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Ather1-2 サブの場合 #

―― サブの場合 ――

目を覚ましたサブは自分が温かな柔らかさに包まれていることを感じ、その柔らかさに顔を埋めようとした。だが同時に「あんっ」と艶のある声が耳に届き、覚醒を促されてしまう。

「なん……じゃ……?」

意識がはっきりしてくるに従い、気を失う前の状況が頭に思い浮かんだ。

――そうじゃ……ワシぁ兄ぃのお供でサキュバスタウンに来て……そこで……っ

思い出したと同時「兄ぃっ!」と叫び、身を起こそうとしたサブは、しかしそれが出来ない状態であることにようやく気づく。

――縛られとるっ!? それにワシ、すっぽんぽんじゃっ!

全裸で後ろ手に縛られ、そのうえ布団に包まれていたのだ。となれば、曲がりなりにもヤクザ稼業の彼である。その思考は、これが危機的状況であることを理解した。

――邪魔なワシらを消そうとしとるんかっ!? このサブをナメたらアカンけぇのぉっ!!

無鉄砲で猪突猛進が売りのサブである。縛られた状態から無理やり身体を跳ねさせ、驚くべき身体能力でもって立ち上がろうと試みる。
けれどさすがに無理があり過ぎた。一度は立ち上がったものの縛られた両手ではバランスを維持出来ず、再びベッドに倒れ込んでしまったのだ。

もちろん、手で受け身を取ることも出来ない。来るべき衝撃に備えサブは身体を固くしたが、実際にやって来た衝撃は――ぽにょん……。とてつもない柔らかさだった。

「もうっ。いきなり暴れたら危ないでしょ?」

「だ、誰じゃっ!? ヒットマンかっ!?」

遅ればせながら、サブは布団の中に自分以外の者がいたことに気づいたのだ。倒れた自分が痛みを感じなかったのは、布団の中の何者かが衝撃を吸収してくれたからだろう。
すると布団が捲れ上がり、中にいた人物が姿を見せる。声から察していた通り中に居たのは女だったが、その姿がサブの予想と異なり、思わず声が上ずってしまった。

「な、なんで裸なんじゃっ!? 何しとるんじゃっ!?」

布団の中に居た女は何故か裸だったのである。
ブラウンの髪が柔らかく波打ち、おっとりした目元が優し気に見える美しい女が、薄ピンクのショーツ一枚だけという姿でサブと同衾していたのだ。

気怠い仕草で身体を起こした女は妖艶に微笑み、その柔肌を押し付けるようにサブへと覆い被さってくる。押し付けられ、ふにゅっと形を変える大きな乳房。安らぎを感じる女の体温。触れた素肌はすべすべときめ細かく、極上の触り心地にサブの喉がゴクリと鳴ってしまった。

「こういうのは嫌い?」

ピタリと密着した彼女は首元に顔を埋め、可愛らしく見上げてきていた。
これほど良い女を抱いたことなどない。置かれた状況を忘れ、サブの中で雄の本能が俄かに騒ぎ出すのも無理のないことだろう。

「な、名前はなんちゅうんじゃ?」

「フェニルよ」

言いながら、フェニルはまるで愛しい男にそうするように、サブの上で甘えてきていた。むっちりした脚を絡ませ、胸板を撫で擦りながら、楽しそうに「ふふ」と微笑んでいるのだ。
そんなことをされれば「自分に気があるのか?」と勘違いしてしまうのも無理はない。目の前にいる極上の女が自分の物になるかもしれないという降って沸いた幸運に、彼の頭はすっかりのぼせ上がってしまっていた。

「のぉフェニル。これ、解いてくれんか?」

「ん~? どうしてぇ?」

「お前を抱きたいんじゃ。分かるじゃろ?」

サブの言葉に、フェニルは「ふふっ」と頬を緩めた。それだけでオスをその気にさせ、視線を剥がせなくなるほど魅力的な微笑みだ。
だが返ってきた言葉は、サブの期待とは少し異なるものだった。

「貴方は動かなくていいの。ぜ~んぶわたしがシてあげるから」

「それはどういう……んぶぅ……っ」

サブの疑問に答えぬまま、フェニルは身体の位置を上にずらしていた。密着した状態で滑るように上へ来た彼女の胸が、サブの頭を柔らかく抱え込む。まるで幼子をあやすような体勢に気恥ずかしさを感じたものの、それ以上の心地良さと香しい匂いに包まれ、サブは身を任せることにした。

