74話 愛に溺れる3P ―ルクレイア編― #
俺の肩に手を乗せたルクレイアは、ゆっくり自分の中に肉棒を呑み込んでいった。
彼女の秘部はベッドに染みを作るほど準備が整っており、情欲を色濃く反映した身体が桜色に染まっていて美しい。
「く……ふぅ……っ」
射精を終えたばかりのちんぽは半勃起状態だったが、驚くほど濡れているルクレイアの秘裂によってあっけなく奥まで導かれる。
にゅるん、と抵抗なく呑み込まれた肉棒は彼女の膣内
なか
でぬちゅぬちゅと咀嚼され、その気持ち良さにすぐに硬さを取り戻していた。
「あ、はぁ……。入り、ましたね」
根元までペニスを呑み込んだ感触に熱い吐息を吐き出し、ルクレイアが藍色の髪をかきあげた。瞳は情欲に潤み、どこかうっとりしているようだ。
妖艶な仕草に我慢出来なくなった俺は、アルムブルムに比べれば小ぶりで張りのあるお尻を手で支えながら彼女を抱き寄せる。ぴたっと吸い付くような素肌がとてつもなく心地良い。
「凄い濡れてるな」
彼女の中は一度達したんじゃないかと思うほど濡れそぼり、ちんぽを包む媚肉は柔らかくほぐれていたのだ。こうしているだけで微細な振動が肉棒に伝わり、すぐにでも射精してしまいそうなほどである。
それを指摘されたルクレイアは少しだけ恥ずかしそうに視線を逸らし、口を尖らせていた。
「それは……目の前であんなに激しいものを見せられたのですから……」
「嫉妬したのか?」
「嫉妬…………あぁ……そう、かもしれません」
可愛い奴だ。
汗ばんで張り付いた前髪をそっと手で払い、俺はそこに口づけを落とす。
「言っただろ? 俺はアルムブルムと同じようにルクレイアのことも愛してるって。嫉妬なんてする必要ないんだぞ」
「そうではありません……いえ、やっぱりそれもありますが、わたしが嫉妬を覚えたのは、なんというか言葉に表し辛いのですが…………二人が繋がっているように見えたからでしょうか?」
「ルクレイアだって俺と繋がってるじゃないか」
それを証明するようにちんぽをビクッと震わせてやると、膣口がきゅっと締まって応えてくれるが、しかしルクレイア自身は首を振っていた。
「身体ではなく心が……。誠に抱かれながら、アルムブルムはとても幸せそうでした。わたしもあんな風になれるのでしょうか?」
「なれるさ。いや、してみせる。俺はルクレイアを幸せにしてやりたいんだ」
ちゅっと軽く口付けするとルクレイアは少しだけ頬を緩めた。この前甘えさせたことで、甘えることに慣れたのかもしれない。非常に良い傾向だ。
「では……たくさん幸せにして下さいね」
言いながら、ルクレイアが俺を押し倒してきた。
彼女の行動にアルムブルムさんも動きを合わせ、俺の身体がゆっくり後ろに引き倒される。仰向けにされた俺の頭は、アルムブルムさんが膝枕してくれているようだ。後頭部が柔らかさに支えられ、視線を上に向けると大きな山越しに優しく微笑むアルムブルムさんがいた。
一方俺を組み伏せたルクレイアは、騎乗位で挿入したまま覆い被さってきている。
上半身を倒して俺の胸板を舐めあげ、ルクレイアは上目使いで見つめてきていた。
「ただしわたしが求める幸せは、やはりアルムブルムと少し違うようです」
「え?」
「わたしに犯されて、泣かされて、イジメられて……。それでもわたしを求める貴方が見たいのです。酷いことをされても求めてしまうほど、深くわたしを愛して欲しいのです」
「あ、はい」
それがルクレイアの愛なら俺に否はない。そもそも、それっていつも通りだしな。
なので思わず俺は笑ってしまったのだが、そんな俺の態度が気に入らなかったのか、ルクレイアはむくれたように唇を尖らせながら膣口をキュッと締め付けてきていた。
