EX1 ラナナのお風呂屋さん #
コルネリアーナの乱から数日。
異世界に渡る扉を日本の繁華街と繋げ、風俗店という体裁で男を呼び込む。平和的にサキュバスたちが精液を摂取出来るようにするにはこれしかないっ! という思い付きで始まった計画は、しかしとんでもなく大変な道のりだった。
まぁ戦争を食い止めるため突貫で提案した計画だったため、問題点が次から次へ出てきてしまうのも無理はないんだけど。
というわけで最近の俺が何をしているかというと、昼は日本で物件探しやら資金作り。
夜はサキュバスの世界で駆けずり回る生活を続けているのだ。
ちなみに、日本に戻ってきたばかりの俺は文無しである。一応真面目に働いてはいたがまともに残業代も出ないような会社だったので、貯金なんかあるわけもない。
サキュバス界から戻った時には当然会社を解雇されていたし、携帯電話は料金未払いで止められていたし、アパートの契約はギリギリまだ保たれていたけど電気水道ガス含め、督促状がてんこ盛りだったのである。
そこですぐさま両親と連絡を取ったわけだが、久しぶりの会話が金の無心というのは本当に申し訳ない思いだった。二度と会えないかもしれないと思っていたこっちとしては声を聴いただけで涙ぐんでしまったわけだけど、それもあってか「泣くほど困ってるなら貸してやるが、ちゃんと返すんだぞ」と父が翌日金を振り込んでくれたのである。ありがとうございます。
で、なんとか携帯電話の復旧した俺が次にやったのは、オークションサイトへの出品だ。
なんせこれから金が掛かりまくるからな。繁華街でそこそこの物件を借りようと思ったら月に三桁近い出費である。その資金を捻出するためには、手段など選んでいられないのだ。
そこで手っ取り早くお金を得るためにオークションサイトを利用したわけだが、何を出品したかというと美術品やら宝石の類である。実は王家への反乱罪で取り潰しとなったバファフェット家から資財が没収されたので、それを売り捌かせてもらっているのだ。念のため言っておくが、もちろん女王の許可は貰っているぞ?
ともあれそんなわけで資金は順調に集まり始め、税理士やらを雇い始める段階になった。
この後も物件契約やら風俗営業許可申請やら店舗型性風俗特殊営業届やらとやることは多いが、素人の俺に出来るとは思えないんで行政書士に任せようと思っている。たぶんそのうち顧問弁護士も必要になるだろう。
一方で、サキュバスの世界でもやることは山積みだ。
今までの夢渡りと違ってあくまで店舗という体裁なのだからトラブル回避のためのルール作りは必須だし、生の人間と初めて接する彼女たちには文化や価値観の擦り合わせをしてもらわなければならない。
なんせ、彼女たちにしてもらうのは接客なのだから。性的指向ごとに店舗単位でまとまってもらうことになっているが、それは店舗ごとに接客マニュアルを作らなければならないってことで、その制作に俺は奔走することになったのだった。
……。
「今日はよろしくお願いしますです!」
ということで、今日はラナナ店長が経営する予定のお風呂屋さんで研修会である。
経営理念は「心も体もリフレッシュ!」
ソープと違い、ここではマットプレイオンリーとなっている。
何故かって?
