巨乳キャラあつめました

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21話 サディスティックメイドの調教 #

「じゃ、始めるよ。せいぜい頑張ってね? お兄さん♪」

耳元で楽し気に囁いたノルンが、密着するように背後から抱きついてきた。
お互いに服は着ているけど背中でぷにょっと潰れる膨らみの感触が鮮明に伝わり、トクンと心臓が跳ねてしまう。

俺の尻が収まっているノルンの股座の温かさ。
ピタッとくっ付いている太ももの柔らかさ。
うなじ辺りに感じる彼女の吐息。
後ろに回られると神経が過敏になり、彼女の鼓動まで背中越しに伝わってきそうだった。

「あれあれ? まだ何もしてないのに興奮しちゃってる?」

「そりゃノルンみたいな可愛い子に後ろから抱きつかれたら、な」

「あはっ♪ 嬉しいこと言ってくれるなぁ。そんなお兄さんには、ちょっとだけサービスしたげる」

直後――ぐちゅぅっ。
耳元で……いや、耳の中に水音が響き、俺は身体を捩らざるを得なかった。

「どう? ノルンの耳舐め。くちゅくちゅぅって耳の穴舐められると堪らないでしょ」

「い、いや堪らないってかゾワゾワして――んひゃっ!?」

「ほぉら、逃げない。んっ、ぢゅりゅぅっ、れろれろぉ……っ」

耳の中を舌先で穿られ反射的に首を捻って逃げようとしたが、ノルンの手に押さえられてしまった。
逃げられなくなった耳を、少女は執拗なまでに舐めしゃぶってくる。

――ぬちゅぬちゅ、じゅぷじゅぷ……。

くすぐったさはあるものの、決して性感と言えない感覚…………だったのに、だんだん変な気分になってきてしまった。

だってエロいのだ。
耳の中から直接聞こえる卑猥な水音は脳を直接愛撫されているかのようだし、時折聞こえる息遣いは喘ぎ声を連想させ、ゾクゾクするのが気持ち良くなってきている。

なんだこれ……。
変な扉を開かされたんじゃないのか……?

「ふっふーん。ナメてたでしょ、お耳舐め。耳だって立派な性感帯なんだよ? ちゃあんと開発すれば、そのうちお耳だけで我慢汁だらだら流すようになるんだから」

「そ、そうなのか……?」

「そだよー。お兄さん感度良いみたいだし、すぐ癖になっちゃうかもね?」

それは……怖いやら興味あるやら……。
なんだかノルンに改造されてる気がしてきたぞ……?

「さてさて? 感度の良いお兄さんは、こっちも感じちゃうのかな?」

診察でもしてるつもりなのか、後ろから抱き締めるように回されたノルンの手が俺の身体を這い回りだした。
ほっそりした彼女の指は、わきわきいやらしく蠢きながら乳首へ近付いてくる。そして

「ここかな~?」

ちょん、っとその先端に触れられた瞬間、俺は身体をビクッと反応させてしまったのだ。

「あはっ♪ 当たり~。てかお兄さん、やっぱり感度良いねー。それとも、もう誰かに開発されちゃってる?」

「そ、そんなことは……」

ない。
ないと思う。
ルクレイアに舐められまくった気はするが……。

「へー。心当たりあるんだ。もしかしてルクレイア?」

「ち、ちが……」

「やっぱそーなんじゃん。ズルいなー。こんな楽しい玩具、今まで独り占めしてたなんて」

「玩具って……。ルクレイアはそんなこと思ってないぞ」

「じゃあエサ?」

ぐぬ……。
あながち否定しきれないのが怖いところだ。
いや、そんなハズない。
一応「友達」って言ってくれてたしな。

「まーどっちでもいいよ。どうせこれからはノルンの玩具になるんだから」

そう言った少女は、両方の人差し指を乳首に触れるか触れないかの位置に固定した。
服の上からでも、正確に場所を把握されてしまったことが分かる。
次に来るであろうピリピリした快感に備え、俺の身体が強張った。

だが……。

――ぢゅるりゅりゅりゅぅっ、れろっ、ぐちゅぅぅ……っ

「んはああぁぁ……っ」

思わぬ奇襲攻撃。
突然耳を舐めしゃぶられ、肺から空気が抜けてしまったのだ。
そして俺が脱力したところを見計らい、ノルンが本命の乳首を弄り始める。

――カリカリカリカリカリカリカリカリ……

「んああぁぁぁぁぁっ!!」

服の上から乳首の先端をカリカリ引っ掻かれると、身体が跳ね上がるほどの気持ち良さだった。
けれど暴れ出しそうになる身体が、しっかりノルンに抱き締められて動けない。全身を女の子特有の柔らかさで包み込みながら、しかしガッチリ俺を押さえ込んでいるノルンは、そのまま乳首カリカリを続行する。