大きな胸の谷間に顔が挟まり、両頬が幸せな柔らかさに押し潰される。優しく頭を抱き締め、ぎゅっと密着してくるフェニル。トクン、トクンと聞こえる心臓の音に安らぎを覚え、サブの身体から力が抜け始めていた。

――たまにはこういうのも悪くないかもしれんのぅ……。

それにフェニルは、太ももをすりすり……。固く張り詰めた肉棒に擦り付けてきているのだ。
まだはっきり性感と言えるほどではないが、じっくりと高められていくような心地良さが、心の中まで解きほぐしていくようだった。

すりすり……すりすり……。

どれほどの時間そうしていただろうか。
顔が埋もれたおっぱいの柔らかさも、密着した女体の感触も、肉棒を擦るむっちりした太ももも、全てが最高に心地良い。けれど興奮が高まれば高まるほど、どうしたって物足りなくなってきてしまう。

もっと気持ち良くなりたい。
この最高の身体を思う存分味わいたい。

もはや飢えと言っても差し支えないほどの渇望に、サブは身動
みじろ
ぎした。

「の、のぅ。やっぱりこれ、解いてくれんか?」

「我慢出来なくなってきちゃった?」

微笑みの中に若干の嘲りが含まれていた気がしてサブの喉は「うっ」と詰まってしまったが、ちょっとの羞恥心など軽々押し流すほど肉欲が胸を焦がしてしまっている彼に、このまま黙って身を任せ続けるという選択は出来なかった。

「そうじゃ……。じゃから……」

「まだだぁめ。もっとゆっくり楽しみましょ?」

微笑むフェニルに、身体がころんと転がされてしまう。頬を包んでいたおっぱいの温かさが失われ、サブは迷子になったかのように視線を揺らした。
だが直後、再び安堵に包まれる。一度離れた彼女が、今度は背後から抱き締めてきてくれたのだ。

しっかりと腕を回し、引き寄せるように強く抱き締めて来るフェニル。
たわわな胸が背中でふにょりと潰れる感触を味わうと同時、彼女の吐息が耳に吹きかけられた。

「ふー……。ふふ。身体、ピクッてしたね。お耳、好きなの?」

分からなかった。今までそんな風にされたことがないのだ。
自分の身体の変化に戸惑うサブだが、しかし彼の戸惑いはそれだけに留まらなかった。

「んくぅ……」

フェニルの細い指先に身体をなぞられ、くすぐったい快感に声が出てしまったのだ。

「な、なんで……? なんでこんなことで……んぉっ!」

それは、言葉使いが標準語に戻ってしまうほどサブに混乱を招いていた。
たかだか指で愛撫されただけ。それだけでこれほど気持ち良くなるなんて信じられなかったのだ。
そんな疑問と混乱が、フェニルの指先に視線を釘づけてしまう。彼女はそれを十分感じたうえで、見せつけるようにゆっくり肌の上に指先を滑らせていた。

「おぅ……っ、これ……っ、なんで……っ!?」

「ふふ。もっともぉっと身体とろとろにシてあげるね? ……はぁむ」

毒のように甘い囁きを耳から流し込まれた直後、その耳が温かさに包まれた。背後のフェニルが耳を甘噛みしてきたのである。
ぷっくりした唇で耳たぶを食

まれ、耳の輪郭をれろりと舌で舐められる。鼓膜にぬちゅりとした水音が聞こえると、背中がゾワッと快感に震えた。

「ひゃっ、な、なにをっ、んぁっ」

「逃げちゃダメ~」

思わず丸まろうとした身体が、今度は前から指に責められる。目一杯に広げた五本の指先が、触れるか触れないか程度の強さで……ツツー。脇腹から胸に上ってきたのだ。
勝手に喉が震えるほどの快感に目を見開くと、しなやかな指がいやらしく這い回るのが視界に映った。軽く閉じたり開いたりしながら、肌の上を滑る五本の指。触れられた場所がゾワゾワした気持ち良さに痺れ、まるで身体中を性感帯に書き換えられていくような気さえした。

一方的に責められるという体験に焦燥感のようなものを覚え、なんとか逃げようとサブは身体を捩り続ける。すると後ろ手に拘束されている指先が、ぷにっと柔らかいものに触れた。

「あんっ。もう、いけない子ね」

フェニルから漏れた甘い声。どうやら彼女の秘所だったらしい。
ならば、責めない手はない。不自由ながら必死に指先を動かし、なんとかフェニルの恥丘をショーツ越しに擦り始めた。

