巨乳キャラあつめました

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はじめての夜

眼前に、挑発的なほど堂々と構えるのは、豪華すぎるほど豪華な、キングサイズのベッド。
見るからにふかふかと柔らかく、しかし自重によって潰れることなくふんわりと盛り上がる布団は、鮮やかな刺繍に彩られ、美しさと機能を最大のパフォーマンスで両立する。
さらに、その巨大さは、詰めれば大の大人でも九人は、あるいは、どれだけ寝相が悪い人間が全身を大の字に広げても三人は、余裕を持って同時に眠ることができるだろうというほどだ。

そして──それ以上語ることは、もうない。
何故ならば、部屋と敷地が限られた安ホテルならいざ知らず、ここは金に糸目を付けずひたすらに贅を追求した最高級のスイートルームなのだ。
巨大なベッドと、隣に申し訳程度にランプと電話とティッシュを乗せた棚を置いただけで一部屋作ってしまっても、居間や着替え場は独立して存在するから、ホテルとしての機能は何ら損なわれず、ただ華やかな非日常を味わうことができる。
むしろ、余分な機能を徹底的に排除することで、純粋に安眠と静寂を追求しているのだ。
言うなれば、この部屋はそのものが巨大な天蓋であり、包み込むベールであるとも言える。

下手にだだっ広いだけの部屋よりも、シンプルな分その機能美が際立つ、一泊で領収書に幾つの0が付くかも分からない超高級な寝室。
その中心、巨大なベッドの上に、そっと降ろされ、横たえられる。

「…………♡♡♡」

──…………♡♡♡

お互い、何も言わない。
何も言わないまま、渚さんはただ上から僕を見下ろす。
その鷺のような目つきに、僕は口を開けたり閉じたりして、何かを言おうとするが、喉が張り付いたように声が出ない。

この客室は入った時からずっと静かだったが、寝室はそれに輪をかけた静謐さだ。
渚さんの呼吸は愚か、心音すら伝わってくる。
いや、これは僕の鼓動だっただろうか。
お互いが同じくらい胸を弾ませているから、分からない。

染み出た汗で、背中がぐしょりと濡れる。
開いた口から、何か──おそらく、否定の言葉を出そうとするが、出ない。
心と心が矛盾して、何を語るべきか、どんな心情を伝えればいいのか、混乱した頭では言葉を紡ぐことができない。

ふー、ふー。
激しい運動をした後のように、酸素を取り込む深い息。
深呼吸をしながらも、落ち着く様子は全くなく、むしろ胸を上下させる勢いは、ますます荒くなるばかり。

こんな、雰囲気のいいベッドルームで、しっとりと興奮に汗ばんだ男女が、押し倒し、押し倒される体勢になって。
そんなの──始まってしまうに決まっている。
一秒後、もしくは十秒後。
詳細は分からないけれど、少なくとも一分以内には。

どう考えても、童貞の僕ですら理解できる。
これが、セックスを始める前の、最後も最後の段階だということを。

──どうしよう、どうすればいい。
エスコートの仕方も、キスのタイミングも、逃げる経路も、この行為を続けるべきなのかという自分の心すら分からず、ひたすら困惑する。

じっと、探照灯を向けるような目で、渚さんが僕を品定めする。
ぎりぎりと、張り詰めた糸が千切れかかり、数本の繊維を残して、首の皮一枚繋がっているような。
今にも正気が飛びそうな、耐えられない疼きを前にして、しかし、それでもなおじっくりと嫐り堕とそうという、常人離れした精神力を湛えた瞳。
その鈍くも鋭い輝きに体が固まり、指の一本すらも動かない。

ゆさり、とっぷん。
綿菓子のような、握りしめればふわりと溶けてしまいそうな柔らかさと、それに矛盾するほどのもっちりとした弾みが、眼下でたわんでは揺れる。
その乳肉は、黄金比の極円を引き締まったクーパー靭帯と弾力によって維持しつつ、緩いガードの胸元から覗いた乳肉が、ブラの締め付けにふにゃりと不定形な歪みを見せていた。
そして、見るからにずしりと重い質量に逆らいきれず、こちらに向けて銃口を突き付けるように軽く伸び、その規格外に長い乳の谷間を向けるのだ。

みちみちと、乳肉が犇めいて、肉同士が潰れる音がする。
むちむちと、尻肉が弾み、下着の中で窮屈そうにひしゃげている。
そのたっぷりとボリューミーで狭そうな肉の隙間に、ペニスを突き入れ、もっちりと挟み潰されたなら。
僕は、その挿入した刺激だけで、何度吐精するのだろうか。

