02 宿屋で初おねだり
ドンドンドンッ。
その夜。
食事を終えた俺がベッドに入って間もなく、泊まっている部屋のドアが激しく叩かれる。
「……誰だ、うるせぇな」
せっかく寝付けてきたところを起こされ不機嫌な口調丸出しで尋ねると、扉の奥から切羽詰まった声が聞こえてきた。
「お、おい! 入れろ、中に入れてくれ……っ!」
声は夕食の際も一切姿を見せなかったフィリアのものだった。
たしか3つ隣の部屋を借りていたはずだが。
「どかしたんすか……うおっ!?」
ドアを開いた先にたたずんでいた彼女の姿に、俺は思わず目を剥いた。
何しろその顔はかつてないほど紅潮し、とろんと下がった目尻には涙まで浮かんでいたのだ。
太ももを忙しなく擦り合わせながらスカートの裾を押さえ、太ももからは粘質のある液体が何本も垂れ下がって、純白のハイソックスにべっとりと染みをつくっている。
そこに凛々しかった女騎士の面影はどこにもない。本当に同一人物かと疑いたくなるほどだ。
「ど、どうしたんすか? なんだかヤバそうっすけど」
するとフィリアは俺の胸元に顔を寄せ、縋るような視線を向けてきた。
宝石のような瞳には今や大粒の涙が溜まっている。
「助けてくれ……あんっ♥ 身体が……ひうっ♥ 疼いて堪らないんだ……♥」
そこで初めて、胸当てを外して上着姿になった彼女の下腹部が服越しでもわかるほど紅色に発光していることに気付く。
教会で見た時とは比較にならない。部屋のランプも要らないほどの強烈な輝きだ。
「まさか呪いが……!?」
「私が甘かったぁっ……んひっ♥ こんなの逆らえるワケないい……♥ 全身発情しっぱなしであそこどころか身体中が敏感になってるんだぁ……♥ あっ……あっ……ああーーーっ♥♥♥」
なんと立ったままプシップシッ♥と潮吹きするフィリア。
よく見たら彼女から俺の部屋まで、愛液のつくった水たまりで道ができてしまっている。
「何回達しても全然おさまらない! このままじゃ頭がおかしくなってしまう……ひぃんっ♥ 頼む、精子をくれ! 私のあそこに精子を注いでくれぇっ!」
「お、落ち着いて。とにかく中に入ってください」
こんな会話、人には聞かせられない。
咄嗟に肩を抱いて引き寄せるが。
「あっ、ヤダ! 触らないで……はひゃああああーーーーんっ♥♥♥」
それだけでマジイキしてしまった。重症だ。
シスターが淫紋の呪いに耐え切ったものはいないと言っていたが、この状態を見れば疑う余地はないだろう。
あの如何にもプライドが高そうな女騎士が。
常に凛々しく振る舞っているフィリアが、今や男に精液をねだるほど発情してしまっている。
「このままじゃ任務どころじゃない! お願いだ、はうんっ♥ なんとかしてくれっ!」
「そう言われても、何すりゃいいんです」
「言わせるな、馬鹿! あ、アレに決まってるだろ!」
「……アレってなんすか。馬鹿だからわかんないっす」
「~~~~っ」
恥辱でぷるぷる震えていたフィリアだったが、観念したように1度大きく熱い吐息を漏らすと。
「せ……せ……セックスだっ! あひっ♥ 私とセックスしてくれぇっ! ペニスから精子を注ぎ込んで欲しいんだぁっ! あ……あああっ♥ 恥ずかしくてまたイッ……んひいいいーっ♥」
ついには自らの口で性行為を懇願する。ビクンビクンと絶頂しながら。
もはや騎士の誇りもへったくれもない追い詰められっぷりだった。
(ごくり……)
俺としては全然構わないが、むしろこんなにエロくて健康的な身体をした女を抱けるなら本望だが。