言葉で窘めながらも、されるがままサブの愛撫を受け入れるフェニル。その吐息が、だんだん熱くなってきていることが耳元で感じられた。

「ん……んふぅ……」

だがこの逆襲は、サブにとっても無傷ではない。指先で感じる女の柔らかさが無条件に肉欲を刺激するし、たっぷり艶を含んだ甘い声を直接耳に流し込まれてしまうのだから。フェニルは耳の中まで舐めしゃぶるように舌を差し入れながら、押し殺した嬌声でサブの脳をピンク色に染め上げてきていた。

「フェニル……っ。もうっ、もう辛抱できん……っ」

我慢の限界に達し、サブは無理やり身体を反転させた。最初と同じように向き合い、怒張しきった肉棒を彼女の太ももに押し当てたのだ。
ぬちゅ……っと。いつの間にか溢れていた先走りが、フェニルの太ももに擦り付けられる。その感触に目元を緩め、彼女はサブを見つめてきた。

「イきたいの?」

イきたいことはイきたい。
けれど本当に望んでいるのはそうではないのだ。
自由を取り戻した手で彼女を蹂躙したい。その秘裂を猛り切った怒張で貫き、思う存分子種を中に吐き出したい。
その渇望が胸を焦がし、居ても立ってもいられなくなっているのだから。

だからサブの口から出るのは、最初と同じ言葉だった。

「解いてくれっ」

そして当然、彼女から返って来る言葉も同じである。

「だぁめ」

「なんでだよっ! 俺のこと好きなんじゃないのかっ!? だからこんなことしてるんだろっ!?」

それ以外に、この状況を説明することが出来ないのだ。
しかしフェニルは柔らかい微笑みを浮かべたまま、予想だにしない言葉を告げてきてしまう。

「ん~? どうして? わたし、貴方のことキライよ?」

「……は!?」

「わたしたちの町に害をなそうとする男を好きになるはずないでしょ?」

「だ、だったらどうしてこんな――んぶぅっ!?」

怒りさえ含んだ声は、しかし無理やり封じられてしまった。唐突に、フェニルが何かを口に突っ込んできたのだ。

「わたしのパンツ美味しい?」

衝撃的なフェニルの言葉で咥えさせられたのが彼女のショーツだと分かり、サブは慌ててそれを吐き出そうとするが、しかし彼女の手が口を塞いできて吐き出すことは許されなかった。

「ダメよ。しばらくそれでもしゃぶってなさい」

イヤイヤと首を振ってみるも、思いがけないほど強いフェニルの力で押さえ込まれては、抵抗することすら出来ない。口の中で濃密な女の香りを無理やり嗅がされながら、再び動き出した彼女の指先にサブはどうしようもなく感じさせられてしまうのだ。

「んんっ! んむぅっ!!」

「はいはい。良い子だから大人しく気持ち良くなりましょうねぇ」

優しく微笑んだまま小馬鹿にするように言ってくるフェニルに、ようやくサブは美しく妖艶なこの女性が自分の思っている存在とは違うことに気づき始めた。
だが、気づいたところでどうしようもない。ただでさえ力で敵わない上に、今は両腕を縛られてしまっているのだから。
それでもなんとか足掻いてみるが、足掻けば足掻くだけ呼吸が荒くなり、その分フェニルの匂いを存分に吸わされるだけだった。

「濡れちゃってたから匂いも濃いでしょ? ぢゅぅって吸えばわたしのエッチなお汁が染み出してくるよ? ふふ……」

彼女のショーツが自分以外の唾液で湿っていることには気づいていた。丁度クロッチの部分だろうか。触れた舌先が、ぬるりと滑った感触を捉えていたのだ。
紛れもなく、それは彼女の愛液。この美しい女性の秘所から溢れた淫蜜だと分かった瞬間、本能が勝手にそれを味わおうとしてしまう。

「あらあら。本当に吸っちゃって……。可愛いのね」

その様子に目を細めたフェニルが、愛撫に熱を籠め始めた。
片手はサブの口を塞いだまま、もう片手が太ももを撫で始めたのだ。同時に彼女は顔を胸板に埋め、れろれろと肌を舐めてきていた。

「んむぅぅっ!」

焦らされ、蓄積され続けた快楽が、何倍にもなってサブに襲い掛かる。
ぬるりとしたベロで肌を舐められる気持ち良さ。敏感な太ももの内側をツツーッとなぞる指先が肌を粟立たせ、その後にやって来るであろう局部への快感を否応なく期待させる。

しかし……。

「んっ! んんっ!!」

フェニルの指先は、一向に肉棒に触れようとしてくれなかった。そこだけを避け続けているのだ。

――どうしてっ!?
何故触ってくれないんだっ!?

