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6-1

夕方――五時。
新太は優喜との待ち合わせ場所である、駅前にやってきていた。
十分前ではあったが、すでにそこには優喜の姿があった。
いつも通り、少し露出の多い服装。男も女も思わず振り返る、ずば抜けたスタイルの良さを見せつけるファッションはとても目立つ。
そんな新太の彼女は、新太のことを見つけると――いつものように明るい笑顔を浮かべて、手を振ってきた。

「あ、新太くん! ほら、こっちこっち!」

「あ……は、はい!」

予想外の反応に、新太は面食らいながらも近づく。
出会ったら、怒るか、泣くか、それともだんまりでなにも言わないか――そんな反応を予想していたのに。
優喜はいつもどおりだった。
いつも通りに、近づいてきた新太の手を取ると、するりと腕に抱き着いてきた。
それに、優喜が、自分のことをまだちゃんと恋人として扱ってくれているのだと、実感して、すこしだけ緊張がほぐれた。

「早かったね? まだ十分前なのに。そんなにあたしに会いたかった?」

「いや、まぁ、大事な話するわけだから……遅れるわけにはいかないなって」

「そこは大事な彼女に会いたかったでいいのに。真面目だね、新太くんは。……そういうところも好きだけど♪」

じゃ、いこうか、と言って、優喜は新太の手を引いて歩き始める。

「どこに行くの? 優喜さん」

「とりあえずコンビニかな。食べ物買ってこ」

「……その後は?」

「それは後で。その前に、ちょっと歩きながら話したいことあるから」

近くのコンビニまでは、ゆっくり歩いて三分ほどだ――その間に終わる話なのだろうかと思いながらも、新太は優喜の話を、まずは黙って聞くことにした。

「昨日の夜、一回起きちゃってさー。キミがいろいろ片付けてくれたみたいだけど、やっぱりちょっとべたっとしてたから、もう一度寝直す前にお風呂入ろうと思ったんだよね」

「ああ……ごめん、頑張って綺麗にはしたんですけど……」

「いいって、流石に汗とかまで全部ぬぐえっていうのは無理だろうし。まぁ……それで、お風呂に入ったんだけど。……キミの部屋の方、なんとなーく、見ちゃったんだよね」

ああ、と、新太はいろいろと腑に落ちた気持ちで、息を漏らした。
昨晩、窓際でもエッチした記憶がある。その時に風呂に誰かが入っているかまでは……まったく気が回っていなかったが。

