息苦しくても構わない。むしろこのまま死にたい。おっぱいで圧死とか幸せすぎてマッハで昇天しちゃう。

しっかりと細腰に回した腕でメイドさんを引き寄せ、さらに下半身も密着させると、まるで彼女と一体化したような、もしくは身体が溶け合うような、そんな心地良さを感じた。

改めて思う。
サキュバス凄い。
くっ付いてるだけで気持ち良い。
こうしてるだけで幸せ。

彼女の胸に顔を埋めぴったり密着していると、再びメイドさんがもぞっと動いていた。
今度は脚だ。彼女の太ももが、俺の脚の間に割り入ってきたのだ。

「くふぅ……っ」

さすがに声を抑え切れなかった。
だって白いニーソックスに包まれたむっちり太ももが、股間を撫でるように滑り込んできたのだから。
もちろん俺はズボンを履いている。なのに不意打ちで与えられた快感は、素肌に直接肉棒を擦り付けたのかと勘違いするほど鮮明で強烈だった。

そのまま俺の脚の間に納まったメイドさんの太ももは、恋人が足を絡ませ合うというより、太ももに股間を預けているような感覚だ。

無意識に。
俺の腰は、前後に動き始めてしまっていた。

メイドさんのむっちり太ももに、股間を擦り付けてへこへこと。
情けない格好だって自覚はある。サキュバスとはいえ、寝てる彼女の身体を勝手に使ってる罪悪感もある。
けれど止められなかった。止めようとも思わなかった。
一度快楽に流され出した心が、行き着くところまで行かなければ収まらなくなってしまっているのだ。

だから貪る。
柔らかいメイドさんの身体にぎゅっとしがみ付き、一心不乱に腰を振って、彼女の身体を味わい尽くす。

「くぅ……っ、すご……い……っ」

考えられないほど気持ち良い。
ズボン越しなのに、太もものむっちりした感触をはっきりちんぽで感じられる。

それに夢でも見ているのか、いつの間にか俺の頭に腕を回したメイドさんが、自らの胸に押し付けるように引き寄せてきていた。
引き寄せられるがまま、たっぷりとボリュームのある大きなおっぱいに顔を埋めれば、至上の快楽と濃密な彼女の匂いに頭がとろとろに蕩けてしまう。

さらにメイドさんは太ももをグイッと持ち上げ、下から俺の股間を圧迫してきた。むちむちの太ももに睾丸が押し潰され、肉棒がビクンビクンと悦びに猛り狂う。

どこまでも甘く、優しく、夢心地の快楽。
全身に広がる幸せな気持ち良さに抗うことなど出来なかった。

「イく……イ……くぅ……っ」

ぎゅぅっと一際強くメイドさんの身体に抱き付きながら、ついに射精の瞬間が訪れる。
太ももに押し潰されながら、びゅるっ、びゅくっと精を吐き出していくペニス。どくんどくんと、自分の心臓が痛いほど興奮しているのが分かった。

だが射精が落ち着き始めると、途端に不愉快さが際立つ。だって俺、ズボンもパンツも履いたままなんだもの。

感覚的に、結構出したと思う。大量射精だ。
それが今、パンツの中をぐっちょぐちょにしているわけで……。

「やっちまったなぁ……」

なんだか大敗北を喫した気分になった俺は、そそくさとベッドを抜け出し、シャワーを浴びに行くのであった。

……。

「あ、あの……ごめんね……」

そう言って落ち込んでいるのは、先ほど太ももを貸して下さった桃髪メイドさんだ。
シャワーで身を清め、身嗜みを整えた俺は、さっそく彼女を起こしたというわけである。

メイドさんはちんまりとソファに座り、ちょっと瞳を潤ませていた。内巻きのゆるふわヘアーが、寝癖で少し跳ねてるのが可愛らしい。長めの前髪が片目を覆い隠し、寝起きの気怠い雰囲気にエロスを感じる。

「あ~、いや、別に謝る必要はないんだけどさ」

謝るべきは俺だった。
太ももコキ射の犯人は目を逸らさざるを得ない。

「本当に、お掃除しようと思っただけなの……。でもベッドメイキングをしようと思ったら、なんだかすっごく良い匂いがして……。力強くて、ちょっと汗臭くて、お腹の下がきゅんきゅんしちゃう良い匂い……」

枕に顔を埋めてスーハーしてたらいつの間にか寝てしまっていたのだと彼女は告白した。
気持ちは分かる。自分の匂いが良い匂いだとはとても思えないが、同じく彼女の匂いでトリップしちゃったのは何を隠そう俺だから。お腹の下がびゅるびゅるしたものである。

「そっか。まぁ気にしないで」

「もうこんなことないように気をつけるからっ!」

大きな胸の前でグッと拳を握り、汚名返上とやる気まんまんの彼女。
気合を入れるたび、ぽよんぽよん跳ねるおっぱいが何とも目に毒なメイドさんだった。

その後俺は、落ち着きを取り戻した彼女としばし紅茶を飲みながら語らうことにした。大きなおっぱいに目が行きがちだが、朗らかな笑顔、優しい語り口調、おっとりした雰囲気。包容力の擬人化みたいな彼女は、アルムブルムという名前だと教えてくれた。

「それにしても……くんくん……。なんだかベッドよりずっと良い匂いがしてる気がするけど気のせいかな~」

そう言ったアルムブルムさんの視線が、心なしか俺の股間に向けられている気がして、苦笑いするしかない俺なのであった。

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