73話 愛に溺れる3P ―アルムブルム編― #
服を脱ぎベッドに腰を掛けると、ルクレイアとアルムブルムさんが俺の太ももを跨いできた。
左脚に座ったルクレイアはどこか所在なさげに瞳を揺らし、右脚に座ったアルムブルムさんがそれを優しく抱き寄せている。
ちなみに、二人ともショーツ一枚の姿だ。目の前に四つのおっぱいが並び、両太ももに二人のお尻を感じるこの状況は、天国以外の何物でもない。行為に及ぶ前から肉棒が固くなり始めるのも仕方ないことだろう。
「甘える、というのがまだ上手く出来なくて……」
珍しく自信なさげに言ったのは、夜空を思わせる藍色の髪のメイドだ。
責め側になると生き生きするルクレイアだが、こういった甘い雰囲気は若干苦手のようである。
そんな彼女の頬に頬を寄せ、アルムブルムさんが微笑む。
「上手くしようなんて思わなくていいの。どんなルクレイアさんでも、ちゃんと誠くんは受け入れてくれる。それを信じればいいんだよ」
言いながら「ね?」とこちらに目配せする仕草からとてつもなく信頼されていることを感じ、心がくすぐったくなってしまった。
「ルクレイア。おいで」
背中に腕を回してグイッと引き寄せると、やや遠慮がちに距離を詰めたルクレイアが、恐る恐ると下から覗き込んでくる。いつになくしおらしい態度が愛おしくなり、俺はその額に口づけを落としてやった。
「あ……」
目を見開き口づけされたおでこに手を当てたルクレイアは、ようやく調子が出てきたのかツンと顎を上に向けた。――こっちにも。そう言っているのだと分かり、ご要望に応えてやることにする。
――ちゅっ
「あ~いいな~。わたしも混ぜて~」
アルムブルムさんはルクレイアの緊張を解そうとしているのか、わざとおどけた声を出しながら俺の太ももの上でお尻を滑らせ、唇を近付けてきた。そして――ちゅっ。可愛らしい口づけをくれたのだ。
触れただけなのにこの上ない愛情を感じる優しいキスは、それだけで俺の心を蕩けさせてしまう。
キスって凄いな。
思わず頬を緩めると、同じく頬を緩めたアルムブルムさんと視線が絡まった。
「次はルクレイアさんの番だよ」
そんな彼女に促され、さっきより積極的になったルクレイアが唇を近づけてくる。むちゅっと音を鳴らした粘膜の接触に、ルクレイアは「ふぅ」と熱い吐息を零していた。
そしてルクレイアの唇が離れると、すかさず今度はアルムブルムさんに口を塞がれるのだ。
――ちゅっ、んちゅっ、むちゅぅっ、はむぅ……っ。
交代するごとにだんだん激しくなってくる二人の口づけ。
俺は二人を抱き寄せながら、惜しみなく注がれる愛情を受け止め続けていた。
「なんだか、アルムブルムと一緒に誠を食べているみたいですね」
「ふふ。そうだね。誠くんはどう? わたしたちに食べられて嬉しい?」
そんなことは、さっきからビンビンに固くなっている肉棒を見れば聞くまでもないことだろう。
こんなに可愛らしくて美しい二人になら、喜んで食べられてしまいたいもの。余さず食べ尽して欲しいくらいだ。
「じゃあ、食べてアゲルから舌出して?」
アルムブルムさんの言葉に従い舌を伸ばすと、彼女は宣言通り「はむっ」と先端を唇で甘噛みしてきた。
口付けよりも濃厚な粘膜の接触に、欲情の炎がちろちろと燃え始める。
「あむっ、ぢゅぅっ、んちゅ……。ほら、ルクレイアさんも」
そこにルクレイアまで加わり、競い合って獲物を貪っているかのような光景だ。
俺の舌に群がる二人の美女メイド。いつしか彼女たちも舌を伸ばし、三人の舌がぬるぬるいやらしく絡まっていた。
――れろぉ、ぬちゅぅ、ぬりゅぅ……っ
時に吸い、時に舌を押し付け、時に唾液を飲ませ合い、俺たちはその行為に没頭していく。
頭がボーっとなるほど気持ち良くて、ぬちゅぬちゅ響く水音すらも心地良い。だんだん荒くなっていく呼吸すらも混ざり合い、俺たちは顔をくっ付けて舌による交合を楽しみ続けるのだ。
三人の熱が、シンクロしながら高まっていくようだった。
気づけば二人は舌だけじゃなく、身体まで擦り付けて来ている。
すべすべで、形の良いルクレイアのおっぱい。
