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61話 お城散策

翌日。
さっそく俺は、一人でお城の中を散策していた。

いや本当はルクレイアと一緒に散策するつもりだったし、実際夜前中は一緒だったのだけど

『貴方がヘリセウス様のお屋敷から来たっていう人間の男性ですね! 初めま――』
『気安く声を掛けないで頂けますでしょうか。貴重な男である誠と話をしたいのでしたら側付きメイドであるわたしを通して下さい。あん?』

とまぁ終始こんな感じでルクレイアが周囲の方々を威嚇しまくるものだから、誰も近づいて来れなくなってしまったのだ。
いったいいつまでこのお城で暮らすことになるか分からないが、短くない期間だと予想される現状、ご近所付き合いは超大事。初っ端から躓きたくはない常識人な俺なのである。

ということで、夜後は一人で散策することにしたのだ。今頃ルクレイアは、部屋で大人しくムーンシャイン食べ放題祭りを開催していることだろう。

……確か、ルクレイアの給金では手が出ないくらい高級品とか言ってたよな。
これが原因でお城の財政が悪化するなんてことには……さすがにないと思いたい。

「あ、こんにちは。ご苦労様です」

赤絨毯を敷かれた荘厳な廊下。歩く先に歩哨している兵士さんを見かけた俺は、爽やかな挨拶を投げ掛けた。
突然現れた男の姿に鎧姿の兵士さんは槍を取り落としそうになっていたが、なんとか持ち直しては恭しく頭を下げてくる。

「誠様ですね。話は伺っております!」

「これからしばらくご厄介になると思うのでよろしくお願いします」

「は、はいっ! こちらこそよろしくお願いいたします!」

兵士らしく、とても元気の良い方だ。
それに女王様からちゃんと通達が出ているのか、男と見るや否や襲い掛かってくるようなこともない。
さすがに好奇の視線までは隠せてないけど、それも慣れるまでの辛抱だろう。

「お城ってとてつもなく広いんですね。警備するのも大変じゃないですか?」

「それが職務ですので!」

ビシッと敬礼する姿がとても様になっている。
女性しかいない世界だけれど、その中でも厳しい訓練を積んできたのだろうなと想像でき、俺も思わず背筋が伸びる思いだ。

「この先には何があるんですか?」

「はっ! ここから先は内政官の執務室や会議室となっております! その先にもいくつか部屋はありますが、機密事項もございますのでご遠慮下さい!」

まぁそれはそうか。
どこにでも自由に出入り出来ていたリュドミナさんのお屋敷が異常なのであって、立ち入りが制限されるのは当然のことである。
だいいち俺は、ただの「一般協力者」でしかないからな。唯一の男ってことでかなりの便宜を図ってもらっているみたいではあるけど、どこへでも自由にってわけにはいかない。

「ところで……」

立ち入れない場所がどんなところなのか俺が想いを馳せていると、一転して歯切れの悪くなった兵士さんが、伺うように聞いてきた。

「本日の搾精はお済でしょうか?」

「……え? あ、あぁ、搾精ね」

そのことも話が通ってるのか。
そういや「いつでもどこでも誰とでも」みたいなこと言われてたっけ。
てっきりメイドさんばかりを対象に見ていたけれど、兵士さんも対象に含まれているのかもしれない。

あれ?
ってことは、女王様も対象に含まれるのだろうか?
清楚で美しい顔と昨夜の痴態を思い出し、ちょっと股間が疼く俺である。

いかんいかん。
さすがにそれはないだろう。

なんたって女王様だ。
昨日のことはたまたまエルルシーの話になったってこともあるし、生の男がどんなものか興味があっただけのことだろう。ロイヤルなセックスはそれほどお安くないのだ。