「…………イヤっす」
「なっ!!?? ひぐうんっ♥」
俺が拒否したことで何故かイってしまうフィリア。
心情としてはもちろん今すぐにだってむしゃぶりつきたい。
だが、ここは我慢だ。
「お、女のほうが許可すれば、男は一にも二にも飛びつくものじゃないのか……!」
「そんなの一部の男だけっすよ。特に俺は全ての女性に優しい紳士なんで」
「はぁ!? 気色の悪い冗談言ってる場合か! あふぅんっ♥️ ほら、変なこと言うからまたイッてしまったじゃないか!」
「……いやまあ。でも考えてください。もし立場が逆だったとして、俺が土下座して頼んだところでエッチさせてくれるんすか?」
「うっ。そ、そうだよな……たしかに私は女としての魅力が無い。化粧だってしたことないし、スタイルだって自信がない。お前の気を引けなくても当たり前だな……」
いや、めっちゃタイプだけどね。
ていうか本気で言ってんのかな。
他の女が今の台詞を聞いたらぶっ飛ばされますよ。
「でもじゃあ、どうすれば。シスターも言ってたが、その辺の男に初めてを奉げるのは、いくら何でもあんまりだ……」
今にも泣き出しそうな顔をするフィリア。
いやいや、その辺の野郎に渡してたまるかよ。こんな大チャンス、人生に一度あるかないかだぞ。
「何もしたくないなんて言ってないすよ」
「えっ。でもさっきはイヤって……」
「あんな頼み方じゃ、ムラムラしないってことです」
「む、ムラムラだと?」
「いいですか。セックスってのは、本来子作りのための明るい行為なんすよ」
「こづくり……はふっ♥」
「本来はお互いの合意があってイチャイチャしながらするものなんです。特に男は息子を勃せなきゃ始まらない。呪いを抑えるために仕方なくなんて、好みのタイプとか以前に、その気にならないっすよ」
嘘だけどね。
本当は汗と発情の臭いにあてられて股間はすっかりギンギンだ。
今すぐにでも目の前の女騎士を抱きまくって肉棒の味を教え込んでやりたかった。
だがその時ふと思ったのだ。
フィリアが求めているのは俺じゃない。
俺のペニスではないか、と。
行きずりの男となんかしたくないと言ったって、俺も似たようなものだ。
今回たまたま相手が俺しかいないというだけで、違う奴とパーティーを組んでいたら結局役得になるのはそいつだったのだろう。
そう考えると虚しさみたいなものが込み上げてくるのも事実。
だったらせめて、淫紋の呪いが解けるまでの間は、俺を求めてもらおうじゃないか。
「い、イチャイチャか……もっともな理屈だが、どうしろと。私達はその、別に付き合ってはいないし……」
「決まってるでしょ。“おねだり”してください」
「お……おねだり!? あひぃっ♥」
「そうです。エロかわいく誠心誠意、ちんぽに媚びを売るんです。そうすれば俺もやる気が出るんで」
どうせ依頼が終われば顔を合わせることもないのだ。
こんな美人に求められる機会なんてもう二度と訪れないだろう。だったらちょっとくらい無茶をしたって罰を当たらないはずだ。
「……わ、わかった。する。おねだりする。精一杯ペニスを誘惑して、お前にムラムラしてもらう」
一瞬視線を泳がせていたフィリアだったが、話している間も身体は所在なさげにびくびくと震えている。
やがて正常な思考ができなかったこともあってか、素直に承諾の言葉を口にする。
それを見た俺は心の中で拳を握り締めた。
「でもいきなりやれと言われても、あぅっ♥ どうすればいいのか……」