きっと、その狭っ苦しくみっちりと詰まった谷間に腰を押し込めば、その往路だけで。
渚さんに煮詰められて半固体になった精液で、その陶磁器のような美白の乳肌を、どぼどぼと黄ばんだ色に汚すだろう。
僕のペニスが例えどれほど常人離れした巨根だったとしても、奥まで辿り着くことなど到底不可能なほど長い谷間に、気が遠くなるほどの幸福と快楽を感じながら、とめどなく。
そして、その乳にどっぷりと僕の精液がへばりついているのを、その黄金比の楕円を描く爆乳をぐっぱりと左右に開いてもらうのだ。
今や国境を越え、人間に対する美的価値観が全く違う海外の国々すら、その圧倒的なルックスで虜にしている渚さんの、その肉体の中でも格別に衆目と羨望、あるいは性欲や嫉妬、その他諸々欲望という欲望を集めまくる、噂では120センチに届くとすら言われるド爆乳。
渚さんという完璧な女性を語る上で決して欠かせないそれを──あまつさえ、パイズリしてもらって、汚す。

──その、優越感、背徳感。
それを想像するだけで、脳に感じてはいけない類の快感が走り、今まで培ってきた倫理や価値観ごと、理性が崩壊する。
渚さんが持つ、おぞましいほどの性的魅力は、これほどまでに簡単に人を狂わせてしまう。
上から見下ろす彼女の、どろりと濁って焦点が合わないような、あるいは一点を外すことなく見つめ続けて透き通り輝くような、何か重大なネジが外れた目を見て、改めてそう思う。

──れろぉ……♡♡♡

ご馳走を前に、限界まで腹を空かせた猛獣が、ねっとりと舌なめずりをする。
舌先から、ぽたりと一滴雫を垂らし、僕の服の胸元をほんの少し濡らした。

じっくりと、その舌の弾力、長さ、艶めかしさを見せつけるように、たっぷりと時間をかけて、下唇を濡らす。
綺麗なサーモンピンクの唇と、淡い紅色の舌が重なり合い、艶めきを高めるようになぞって、二秒、三秒。
その姿は、照明の影が差した魔的な美貌と相まって、まさに人の精を啜る悪魔、あるいはその魔性から人間を破滅させるファムファタール。
否応なしに釘付けにして、視線や思考を縫い付けたように、自分だけに意識を向けさせる。

はぁー……♡
とびっきり熱いため息を吐き、その舌──明らかに、童貞である僕には過ぎた搾精拷問器具──が、彼女の口の中へと収められる。

──るっ……♡♡♡

ちゅるん、と。
ほんの少しの抵抗も無く、その暗くて蒸し暑くて、ぬめった口内へと消えてゆく舌に、自分の少し先の未来を、重ね合わせて幻視した。

ぴりぴりと、頭の底に痺れが走る。
何か、重量のある毛布か何かを掛けられたように、重たい多幸感がのしかかる。
全身の血管に練乳を流されているような、やたらと甘ったるく、体中が鈍重な興奮に沈むような感覚を覚える。
腰の中心からこんこんと湧き上がっていた、痺れとも熱ともつかない鈍い快感が、全身に響き渡って、何もかもが蕩け落ちる。

きっと、今の僕の顔は、見られたものではないだろう。
恍惚としているような、けれど悶えるように辛そうな。
かと思えば焦れったく、けれどそこには確かに恐怖がある。

そんなちぐはぐに混ざった感情を、渚さんは瞳孔を開いてじっと見る。
笑いながらでもなく、眉をひそめるでもなく、ただ虹彩を開ききった瞳で、じっと。

きっと、渚さんは真剣に、この姿を瞼に焼き付けようとしているのだろう。
きっと、渚さんは心から、僕の姿を愛おしく思い、楽しんでいるのだろう。

そして──限界の限界、自我すら失ってしまうその直前まで。
自らを追い込み、飢えさせているのだ。
気を失ってしまうほど、苛立って喉を掻きむしりそうになるほど、解消されない欲求に発狂してしまうほどに。

何故ならば──本能が、知っているから。
それほどに渇き、疼き、身を焦がした後に。
ビュッフェの皿を片っ端から攫っては食べるように、無造作に喰らいつくすほど体中にキスマークを付け、精を啜り、腰を痛いほど叩きつけて搾る。
それが、最もキモチイイ。
それが、最もオスを効率的に壊せる。