抗議に荒げる声は、しかし口内のショーツに吸い込まれてしまい彼女の耳には届かない。
いや、違う。フェニルは全て分かった上で、わざと焦らしているのだ。柔らかく微笑みつつも、時折こちらを上目使いで見つめる彼女の瞳に意地の悪い光を見つけ、サブはそう思った。

「いいんだよ? 遠慮しないでもっと気持ち良くなって?」

なのにいけしゃあしゃあと、フェニルは焦れったい愛撫を執拗なまでに続ける。

理由がまったく分からなかった。
自分の匂いを擦り付けるように胸板に頬擦りしながら、その柔らかな素肌を押し付けてきているフェニルの態度は、どう見ても愛しい恋人との情事を楽しんでいるようにしか思えないのだ。直接「嫌いだ」と言われた後でも、それがツンデレ的な意味合いなのではないかと勘違いするほど、身体を寄せる彼女は献身的かつ慈愛に溢れていた。

「とても敏感なのね。わたしの指でイジめられるの、好き?」

訳が分からないまま昂らされ、サブの身体はフェニルの指先に踊らされてしまう。かつてないほど高まった興奮で全身が鋭敏になり、指先が触れた箇所が熱を帯びては彼を苛むのだ。
触れてもらえない肉棒がピクピク痙攣を始め、その先端からとろりと我慢汁が伝い落ちる。

すると不意に、フェニルがサブの口内からショーツを抜き取った。
唾液を吸い込んだ薄ピンクがずるりと抜き取られると幾何か呼吸が楽になり、慌てて新鮮な空気を肺に送り込む。

「このままわたしの手でイかせて欲しい?」

さっきと同じ質問。……いや、少し違うか?
けれどサブの答えは変わらない。確かにこの弱火で炙るような焦れったい快感を終わらせるには、一度射精してスッキリしたいところだが、ただ発散するだけでは物足りないのだ。

この極上の女を……フェニルを犯したいっ。

射精欲求よりも雄としての獣欲に支配されているサブは、唾を飛ばすように叫んだ。

「いいからっ! これを外せっ!」

その返答が望むものだったのか否か。にこっと微笑んだフェニルは、再びショーツを口内に押し込んできてしまう。
そしてまた、穏やかで緩慢な愛撫が始まるのだ。

身体を密着させ、乳房の柔らかさを誇示するように擦り付けてくるフェニル。固くなった彼女の乳首が身体をくすぐり、興奮が掻き立てられてしまう。
太ももの内側を這い回る指先はもうはっきりと性感を刺激するものになっていて、ピクピク反応してしまう身体は、しかし柔らかな女体に押し潰されて身動きも出来ない。

「もうどこを触っても感じちゃうね。エッチなんだぁ」

あくまでも、フェニルは優し気な態度のままだった。だからこの無慈悲な焦らし行為も、悪戯な彼女の些細な意地悪に思えてしまうのだ。

……が、現実は違う。

フェニルにとって、これはノルンに言い渡された大切なミッションでしかない。サブの意思など関係なく、彼女は完全に彼を蕩け切らせ、その心を屈服させるつもりなのだ。

そうとは知らず、サブはどこか夢見心地で愛撫され続ける。
ペニスへの刺激が一切ないまま昂らされ続ける身体は、彼女が吹き掛けた熱い吐息にすら快感を得るほど敏感になり、次第に雄の欲求を射精への渇望が上回り始めていた。

――次にイきたいかと聞かれたら、迷わずイきたいと答えよう……。

サブがそう決意したのを見計らったように、にこっと微笑んだフェニルが彼の口からショーツを抜き取った。来るべき質問に備え、サブは微笑む彼女をジッと見つめる。従順な態度を表し始めた彼に内心ほくそ笑み、フェニルは囁くように彼に尋ねた。

「ねぇ。自分の手で情けなくおちんちんシコシコして、惨めに射精するところわたしに見て欲しい?」

「……は?」

「はい、時間切れ~」

問われた言葉の意味を十分咀嚼する暇も与えられず、再びショーツに口が塞がれてしまった。

――な、なんでっ!?
さっきまでと違うじゃないかっ!