――カリカリカリカリカリカリカリカリ……。

「や、やめっ! ひっ! ノ、ノルンっ!」

「止めないよ? お願いされたら止めてあげるなんて約束してないもん」

「そんなっ! んあっ! た、たのむっ!」

「だぁめ。しばらく乳首で悶えてね?」

宣言通り、ノルンは一切容赦してくれない。
俺がどれだけ悶えても、懇願しても、カリカリカリカリカリカリカリカリ……。乳首だけを責め続けてくるのだ。

そのうち胸の先から広がった痺れが、胸全体、背骨、脳と、甘く甘く痺れさせ始めていた。
快感は鋭いのに、どこかふわふわした気持ち良さ。なんだか脳から変な汁が出てるんじゃないかと怖くなってくる。

「ノルンっ! お願いっ! もうヤバいからっ! 止めてぇっ!」

「だからダメだって。あのね? お兄さんがヤバイとかノルンには関係ないの。分かる? するのも止めるのもノルン次第。お兄さんは玩具らしく、ただ悶えてノルンを楽しませればいいんだよ」

んぐぅ……っ!
ダメだっ!
こんなのずっと続けられたらおかしくなるっ!

身体はもう痺れてるのが当たり前の状態になってしまって、感覚があやふやになってきていた。
溜まった痺れが股間の根元でグルグル渦巻き、ちんぽまでビクビク痙攣し始めているのだ。

俺は理解し始めていた。
これは調教だ。
ノルンはただ俺を責めてるんじゃなくて、主従関係を刷り込もうとしてきているのだ。

と、分かったところでどうしようもない。
少女の身体に押さえ込まれて俺は逃げられないし、彼女は決して止めてくれないのだから。

――カリカリカリカリカリカリカリカリ……。

「乳首ダメっ! 変になるっ! 乳首壊れるぅっ!」

「あはっ♪ この程度じゃ壊れないから安心していいよ」

それは壊したことがあるという経験則だろうか?
ありえそうな想像に、いよいよ恐怖心が増していく。

「まー、でも、あんまりヤり過ぎたら感覚なくなっちゃうしね。乳首は一旦休憩しよっか」

「ほ、ほんとかっ!?」

「……ノルンを疑うの?」

「う、疑わないっ! 信じてるっ!」

「だよね? うん。じゃ、乳首きゅーけー」

宣言通り、ノルンはパッと乳首から指を離してくれた。
だが散々責められた乳首は、指が離れても痺れたままジンジン激しく疼いてしまう。

しかも自由になった彼女の指が、すぐさま次のターゲットに向かうのだ。

「ってことで、お待ちかねのちんぽイジメ開始ー」

「え――っ!? あっ! んああぁぁぁっ!!」

方法は乳首と同じだった。
ズボンの上からカリカリカリ。乳首イジメで勃起させられたチンポが、細い指先でカリカリ責められ始めてしまったのだ。

「ま、ま……っ! きつい……っ! これキツすぎるっ!!」

亀頭と裏筋の辺りを同時にカリカリ責められるととてつもない快感だ。
そしてノルンの繊細な指先は的確に男の弱点だけを責め嬲り、僅かな隙すら見せてくれない。

――カリカリカリカリカリカリカリカリ……っ

「ひぎぃっ! 待ってっ! ちょっと待ってっ!」

「は? 乳首休ませてって言ったのお兄さんだよね? だからノルンは乳首休ませてあげてるんだよ? なのにまだワガママ言うの?」

「ち、違うっ! けどっ! これキツいぃっ!!」

どれだけ身体を捩って逃げようとしても、それを許すノルンではない。
完全にロックオンされたチンポに逃げ場はなかった。

「だいたいさー、嫌だって言いながら、お兄さんのココ、バッキバキになってるじゃん。本当はもっとシて欲しいんじゃない?」

言われるまでもなく分かっている。ズボンの中で、肉棒がフル勃起状態になっているのは。
亀頭の先っちょと裏筋を執拗なまでにカリカリされ、強烈な快感でビリビリ痺れているちんぽは、きっと先走りも零していることだろう。