サキュバス相手にマットで一発ベッドで一発なんて、普通死んじゃうからな。連戦出来る猛者などそうはいない。よほどの常連になれば別だが、最初の頃は一発射精しただけでヘロヘロになること請け合いである。
なのでこちらではマッサージとマットプレイをゆっくり楽しんでもらうことになっている。サキュバス初心者にも安心のお店だ。
まだ店舗が完成していないため、今日はお城の大浴場を借りての研修会。
全裸の上に薄手のローブを纏っただけの女性たちが、浴室でずらりと並んでお出迎えしてくれている。
その中心にいるのが、店長を務めることになるラナナ。ロリ巨乳の彼女も今日はスク水ではなくローブ姿なのだが、合わせ目から覗き見える豊かな谷間が背徳感マシマシだった。
「じゃあさっそく始めるですよー。しっかり見て覚えてくださいねー」
見た目は小学生なのに、しっかり店長やってるらしい。ラナナは居並ぶ女性たちに声を掛けてから、ゆったり俺の手を取っていた。
「いらっしゃい、おにぃちゃんっ! ちゃんとラナナの手を握ってるですよ?」
可愛くにこっと微笑んだ少女は接客モードといった感じで、俺を優しくマットまで導いてくれる。
ならばこちらも客になりきり、楽しませてもらわなければな。
「最初はうつ伏せですけど、その前にタオル、取るですね?」
下半身にタオルを巻いているだけだった俺の脚元に跪き、股間に顔を近づけたラナナがタオルをはらりと取り除く。
ちょっと腰を突き出せば少女の柔らかそうな唇に亀頭を擦り付けられそうで、悪戯心が芽生えてしまいそうだ。
「ここでおちんちんを押し付けてくるお客様もいるかもですが、ぱくっとしちゃダメですよ? すぐイッちゃうですからね」
おぉう……。
お見通しとは恐れ入る……。
普通は「嫌がって避けちゃダメ」と指導しそうなものなのに、フェラしちゃダメと教える辺りがサキュバスならではといったところか。
するとラナナは俺の腰を掴んで引き寄せ、自ら亀頭の先端を唇に押し付けてきていた。たぶん見本を見せるつもりなのだろう。ぷるぷるの唇に亀頭が触れ、ぞわっと快感が走り抜ける。
「こういう時は……ちゅっ。後でいっぱい気持ち良くするですからねー♪ ……なんて言ってお客様の期待感を煽りながら我慢しましょー」
今の言葉と上目使いでご飯三杯はいけそう。
ラナナ店長、男を手玉に取るテクを持っていらっしゃる。
「どうしてダメなんですか店長」
と、熱心に見守っていた女性の一人が手を挙げた。
それに対して、ラナナは優しく説明する。
「普通の男の人は、一回射精するので精一杯なのです。こんな簡単に射精してしまったら満足してもらえないですし、たぶん情けない気持ちになってしまって二度と来てくれないですよ」
それはあるかも。
年端もいかない少女に瞬殺されたら男としてのプライドが木っ端微塵だもの。当然ラナナたちがサキュバスだなんて知らない客からすれば尚のことだろう。
ラナナはリピーターを作るため、じっくり楽しんでもらうという方針のようだ。
「じゃあ続けるです。おにぃちゃん、うつ伏せになってもらっていいです?」
言われるがまま、俺はマットの上にうつぶせになった。するとすぐ、背中に温かい液体が降り注ぐ。以前と同じく背中のマッサージをしてくれるらしい。
けれどラナナのマッサージは、前回とは決定的に違う箇所があった。それは……
――にゅるぅん……
「うぉ……っ。いきなり生……っ!?」
ラナナはバスタオルを取り、全身を擦り付けるようにマッサージしてきたのだ。
少女の大きなおっぱいが背中でむにゅりと潰れながら上下にゆっくり動くと、あまりの柔らかさに溶けてしまいそうなほどである。
「んしょ……んしょ……っ。どうですかおにぃちゃん。気持ち良いです?」
「あぁ気持ち良いよ」
「えへへ……じゃあもっと頑張るです!」
接触面が増えたラナナの全身コキは、ぬるぬる液体の効果も合わさって最高の夢心地だ。
それに少女の熱い吐息が懸命に奉仕されている感を増幅させ、心までふわふわと心地良くさせられる。
「次は前……の前に、腕をしっかりマッサージさせて貰うですね」
お?
これは前回なかったサービスだな。
一度体勢を起こされた俺が何をしてもらえるのかワクワクしていると、俺の腕を真っ直ぐ伸ばさせたラナナが、おもむろにそれを跨いだではないか。
「たわし洗いって言うですよ。ラナナ、たわしないですけどね」
説明しながらちょっと恥ずかしそうに頬を染めたラナナは、それでも懸命に腰を動かし始めていた。
俺の腕を股で挟み、恥丘を擦り付けるようにぬるんぬるんと動くのである。
「ん……っ、んふぅ……っ、ど、どうです……っ?」
ぷにぷにの幼裂が腕の表面を滑る感触は、見た目のエロさも相まってとてつもない破壊力だ。
しかもラナナは俺に尻を向けたまま腰を揺らしていて、時折お尻が顔のすぐ近くまでやって来る。可愛らしい蕾まで丸見えにしながらのご奉仕。喜ばない男はいないだろう。
そして少女はにゅるっと股を手首まで滑らせると、今度は俺の指を掴み、それを自らの秘所へと導いた。
――にゅぷぅ……。
指先が、凄まじく柔らかなラナナの中へと埋没させられたのだ。熱く蕩けるような媚肉の感触。「んっ」と可愛く喉を鳴らした少女は膣壁をきゅっと締め付け、俺の指を楽しませてくれる。
「こ、これは、壺洗いって、言うらしい、ですね……。んん……っ。に、人間の女性は、凄いこと、考えるです……っ」
確かにこれは凄い。
親指から順番に、一本一本ラナナの中の感触を味わうことが出来る壺洗いは、否が応にも挿入の期待感を膨らませられる。とろっと熱く、ねっとり絡みついてくる秘肉に舐られ、俺の指たちも幸せそうだ。
それにラナナ自身も感じているようで、少女は頬を上気させつつ熱い吐息を吐き出していた。当然この後は前面のマッサージに移るだろう。発情しているラナナがどんなサービスをしてくれるのかと期待せずにはいられない。
「ふ……っ、くふぅ……。で、では、仰向けになって下さいです」
ラナナに促された俺は、マットの上で仰向けになった。腰のあたりにペタンと尻を着いた少女は、そのまま上半身を倒してくる。
もうすっかり固くなった肉棒にラナナの恥丘が擦り付けられ、それだけで十分な気持ち良さだ。ここで暴発してしまう男も多いのではないだろうか?