それを、渚さんの優れた本能は、知っていた。
そして、おそらくは不幸なことに、渚さんの並外れた精神力は、それを過剰なほどに遂行した。してしまった。

それ故に、今の渚さんは。
人の枠を外れて、抜群に、化け物じみて。
あまりにも研ぎ澄まされた、触れれば切れるほどの──凄惨を極めたエロスと、美しさを有していた。

その美貌、あるいは体つきを見るだけで、限界を超えた興奮に襲われる。
全身が粟立ち、総毛立ち、ぶわりと鳥肌に包まれる。
それほどの、想像を絶した色気、艶。
男性美と女性美の混じり合った究極形、極まった美貌は、人間のものとは思えない。

ただ姿を目に入れただけで、脈拍が乱れ狂う。
その過剰に媚びた肉が、優れすぎた顔立ちが、迫る、迫る。
それは、極楽に導く蜘蛛の糸、あるいは極上の甘露、乳蜜、いや、もっともっと。
ありとあらゆる言葉を尽くしても足りない、桃源郷すら霞む幸福や快楽をもたらす彼女の美しい手を、誰が拒めようか。

誰しもが本能的に求めざるを得ない、渚さんの身体という、魔の誘惑。
その手が、彼女の理性という安全装置の限界を示すかのように、降りてくる。
生命活動に異常をきたすほどに興奮した脳がアドレナリンを出し続けているからか、ひどくゆっくりと、スローモーに。

どぐ、どぐ、と、胸が内側から裂けてしまうほど、強く心臓が鼓動を打つ。
彼女の柔らかく揺蕩う豊満な肉に、種付けの本能が暴走し、思考が極めて単純化してしまう。
そんな脳内で想像するのは、渚さんの身体の、深く柔らかな肉のぬかるみ。
それが一センチ、二センチと近づくごとに、腰が無意識にへこへこと動き、先走りを腰の疼きと共に吐き出し、情けなく交尾をせがんでしまう。

──恐ろしい。
明らかに、人の身には余る快楽がありありと透けていて、恐ろしい。
例えるならば、抉るような棘がついた拷問器具を見れば、その使用用途の全容は見えなくとも、凄惨な苦痛を想像してしまえるように。

そう、渚さんの身体、どこを見ても精を搾り尽くす肉を蓄えた、艶々むちむちとした至高の精枯らしボディは。
人間を人間ではなくしてしまうほどの、フェロモンが匂い立つ魅惑の巨肉の峰と、堪らなくセクシャルな腰のくびれという──男の金玉をフル稼働させて、未来の分の精液までありったけ前借りさせて精を強請ってくるくせに、あざ笑うかのように精子を片っ端から枯死させてしまう、極悪非道な処刑具なのだ。

──どぐ、どぐ、どぐん。

パンツの中で、ただ搾り殺されるためだけに、孕ませることもなくどぶどぶと射精して快楽を貪るためだけの、命のカタマリが作られる。
昨日も自慰は行ったし、既にここに来るまでに一度精を漏らしてしまっているのだが、それでも一週間射精をしていない時のように、明らかに睾丸の中が重たい。
ただ、渚さんに気持ちよくしてもらうために、渚さんに自分のペニスで悦んでいただくために、渚さんに濃ゆい精を貢がせていただくために、限界を超えて精巣が稼働しているのがよく分かる。

何かに操られて突き動かされているかのような、異常なまでの渇望に染まった、渚さんの瞳。
それに貫かれ、ぞくぞく、びりびり、腰がひたすら甘ったるい感覚に包まれる。
並大抵ではない興奮──いや、最早興奮を通り越して、脳に直で快楽と処理されてしまうような、究極的なまでの性的欲求の高まり。
目の前の渚さんのおっぱいがたわむのに合わせて、下半身がふわふわと浮き上がるような、思わず体を揺すり悶えてしまうほどの恍惚が走る。

──ぁっ……♡♡♡ぃうっ……♡♡♡

引きつった喉から、情けない喘ぎが漏れる。
触れられてすらいない、ただ上から見下ろされているだけの状況で、涙目になりながら甘ったるく媚びるような声を出してしまうという、異様な光景。
この光景を傍から見たら、誰がどう考えたって、捕食者とその被害者という関係を思い知るだろう。

指先が、腕が、体の全てが、異常に震えを起こす。
猛吹雪の雪山に裸で放り出されたってこうはならないというくらい、全身が大きくブレるほど振動し、歯はかちかちと乾いた音を鳴らすほどに。

