巨乳キャラあつめました

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間地新太が人生でおそらく初めて、重大な間違いを犯したのはそれが初めてだった。

高三の時大学見学と理由をつけて、数日上京した時のことだ。
新太はもちろん大学見学もしたのだが、その後ずっと追いかけているグラビアアイドルのイベントに向かった。

グラビアアイドル・『YUKI』。

学生らしく、表立った仕事こそ少ないものの、グラビアはもちろん雑誌モデルの仕事もしており、そのスタイルは新太にとって理想のもので、新太は女性の裸を思い浮かべる時にはもうYUKIのスタイルしか思い浮かばないほどになっていた。

仕事が少ないのもあってあまり大々的な人気こそないものの、新太は初めて見た時から心のすべてを奪われて、それまでアイドルなどにも一切興味がなかったのに、YUKIの出ているグラビアやDVDはもちろん、カレンダーや1ページしか映っていないような雑誌まで集めている。
ここ一年ほどはオナニーもYUKIのグラビアでしかしておらず、自分は彼女以外で射精できなくなっているのではないかと思う時があるくらいだった。

そんなYUKIと、新太はイベントで初めて、顔を合わせた。
生のYUKIは写真と全く変わらない、否、写真以上の美人な上に、スタイルもよかった。
実際に会ったらスタイルなんてそこまでじゃなかったというのはグラビアアイドルにはつきものと聞いていたのだが、そんなことはない。
新太はますますファンになった。買ったDVDのパッケージにサインしてもらったついでに握手した時なんか、手が緊張しすぎて硬直し、離せなくなったほどだ。

新太は舞い上がった。
舞い上がりすぎた。
そして、間違いを犯した。
新太はYUKIがサイン会の会場を出るのをこっそり待ち伏せして、その後をつけてしまったのだ。

間違いなくストーカー。気づかれたら確実に豚箱行きの行為だったが、止められなかった。
そしてついに、新太はYUKIの住んでいる一軒家までたどり着いた。
表札には『來嶋』の苗字。YUKIが家に入ると、奥から女性のものらしき声が聞こえてきた。母親と二人暮らしなのだろう。

……と。
本来ならそこで、新太の間違いは終わるはずだった。
新太とてそれ以上何かする度胸はない。
ラブレターを放り込むような勇気はないし、チャイムを鳴らして挨拶するなどもってのほかだし、自分の精液などを郵便受けに放り込むような迷惑行為なんてファンとして絶対にしない。
こうしてストーキングしてしまったのも、結局明日には地元に帰らなければならないからという理由がある。
今日限定だから出てしまったクソ度胸というものだ。
だが――新太は見つけてしまった。
來嶋家の隣にある、二階建ての家。
その二階が賃貸になっており、入居者募集のポスターを貼っていることに。
新太は息を飲んだ。
ここに、もし、住むことが出来たら。
YUKIとの接点も出来るのではないか、と。
そう思った時には、新太は來嶋家の隣の家、その一階の大家のもとを訪ねていた。
一階に住んでいるのは子供も独立したであろう五十代の夫婦だった。
優し気な初老の女性は『一部屋物置になっているけど、もう一部屋なら空いている』と言って、部屋を見せてくれた。
ゆっくり見て言ってね、と、女性は新太を置いて部屋を出ていく。
強い夕焼けが差し込む中、新太はキッチン側にある小さな曇りガラスの窓を、そうっと開けた。
予想通りと言うべきか、その窓の先からは、隣の家が見えた。
しかも……場所がよかった。
手前に植え込みがあって完全ではないものの、風呂場の半分開け放たれた窓から、湯気が昇っているのが見える。
今、だれか風呂に入っている。誰が? 考えるまでもない。今しがた帰ってきた人物だ。
自然と、新太はズボンの中からペニスを取り出していた。一応部屋を汚してはいけないと、ティッシュも取り出しておく。
そして、自慢の視力1.2の両目を細めて、湯気の先にある光景を見た。

『~~♪』

見えた。
そこには確かに、今日、サイン&握手会で会ったYUKIの裸体があった。
シャワーを浴びているYUKIの上半身。シミ一つない、健康的な白い肌。
時折ちらりと見えるピンク色と、軽く身じろぎするだけで揺れる魅惑の塊。

新太は、肉棒を扱いた。
もはや視線の先に居るYUKIのことしか頭になかった。
今まで何度もその体を写真で見て、動画で見て射精してきたのに、比べ物にならないほど興奮していた。
五回も擦らないうちに、射精する。ティッシュを放り投げて、また新しいティッシュを取り出し、しごき、射精する。
二回、三回と出しても止まらない。
あの子のところへ届いてほしいと心底願いながら、その白い肌にぶっかける妄想を、その体を抱きしめる想像をしながら、何度も何度も射精する。
そうして、五回目の射精を終えたところで、彼女は湯船に浸かったのか、角度的に見えなくなった。
それでも、新太はペニスを扱くのを止められなかった。
まだ、すぐそこにYUKIが居る。憧れの女性がいる。なんならこのまま、あの窓から飛び込んだら、その肌に触れられる。
たとえできなくても、その可能性があるというだけで、興奮が止まらない。
まずい、と思った。こんな勃起したままじゃ、大家とまた顔を合わせるなんてできない。
六度目の射精をとりあえず終えながら、新太は窓を閉め、ゆっくりと呼吸を整える。
早く落ち着かなければならない。だって、大家と話をしなければならないから。
この部屋を次の春に借りるから、とっておいてほしいと、伝えなければならない。

それは、罪の上塗り。だけど止められない、本気の衝動。
そうして新太は人生で初めて大きな間違いを犯し――そのことを後悔せず、大学生になった。

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