「そうでしたね。誠は無理やり犯されるのが大好きなどうしようもないマゾでした」
「いやそこまでは言ってないんだけど」
「言い訳しても今さらもう遅いです。嫌になるほど愛してあげますから、必死にわたしの愛を受け止めて下さい」
照れ隠しのように言ったルクレイアが――かぷっ。急に乳首に噛みついて来たため、ビクッと身体が跳ねてしまった。
そんな俺の反応を上目使いで見つめながら、ルクレイアの腰が前後にグラインドを始める。ぬちゅぬちゅと、膣口を締め付けたまま始まった攻撃的なグラインド。彼女の中で振り回される肉棒が無理やり媚肉に擦り付けられ、暴力的な快感を強制されるのだ。
「うぐぅ……っ! ル、ルクレイア……っ!」
強烈過ぎる快感から逃げるため俺の手が勝手に彼女を押さえようと動き出していたが、それを無理やり意思で押し留め、俺はシーツを握りしめた。
これがルクレイアの愛なら、全て受け止めたいから。
すると必死な俺を助けるためか、それともルクレイアの援護をするためか。膝枕をしてくれているアルムブルムさんが上体を倒してくる。
ぷるんっ、と零れ落ちそうになる大きなおっぱい。その先端が、俺の口に押し当てられる。
無我夢中で吸い付くと、甘い母乳がトロリと口内に流れ込んできた。
「ふふ。美味しい?」
コクコク頷くと、優しく頭が撫でられた。
「いい子だね~。一杯おっぱい飲んで、その分ルクレイアさんにたくさんイジメて貰おうね~」
あ……そうか……。
アルムブルムさんの母乳には媚薬が含まれている。だからこれを飲むと射精欲求が強まり、いくらでも射精出来るようになるのだ。
つまり……。
「感謝しますアルムブルム。これで容赦なく誠を犯して差し上げられます」
途端、ルクレイアの腰使いが一気に激しさを増してしまった。
前後に動くグラインドから、激しい上下のピストン運動へ。
お風呂で潮吹きさせられた時と同じ、容赦のない逆レイプが始まったのだ。
「んぶぅぅぅ……っ!!」
しかも今回はアルムブルムさんのアシスト付きである。
脳を焼かれるほどの快感に気が遠くなりかけても、彼女の母乳で俺は耐えられる。耐えられてしまう。
だから……。
「あっ、んはぁっ、まことっ、いいですっ、感じているのですねっ」
問答無用で抽挿させられる被虐的な気持ち良さに、俺の身体がジタバタと暴れ出していた。
加減のないルクレイアの高速ピストンは凄まじいのだ。前回は亀頭だけだったが、今回は先端から根本までを深く往復し、精液を無理やり搾り出すような腰使いである。
ぐにゅぐにゅと絡みつく秘肉で激しくシェイクされる竿が、さっき射精したばかりだというのに早くもズクンと疼き始めていた。
「もっとっ! もっと感じて下さいっ! 泣きそうになりながら、壊れそうになりながら、それでもわたしを愛して下さいっ!」
タガが外れたように腰を振るルクレイアの動きで、ベッドがギシギシ軋みをあげる。
本来なら頭が真っ白になって意識が飛びかねないほどの快感だが、口に咥えさせられたアルムブルムさんの乳首がそれを許してくれない。あくまでも優しく労わってくる彼女のおかげで俺の意識は甘く繋ぎ留められ、その分肉棒を犯される嵐のような快感を鮮明に感じさせられてしまうのだ。
「んむぅぅっ!! んぐぅぅぅっっ!!」
シーツを引き裂くほど強く握り締めながら、俺はもう限界が近いことを必死に訴えていた。
全身が痺れるほど強烈な快感から逃げるため、射精という終わりが一気に近づいてきていたのだ。
「ダメですっ! まだっ! まだ耐えて下さいっ!」
しかしルクレイアの細い指先が、咎めるように俺の乳首をギチッと抓り上げてくる。
突然与えられた鋭い刺激に、絶頂へ向かっていた身体が無理やり押し留めさせられてしまうのだ。
イきたいっ!