「素直になった方が良いよ? そしたらもっと……カリカリしてアゲルから」

――カリカリカリカリカリカリカリカリ……っ

「んああぁぁぁぁっっ!!」

言わなくてもシてくるじゃないかっ!
そんな反論すら出来ないまま、俺はノルンに叫ばされっぱなしだ。
背中で少女の柔らかさを感じさせられ、性感帯を弄ばれて、頭がどうにかなってしまう。

なのに……。

「ん~? どうしたのかな、お兄さん。なんかー……物足りなそうだよ?」

的確に心を読まれ、俺はドキッとしてしまった。
確かにちんぽをカリカリされる快感は強烈だ。乳首もカリカリの余韻で疼いたままになっている。

でも……。
けれど……。

「そうだよねー。気持ち良いのにもどかしいよねー。だって、服の上からなんだもん」

「あ……」

「本当は、直接シコシコーってされたり、乳首ぎゅぅってイジメられたいんでしょ」

「ち、ちが……」

「でもね? ノルンは無理やり服を脱がせたり、お兄さんに「脱げ」なんて命令しないよ。気持ち良くなりたいなら勝手に脱げばいいんじゃない? ノルンみたいな女の子の前で、浅ましい快楽のために自分の意思で裸になりたいならさ」

酷い……。
少女は俺の心理を完全に把握した上で追い詰めてきている。
だって本当は脱ぎたい。脱いで、もっと気持ち良くなりたいのだ。

でも、そんな風に言われたら脱ぎ辛くなる。
脱いだら認めてしまうことになるから。自分は快楽に屈したのだと。

――カリカリカリカリカリカリカリカリ……っ

「あがああぁぁぁぁぁ゛ぁ゛ぁ゛ッッ!!」

逡巡していた俺を、今までで一番強いカリカリが襲った。
肉棒が根元まで痺れ、腰を浮き上がらせるほどの快感だ。
けど、それだけでは決して絶頂には至れない。どれだけ気持ち良くなっても射精に繋がらない類の快感なのだ。

「ん~、良い声。ノルンね、オスの鳴き声って大好き。勝てると思ってた相手に支配されて、身も心も屈服して、プライドを踏み躙られた可愛い鳴き声。もっともっとノルンに聞かせて? お・に・い・さ・ん♪」

ダメだ……っ!
射精出来ないまま今のを続けられたら絶対頭がおかしくなるっ!
恥を忍んで、ここは服を脱がないとっ!!

「ぬ、脱ぐっ!」

「ん? なぁに?」

「脱ぐからっ! 服を脱ぐからちょっと待って!」

「あはっ♪ ばーか」

――カリカリカリカリカリカリカリカリ……っ

「んがあ゛あ゛あ゛ぁ゛ぁ゛ぁ゛ああぁぁぁッッ!! なんでええぇぇぇ゛ぇ゛ぇ゛ッッ!?」

「どうしてノルンが待ってあげなきゃいけないの? 勝手に脱げばいいじゃん」

「むりい゛い゛ぃ゛ぃ゛ッッ!!」

こんなに悶えさせられてたら脱ぐ暇もないし、だいいち俺の身体はノルンに抱き押さえられているのだ。
少女が待ってくれなきゃ服を脱ぐことすら出来ないことくらい彼女だって…………あ…………そういうことか…………っ!

気付いたのは、あまりに卑劣な罠だった。
ノルンは全て分かっている。分かった上で、俺に言わせようとしているのだ。
俺の羞恥心やプライドを踏み躙るために……っ。

そうと気付いても、俺に選択肢はなかった。
だって言わなきゃ本当にヤバいから。脳も性感帯も壊されてしまいかねないから。

だから……。

「ぬ……脱がせて下さいっ! 服を脱ぎたいんですっ!」

「えー? ノルンの前で裸になりたいの? 全部見られちゃうよ?」

「はいっ! ノルンさんの前で全裸になって気持ち良くなりたいんですっ! だから――」

「……ま、いっか。本当はノルン『様』だけど、最初だから大目に見てあげる。うん、いいよ? 全部脱いでノルンに見せて?」

そう言うと、ようやく少女は指のカリカリを止め、ついでに身体の拘束も解いてくれたのだ。
俺は足元をフラつかせながら立ち上がると、急いで衣服を脱いでいく。

とてつもない恥ずかしさだ。
メイド服を着たままニヤニヤこちらを見上げる少女の前で、自分で服を脱ぎ裸を晒すのだから。
顔が火照り、足がガクガク震え、あまりの羞恥に吐気まで覚えそうな状況である。
だから俺はさっさと服を脱ぎ、少女の股の間に戻ったのだが――

「随分素直に戻ってくるんだね。逃げるって手段もあったのに」

あ……っ。
快楽にふわふわさせられ、そして焦らされた頭が、逃げるという選択肢を忘れてしまっていたっ!