脳裏に浮かんだ乱れる純白を追いやり、俺は兵士さんの質問に答える。

「まだですね」

途端「ゴクッ」と生唾を飲み込んだ音は、俺じゃなく兵士さんのものだった。
規律正しくしてはいるけど、やはり彼女も中身はサキュバスなのだ。

「そ、それがしで宜しければ、いつでも準備は出来ております!」

なんとも清々しいアピールである。
こういう女性が夢渡りでどんな男と繋がっているのか興味が沸いたが、しかし俺は頭を振った。

「まだ散策の途中ですので。それに大事な職務を邪魔するわけにはいきませんよ」

「な……っ」

「搾精は手の空いてそうなメイドさんを見つけることにしますのでお気になさらず」

「そ、そうでありますか…………。こんなことなら給仕係に転属希望を出すべきだった…………っ」

職務に忠実だった兵士さんは、転職を考え始めてしまったらしい。
これはいけない。俺が原因で城から兵士がいなくなったら大変だ。

「あ~、えっと……。夢渡りが上手く出来るようにっていう狙いもあるみたいなので、なるべく多くの人に搾精をお願いするつもりでいます。なので、その時はお願いして良いですか?」

「さ、左様でありますか! こちらに流れ付いた方が誠様のような方で良かった!」

「いつになるかは約束できませんけど」

「それでもいずれ生で交わる日が来ると思えば明日も生きていけそうです! ありがとうございます!」

あ、はい。
そんなことがなくても頑張って生きて下さい。

そんな感じで兵士さんと別れ、さらに城内の散策を続ける。
やはり所々立ち入りが制限されているが、それでも行ける場所はかなり多い。
まるまる一日使っても、とても周り切れないほどだ。

すると途中で興味深い場所を見つけた。
一階東側の奥まった場所にあるその部屋は、どうやら大浴場のようである。
こちらは城の裏庭に面しており、庭を挟んだ向こう側にメイド棟や兵舎が見えるので、恐らく彼女たちが使うための浴場なのだろう。中はかなり広いようだが、当然男湯というものは存在しない。

けれど大浴場かぁ……。
用意してもらった個室にもお風呂は付いているが、やはり大きな浴槽というのは嬉しいものだ。

なんとか使わせてもらえないだろうか?

そんなことを考えていると

「どうしたですー? って男の人っ!? あ、ひょっとして噂の誠おにぃちゃん?」

後ろからの声に振り向けば、そこにいたのは小さなメイドさんだった。
いや本当に小さいのだ。身長で言えばエルルシーより小さいかもしれないくらいである。
しかもクリっと大きく円らな瞳。ぷにぷに柔らかそうな頬っぺた。片側だけ縛ったサイドテールが、さらに幼さを助長している。メイド服を着ていると、どうにも犯罪の気配を感じざるを得ないメイドさんだった。

だが大きい。
何が?
おっぱいが。

メイド服を内側からはち切らんばかりに成長した大きなおっぱいをたゆんたゆん揺らし、けれど全体像は小学生にしか見えない幼い少女が、俺の姿を認めてニコッと笑顔で聞いてきた。

「初めましておにぃちゃん。何かお困りごとですかー?」

人懐っこい笑顔。にも関わらず、この少女巨乳である。
ちょっと舌っ足らずな可愛い喋り方。にも関わらず、この少女巨乳である!

「あ、あのー……。そんなにおっぱいばっかり見つめられると恥ずかしいですよー」

「あ、ご、ごめん! 初めましてだね。しばらくご厄介になる涼井誠です。よろしく」

「これはご丁寧にです! ラナナはラナナってゆうので、ラナでもラナナでもお好きなようにどうぞー。それで、おにぃちゃんはこんなところでどうしたですか?」

「ちょうどお城の中を見て回ってたところなんだけど、大きいお風呂があるみたいだからさ」

「入りたい、ってことでいいです?」

「まぁそんなとこ」

「だったらちょうど良い時間ですねー。これからお掃除の時間なので誰もいないですよ」

ほほぅ? それは確かに良いタイミングだ。
でもお掃除の時間なら、お湯も抜いちゃうのでは?

「今日はラナナがお掃除当番なのでー、少しだけ待ってくれたら、誰もいないうちに一番風呂です!」

つまり今からラナナが掃除してお湯を溜めるから、最初に入っていいよってことか!
それなら入浴中の誰かと鉢合わせることもないし、実に素晴らしい!

そんな話を聞いてしまったらどんどん入浴したい気分が高まってきてしまい、風呂、入らずにいられないっ!!

「じゃあお願いしようかな」

「おまかせですー!」

ということで、俺はラナナがお風呂を溜めるのを待つことにしたのだった。

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