もっちり柔らかく、とても大きなアルムブルムさんのおっぱい。
身体に押し付けられた四つのおっぱいが複雑に形を変えながら、俺をくすぐってきているのだ。
すると……。
「あぅぅっ、んちゅぅ、んはぁ……っ。わたし、もう我慢出来ないかもぉ……」
頬を染め、目元をとろりと蕩かせたアルムブルムさんが、切なそうに見上げてきた。高まりきった性欲に、次の行為を渇望しているのだろう。
その証拠にアルムブルムさんは先ほどから自分の秘部を俺の太ももに擦り付けてきていて、白地にピンク色のリボンが付いた可愛いショーツからは欲情の証が溢れ出している。俺の太ももは、アルムブルムさんの愛液でぬっちゅり湿り始めていた。
「ごめんねルクレイアさん。先、いいかなぁ?」
問われたルクレイアもすっかり発情モードといった感じに頬を緩ませているが、アルムブルムさんと比べればまだ余裕があるらしく、コクっと頷き彼女に場所を譲っていた。
それを見届けたアルムブルムさんは待ち切れないと言わんばかりにショーツを下ろし、再び俺に跨ってくる。ただし今度は真ん中だ。つまり対面座位の体勢である。
一方で太ももの上から退いたルクレイアは、そのまま俺の背後に回ったようだ。後ろからぴたっと抱き着かれると形の良いおっぱいが背中で――むにゅぅ。心地良く潰れる感触が堪らない。
「誠くん……っ」
正面。
俺の上に乗って腰を浮かせたアルムブルムさんが位置を調整し、自らの中に肉棒を迎え入れようと、亀頭の先端を秘裂に押し当てていた。この時点でぬちゅりとした秘肉にちんぽが吞み込まれてしまいそうになり、期待感が最高潮に達する。
「誠くんが欲しいの……。誠くんをちょうだい?」
切なく蕩けた声で甘えるアルムブルムさん。断るなんて選択肢があるはずもない。
見上げる位置にある彼女の頬に手を当て、そのまま桃色の髪をかきあげてやると、発情しきったアルムブルムさんの瞳と目が合った。
「俺もアルムブルムさんが欲しい」
「嬉しい……っ。誠くん、大好きだよ……っ」
言葉だけで達したんじゃないかと思うほど歓喜に身体を震わせたアルムブルムさんが、ゆっくり腰を下ろしてきた。
しとどに濡れた彼女のおまんこが、味わうように肉棒を吞み込んでいく。
――にゅぷぅぅ……
熱い……っ。
それが、アルムブルムさんの膣内
なか
の感想だった。
あまりの熱さでぐずぐずに溶けた膣壁が、ぐにゅぐにゅ絡みついてくるような感触なのだ。
挿入しているだけで気持ち良いと同時に、それほど俺を求めてくれていたことに叫び出したい喜びが胸を満たしていく。
「アルムブルムさんっ」
気づけば俺は彼女を抱き締めていた。抱き締めずにはいられなかった。
そして一番奥まで繋がったまま、アルムブルムさんも抱き締め返してきてくれる。
相変わらず、凄く抱き心地の良い身体だ。
どこもかしこも柔らかくて、優しさで包み込まれるようである。
けれどそれとは対照的に、アルムブルムさんの膣内
なか
は荒れ狂っていた。
俺の竿にみっちり絡みつく媚肉がぐにゅぐにゅ蠢き、早く精液を出せと責め立ててきているのだ。
もちろん彼女に求められることは嬉しいのだけど、ちょっとだけ違和感がある。
アルムブルムさんにしては、精液に貪欲過ぎる気がするのだ。
いや、よくよく考えてみたら最初からおかしい。
アルムブルムさんは日課の搾精を終えた俺が疲れていることも知っていたし、ルクレイアを押し退けてまで先に挿入したがっていたし。
もしかして……。
「アルムブルムさん? どこか悪いの?」
だから俺は心配になって声を掛けた。真っ先に疑ったのはホロウ化の後遺症である。けれどアルムブルムさんは恥ずかしそうに、そしてバツが悪そうに視線を逸らしていた。
「あはは……。なんでバレちゃったかなぁ……」
「好きな人がどこか悪かったら気づくに決まってんだろっ。で、どこだ? どこが悪いんだ? お城の人を呼ばなくてもいいのかっ!?」
「ん~とね……そういうのじゃないから大丈夫だよ。お城の人にもちゃんと伝えてあるし」
「どういうこと?」
「実は……わたし、出来なくなっちゃったんだよね。……夢渡り」
え?