ふにり。
渚さんが前かがみになり、てろりと、長くて重い乳が、僕の胸板に垂れる。
スイカほどのサイズがあるそれに遮られて、今や僕の視界は、彼女の顔と乳肉ばかり。
感じられるのは、熱い吐息と、触れればとろけてしまうほどに、滑らかで柔い乳のぬくもり。

すり、ぬりゅん♡

無意識か、あるいは意識的にか、渚さんは軽く体を捩り、胸板の上で乳を滑らせる。
その感触の、恐るべき甘さ。サイズ感に劣らず主張する重圧。あるいは、むちゅりと熱くベーゼをするかのように吸い付く艶。
それらが奇跡的に噛み合って生まれる艶めかしさに、その肉体の淫魔っぷりの極まりを、怖気すら混じるほどの興奮と共に理解してしまう。

──っっっ!!!♡♡♡

並大抵のグラビアアイドルと並び立たせても、相手が悲惨に思えてしまうような、ハリやら形やら、あるいはむちましい豊満さやら、それとも腰のスマートな括れやら。
どれほど小細工したとしても、何一つとして、女が魅力という分野で勝てる要素はない、渚さんのカラダ。
そんな、突き詰められた芸術にも匹敵する肉に、瞬きを忘れてしまうほど、目の前の女体に魅入ってしまい、心臓を揺さぶられ──。

──っ……!♡や、めっ……!♡

そうして反射的に抱いた感情は──畏れ。
神話の女神に目を付けられた敬虔な信徒のように、歓喜を上回るほどの恐れ多さと、単純に身を滅ぼしてしまうほどの愛欲へ恐怖を抱く。
きっと、それは僕が特別に意気地なしな訳ではない。
もしこの感情に共感できないというのならば、それはただ貴方が、この世に存在し得ないほどの強烈な美に出会った事がないからだ。
そう、あまりにも極まった美しさは、ひどく醜悪でグロテスクなものよりも、ある意味不条理なほどの恐怖をもたらしてしまう。
今の僕なら、心からそう断じることができた。

そんな恐ろしさから、僕は渚さんの胸を、軽く突き飛ばそうと伸ばす。
へろへろと、力なく、それはまるで──生贄として差し出すかのようにも見えるほどに。

だから、その腕は──当然、渚さんを押しのけるには至らない。

ぬるり、と。
腕は渚さんの胸にかすりもせず、すり抜けるように、彼女の顔の横へと逸らされる。
まるで、初めからそう誘導されていたかのように、渚さんの手に導かれて。

──ぁ……♡♡♡

そっと、握るか握らないかの狭間ほどの力で、花の茎ほどの華奢な細指に支えられた腕。
それでも僕の右腕は、渚さんのしなやかな指に貼り付けられたかのように動かない。

面白そうに、品定めするように、僕の腕に向けられた、彼女のエメラルド色の瞳。
それをすっと細めると、渚さんは甘える猫のように、そっと頬を腕に擦り付け、微笑んだ。

──どく、どく、と心臓が大きく脈打つ。
腕の付け根に頭を置き、ごろごろと喉を鳴らしながら甘える猫のような態度で、しかし目付きばかりはやけに妖艶に。
渚さんは二の腕に頬擦りをして、恍惚とした瞳を晒した後──

ぺろっ♡

──ひっ……!?♡♡♡

──小さなリップ音を皮切りに、その淫惨極まる捕食を、始める。

まず感じたのは、異様な感覚。
肩と腕の中間の場所を、彼女の──恐らくは舌、もしくは触れた場所の官能を無理やりこじ開けるような全く未知の搾精器官──に舐められた瞬間、熱いとか、柔らかいとか、ぬめっているとか、そういった情報の前に、快感を感じてしまう。

そう、それは。
ぴりぴりと電流が走るような、カラダの芯から湧き上がり、そのまま──精液をペニスから吐き出すかのように、実体を持たないキモチイイ塊を脳に押し上げて、甘ったるい絶頂に導かれる、あの感覚。
ちょうど先程、路地裏で口に舌をねじ込まれて味わった、異常な快楽と似ていた。

──ぞく、と。
とめどない陶酔と恍惚に、身震いをもよおす。

僕はただ、性感帯でも何でもない場所を、ほんの少し舐められただけ。
それなのに──もう、これほどに、体も、心も、魂までもが。
屈服している。屈従している。渚さんに尻尾を振っている。
渚さんの、愛撫にも満たないような愛撫に、こんなにも鋭敏な反応を返してしまっている。