イかせてくれっ!
伸ばした手はルクレイアと恋人繋ぎにさせられてしまい、そのままベッドに押し付けられた。いよいよ身動きが取れなくなり恐怖がぞわぞわ駆け抜ける俺の頬を、アルムブルムさんが優しく撫でてくれる。
「もう限界?」
おっぱいを口から離し、訊ねて来るアルムブルムさんだ。
ここで俺が限界だと答えれば、たぶん終わらせてくれるのだろう。
けれど
「……」
チラッと視線を下げると、不安そうに見守っているルクレイアがそこにいた。
彼女を受け止めると決めた以上、こんな中途半端なところでギブアップなんてしたくない。
「まさか。むしろ、与えられるばかりで申し訳ないくらいですよ」
「ふふ。だってさ、ルクレイアさん」
ホッと吐き出したルクレイアの吐息には、安堵の色が混ざっていた。
激しくし過ぎて俺に嫌われたんじゃないかと不安だったのかもしれない。
彼女を安心させるためにも頑張らないとな!
「俺の愛はこんなもんじゃないぞ?」
疲れた身体を無理やり起こし、今度は俺がルクレイアを組み伏せる。
少しだけ驚いた彼女だったが、どうやら受け入れてくれるらしい。股をM字に開き、ルクレイアは「どうぞ」と俺を歓迎してくれていた。
もっとも、嗜虐的な愛し方を好む彼女だ。ただの正常位になるはずもない。
「んあぁっ!? アルムブルムさんっ!?」
ルクレイアに覆い被さり挿入し直した直後、俺の背中にアルムブルムさんが抱き着いてきていたのだ。
「アルムブルムはわたしの好みを良く理解してくれていますね」
「でしょ?」
そして何やら通じ合ってる二人。
くすくすと聞こえてくる二人の笑い声は嗜虐的な音が色濃く、俺がルクレイアを責める体位だというのに、まったくもって優位に立った気がしない。
「じゃあ誠くん。お姉ちゃんと一緒に頑張って腰をへこへこしましょ~ね~」
「え? え? あ……っ!」
耳元で甘く囁きながら、アルムブルムさんが腰を動かし始めていた。もちろん連動して俺の腰も動いてしまう。つまり俺の意志に関係なく、注挿が始まってしまったのだ。
「んぉぁっ!? ちょ、ちょっとっ! ちょっと待ってぇっ!」
「だぁめ。いっぱいルクレイアさんを感じさせてあげて?」
「そうですよ誠。その程度の腰使いではわたしは満足できません」
「じゃあスピードアップしよっか」
俺の頭越しに会話が成立してしまい、勝手に腰の動きが早まっていく。
ずちゅんずちゅんと全自動で行われるセックスは俺の絶頂感など全く考慮しておらず、耐えようにも耐えることが許されないのだ。
しかも
「誠。キスして下さい」
「ほぉら誠くん。ルクレイアさんがキスして欲しいってさ」
ルクレイアが手を広げると同時にアルムブルムさんがギュゥッと俺に身体を押し付け、三人の身体が完全に密着してしまった。
二人の間に挟まれて身動きが出来ないまま、ルクレイアに唇を貪られる。
「んっ、はむぅっ、ちゅっ、んむぅ……っ」
その間もアルムブルムさんは腰を動かし続けているから、肉棒に休む暇はない。柔らかな媚肉でみっちり包み込んでくるルクレイアの膣内がどれだけ気持ち良かろうと、無理やりピストンをさせられ続けるのだ。
「あはぁ♪ 誠くん気持ち良さそうだね~」
「それはそうでしょう。わたしとアルムブルムの身体に挟まれ圧し潰されているのです。全身でセックスしているようなもなのですから」
まさにその通りだった。
まるで全身がちんぽになり、二人の身体で作った巨大なおまんこに包まれているような錯覚さえ感じているのだ。
胸にも背中にも二人のおっぱいが当たり、むにゅんむにゅん押し付けられるのが気持ち良い。
ルクレイアのおまんこに肉棒を挿入しながら、アルムブルムさんのおまんこをお尻に押し付けられるのが気持ち良い。