それはマズいのでは?
「もしかしてホロウ化の後遺症?」
「ううん。その前から。たぶん、誠くんと出会って最初の紅夜くらい……かな?」
そういえば、紅夜が明けた直後に精液をねだられた気がする。まだ自覚はなくとも、すでに彼女の中で変化が起き始めていたのだろう。
それを肯定するように、アルムブルムさんは「えへへ」と恥ずかしそうにはにかんだ。
「わたしの心も身体も……もう誠くん以外の人を受け入れたくないみたい――きゃぁっ」
瞬間、俺の肉棒が限界を突破して膨張した。
だってそんなのズルいじゃん。サキュバスの本能すら押し殺すほど俺を愛してくれてるなんて知ったら、もう愛し尽くすしかないじゃんっ。
「俺がずっと満たすからっ。アルムブルムのこと、俺だけで満たし続けるからっ!」
「うん……っ、うん……っ!!」
もう止まらなかった。止めることなんて出来なかった。
俺は腰に跨る彼女の身体を、ズンズンと下から激しく突き上げていたのだ。
「ふぁあぁっ、まこと、くんっ、はげし、よぉっ!」
ジェットコースターのような激しい揺れに、アルムブルムさんが一層強く俺にしがみついてくる。大きなおっぱいに顔が完全に埋まり、息苦しいほどだ。吸い込む息はアルムブルムの甘い香りで満ちていて、脳みそがドロッと溶けてしまいそうになる。
しかも
「誠……っ」
何故か後ろのルクレイアも感化されたらしく、彼女は俺ごとアルムブルムを抱き締めながら身体をわずかに揺らしていた。
当然、間に挟まれた俺は二人に圧し潰されてしまう。アルムブルムの柔らかくて温かい身体と、引き締まりつつも女性らしいルクレイアのしなやかな身体。その二つに前後からむぎゅっと挟まれ、俺は完全に女体に埋もれてしまっているのだ。
それはまるで、女体の揺り籠。
どこもかしこも柔らかくて温かい肌色の海。
溺れそうになりながら、アルムブルムを突き上げ続ける。
「ひゃあぁんっ、んくぅんっ、わたしのっ、なか……っ! まことくんでっ、いっぱいになっちゃってるぅっ!」
俺の動きに合わせ、アルムブルムも腰を振っていた。ずちゅんずちゅんと激しく出し入れされる肉棒が彼女の中をめちゃくちゃに掻き回し、そのたびにアルムブルムが喜悦の声に喉を震わせる。
「ひゅごぃっ、んはぁっ、んふぅっ! わたしっ、なんでっ!? なんでっ、こんなにっ、きもひいぃのぉっ!?」
お世辞ではなく、アルムブルムは俺の肉棒で感じまくってくれているようだ。ただし本人も何故そんなに感じてしまうのか不思議なようで、俺に腰を叩きつけながら、おっぱいに埋もれた俺を見下ろしてきていた。
「愛してるからっ。愛し合ってるからだぞっ!」
そう答えると、ただでさえだらしなく半開きになっていたアルムブルムの口はもう力が入らないとばかりに蕩けてしまい、そのまま俺の口を塞いできていた。
「んちゅぅっ、はむっ、んむぅっ! ……ぷはっ。しゅきっ! まことっ、だいしゅきなのっ! むちゅぅぅっ!」
息継ぎごとに愛を囁き、俺の全てを舐め溶かす勢いで、アルムブルムの激しい口づけが降ってくる。
あまりの蕩けっぷりに感化されたルクレイアも、熱い吐息混じりに俺の耳を舐めしゃぶり始め、全身がドロドロになってしまいそうだ。
全てが気持ち良い。
全てが幸せで満ちていく。
もっともっと深く繋がりたいという欲求が溢れ出し、俺はアルムブルムのお尻を鷲掴んだ。
むっちりと肉付きの良い尻に指が埋もれ、なかなかの重量感。割り開くように強く掴みグイッと引き寄せると今までより更に奥まで肉棒が届き、アルムブルムがガクッと首を後ろに反らした。
「ああぁぁぁぁぁっ! わたしのっ、いちばんふかいところっ! まことにっ、ぐりぐりしゃれてるうぅっ!」
途端ぎゅぅっと肉棒が膣肉に締め付けられ、ぐにゅぐにゅと咀嚼される感覚。アルムブルムの理性が快感で飛びそうになり、サキュバスの本能が搾精モードに入ったのかもしれない。