──ぞく、ぞく、ぞくり。
僕の反応を愉しむつもりなのか、肩口から上目遣いに見上げるその滔々とした目に、思わず腰骨が浮いてしまう。

そして、その隙を見逃さず、渚さんは。

れるぅ~~……♡

──長く、厚い舌を這わせ、満遍なく唾液でマーキング。
体の奥底にある性的快感を司る神経を、直接舐られるような、異常な快感を享受させられる。
ぞわぞわとした、くすぐったさにも似た感覚はとっくに越え、静電気の刺激を薄く長く引き伸ばしたかのような、びりびりとした遅い電撃のような快感が、体中を駆けずり回る。
ソレが這いずった場所に、鳥肌がぞくぞくと立ちあがり、ぴんと腕を伸ばしてつんのめってしまうような。

きっとこの行為は、刺激という意味では、口の中を嫐られるキスにすら全く及ばない、小さなものなのだろう。
けれど、僕の愚かな脳は、異常なまでの性的なぞくつきを感じてしまう。
涙を浮かべて、腰をかくかくと揺すり、目を白黒と明滅させ、意識をふわふわと持ち上げてしまうほどに。

ねろり、ねろぉり。
なめくじのように舌が腕を這いずり回り、ぬめった唾液をまぶす。
そのひどく淫猥なしゃぶり方は、まるで巨大なペニスに奉仕する娼婦のよう。
そのいやらしさしか感じない極悪な舌の動きと、ぷにぷにとした弾力のある感触と、ざらざらした表面のアクセント。
にちゃり、ぴちゃり、と粘つく音も相まって、ぞわぞわと腕が震える。
けれど、渚さんはそれすらも押さえつけ、美味しそうに舌を這わせて舐めしゃぶるのだ。

あ……♡♡♡と、耐えがたい恍惚から、おおよそオスとは思えない情けない声を漏らす。
その小さな喘ぎに、それはそれは嬉しそうに、ほう……♡♡♡という熱い恍惚のため息を吐き返すのは、眼下で愛おしそうな流し目を向け、腕を抱きながらべっとりと舌をくっつける、あまりにもサキュバスじみた仕草をする女性。

「キモチ、イイの……?♡そんなつもり、ん、れる……♡無いんだけど……♡」

──そんなエッロい舌使いしておいて、どの口が。
反論しようとした言葉が、ひゅ、という小さな風切り音のような喘ぎ声となって消える。
引き絞った喉に詰まって掠れた、消えてしまいそうなほどの小さな声。
常人には聞き取れないほど小さなそれを耳ざとく聞くと、渚さんはふっと笑うのだ。

「ん……♡♡♡フフ……♡♡♡ちょっと、しょっぱいね……♡♡♡汗、かいてるの……?♡♡♡かわいいな……♡♡♡」

その笑顔と、甘ったるく蕩けた、しかし上位者としての余裕は崩さない声色。
それに──胸がひどく疼き、絡め取られるように、腰がくくっと持ち上がる。

分かっていた、今まで散々味わってきた事だが──渚さんは、淫魔そのものだ。
何かの拍子に現代に蘇った、淫魔の女王。
でなければ──説明がつかない。
人間離れしすぎた、あまりにも傾国の、この男をことごとく駄目にする淫蕩さに。

「クス……♡♡♡」

小さく喉を鳴らして出した、愛しむような笑い声に、脳がまた蕩けだす。
れろり、ねちょり。
心から美味しそうに、愉しそうに、舐め上げる淫舌のうねり。
そして、いやらしく口を開いてピンクの舌を晒す彼女の、見たことも無い下品な──それでいて、それすらも一種の美しさとして昇華されてしまう、途方もないまでの艶美。

そこから、どうしても連想してしまうのは──やはり、彼女の不可侵な口腔を使った、フェラチオ。
ねちょりとした湿り気が、ぬるりとした柔らかさが、ねっとりとした弾力が、きっとこの後、全てペニスに降りかかる。
これほどに──腕という感覚の鈍い器官ですら、息も絶え絶えになるほどの快感を、感じてしまっているのに。