「とりあえず思いついたことをやってみてください。アドバイスしちゃったらその通りにしかしないでしょうし」
すると逡巡した後、フィリアはおもむろに上着とスカートを脱いで下着姿になった。
ブラもショーツもお揃いの純白だが、下のほうはすでに向こう側が透けて見えるほどぐっしょりと濡れている。下腹部では淫紋が滔々と輝き存在を主張していた。
というかやはり俺の見立て通り、隠れ巨乳だったようだ。
それから、ごくりと唾を飲んだ後。
「わ、私は……フィリア・ラスタール……んはあっ♥ 騎士団に所属する……20歳で……身長は162……す、スリーサイズは、上から88、57、89で、Fカップ……だ♥」
何故か急に自己紹介を始める。そうか、Fか。素晴らしい。
その後、前屈みになった彼女は。
「う、うふ~ん」
おっぱいの谷間をぐにぃっと強調して、上目遣いでこっちを見ながら棒読みで何かを呟く。
「あは~ん、ばか~ん……んひっ♥ あ、ダメ……あひいーーっ♥」
――プシャ、プシャ♥
……よくわからないが、勝手にイッてしまった。
どうしたんだ、一体。
「うう……ダメか? 以前、娼館を抜き打ち検査した時に、娼婦らがこのように男を誘っていたのだが」
「ぷふっ。あはははは」
俺は思わず吹き出してしまう。
どうやらいきなり自己紹介したのは初指名された嬢の真似事だったようだ。
「笑うなぁっ! 私は真剣なんだぞ!」
「すみません。でもどうせなら全部脱いだらどうっすか」
「それは……鍛えてばかりいたから身体も硬いだろうし、やっぱり恥ずかしいというか。だから……お前の手で脱がして確かめて欲しい……」
視線を泳がせて足をもじもじ擦り合わせる。
そんな仕草を見せられ、俺はもう限界だった。
「ダメだ。もうたまんねえ!」
「きゃっ!? 急に触……はゅうーんっ♥」
可愛い悲鳴を上げて身体を震わせるフィリアを抱えてベッドに飛び込む。
「乱暴にしないで……あっ、やめっ」
ブラを力任せにたくし上げると、ぷるんとした煽情的な揺れとともに、ふっくらした白丘と、すっかり勃起した薄桃色の乳頭が俺を待ち受けていた。
「ひゃふっ♥ 揉んじゃいやあっ♥」
自分でいじった経験が無いのが丸分かりな反応。
温室育ちともいうべきそのおっぱいを、俺は跡をつけるような勢いで揉んでやる。
するとただでさえ発情して艶めいていた声がどんどん糖度を増していく。
「あふっ♥ なにこれっ♥ 変な感じぃっ♥」
「嘘つき、全然硬くないっすよ。弾力もあってスライムみたいだ」
「それは、おっぱいだからぁっ♥ ああん、ダメぇっ♥ 乳首こりこりしないでぇっ♥」
乳輪全体をつまんだり、すっかり固くなって屹立した先端を弄んでやると、面白いように体を仰け反らせる。
「どれ、味のほうは。チュッ」
「っ!? 吸――あ、あひゃああああーーーーーっ♥♥♥」
乳首を甘噛みしたまま吸い上げると、ガクガクと一際身体を震わせて呆気なく達してしまう。
ミルクが出ない代わりにショーツの隙間から溢れた愛液が、シーツにぐっしょりとシミをつくった。
「あ……へぁ……♥ ひっ♥」
眉尻を下げただらしない表情。
口端から涎をたらしまくって情けないイキ面を晒している。
これがあのぶっきらぼうな態度ばかりしていた女騎士かと思うと、俺は体中の血が流行っていくのを感じた。
「さて……いきますよ」
いよいよメイン。
俺は淫蜜を吸い続けて只の布と化したショーツに手をかける。
縦の割れ目に食い込んだ布地が解放されると、湯気と一緒に男を誘引する雌の臭いが立ち込めた。
