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29話 初めての精飲

今日も元気に家庭教師!
そんな風に気合を入れてエルルシーの部屋を訪れたところ、金髪の生徒が心配そうな顔でこちらを覗きこんできていた。

「なぁセンセー。なんかやつれてるんだぜ?」

だろうな!

心当たりは吐いて捨てるほどある俺である。
というのも、先日あたりからメイドさんたちの誘惑が苛烈さを増しているのだ。

例えば食堂で食事をしていると、いつの間にか隣に座ったメイドさんが口移しで水を飲ませようとしてくる。
例えば廊下を歩いていると突然頭上から水を掛けられ「申し訳ありません! すぐにお拭きしますね!」と身体を弄られそうになる。
例えばエントランスに下着が落ちていて、それを俺が拾うのを物影からメイドが待ち構えていたりする。
昨夜など、下着姿のメイドが三人も俺のベッドを不法占拠していた。

四六時中襲い掛かってくる誘惑を、俺は鉄の意志で跳ね除け続けなければならないのだ。今のところ、勝率は八割といったところか。残りの二割? お察しである……。

「ってなわけで、先生は心身ともに疲れきっています」

「お、おぅ……。強く生きるんだぜ……」

生徒から憐れみの視線を感じるが、元はと言えば誰のせいだと思っているのか。
お前が誘惑
チャーム
をコントロール出来ていれば、こんな苦労する必要なかったのに……。

と、俺はふっと気付いてしまった。

「……あれ? そういや俺、エルルシーの虜になったりするわけないじゃん。だったら別に、もうサキュバス慣れとかしなくてよくない?」

「アタシ今、ケンカ売られたか?」

おぅおぅ凄んでくるエルルシーの額を押さえながら考えてみる。
まったくもってその通りの理論なんだけど、そんなことリュドミナさんだって気付いているハズなのだ。
にも関わらず、彼女はメイドたちの凶行を止めてくれない。ノルンの件で、一応「行きすぎないよう注意する」と約束はしてくれたが、誘惑行為自体を続行という考えは改めてくれなかったのだ。

なんでだ……?

単純に「誠さんはもう用済みだから食べていいわよお~」ってわけじゃないだろう。それだったら、俺はもうこの世にいないだろうから。
かと言って「ルクレイアのような精液枯渇症を出さないため、俺が死なない程度にメイドたちへ精液を分配する」ってのも違う。それが目的なら他にやりようはいくらでもあるからだ。例えば家畜のように鎖で繋ぎ、毎日違うメイドとセックスさせるとか。

となるとリュドミナさんの目的はなんなのか。
エルルシーのことと関係なく俺を鍛えるのは何の為なのか。

まぁあの女主人のことだから、案外「楽しいからよお~」なんて答えが返ってきたりしそうだけど。

「どうしたセンセー。何か難しい顔してるんだぜ?」

「あ、ごめんごめん。じゃあさっそく今日の勉強を始めようか」

っと、考えても分からないことに没頭してる場合じゃないな。目の前には生徒がいるのだから。
俺は姿勢を正し、教師然とした態度でエルルシーに向き直った。

今日は手コキを教える予定だ。
一番オーソドックスかつ一番使う場面の多い基本中の基本。
性道は手コキに始まり手コキに終る。手コキを制するもの男を制すと言っても過言ではないのだ。

