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45話 羽化

俺に圧し掛かってきたのは、見たことのない町娘だった。
長い髪を三つ編みにして後ろで束ね、白いシャツの上にオレンジ色のエプロンを付けている。ただしエプロンの結び目が胸の下にあるため大きなおっぱいが強調され、あまりエプロンとしての役目を果たしていない気がした。

なんて冷静に観察してる場合じゃない。
名も知らぬ彼女は俺の衣服を破き捨て、血走った眼で見下ろしてきているのだから。

「センセーっ!! 今助けるからなっ!!」

と、そんな町娘を俺から引き剥がそうと、エルルシーが突撃を慣行してくれる。
町娘の腕にしがみ付き「離れろっ!」と叫びながら引っ張る金髪少女の姿がちょっと頼もしい。

だが大人と子供では力の差も歴然。あえなく突き飛ばされ、華奢な体は地面に転がってしまっていた。
実際俺を押さえつけている力も相当なもので、例え全力で蹴り飛ばしても脱け出せそうにないのだ。

「見逃してくれたりしないか?」

「ちんぽおぉぉ……っ」

ダメらしい。
彼女は対話による解決ではなく、体話をお望みのようだった。
だって早くもちんぽを引っ張りだし、その上に跨ろうとしているもの。

叫び出したい恐怖をグッと堪え、俺はなるべく平静を保ってエルルシーに声を掛ける。

「エルルシー。お前は逃げろ」

「で、でも……っ」

「いいから。お前だけでも逃げてくれ」

正直なところ俺だって怖い。ちょー怖い。
これからこの町娘に犯され、逃げることも出来ずに死ぬまで搾り取られるのかと思うと、怖くて怖くてちんぽも勃たない。むしろ勃たないでと切に願っている。
けどうちの馬鹿息子は節操がないので、きっとそのうち勃ってしまうだろう。
だからそうなる前に、エルルシーには逃げて欲しいのだ。

別に英雄願望なんて大層なもんじゃないぞ? 「これで最後」だなんて思いたくはないけど、その可能性があるならギリギリまで格好付けたいのがセンセーと呼ばれた者の矜持ってもんだろ。

「ちんぽおおぉぉぉっ!」

「んくぅ……っ!?」

するとスカートの中からショーツを脱ぎ捨てた町娘は、ぐっしょり濡れたおまんこで俺の肉棒を擦り始めていた。まだ挿入していないのに、まるでセックスしているかのような腰使い。町娘が、ぬちゅぬちゅと肉棒に淫蜜を塗りたくってくる。
その快感に、案の定むくむく反応してしまう馬鹿息子が悲しい。ちょっと上擦った声が漏れてしまった。格好付けることすら許してくれないとか、情けなすぎて泣けてくる。

「ダ、ダメだぞセンセーっ! 勃たせちゃダメだっ!」

「分かってんだよそんなことはっ! …………あ、ごめんそれ無理」

どれだけ気張ってみても、残念ながら生理現象には抗えなかった。ぬちゅぬちゅ媚肉を擦り付けられた肉棒は、アホの子のごとくビンッと硬くなってしまったのだ。
それに気付き、町娘が嬉々として腰を持ち上げる。

やばいっ!
挿入する気だっ!
見知らぬ女に犯されるっ!

サキュバスらしく、美人であることがせめてもの救いだろうか。

――ずにゅうぅぅ……っ

「んあぁ……っ!」

肉棒は、あっという間に町娘の中に呑み込まれてしまっていた。淫乱化しているだけあり、ぐっぢゅり濡れたおまんこがとてつもなく心地良い。
しかしそれをゆっくり味わう間もなく、町娘サキュバスは――ばちゅんばちゅん。腰を振り始めてしまっている。

「んぐぁっ! くっ! いぎぃ……っ!」

やばいやばいやばいっ!
まったく容赦のない腰振りで、無理やり絶頂へ向かわされるっ!
でもダメだっ!
まだエルルシーの安全が確保されていないっ!
少しでもコイツを引きつけておくため下っ腹に力を込め、必死に射精感を耐えなければっ!

「エル、ルシー……っ! 早くっ! 早く逃げてくれっ!」

「け、けどぉ……っ!」

犯される俺を涙目で見詰め、なんとか助けられないかと手を伸ばすエルルシーだが、どこかその頬が上気し始めていることに俺は気付いた。

……おい?
お前まさか、俺がこんな目に合ってるのに欲情してんじゃねぇだろうなっ!?

――ぱちゅんぱちゅんぱちゅんぱちゅんっ!