「そんなにノルンにイジメられたいんだ~。やっぱりマゾだね、お兄さん」

もう泣きたかった。
自分の愚かさと、きっとこれから更なる地獄が始まるんだと想像してしまい、もう泣いて許しを請いたい気分だった。

けど、それすらも少女は裏切る。

「ちゃんと戻ってきたお兄さんにはご褒美をあげなくちゃ」

ノルンは突然よしよしと俺の頭を撫で、優しく抱き締めてきたのだ。

「今までいっぱい辛かったね。大丈夫。ここからは気持ち良いだけだよ」

そして両脚を俺の太ももの上に乗せ、足裏をぴたっと合わせて見せる。
黒とピンクの縞々ニーハイソックス。細い少女の脚はソックスのデザインも合わさり、異様なほど艶かしく見えた。

「ほら、分かる? ノルンの足、ぴったり合わさってるけど、土踏まずのせいでちょっとだけ隙間があるよね?」

「あ、あぁ……」

「そこにお兄さんのちんぽを入れたらどうなるかなぁ? きっと、すっごく気持ち良いと思わない?」

思う……。
てか絶対気持ち良い……。

「挟んで欲しい?」

散々イジメられ、心が折れる寸前まで追い詰められてから優しく問われると、もう反抗する気など欠片も残っていなかった。
きっと俺の心は磨耗させられたのだ。表面がカリカリと削り取られ、最後に残ったのは芯の部分だけ。

虚飾もプライドも捨て去り、心から望むことだけ……。

「……挟んで欲しい……。ノルン様の足でチンポを挟んで、ゴシゴシして欲しい……っ」

「よくできました♪ じゃあお望み通り、シてアゲルね?」

ノルンの足裏が、肉棒の両側からゆっくりと迫ってきた。
見せ付けるように、ゆっくりゆっくり…………そして……ぎゅぅぅぅ……っ。

「んあぁ……っ」

少女の足で肉棒を挟まれる感触は、不思議なほど心が安らぐ気持ち良さだった。
細い脚をぴたっと包んでいる縞模様のソックスはコットン素材なので、柔らかくて温かい。
ノルンは足裏の柔らかい部分と硬い部分を巧みに使い分け、絶妙な力加減で俺の肉棒を挟んでいるのだ。

そしてそのまま、少女の足が動き出す。

――ゴシ、ゴシ、ゴシ、ゴシ……。

亀頭から根元までしっかりシゴきあげるダイナミックな動き。なのに肉棒で感じる快感はとても繊細だ。時には指の付け根の凹みを利用してエラを擦りあげたり、凄まじいテクニックで快感だけを与えてくれる。

やばい……っ!
気持ち良すぎるだろ……っ!

もはや、大切なチンポを足裏で扱われているなんて屈辱は感じなかった。
ただただ気持ち良い。最高に幸せなのだ。

けれどノルンは、もっともっと幸せを押し付けてくる。

「ほぉら。こっち向いて?」

俺に横を向かせた少女が、後ろから口付けしてきたのだ。
思い掛けないキスの味に、頭が一瞬でピンク色に染まってしまった。

「ちゅっ、んっ、はむぅ……。あはっ。お顔蕩けてるよ、お兄さん。もっと蕩かせてあげるね」

ノルンは深い口付けでぬちゅぬちゅと舌を絡ませながら足裏でゴシゴシと肉棒をシゴき、その上今度は乳首まで擦り始めた。
さっきまでのカリカリと違い、指の腹で優しくマッサージする愛撫で、幸せが胸いっぱいに広がっていく。

「あむぅっ、ちゅぅっ、んぁっ、むちゅぅっ、ちゅっ。どう? 幸せ?」

「はい……」

「うんうん。もっと幸せになろうね」

まるで麻薬のようにノルンの声が脳に染み込む。
気持ち良い。
気持ち良くしてくれる。
口も、胸も、ちんぽも、全部全部ノルンに支配されている。
それが気持ち良い。
支配されるのが幸せ。