「やぁっ、見ないで♥」
「自分で脚開いて何言ってんすか」
まるで「はやくはやく♥」と誘うように突き出された股の付け根、髪と同じ色をした薄めの陰毛とぴっちりと閉じたままの陰唇が目に入る。
俺はもうすっかり出来上がってしまっているアソコをそっと開帳した。
乳首よりもピンク色のおまんこは花弁の奥までヒクヒクと蠢き、俺の指にトロ蜜をなすりつける。
「な……なぁ、どうなんだ。私のソコ、きれいか? こんなイキまくってばかりで、ちゃんとお前をムラムラさせられているか?」
不安げな顔をするフィリア。
騎士としての実力に自信はあっても、身体のほうにはあまり自信がないらしい。可愛い。
「ええ。この通りです」
俺はぱんぱん張り詰めていたズボンとパンツを降ろして股間を解放する。
ボロンという効果音が聞こえそうな勢いで縦に振れた男根が曝け出されると、フィリアはごくりと唾を呑み込んだ後で顔を綻ばせ、ついでにプシャ♥と感激イキを披露した。
「よかった……♥ そ、それがお前のペニス……か」
「男のを見たのは初めてっすか?」
「あ、ああ。血管が浮き出て、反り返っていて、凄い形だな。あふ……あ、あ、はぁんっ♥」
鑑賞しただけで、また軽イキ。
いい加減干からびてしまうんじゃないかと心配になる。
「前戯は要らないっすね。じゃあ、いきますよ」
「っ……♥」
フィリアは脚を広げたまま、淫穴へと導くように両手でくぱぁ♥と大陰唇を開いてみせる。
「フーッ、フーッ♥ お願い、早く……!」
とろとろの愛蜜をしたたらせる入り口にはピンク色の襞が粘膜を張って、彼女の胸中を表しているみたいに男根を誘ってくる。
腰を落として鈴口を向けると、ピュッと潮が吹き出してちんぽを濡らして潤滑を手助けしてくれた。
なんて気の利くおまんこだろうか。
「ゆっくりだとかえって痛いらしいんで、一気に挿れますよ……!」
まだ男を受け入れたことのない膣孔は、本当に入るのかと思うほど狭い。
周りの襞ごと押し込むように肉棒を埋没させていくと、紅潮したフィリアの顔がわずかに歪む。
――ぬちゅっ、ぶちっ、じゅちぃぃぃっ。
「あ……ああ……うぐっ♥」
狭い淫筒の内部が生き物のようにサオや裏筋に絡みついてくる。
少しでも気を抜けば締め付けられるままに射精してしまいそうだったが、こんな序盤で達してしまっては男としてあまりに情けない。必死に括約筋を閉じて耐える。
「あっ♥ 痛……あ、ああああーーーんっ♥」
秘肉を掻き分けて奥へ進むと、やがて亀頭の先に小さな抵抗を感じた。
間違うことなき女騎士フィリアの純潔の証――処女膜だ。
遠慮なく頂いて最奥へ進むと、先端にコリッとした感触。
すでに降り切っていた子宮が初めての相手をキスで出迎えたものだった。
「全部入りましたよ」
目の前には「はっ♥ はっ♥」と過呼吸になりながら大粒の涙を浮かべる女騎士の艶顔。
さすがに痛かったようだが、早く続けて、とばかりに愛液がピュピュッと俺の下腹部に噴射される。
「どうします。しばらくこうしてます?」
「はっ……はふっ♥ ううん、動いてくれっ♥ わたしのあそこ、めちゃめちゃにしてぇっ♥」
もとより理性の壁は決壊寸前だ。
俺はストロークを開始して子宮を無遠慮に押し上げた。
「あ……ああっ♥ あーっ♥ あんあんっ♥ あんあんあんあんあんっ♥♥ 痛いけど気持ちいいっ♥ ペニスで突かれるの気持ちいいっ♥ あんっ♥ あああっ♥ イクッ♥ ペニス挿れられたままイッちゃう♥」