まだ幼いとも言える少女に「手コキを教える!」ってどんな状況やねんと自問自答したくなるけど、まぁこれも仕事だ。頑張ろう。

そう思ってエルルシーを見ると、金髪の少女はちょっと言い辛そうに手を上げていた。

「ん? なんだい?」

「あ、あのな……? センセーに頼みがあるんだぜ……」

「それはいいけど……勉強よりも先に?」

エルルシーはコクリと頷く。
ふむ。
そんなことより手コキだっ! と言うのは容易いが、生徒との関係を悪化させるのは得策ではない。

俺は一度手コキのことを横に置き、エルルシーに頼みの内容を聞いてみることにした。
すると少女の口から飛び出したのは

「ザーメンを飲んでみたいっ!」

だったのである。
ド直球過ぎてエロくもなんともないのが凄い。

「ほ、ほら……。この前あのメイドが美味しそうに飲んでただろ?」

「あぁ、うん」

ちなみに今日は部屋に鍵を掛けてあるので、ルクレイアが乱入してくる心配はない。

「なんかさ……あの時のメイドが、凄く……なんていうか……幸せそうで……」

「だから自分も飲んでみたくなった、と」

「うん……」

そういやエルルシーはまだ吸精の経験もないとのことだった。
あんなものが美味しいとはとても思えないし、フェラチオされた後のキスにも抵抗を覚える俺だけど、サキュバスからすれば全然違うんだろうな。
てかルクレイア、そんな幸せそうな顔をしてたのか。
普段の彼女からは想像出来ず、ちょっと気恥ずかしくなってしまう。

「どんなものかってのは教えられてるんだぜ? 自分の存在が世界に認められるような幸せが身体中に満ちるとか、命そのものを吸収する高揚感があるとか……。精って卵みたいなもんだろうから、アタシはタラコみたいな味を想像してんだけど……」

「タラコっすか……」

エルルシーはタラコを食べたことがあるらしい。
当然俺の居た世界からの転移物だろうから、それを口に出来るってことは、やはり相当高貴な家の娘なのだろうと推測出来る。

それにしても世界に認められるような幸せって凄い表現だな。
それこそ人間の俺には分からない感覚なのかもしれない。

「まぁそういうことなら構わないよ。ってかどうせ授業で俺は射精させられるんだから、その時に飲みたければ飲んでもいいんじゃない? 今日はルクレイアもいないんだし」

「あ、そっか……。てっきりまたメイドに飲まれるのかと思ってたぜ」

少女の中でルクレイアはザーメン泥棒という認識だった。あながち間違っていないところが恐ろしい。

「じゃあさっそく始めるぜ!」

やる気に満ちた瞳で拳を振り上げ、エルルシーが吼えていた。
とてもこれから性的な行為をするとは思えない様子に、先生は心配になってしまう。

この子相手に勃つかなぁ……と。

まぁ結論から言うと勃っちゃったんですけどね。
ベッドに腰掛けた俺は足を開いてその間にエルルシーを座らせ、そしてズボンから引っ張り出したペニスを小さな手で弄くり回させたのだが、ものの数分で肉棒はむくむくと硬くなっていたのだ。我が息子ながら節操が無さ過ぎて困る。

「やっぱり反応があると分かりやすいぜ」

膨張した肉棒を握り締め、嬉しそうに笑うエルルシーだ。
相変わらず性的興奮をもたらさない快活さだが、生徒が頑張っているのだから褒めてやるべきだろう。

「なかなか良い調子だぞ」

「おう! このまま精液出させてやるからな!」

そう言って、エルルシーは一生懸命ちんぽをシゴき始めていた。
両手で竿を握り、全身を使ってゴシゴシって感じだ。その様子はいっそ微笑ましいほどで、まったくイける気がしない。てかちょっと痛い痛い痛い痛いっ!

「あんまり気持ち良くないか?」

「あんまりじゃない。全然だ」

「ど、どうしたらいいんだぜ……?」

「まず力加減を覚えようか。あと、もう少しでいいからエロい雰囲気で」

「むずかしいのな……」

そんな感じで授業は進んでいく。
正直、この子を一人前のサキュバスにするには時間が掛かるかもしれない。
だって全然エロくないんだもの。

てなわけでエルルシーに任せていてもイけそうになかった俺は、結局自分でヌくことになった。
股の間でちょこんと座っている金髪少女に口を開けさせ、先端をそこに向けて自分の手で肉棒をシコシコと。
いったい何をやってるんだと思わないでもないが、喋らず従順に口を開けて待っているエルルシーの姿は少しだけ背徳的な興奮をもたらし……。

「出るぞ」

俺はなんとか射精に至ることができたのだった。

「で、どうだった? 初めての精は」

あまりたくさんは出なかったが、それでも口端から垂れる程度に放出された精液を、エルルシーはコクッコクッと時間を掛けて飲み込んでいた。
そして味わうように一度目を伏せ、少女は答える。

「タラコじゃなくてキャビアだったぜ……」

どんな感想やねん。
魚介類は止めて欲しい俺なのだった。

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