「もう完全に堕ちちゃってるじゃん。お兄さんの目、支配されて喜ぶマゾオスの目になってるよ」

「あー……」

「そうだね。それが気持ち良いんだもんね。じゃあそろそろ仕上げよっか」

全部が気持ち良いまま、全部の気持ち良さがどんどん激しくなってきた。
溜まり続けたもどかしい快感が腰の奥で大爆発を起こそうと、ぎゅぅっと凝縮し始めたのが分かる。

「そろそろでしょ? ほら。なんて言うんだっけ?」

ゴシゴシと足コキを続けたまま最後の一押しをしないように調整し、ノルンが耳元で囁いた。
悪魔の囁きだ。

「ちゃんと言えたらぴゅっぴゅーってさせてアゲル。でも言わなかったら……もう分かるよね」

分かる。
ここまでで散々理解させられている。
少女の意思に背くことは、すなわち地獄に落とされるということだと。

「いいよ? マゾ豚だって認めちゃお? 大丈夫。何も怖くないから。お兄さんがどれだけ最底辺のマゾ豚に落ちても、ノルンがずーっと飼ってあげる。毎日泣くまでイジメて、気絶するまで気持ち良くしてアゲルからね」

大きな絶頂の波が近付いてきた。
ここで少女が望む言葉を言えば、最高の射精が待っている。
けど躊躇ってしまったら射精を取り上げられ、喉が潰れるほど絶叫させられるに違いない。

もう迷ってる暇はないのだ。

「さぁ、いい? ちゃんと言うんだよ? ノルンをがっかりさせないでね? ほら、近付いてきた。くるよ……さん……にぃ……い――」
「――イくぅぅぅぅぅっっ!!」

――びゅるぅっ、びゅっ、びゅくっ、びゅるるぅっ!!

凄まじい絶頂だった。
長時間溜めさせられ、熟成されて凝縮された快感が一気に解き放たれる解放感は、脳が焼き付き、白目を剥いてしまうほどの気持ち良さだ。まるで放尿してるかのように精液がびゅるびゅると吐き出され、至福の絶頂と言えるだろう。

だが……。

「は……?」

呆気に取られてるのはノルンである。
なんせ俺はアノ言葉を言ってないのだから。少女は俺が敗北を認める前に射精させる気はなかったのだろう。ピタッと足の動きを止めたまま、ノルンは降り注ぐ白濁を呆然と見守っていた。

「な、なにしてんの……?」

それは、一瞬の隙だったのだ。
俺が堕ちるに違いないと思っていた少女は、最後の最後に油断した。
まさかここにきて、俺が自ら高速で腰を振り、勝手に射精するなんて夢にも思わなかったハズだから。

――びゅっ、びゅくっ、びゅくぅっ!!

俺はあまりの気持ち良さに無言。
ノルンも呆気にとられて無言。

静寂だ。
静寂の中、真っ白な雪が降り注ぐ。

しかしやがて、それも収まった。
雪が止んだらどうなるのか?
雷になる前に、俺はそそくさと少女の拘束を脱け出していた。

「危なかった…………。危なかったが、どうやら俺はマゾではなかったみたいだな」

この勝負は、俺が「イかせて下さいノルン様」と言うかどうかが焦点だったのだ。
だから例え射精してしまったとしても、その言葉を言わなかった時点で俺の勝利である。
ギリギリだったと言わざるを得ないが。

「ふ~ん……。あっそ……。そういうことするんだね、お兄さん。いいよ。分かった。今回はノルンの負けってことにしておいてあげる」

反則手スレスレではあったが意外なほどあっさり少女が負けを認めてくれたので、俺もようやく息を吐けた。

いい勝負だったぜノルン!
これからは仲良くしような!
と。

しかし俺がそんな風に思っているなか、ノルンはゆっくり顔を上げていた。
ハーフアップに纏めた黒髪の上で赤いリボンをふるふる震わせ、上目使いというより睨むように見上げてきた少女。瞳の中に氷よりも冷たい炎を見出し、俺は即座に理解する。

あ、これあかんやつだ……。

「ノルンね……負けるのって大っ嫌いなの。でももっと嫌いなのが、負けっぱなしになること。……ノルンを怒らせたんだから覚悟しておいてね、お兄さん? …………次はもう優しくなんかしてあげない。泣いても喚いても絶対許さない…………オスに産まれたことを死ぬほど後悔させてアゲルから…………あはっ♪」

その声を最後まで聞く前に、俺は脱兎のごとく部屋を飛び出していた。
背後からは、見ているだけでSAN値が削られそうな笑顔を浮かべたノルンの笑い声が木霊し続けていて……

こっわっ!

もう二度とこの部屋には立ち入らないと、そう心に強く誓った俺なのであった……。

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