「それで俺と優兎さんがエッチしてるの、知ったんですね」

「そういうこと。声とか……あと、流石にはっきりとは見えなかったけど、おっぱいの大きさとか、体格とか? ああ、ママだなー、って」

「その。……優喜さん、そのことは、どう思ってます?」

恐る恐る、新太は尋ねる。
その返答によっては、優喜と、優兎との今後が大きく変わってくる。

「んー……まぁ、ちょっとむかっとはしたかな。そりゃ、恋人に隠れて他の女とエッチしてたらむかっとはするでしょ、普通に」

「それは、そうですね……」

「でも、怒ってはいないよ。相手はママだし。なにより……新太くんとエッチした後だったしね」

優喜の言葉に、ん? と新太は不思議に思って首を傾げた。

「俺とエッチした後だったから……いいんですか?」

「うん。あ、でも、一つだけ確認したい! 生でエッチしたのはあたしが初めて? ちゃんと、初めて同士だったの?」

「え、あ、はい! それはもちろん……! 優兎さんとは優兎さんと生でするまでは絶対生でしちゃダメって約束で、俺の生中出し童貞は優喜さんのものです……!」

「ん、ならよし。許してあげる」

頷き、にこりと、裏表のない笑みを浮かべる優喜。
それに、なんで? という言葉が自然と新太の口をついて出た。

「理由、聞いてもいいですか? その……そんな簡単に、許す理由」

「んー……多分だけど。新太くん、ママから誘われたんじゃない? エッチの練習ー、みたいな感じで言われて」

「……はい、最初はそうでした。でも、最近は、優兎さんも優喜さんと一緒に幸せにしたいと思ってます」

「うん、だと思った♪ キミはそういう人だもん。体重ねて、相手のいい所も知っちゃったら、絶対その責任もまとめてとっちゃうよね」

苦笑を浮かべる優喜。優兎とまとめて責任をとる、ということについても、特に悪く思っている様子はなかった。

「ママから誘われたなら、新太くんは断れないだろうなぁ、って思うから。それも許す理由の一つ。それから、もう一つは……あたし、さ。キミに昨日愛してもらうまで、自分の中の性欲に、フタしてたんだよね」

「フタ……?」

「うん、フタ。そんなに性欲強くないし、て虚勢張ってたの。あたしはエロくないし、って。でも……昨日、新太くんとセックスして、気づいちゃった。
……あたし、すっごい、エロイみたい」

むわ、と。
腕に抱き着く力を強くした優喜から、不意に、フェロモンと言うのか――濃厚なメスのにおいが漂ってきたのを、新太は感じた。
擦り付けられ、新太の二の腕で卑猥にたわむ乳房が、熱を持っている。
疼いて、疼いて、いじられたくて、愛されたくてたまらない――そんな熱が、優喜の胸に渦巻いているようだった。

「あたし、新太くんにもっと……めちゃくちゃに愛されたい。全部受け止めたい。新太くんともっと……もっともっともっと……気持ちいいことしあって、蕩けて、幸せな気持ちになりたい……そう思っちゃってる」

「それは――嬉しいです。すごく嬉しい……」

「うん。……でね? ママも多分……ずっとこんな気持ち抱えてたんだなって、気づいちゃったんだ、あたし」

「優兎さんも?」

「そう。パパが亡くなって、誰も自分を愛してくれる男性はいなくなって、でも常識的なところもあるから、新しく誰かと付き合うなんてことも出来なくって。心のそこから、愛してほしいって……渇望してたんだと思う。パパが亡くなってから、ずぅっと。二十年も」

親子だからだろう。優喜の言葉には深い理解と、重みが込められていた。
優兎の心を想って、新太が黙り込んでいると、優喜はふと悪戯っぽく笑って問いかけてくる。

「あたし、昨日の夜起きてすぐ、なにしたと思う?」

「え? ……お風呂に入ったんじゃないんですか?」

「ぶぶー。不正解。正解はね……オナニー、しちゃった。だって、キミとのエッチ……忘れられなかったから」

瞳をうるませて、濃厚なフェロモンを漂わせてそんなことを言われて、新太はごくりと息を呑んだ。
ただ、その言葉に続きがあるのがわかったので、こみ上げる衝動はどうにかペニスを半勃起させる程度で抑え込む。

「きっとね、ママはそんな……あたしが昨日感じたものすっごいエッチな気持ち、抑え込んでたの。だから……できればあたしは、ママにも幸せになってほしいなって思う。隠れてやってたのは、一回お説教だけどね?」

にやりと笑って、優喜は体を離した。
気づけば、新太と優喜はコンビニの前に到着していた。
ただ――話はまだ終わっていない。優喜は優兎とのことを認める前提で話を進めているが、それならばなぜ、ここに呼び出したのか。それがわからない。

「優喜さん。今日って、この話をすることが本題ではないんですよね?」

「もちろん。話しするだけなら家の方がいいでしょ? 今日の目的は別」

「それって……?」

不思議に思いながら訪ねる新たに、優喜は再度近づくと、耳元に口を寄せて……熱のこもった吐息で耳たぶをくすぐりながら、ささやく。

「……あたしが本妻なんだもん。ママに負けてられないでしょ?
だから……リベンジ、させて? 今日こそ新太くんのぜぇんぶ……受け止めちゃうから……♪」

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