──は♡♡♡は♡♡♡は♡♡♡

「んぁ……む♡♡♡るちゅう……♡♡♡フフ、本当、どうしてこうも、可愛いかなぁ……♡♡♡」

愉快そうに、頬を吊り上げては、一心不乱に舐め回す。
美味しくて美味しくて堪らない、大きなキャンディーでも味わっているかのように、目をうっとりと潤ませて。

──ぺろぺろ、ぴちゃぴちゃ、ねちょぅり。

そんな、可愛らしさすら感じる行為に、混じるのはやはり異常な性的さ。
裏筋をいたぶるかのように、舌先でちろちろと手首を舐められて、指先まで反りくり返らせてしまう。

──じっくりと、じっくりと、高められている。
舌の位置が上がる度、いよいよ呼吸が浅くなり、歯を食いしばったり、あるいは情けなく脱力した吐息を漏らしたり。

ふー♡♡♡ふー♡♡♡と、余裕のない息を口の端から吐き出す。
きっと、僕が自室で好みド真ん中な最高のオカズを見ながら自慰に耽っている時も、知らず知らずこんな声を出しているのだろう。
それくらい、性的快楽と興奮に溺れているのは明確な、イく直前の息遣いだった。

「フフフ……♡♡♡ああ、すっごくイイ顔だね……♡♡♡蕩けるようで……酩酊しているかのような……♡♡♡もっと、もっと見せてよ……♡♡♡もっと喘いで……♡♡♡」

より一層、深くなる舌愛撫。
その舌がにゅらつき、上へ上へと昇るたびに──明らかに、射精感が込み上げてきている。
訳の分からない、理不尽なまでの、快感。
舌のぷにぷにとした弾力に表皮をこそげ溶かされ、どろどろの飴みたいに、腕そのものがただの気持ちよくて甘ったるい粘液にされるような。

──恐ろしい。
あまりにも、常軌を逸して性技に長けた目の前の淫魔が、あまりにも恐ろしい。
だって、言ってしまえば、僕は性器でも性感帯でも何でもなく、ただ腕を舐められているだけなのだ。
けれど、彼女にその長舌を見せつけられながら、性欲に溶けた明媚な顔立ちを向けられると──どうしようもないほど、ぞくぞくとした感覚が腰から湧き上がってしまう。

なぜなら──あの、あの渚さんに、自分は交尾をせがむように愛撫されている。
そんなあり得ない状況を、嫌が応にも認識してしまい、脳みその気持ちいいスイッチが押されてしまうのだ。

そして、その舌から繰り出される技巧、感触に、また期待感と興奮がいたずらに刺激され、屈服する。
それがペニスだったのなら──なんて空想から来る、脳が誤認して感じてしまう想像上の快楽は、オナホールを使った自慰とすら比べ物にもならないほどで。

──脳が混乱し、何もかもが興奮と快感に溶けてゆく。
体を舐められるという、今までの人生で一度も味わったことのない感覚が、渚さんの舌によって上書きされてゆく。
この行為はひどく性的で、恐ろしいほど気持ちよくて、一度味わえば決して抜け出せず、もうなすがままに体を差し出さねばならない。
渚さんの絶技により、本能がそれを覚え込まされる。

「くす……♡♡♡ひっどい声……♡♡♡そんな甘い声出してたら、尿道が緩んでるのバレバレだよ……?♡♡♡」

愛おしく手と手を重ねて、愛情たっぷりに──舐める、口付ける、なじる。
手の甲からきゅっと握りしめ、逃げられないように、甘く、甘く。
最早、追い詰めているという様子でもない。
ただ、弱くて弱くて仕方ない相手が、勝手に自滅していく末を見守るような。
そして、それにそっと背中を押すような。
慈愛すら感じる目付きで、しかし、責め方だけは異様にねちっこく。

「ああ……♡♡♡本当、見てるだけで、私まで子宮が降りて、粘ついた愛液をとろつかせてしまうな……♡♡♡ふふ、キミをいじめるの、すっごい好きかも……♡♡♡」

もう、自分が今、どんなに甘い喘ぎを出しているのかすら分からない。
だが、きっと渚さんが言うように、きっと聞くに堪えないほど媚びた声なのだろう。
背筋を反らせて、かくかくと空腰を振って、渚さんにうっとりと甘えた目線を送るような、浅ましい人間が出す声なんて、発情した猫の鳴き声にも劣るに決まっている。

──っっっ♡♡♡♡♡

とにかく、耐えきれない疼きを少しでも逃がすため、声を上げる。
全身に、重くねっとりと絡みつく、巨大なスライムに消化されるかのような射精感を、ほんの少しでも和らげるために。
口を半開きにして、泣きそうな顔をしながら──全身に満ち溢れる、思わず彼女の腰に抱き着き甘えて縋りたくなるような、ほんの少しだって耐えられないひどい快感を。