言葉を発せられない状態になったところで、ようやく彼女に言われた言葉の意味を理解するも、時すでに遅しだ。
それに例えすぐ理解できたとしても、素直に頷けたかと言われれば難しい。セックスさせてくれないのだとしても、手や口でイかせられるならまだ納得出来る。けれどここまでされて今さら自分の手でなど、到底プライドが許すはずもないのだ。

もちろん、フェニルはそんなこと分かり切っている。
だから彼女はその残ったプライドを削り取るべく、サブの顔を脚で跨いだ。

「ふふ。わたしのおまんこ、どうかな?」

顔のすぐ真上。涎を垂らし始めているフェニルの秘裂が目に映り、サブは先ほどの不満を忘れるほどに目を見開いていた。

――なんてエロいんだ……っ

しっとり濡れた肉厚な陰唇。フェニルの指がそれをくにっと割り開くと、中からサーモンピンクの卑猥な膣口が覗き見えた。まるで生き物のようにくぱくぱ収縮するそれは男を欲しているようにしか見えず、求めに応じてサブの肉棒がさらに硬さを増してしまう。

挿入

れたら絶対気持ち良い穴。
見ただけでとてつもない快感が待ち受けていることが確信出来るフェニルの秘所に、心臓がドクドクと早鐘を打ち始めたのだ。

「欲しい?」

目が血走るほど秘裂を凝視しているサブを嘲笑い、フェニルは自分の指をにゅるりと秘所に滑りこませた。
くちゅ……っと聞こえる卑猥な水音。侵入した指を舐めしゃぶる膣口。膣内からゆっくり引き抜かれた指には愛液が纏わりつき、てらてらと淫らに濡れている。

「欲しいの?」

もう一度。優し気な声音に嗜虐性を秘め、フェニルがサブを見下ろしてきた。コクコク夢中で頷く彼に相好を崩した彼女は「じゃあアゲルね」と笑うと――むっちぃ……。サブの顔に、豊満な尻を落としてきたのだ。

「んむぅぅぅッッ!!」

呼吸すら出来ないほど尻肉に密着され、サブは慌てて首を振る。しかしピタリと割れ目に挟まれた顔は、どれだけ首を振っても僅かに尻肉を震わせるだけで、まるで抜け出せる様子がなかった。
それに暴れれば暴れるほど愛液が顔中に塗りたくられ、より密着度が高まってしまうのだ。酸欠に喘ぎながら大きく鼻で息を吸い込むと、肺に流れ込むフェニルの淫臭がガツンと脳を痺れさせ、頭がふわりと浮き上がるようだった。

「ふふ。お股に顔を擦り付けるほど嬉しかったの? ならずっとそこに居ていいよ? わたしの匂い、ちゃんと覚えてね?」

グリグリと、顔の上でフェニルが腰を揺らす。柔らかな尻肉で顔を揉みくちゃにされながら、サブはどこかこの状況に幸せを感じ始めてきている自分に気づいた。
陰唇のビラビラが、唇に擦り付けられる気持ち良さ。鼻が膣口に埋まり、呼吸すら支配される心地良さ。
酷く屈辱的なはずなのに、どういうわけか居心地が良いのだ。

するとフェニルは、そんな彼の下半身をグイッと持ち上げた。女性とは思えない力強さに抵抗することすら出来ず、サブは恥ずかしい格好を晒してしまう。いわゆるチングリ返しだ。
しかも彼女は顔の上に座ったままだから、一層顔面に体重が圧し掛かり、完全に顔が尻肉に埋もれてしまった。お前の居場所はわたしの尻の下だと刷り込まれているようで反骨心が沸きあがるが、けれどそれを拒絶し切れない誘惑も確かにサブは感じてしまう。

「うんうん。だんだん素直になってきたね。良い子には少しだけご褒美あげちゃおっかな……ふぅ~」

途端、肉棒がビクンと盛大に跳ねあがった。陰茎に生温かな吐息を吹きかけられたのだ。
たったそれだけの刺激。けれど待ち焦がれた刺激が、麻薬のように脳を犯すのだ。

「すっごい反応ね。もっとふーふーして欲しい?」

フェニルの言葉に、サブは夢中で頷いた。その感触を股下に感じながら、彼女はにやりと口元を歪める。そのサディスティックな表情に、サブは気づくことが出来ない。

「そっか。じゃあおねだりしてみて? あ、でもお尻で口を塞がれてるから喋れないねー。どうしようかな~……」

喋りながらわざと肉棒に吐息を吹き掛け、彼女は焦燥感を煽り続けてきていた。尻の下で「早くしてくれ」と唸るサブの様を、じっくり堪能しているのだ。
嗜虐的な興奮が、フェニルの股間をじわりと濡らす。