ルクレイアに抱き締められながらアルムブルムさんに抱き締められ、全身を擦り付けらるのが気持ち良くて堪らない。
どこもかしこも気持ち良くて、暖かくて、二人の間で溶けてしまいそうなのだ。
「あぁヤバいっ! 気持ち良いっ! ルクレイアぁっ!」
「わたしも気持ち良いですよ誠。貴方の愛を感じます……ちゅっ、あむぅ……っ」
三人の熱が混じり合い、匂いが混じり合い、汗が混じり合うとてつもなく濃密な空間。もう三人とも汗だくだ。そんな中でドロドロの快楽に溶け合っていく俺たちは、本当の意味で一つになったのかもしれなかった。
「はぁ……はぁ……っ。まこと、くん……っ。なんか、わたしも、気持ち良いかもぉ……っ」
耳元に、アルムブルムさんの熱い吐息が吹きかけられた。
彼女は俺に身体を擦り付けながら、どんどん腰の動きを速めていく。
「まことっ、んっ、もっとっ、もっと奥まで……んちゅぅ、んっ、れろぉ……っ」
そしてルクレイアは恍惚とした表情で俺を受け入れ、口づけをねだり続けてきているのだ。
凄まじく気持ち良いのに、どこまでも優しく感じる不思議な快感。身体がどろっと蕩けるような感覚と共に、ついに精液が睾丸からせりあがってくるのが分かった。
「ルク、レイア……っ! もうっ、もう……っ!」
「キて……。キてください誠……っ!」
ギュゥッと締め付けて来るルクレイアの膣口。それとリンクしているように、二人がぎゅぅっと俺の身体を圧し潰してくる。
「イくっ! 出るぞっ!」
頭も身体も真っ白になるほどの快感と多幸感が全身を満たし、もはや止めることは出来なかった。
「あぁっ! 出してっ! わたしのなかをっ、まことで満たしてっ!」
「イ……くぅ……ッ!!」
ルクレイアの望み通り彼女の中を満たそうと、びゅくんびゅくんと大量の精液が亀頭から注ぎ込まれ始めた。
二人の間に挟まれたままの射精は、全てを受け止めてくれるという安心感を伴い、まったく勢いが衰えてくれない。
「ああぁ……っ! 熱いっ! まことの愛がっ、わたしの中に入ってきてますっ!」
ルクレイアの最奥でビクンと肉棒が跳ねるたび、とてつもない快感を伴いながらびゅくっと精液が放たれる。
籠った熱で頭が茹でり、何も考えられなくなる最高の絶頂だ。
身体が震えるたびに二人に包まれている感触を強く感じ、それがいつまでも射精を長引かせていた。
そんな極上の射精がようやく落ち着き始めると、もう一切身体に力が入らなくなってしまう。
俺はそのままルクレイアの上に倒れ込み、同時にアルムブルムさんの柔らかさに潰されていた。
「誠? 大丈夫ですか?」
「あ、あぁ……。凄く疲れたけど、でも死にそうってわけじゃないな」
むしろいつもより心地良いくらいだ。なんかこのまま天に召されちゃいそう……。
「本当に大丈夫? ちょっと無理させちゃったかも……」
っと。
死んでる場合じゃなかった。
「大丈夫ですって」
本気で心配し始めたアルムブルムさんに笑顔を返し、ルクレイアの上から退いた俺は、ドサッとベッドに大の字だ。
さすがの息子さんも、度重なる連戦でふんにゃりしてしまっている。明日は完全にちん休日だ。
そんな俺の横にルクレイアが寄り添い、反対側にアルムブルムさんが抱き着いてきた。
ピクッと反応した息子さんは命知らずもいいところである。
「三人でするの、なんか病みつきかも。またシようね?」
「アルムブルムの意見に賛同します。これからはこれをスタンダードとしましょう」
「あ、はい……。お手柔らかにな?」
寿命がマッハで削られてる気がしないでもないが、寿命が削られる程度でこの幸せが手に入るなら全然構わないなと、そう思ってしまう俺なのであった。
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