そんな僕を、上からじっと、ひと時も目を離さず見下ろす。
腰から力が抜け、込み上げる感覚に身を委ね、全身をくねくねと揺すりながら悶える、目を逸らしたくなるほどみっともない男の姿を。
渚さんという、誰しもが憧れる、理想の女性が。
どうしようもなく性感に悶える男を、黙って、じっと。

当然、まともな感性を持った人間ならば、僕に対して嫌悪や軽蔑の目線を向けて然るべきだろう。
こんなにも情けなく、性交のための雰囲気作りや前戯もすっぽかして、男らしくリードするどころか女性にいいように喘がされているなんて。
侮蔑して、そのままこの行為をやめ、二度と合わない選択を取ることも、ある意味で自然なこととすら言える。

けれど──渚さんは、ただ胸を押さえ、それこそ憧れのアイドルを目の前にした女の子のようなうっとりとした顔つきで、むしろ一生懸命に、責める。
もっともっと、その顔を快楽に歪ませたい、その喉から快楽の喘ぎを上げせたい、その腰を快楽に悶えさせたい。
そんなサディスティックな感情を隠そうともせず、一心に。

──はぁー……♡♡♡

指先に、濃密に湿った息がかかる。
それだけで、脳の何やらの繊維が数本ぷちぷちと切れた。
それほどに、渚さんの口に対して、興奮を覚えてしまう。覚え込まされてしまう。

「くす、くす……♡♡♡」

にゅぱ、と。
ゆったりとした優美な笑い声と共に、その常人と比べれば幾分小さな、しかし指を咥え込むにはあまりにも十分すぎる口が、開く。

──やめて、ゆるして。
恐らくは本能的に、そう言葉にしようとした。
それをされれば、二度と逆らえなくなる、決定的な何かが壊れてしまう。
そう直感的に感じ、危険を伝えようと喉を通った声は、きっとぐちゃぐちゃのノイズのようで、渚さんの耳には全く意味のない喃語のようにしか聞こえなかっただろう。

「……うん、分かってるよ♡このままだと射精しちゃう……でしょ?♡」

しかし、渚さんは、その声を聴き、一瞬だけ動きを止める。
彼女の優れた知能が、僕の言いたいことを察してくれたのだろうか。
あるいは、僕のひどく情けない表情を見れば、それは誰でもすぐに理解できることだったのかもしれない。

「今、キミに射精されるのは、私にとっても不本意な事だ……♡煮詰めて煮詰めて、ジャムみたいに濃ゆく粘ついた精を、パンツなんて物も言えない布っ切れに奪われるわけにはいかないからね……♡」

止まってほしい。ほんのちょっとでいいから、余裕が欲しい。
それは、きっと僕がすっかり彼女の虜、従順な下僕になるまでの、確実な道のりを先延ばしにしようとしているだけのことなのだろう。
だけど、どうしても、そう願わずにはいられなかった。
そして、その願いが聞き入れられ、ほっと胸を撫で下ろさずにはいられなかった。

「……でも、ね?♡♡♡」

──などと思ったのは束の間、ぺろりと舌を舐めずり、渚さんは言う。

「もう、限界なんだ……♡♡♡私自身の疼きもそうだけど……それよりも強く、今はキミを壊したくて仕方がない……♡♡♡キミが仔猫みたいに可愛らしく鳴く姿が見たくて、どうしようもないんだ……♡♡♡」

ぞっとするほど、非現実的な理不尽さすうら感じるほどに、蠱惑的なその表情。
何かおぞましいほどの感情が籠っている事が明白な、言葉という器が壊れてしまいそうなほどの情念が込められた、その声。

「あは、我ながら恐ろしくなるよ……♡♡♡三日間なんていう期間は、今から行う性行為にはどう考えても短すぎるなんて、心の底から考えてる……♡♡♡キミを、私にいじめられなければ二度と射精ができない廃人になるまで責めることに、こんなにも飢えているんだ……♡♡♡」

──後で、弁償するよ。好きなのを買ってあげる。
一呼吸おいてからそう言って、渚さんは、一切の躊躇が無い手つきで。

ぶちぶち。
びり、びりり。
脱がすのも面倒だと言わんばかりに、僕の上着のボタンを引きちぎり、肌着のシャツをも引き裂いてしまう。

「……腰、上げて♡♡♡」

そうして、次はパンツに手を掛けると、有無を言わさない強い口調で、命令した。
嫌だ、と拒否するなどとは考えてもいない、もしそんな事をのたまったとしても絶対に認めないという、ある意味狂気的とすら言える、その執着、情欲。
そして、それを通してしまう、百戦錬磨の女食いのような、従わざるを得ないと思わせるカリスマ。