「もう。そんなにシて欲しいの? だったら~……うん。おちんちん、揺らしてみよっか」

「んむ!?」

「聞こえなかった? おちんちん、びくんびくん揺らしてみて? そうしたら、その分だけ「ふーっ」てシてあげるから」

迷う。
ここまで散々いいように弄ばれているサブだが、しかしこの要求は明らかに一歩踏み出す行為だから。だって自分から、情けない姿を晒さなければいけないのだ。

けれど……。

「いいのかな~? ちゃんとわたしに応えなくて」

そう言われた瞬間――ビクンっ! サブはペニスを跳ねさせていた。
フェニルの質問に答えられなかったばかりに、自分はこれほど焦らされてしまっているのだ。彼女に何かを望むなら、どんな恥辱も受け入れて懇願しなければならない。彼の頭には、確かにそう刷り込まれ始めてしまっていた。

だから――ビクンっ!

催促するように、フェニルの前でもう一度ペニスが大きく跳ねる。

「ふふ……あはははははっ! ねぇ、今自分がどれだけ情けないことさせられてるか分かってる? 女の人のお尻に顔を潰されて、チングリ返しでみっともない格好させられて、そのうえ犬みたいにおちんちん振っておねだりしてるんだよ?」

改めて言葉にされると、あまりの惨めさに涙が溢れそうだった。
先ほどまで優し気だったフェニルに罵倒されているのだと思うと、心の中で何かが粉々になる気さえする。

けれどそれでも……

「こんな酷いこと言われてるのに、おちんちんビクンビクンするの止めないんだ~。あははははっ!」

フェニルに嘲笑されながら、それでもサブはペニスを揺らし続けていた。
少しでも刺激が欲しいから。これ以上焦らされるのは辛すぎるから。彼女に言われたら、そうしなければいけないから。

サブの中で変遷していく心の機微を、ワインを味わうようにゆっくり口内で転がし、フェニルは唇を三日月に割っていた。

「そこまで必死にお願いされたら仕方ないな~。じゃあ……ふ~っ」

吐息を吹き付けた瞬間、今までで一番大きくサブの身体が跳ね上がった。
ほんの僅かな些細な刺激。だが生暖かいフェニルの息は肉棒に絡みつくようで、射精にも似た快感を感じてしまうのだ。

――気持ち良いきもちいいきもちいいキモチイイ……っ!

何度も吐息を吹き付けられ、そのたびにサブは身体とペニスを大きく跳ねさせ続けた。まるで陸に打ち上げられた魚のように暴れると、顔の上に座ったフェニルがロデオよろしく跳ねてしまう。そのたび尻に押し潰される羽目になるのだが、それでも反応する身体を抑えることが出来ないのだ。

だが――パチンッ!

「んんんんっっ!!」

突然の痛みに、サブは目を白黒させた。
ペニスがフェニルの平手に叩かれてしまったのだ。

「誰が暴れて良いって言ったの? 勝手なことしないで…………ん?」

躾と言わんばかりにもう一度手を振り上げたフェニルは、しかし途中でその手を止めていた。そしてクスクスと、然もおかしそうに嘲笑してくる。

「ねぇ。ひょっとして、叩かれて感じたの? おちんちんの先からお汁が溢れてきてるんだけど」

思いがけない指摘に、サブは「まさかっ!?」と身体を固くした。だがそこに――パチンッ! 再び痛みが襲い掛かる。

「ほらやっぱり。おちんちん叩かれて喜んでるじゃない」

否定しようにも、フェニルに指摘された通り叩かれたペニスがビクンと力強く脈打つのをサブは自覚せざるを得なかった。
それに彼自信気づいていたのだ。叩かれた瞬間は痛いだけだが、その後でじんわり熱が広まると同時、確かな快感が肉棒の芯を震わせていることに。

実際のところ、これは半分以上サキュバスの媚薬効果である。彼が咥えているフェニルのショーツからは、彼女の愛液が染み出しているのだから。
もちろんフェニルは知った上で言っているのだが、知らないサブは混乱の極致である。

そんな彼の様子を内心で嘲笑いながらフェニルは僅かに尻を浮かせ、サブの口内からショーツを取り出した。彼の唾液でぐちゃぐちゃになったそれをポイッと投げ捨てると、再びサブの顔面に尻を落とし、彼の唇に自らの秘所を押し付ける。

「今度はわたしのおまんこ直接舐めてよ。そしたら、ご褒美におちんちん叩いてアゲルから」

そう言ったフェニルに益々体重を掛けられ、おまんこがぴたりと顔に密着してくる。口内の異物がなくなったことで、舌を伸ばせば容易くその秘裂を味わうことが可能だ。

それに舐めれば、先ほどの快感をまた得られる。
舐めたいのか、気持ち良くなりたいのか、それとも叩かれたいのか。
訳が分からなくなりながら、それでもサブは舌を伸ばしていた。

「あははっ! 本当に舐めるのね! いいよ。じゃあ……ほらっ!」

――パチンっ!