「ペニスじゃなくて、ちんぽです」
「え……?♥ ち、ちんぽ?♥」
「平民はペニスをそう呼んでるんですよ。そっちのほうが卑猥でしょう。頭に「お」をつけてもいいんですよ」
「ちん、ぽ……ちんぽ……エッチな響き……!♥ ちんぽ♥ ちんぽっ♥ ちんぽ、おちんぽ、ちんぽ、おちんぽっ♥ ちんぽちんぽちんぽっ♥ お゛ちんぽおおおおおっ♥♥♥」
――プッシャアアアアーーーッ♥♥♥
語呂がお気に召したのか、覚えたての淫語を狂ったように叫びながら悦びの潮吹き。
清々しいまでのイキッぷりだ。
「こっちももう限界です。射精ますよ……!」
俺のほうも潮を吹くたびにちんぽを搾り取ろうとしてくる淫筒に、いよいよ精巣の爆発する気配を感じていた。
ピストンを早め、処女卒業したてのおまんこを蹂躙する。
この頃にはもう膣内を悠長に堪能している余裕などなかった。
ただひたすらにカリで襞を擦り上げ、亀頭を子宮に叩きつける。
「おっ♥ あひぁっ♥ 先が膨らんでるのわかるっ♥ イクんだな♥ おちんぽから精液出るんだな♥ ――はむっ!?」
処女を奪ったついでだ。
俺は唇も、そのまま強引に舌をねじいれて口内を貪ってやった。
「あむ……♥ れろ、むちゅ♥ ファーストキス♥ れろれろ♥ まるで口を犯されてるみたい♥ むちゅうっ♥ えるぅっ、れるれるれる♥ はぁう、唾液おいひっ♥ もっろ飲ませれぇっ♥」
拒むどころか積極的に舌を絡ませ、俺の唾液を舐めとろうとしてくる。
その懸命さが余計に俺の心に火をつけた。
「ぷはっ……出しますよ! 玉袋の中の精子全部注いで子宮パンパンにしますからね!」
「っ♥ うんっ♥ 子宮にも一杯キスしてっ♥ あひっ♥ あひゅうんっ♥ 精子いっぱいごっくんさせれぇええっ♥」
――パチュパチュパチュ、パンパンパンパンパン!
「あ、ああああ……! 出るッ!」
精道がぶるりと震えて途方もない快感が押し寄せ、解き放たれる。
竿が脈動するたびに、信じ難い量の精液がブシャブシャと密着した子宮の奥を満たしていく。
「ッッッ♥♥♥ あ、あああーーっ♥♥♥ イッくうううーーーーーーんっ!!!!」
美しい金髪を振り乱し、宿中に響くような声量で身体をのけぞらせながら果てるフィリア。
挿入したまま精魂尽き果てた俺が彼女の下腹部に目を移すと、淫紋の輝きが収束していくのが見えた。
「どうやらシスターの言った通りみたいっすね。……ん?」
彼女はといえば、口を半開きにしたまま気をやってしまっていた。
軽く揺さぶってみても反応がない。
「ったく、勝手に気絶しちゃって」
ペニスを引き抜くと、入り切らなかった精液が処女の純血と一緒にごぷり♥と溢れて尻穴に垂れていく。
その間も、まだ絶頂の余波が続いているのか身体と淫穴はヒクヒクと痙攣を続けていた。
そんな姿を見て俺は。
「…………もう1回くらいいいよな」
俺のはまだまだ元気だ。というかこんな極上のまんこ、1度したくらいで収まりきるわけがない。
お望み通り子宮をぱんぱんにしてやろうと、いまだに白濁液を垂れ流し続ける蜜口にペニスをあてがって――
「ん? うおっ」
――チョロ……ジョロロロロロ。
身体が弛緩しきっているのか、唐突に失禁してしまうフィリア。
お陰でベッドが今度こそぐしょぐしょになってしまった。
「ああクソ。これじゃあ、お預けだな」
このままじゃ宿の主人に何を言われるかわからない。
俺はシーツやら何やらの後始末と、眠ったままぴくりともしないフィリアの身支度に追われるのだった。