おかげで肉棒に与えられる快感が飛躍的に増加し、根元から溶けてなくなりそうなほどの気持ち良さで頭が真っ白になりそうだ。
それでも俺は彼女を責め続ける。愛を注ぎ続けるっ。
アルムブルムが首を後ろに反らしたことで自由を得た顔を迷わず彼女のおっぱいに埋め、その先端にちゅぷっと吸い付く。彼女の身体が快楽に震えるのが、尻肉をがっつり掴んでいる手の平から感じ取れた。
「んはぁぁっ! おっぱいっ! わたしのおっぱいっ! まこと専用のおっぱいっ! もっとすってぇっ!」
言われるまでもない。
こんなに美味しいおっぱい、二度と離してやるもんか。
可愛らしく勃起した乳首を口に含み、舌でちゅろちゅろと嬲りながら吸ってやると、それだけでアルムブルムの身体はびくんびくん震えていた。
もちろん、腰の動きも休めることはない。しっかり奥まで彼女を貫き、俺の形を焼き付けていく。
「んひぃぃっ! やっ、こわれちゃうっ! まことっ、わたしのおまんこっ、きもちよすぎてこわれちゃうよぉっ!」
「あぁいいぞっ! んぢゅぅぅっ! おれのっ、ちんぽでっ、壊してやるっ!」
「んあぁあぁっ! こわひてぇっ! まことでっ、わたひをっ、こわひてえぇぇっ!!」
彼女の願いに応えるように、ズクンと睾丸の奥が疼いた。
アルムブルムを俺で満たすため、精液が一気に駆け上がってくる。
「いくぞっ! アルムブルムっ!」
「キてっ! ふあぁっ! まことっ、だいしゅきいぃぃっっ!!」
愛の告白と同時にアルムブルムの中がぎゅっと肉棒を抱き締めてきて、それが最後の引き金となった。
「イくっ!!」
――びゅくんっ! びゅくぅっ!
「あああぁぁぁぁあああああぁぁぁぁぁッッ!!」
信じられないほどの勢いで、亀頭から精液が噴出したのだ。
びゅくんびゅくんと痙攣しながら注がれていく大量の愛の証を、アルムブルムの膣内
なか
が嬉しそうに蠕動して受け止める。
その震えがさらに快感を増幅させ、吐き出したそばから睾丸で精液が増産されていくようだ。
「んあぁぁっ! まことが、わたしのなかに、いっぱいきてるのぉっ!」
歓喜と共に精液を呑み込み、アルムブルムはガクガクと身体を震わせていた。その柔肌をしっかり抱き締め直し、最後の一滴まで彼女の中に注ぎ込んでいく。
「ひゅごいぃ……。わたひのなか、まことでいっぱいだよぉ……」
ようやく絶頂の震えが止まったアルムブルムは、えへへっとだらしない顔で微笑むと、そのまま俺に口づけしてきた。
行為が一段落した優しい労いの口づけが、疲れた身体をじっくり癒してくれるようだ。
「だいすきだよっ、まことっ」
「俺も愛してるよ。アルムブルム」
応えると、アルムブルムがぎゅっと抱き締めてきてくれた。再びおっぱいに顔が埋もれ、甘い彼女の匂いに包まれる。
それに、アルムブルムの素肌はしっとりと汗に湿っていた。それが行為の激しさを物語っているようで、なんだか気恥ずかしくなってしまう。
心地良い疲労感。
甘美な空気。
このまま眠ってしまいたくなるが、そういうわけにはいかない。
「誠……っ。わたしも、アルムブルムのように愛し合えるのでしょうか……?」
俺の背中に擦り付けられるルクレイアの身体も、情欲に火照りじんわり汗ばみ始めていたのだ。
その彼女を放置して休むことなんで出来るわけがない。
「当たり前だろ? だって俺は、アルムブルムと同じくらいルクレイアのことも愛してるんだから」
「……はい」
少しだけ恥ずかしそうな声で返事をした藍色の髪のメイドが、アルムブルムと位置を入れ替える。
「では…………その…………。愛して、いただけますか?」
答えは一つしかなかった。
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