スナップを効かせた柔らかい手の平に、肉棒を横から引っ叩かれ衝撃が走った。
痛み、熱さ、そしてじんわり広がっていく快感。渇望していた直接の刺激は何よりも甘美にサブの脳を溶かし、夢中でフェニルのおまんこを舐めしゃぶり出していた。

「んふぅっ、んっ、いいわっ! もっと舐めなさいっ、ほらっ! ほらぁっ!」

――パチンッ! パチンッ!

舐めれば舐めるほど連続でペニスを叩かれ、いつしか痛みよりも快感が勝り始めていることにサブは気づいた。
ぶるんぶるん左右に振られる肉棒は、痺れを伴いながら射精へと向かい始めている。それを感じ取り、彼はより一層激しくおまんこを舐めるのだ。

「あはっ! おちんちん叩いて欲しくて必死に舐めるおまんこは美味しい?」

「ふぉいひぃっ、れすっ!」

従順な態度に、フェニルはサブが完全に堕ちたことを確信した。それに、ペニスも限界が近い。あと数発叩けば、それだけで射精してしまうだろう。

もちろん、そんなつまらない幕切れを彼女は望んだりはしないのだが。

「ふふ。そろそろイきそうね。じゃあ、最後にもう一度聞いてアゲル。今度は素直に答えられるわよね?」

腰を浮かして見下ろしてくるフェニルに、サブはコクっと頷いた。
もう頭の中に、羞恥心やプライドは欠片も残っていなかった。ただフェニルの言うがまま従い、快楽を与えてもらうことしか考えられないのだ。
まるで餌の前で「待て」をする犬のようなサブの態度。その姿に目を細め、フェニルはもったい付けるように質問した。

「わたしの足でおちんちん踏まれながら射精したい?」

「はいっ!」

「もし足を汚したら全部舐めとらせるけど、それでも射精したいの?」

「したいですっ! 射精っ、射精させて下さいっ!」

「いいわ。ベッドから降りなさい」

素直にサブがベッドから降りるのを見届けてから、フェニルは悠々とベッド端に腰を下ろす。その目の前にはペニスからだらだら我慢汁を零しながら、全裸で正座している情けない男の姿がある。
彼女はそのペニスを両足で挟んでやり、そして無慈悲に命令を下した。

「ほら。挟んでいてあげる。どうすればいいか分かるわよね?」

「ありがとうございますっ!」

両手を後ろ手にされた不自由な体勢で、サブは必死に腰を振り始めた。足裏とは思えないほど滑らかなフェニルの足に挟まれた肉棒を、しゅこしゅこ前後にシゴくのだ。
自分の先走りが足裏に塗り広がり、すぐさまぬちゅぬちゅと卑猥な水音が聞こえ始めた。それに従い快感が跳ね上がり、もはや足まんこと言っても過言ではないほどの挿入感が、容赦なくサブの脳を快感で焦がしていく。

「ふぅっ、んぐっ、イくっ、イきそうですっ!」

「あっそ。勝手にイけば?」

最初の頃とは似ても似つかない冷たい視線に突き刺され、それでもサブの腰はもう止まることが出来なかった。むしろその蔑む視線すら興奮材料となり、どくどく精子が造られてしまうのだ。

両足の裏でみっちり圧迫された肉棒は、土踏まずの柔らかい部分、足指の凹凸を余すところなく感じ取りながら、どんどん高みに向かっていく。

「あっ、出るっ、出ますっ!」

「だから勝手にイきなさいよ。それとも見てて欲しいの?」

「はいっ! 見てっ、見てて下さいっ! 俺がっ、情けなく射精するところっ、フェニル様に見てて欲しいですっ!」

「贅沢ね。でもいいわ。見ててアゲル。その代わり、わたしを満足させるくらい無様にイくのよ?」

「ありがとうございますっ! あっ! イくっ、出ますっ!!」

「そ。ならぶちまけなさい。足もぎゅぅって強くしてあげるから。……ほらっ。イけっ。射精しろっ!」

「イぐうぅあぁぁぁぁ゛ぁ゛ぁ゛ッッ!!」

サブの絶叫と共に、フェニルの足の中でビクンビクンと肉棒が跳ね回り始めた。射精が始まったのだ。
足裏で押し潰された尿道がびゅるびゅると健気に精液を吐き出し、彼女の足に白い欲望の塊を付着させていく。待ちに待った射精はサブが想像していた以上の快感をもたらし、彼は口端から涎を垂らしながら圧倒的な気持ち良さに酔い痴れていた。

だが、そんな最高で最低な射精がようやく収まりつつあるところに

――ぬちゅぬちゅぬちゅぬちゅ……っ!!