「この辺で、我慢出来なくなっちゃうお客様もいると思うです。その場合は無理に焦らさず、好きなように犯させてあげて下さいねー」
研修中の女性たちに説明しながら、ラナナは俺の胸板を手の平で撫で始めていた。それに俺の上で潰れたおっぱいは先端がコリッと固くなっていて、その感触がくすぐった気持ち良い。頑張って研修の体裁を保っているが、少女もすっかり発情してしまっているのだ。
「おにぃちゃん……」
呼びかけられ下を向くと――ちゅっ。可愛い音をたて、ラナナに唇を奪われた。
「い、今のはおにぃちゃんだけのサービスですよ……?」
可愛いこと言ってくれる……。
営業トークかもしれないが、こんなこと言われて気分が良くならないはずがない。
俺の上で寝そべったラナナを抱き締めるように腕を回し、ぬるぬるの液体に塗れた少女の身体を手の平で弄る。ぬるっと滑る手の平に、もちもち柔らかい少女の柔肌が堪らない。お尻と太ももの境目など、ぷりんっと弾けそうなほどだ。
「んふぁ……っ! ダ、ダメですよぉ……っ! ラナナ、お仕事出来なくなっちゃいますぅ……っ!」
「ラナナが言ったんじゃないか。我慢出来なくなったら、好きなように犯してもいいんだろ?」
「うぅ……っ、で、でもぉ……っ、ラナナに最後までやらせて下さいぃ」
そう言うとラナナは「んしょっ」と身体を起こして横向きになると、俺の片足を持ち上げた。そして腰を浮かせ、今にも暴発しそうな肉棒に狙いを定めたのだ。
変則的な騎乗位。宝船というやつかもしれない。
――ぐにゅぅぅ……っ。
ラナナが腰を下ろすに従い、少女の中に肉棒が呑み込まれていく。
おっぱい以外は幼い身体つきのラナナである。膣道が非常に狭いため、みちみち媚肉を押し広げるような挿入感だ。
「んあぁぁ……っ、おにぃ、ちゃんの……っ、おっきい、ですぅ……っ」
それでも十分濡れそぼったラナナの幼裂はしっかり根元まで肉棒を呑み込み、きゅぅきゅぅと締め付けてきていた。
ただしすぐ動くのは難しいようで、持ち上げた俺の脚に抱き着いて身体を支え、少女ははぁはぁと息を整えている。たっぷんとしたおっぱいに挟まれた脚が最高だ。
「ラナナが、するですから……っ、おにぃちゃんは、そのままで……っ、んあぁっ!」
少し慣れたのか、ゆっくりラナナが動き始めた。抱えた脚に身体を擦り付けるような、上下のピストン運動だ。
秘肉でみっちりの膣内は肉棒に吸い付きながらシゴいてくるので、凄まじく刺激が強い。オナホールを思いっきり握りながらシゴいたらこんな感じだろうか。
なのに痛みがないのは、ラナナの中がぐじゅぐじゅに潤っているからだ。腰が抜けてしまいそうな気持ち良さに、俺は必死に射精を堪えた。
一方で、ラナナも感じまくっている様子である。
肉棒で貫かれる快感に加え、少女は俺の太ももに恥丘を擦り付けて陰核を刺激しているのだ。一突きごとに小さな身体を震わせ、ラナナはどんどん息遣いを荒くしていく。
「あぅっ、んぁっ、おにぃちゃんのっ、きもちっ、よすぎるですぅっ!」
ゆっくり腰を上げ、ストンと落ちるようなラナナのピストン。秘肉に舐めしゃぶられながら肉棒が抜けていき、一気に狭い膣道を貫く抽挿が気持ち良い。
太ももに擦り付けられる恥丘の柔らかさも、ラナナの腰が落ちるたびにぽよんと跳ねるおっぱいも最高だ。
「いぁっ、ラナナっ、んぁぅっ、ラナナがっ、きもちよくなっちゃっ、ダメなのにぃっ!」
一生懸命ご奉仕しているラナナは、俺より先に達してしまいそうになり焦っていた。
腰を上げようにも太ももがぷるぷる震え、なかなか上がらなくなっているのが分かる。
ここは手伝ってあげるべきだろう。