だが頭を過ぎった疑念は、すぐさま快楽の奔流に押し流されてしまう。
俺に跨り一心不乱に腰を振る町娘サキュバスは、目を引っ繰り返さんばかりに天を仰ぎ、涎まで垂らしてご満悦のご様子だ。

「イイッ! ちんぽっ! イイッ!」

くそっ!
こんな誰とも分からない女に簡単にイかされてたまるかっ!

普通の男なら一瞬で搾り取られるほどの快感を、俺は必死に耐えていた。これだけ耐えられるのは、ルクレイアやアルムブルムたちとの経験の賜物だろう。
けれど、いつまでも、というのは無理がある。
なんせ相手はサキュバス。男から精を搾ることに特化した魔物なのだから。

「ぐそっ! イぐっ! もうっ、もう出ちまう……っ!!」

イきたくない。イきたくないのにイかされる。
そんな恐怖に身体を硬くし、ギュッと目を瞑ったその時である。

不意にフッと体が軽くなり、今まで俺を苛んでいた暴力的な快楽が突然消失したのだ。

「え……?」

いったい何が起きたのか?
恐る恐る目を開くと、俺に跨っていた町娘サキュバスは昏倒して地面に倒れていた。そしてその後ろに、木の棒を持ったエルルシーが立っていたのだ。

「助けて……くれたのか……?」

エルルシーが木の棒で町娘さんをぶん殴ってくれたのだろう。かなり乱暴な方法だが、しかし助かったのは事実である。

深く安堵の息を吐き出し、倒れた町娘の安否を確認してみる。だって襲ってきたとはいえ、それは紅月の影響を受けてしまっているからで、決して彼女自身に罪があるわけではないのだ。大怪我なんてさせるわけにはいかない。

だが俺が起き上がろうとした刹那、カランっと木の棒を投げ出したエルルシーが俺の上に跨ってきた。

「そんなに心配しなくても大丈夫だって。エルルシーが助けてくれたから俺は無事だ。だからそこを退い…………エルルシー?」

瞬間、ゾクッと嫌な予感が背筋を駆け抜けた。
何故なら俺に跨ったエルルシーが、はぁはぁと呼吸を荒げ、苦しそうに胸を掻き毟っているのだから。

「な、なぁセンセー……っ。アタシ……アタシ……おかしくなっちまいそうなんだ……っ」

そして顔を上げた金髪少女を見て、俺は最悪の事態になったことを確信する。

情欲に潤んだ瞳。上気した頬。口端から零れる涎。
胸を掻き毟ったことでシャツが捩れ、薄っすら覗いたお腹には、ピンク色の模様まで浮かび上がっている。

――淫紋……。

コイツ……。
このタイミングで紅月の影響を受けるようになっちまいやがったっ!

「ま、まてエルルシーっ! それは気のせいだっ! 大丈夫っ! お前はまだお子様だからっ!」

「はぁ……はぁ……はぁ……っ。む、無理だってセンセー……っ。だってアタシ、お腹の下がきゅんきゅん疼いて、食べたくて食べたくて仕方ないんだもん……っ」

少女の視線は、俺のある一点を見詰めていた。
さっきまで町娘サキュバスと交わっていて、ぬらりとテカりを帯びた肉棒である。

「ねぇ……。いいよね……? センセー、犯されて気持ち良さそうだったもん……。アタシに犯されても、あんな気持ち良い顔してくれる……?」

なんで喋り方まで変わってんだよと、激しくツッコミたい俺である。
しかし突っ込まれそうなのはちんぽなわけで、もはや大混乱だ。

「あぁぁ……っ! 抑えられない……っ! センセーっ、センセーっ、センセー……っ! アタシの初めて、センセーに貰って欲しいよぉ……っ!」

うわ言のように呟いたエルルシーと目が合った瞬間、ドクンと強く心臓が脈打つのを感じた。

なんだ……これ……っ!?

ふわりと浮き上がるような高揚感。
目の前の少女が、愛おしくて愛おしくて仕方なくなっている。

抱きたい。
エルルシーを抱いて、めちゃくちゃに犯して、未成熟な子宮にどぷどぷ精液を注ぎ込み、俺の子種で満たしたいっ!

唐突に沸き上がってくる欲求は、全身を掻き毟るほどの衝動だ。
もしかして……これが誘惑
チャーム
ってやつか!?
紅月の影響を受けると同時に、エルルシーの能力が跳ね上がったとかそういうアレか!?

まるで主人公補正のような力を発揮しだした金髪少女。
それはまさに少女から女へと羽化する光景のようで、俺はその姿に見惚れてしまっていたのだった。

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