「んがああぁぁっ!! イッだぁっ! もうイぎまじだあぁぁぁぁッッ!!」

さっきまではただ肉棒を挟むだけだったフェニルの足が、突如高速ピストンを開始してしまったのだ。
射精直後に加えられる手加減無しの足コキは破滅的な快感をもたらし、サブの脳内に激しくスパークを巻き起こす。その壮絶な快楽から逃げようと思わずサブは身体を丸めようとしたが、フェニルに髪を鷲掴みされ、無理やり身体を起こされてしまった。

「なに逃げようとしてんの?」

「だっでぇぇぇっ!! むりっ! むりでずうぅぅぅッッ!!」

「そんなこと聞いてない。わたしがシてあげてるんだから喜んでおちんちん差し出せばいいの。ほら。もっと腰を突き出しなさい」

「あああ゛あ゛あ゛ぁ゛ぁ゛ぁ゛ッッ!! いやだあ゛あ゛ぁ゛ぁ゛ッッ!!」

しかし理性と裏腹に、フェニルの言葉を絶対のものと植え付けられた彼の身体は、勝手に腰を突き出してしまう。そこに容赦なく加えられる無慈悲な高速足コキピストン。肉棒が摩擦熱で壊れるんじゃないかと思うほど、乱暴にずちゅずちゅずちゅずちゅ……。足に絡んだ彼自信の精液を潤滑油とし、凄惨なまでの快感でサブの脳を破壊するのだ。

「あははっ! 気持ち良い? 気持ち良いわよね? ならお礼言いなさい。ほら。ありがとうございます、でしょ?」

「んぎい゛い゛ぃ゛ぃ゛ッッ! ありっ、どうっ、ごじゃっ、まずう゛ぅ゛ぅ゛ッッ!!」

「聞こえないわ。ちゃんとお礼を言わないならずっと続けるわよ?」

「があ゛あ゛ぁ゛ぁ゛ッッ!! ありがどっ、ございま゛ずぅぅぅッッ!!」

「喜んでくれて嬉しいわ。ならもっとシてあげる」

情け容赦なくシゴかれる射精直後の亀頭は、フェニルの足裏によってピカピカに磨き上げられていくようだった。
先端からぴゅっぴゅっと噴き出しているのがもはや何の液なのかも分からず、サブはただただ獣のような咆哮を上げ続けることしか出来ない。

そんな地獄の射精直後責めが、五分、十分と続き……

「ふぅ。もう飽きちゃったわ」

フェニルの言葉で、ようやくサブは解放された。
あまりに叫び続けたためか、解放されると同時にぐたっと床に倒れてしまった彼は、涙と鼻水と涎でぐしょぐしょになっている。だが、これで終わりではないのだ。

「なに休んでるの? イったらどうするんだったかしら?」

「あ……す、すみませんっ!」

それは射精するための条件。射精で彼女の足を汚してしまったら、それを全て舐めとるという約束だ。

しかし射精を終え、直後責めまで受けた彼は、すでに賢者タイムになってしまっている。そこにきて目に映るのは、フェニルの足で白く泡立ち纏わりついている自らのザーメンだ。見ただけで嫌悪感をもたらすそれを舐めるなんて、到底出来そうになかった。

けれど

「舐めないってことは、まだシゴかれ足りないっていうことでいいのね?」

冷たい瞳でそう言われてしまったら、まさか舐めないなどという選択肢は存在しない。
床に着いている彼女の足を舐めるには床に這い蹲らなければならないが、その屈辱的な姿勢に自ら進んでなり、サブは恐る恐るとそのおみ足に舌を伸ばしていた。

それを満足気に見下ろしたフェニルは、しかしすぐさま興味を失っていた。
というより、最初からこの男には興味を持っていなかったのだ。

「はぁ……。これでノルン様に遊戯室へ招かれることはない……わよね?」

足指の間でぴちゃぴちゃとした水音を聞きながら、そんなことを呟くフェニルなのであった。

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