「んひゃぁんっ!? お、おにぃちゃんっ!? だ、だめですぅっ、いきなりっ、突き上げられたらっ、んひゅんっ!」
思いがけない俺の攻撃にラナナはちょっと涙目だ。でもそれが可愛いし、止められるわけがない。
下からズンズンと突き上げてやれば、小さな少女の身体が舞うように踊る。俺の脚を必死に抱いて、ラナナはもう喘ぐことしか出来なくなっていた。
「あっ、だめっ、ほんとにっ、もうっ、むりですぅっ!」
「俺ももうっ、出るっ! ラナナっ! 一緒にっ!」
「いっしょ……。んあぁっ、クるっ、ラナナっ、キちゃいますよぉっ!」
一緒にと聞いて安心したのか、ラナナが快感に身を任せ始めた。俺の脚に頬を擦り付け、されるがままに身体を跳ねさせる。
絶頂に向けて速度を上げるとずちゅんずちゅん音を響かせ、少女の中が更に狭まった。媚肉に四方から圧迫される肉棒が、その気持ち良さにビクンと跳ねる。
「イくぞっ!」
「キてっ、くだしゃいっ! ラナナもっ、んはぁっ、いっしょにっ、いっしょにぃぃぃっ!!」
一際高い声で鳴き、ラナナがぎゅぅっと脚にしがみついた。小さな身体を震わせ、少女が絶頂したのだ。
同時に俺も、ぶるっと腰を震わせる。ぎゅぅぎゅぅ絡みつく膣肉を押し分け、ラナナの中に精液を解き放つのだ。
びゅるっ、びゅくっと尿道を駆け上がった白濁が、少女の中を満たしていく。狭い膣内での中出しは無理やり膣壁を押し広げるような感覚があり、焼け付くような快感を伴った。
「んあぁっ、おにぃちゃんのっ、あついですぅ……っ」
ラナナもまた注がれた精液の熱さにうっとり口元を緩め、恍惚と俺を見下ろしていた。
完全に力が入らなくなったお尻をぺたんと俺の上に乗せたまま、絶頂の余韻に何度も痙攣を繰り返しているようだ。
けれどそれが落ち着くと、ラナナは涙を浮かべた瞳で俺を恨めしそうに睨んでくる。
「むぅ……っ。ラナナがおにぃちゃんを気持ち良くしてあげなきゃダメなのにぃ……っ。ひどいですぅっ」
「え、えっと……ごめんな? でもラナナのおかげで凄く気持ち良かったぞ?」
「そんなので誤魔化されないですっ。ですから罰として……その……一緒にお風呂、入りませんですか……?」
そんな可愛らしい罰なら喜んで受けよう。
起き上がってラナナの頭を撫でた俺は、そのまま一緒に湯船に浸かることにした。
小さな少女を後ろから抱き締めながら入るお風呂は、なんだかとても心が癒される。
「も、もっとちゃんと抱き締めるですよ」
「はいよ」
俺の胸板に後頭部を押し付け、首を反らして見上げて来るラナナもすっかり寛いでいる様子だ。ぷかぷかと湯船に浮かぶおっぱいに、ついつい視線が吸い寄せられてしまう。
「さすがおにぃちゃんですね。もう元気になってるですよ?」
少女の太ももの間から、息子さんがにょっきりさんだ。ラナナはその先端をちょんちょんと指先で突き、悪戯に頬を緩めていた。
「本当ならラナナもおにぃちゃんにもっと甘えたいですけど……店長ですからね。皆に譲ってあげないとダメなんです……」
「みんな?」
言われて気づく。そう言えば、これは接客の研修であり、周囲にはスタッフ候補のお姉さま方がたくさん控えていらっしゃったことに……。
ってことは……。
大きなおっぱいから視線を剥がし、恐る恐る前を向いてみると……。
「店長……そろそろいいですよね? ね?」
肩からするっとローブを滑らせた女性たちと目が合ってしまった。
これはアレ。死んじゃうやつ……。
「ラ、ラナナ……」
「頑張って下さいです! おにぃちゃん!」
どうして俺は学習しないのだろう。
数時間後に干乾びている自分を想像してしまい、湯船に沈んでいく俺なのであった……。