僕はつい、それにころりと屈してしまいそうになるが、蛇に睨まれた蛙のようにどうにも体が動かない。
言う通りに動けば、極楽すら飛び越えるような快楽が与えられるけれど──それが、奈落の底に繋がる穴だと知っているから、どうにも恐ろしいのだ。

「……ふう、仕方がないな、そんなに私を焦らして、仕返しでもしているつもりかい?♡そんな事をしても、キミが後から辛いだけだろうに、愚かな……♡」

そうして動こうとしない僕を見て、痺れを切らしたのだろうか。
渚さんは、そっと手をかざし、それを──胸板にそっと添える。

「そういうつもりなら、キミからその重い腰を上げさせてあげるよ……♡♡♡後悔したって、もう遅い……♡♡♡」

すり……♡

──っ……♡♡♡

ピアノを弾くように、立てるように置かれた指が、まさに優しく前奏を奏でるかのように、優しく胸をすり撫でる。
敏感な部分にはあえて触れないように、くすぐるくらいの強さで。

「キミは、気持ちがいいと腰を浮かせるクセがあるね……♡♡♡」

──ぅ……♡♡♡

上からじっと瞳を覗き込まれ、どこが急所なのか、どこが弱いのかを探られる。
すりすり、すりすり。
手早く、丁寧に、的確に。
目のうるみ、視線の迷い、ぎゅっと瞼をつぶるタイミング。
熟練の調律師が、慣れた仕事をこなすように、初めからウィークポイントを知っていたかのような。

「……まだ、気持ちいところ、触ってないよ?♡♡♡」

……すり、かりっ♡

──ぃあっ♡♡♡

ぴんと、耐えかねて足を伸ばしてしまう。
弱いところの、その周囲。
羽根で撫でるような優しさで、ひたすらすりすり、すりすりと。
先程高められた性感をそれによりキープされ、その上にもどかしいような快感がつのり、上半身から下半身から、じくじく、じくじくと、とろ火でじっくり炙られる。

その合間に、時折挟まれる、爪先で掻く刺激。
掠めるようにして、痛みを感じないギリギリ──つまり、現状感じられる最もキモチイイ刺激を、完璧な力加減で与えられる。
不定期に訪れる強めの感覚が、恐ろしいやら待ち遠しいやら。
大太鼓の音のように体の奥へと重く響くそれを、予測も待機もできない間隔で与えられ、その度に腰を跳ねさせてしまう。

「フフ……♡♡♡キミ、もしかして普段から、ここで一人遊びをしていたりするのかな……?♡♡♡それとも、天才的にいじめられる素質があるだけ……?♡♡♡全身どこでも敏感な、欲しがりさんだったりするのかな……?♡♡♡」

──うぅ……♡♡♡

クスクスと笑うその声すらも、胸の芯へずくん、ずくん、と痺れを植え付けて、射精感を高めていく。
その様子をじっと見守り、イかさず殺さず、ただ深く深く、愉しげに追い込む渚さん。
これはただの手慰みとでも言うような、静かな微笑みだけを浮かべて、しかしその手つきは、狂い果ててしまいそうなほど苛烈な緻密さを併せ持ち、ずぅんとした快楽のどん底へと沈める。

「じゃあ、後でそれも試そうか……♡♡♡どこが一番気持ちよくなれるのか、キミすらも知らないそれらを、開発しながら調べ尽くしてあげる……♡♡♡フフ、楽しみだね……♡♡♡」

クク、と涼しげに笑い、片手間にスマートフォンでも弄るかのような気楽さで、指が乳首の周りをくるくると踊り狂う。
それに対して僕と言えば、そんな様子とは対照的。
腰に力を込めて、ぎりぎりと歯を食いしばり、しわになるほどシーツを握りしめ。
他の何も考えられない、乳輪から湧き上がる快感に支配され、気をやらないように腰に力を込めるだけ。
ずぅん、ずぅん、と、快感の波が押し寄せる度に、ひたすら深くなる悦楽に、短く息を吐いて耐えるだけ。

「かーわいい……♡♡♡イヤイヤって首を振る割には、体ばっかり素直で……♡♡♡そうやって甘えているのかな……?♡♡♡本当に仔猫みたいだね……♡♡♡かわいいかわいい仔猫くんだ……♡♡♡」

仔猫、そう、仔猫。
彼女が僕に投げかける言葉は、ちょうどそれを可愛がるような、まさに猫なで声。
そのくせ手つきだけはひどく猥雑に、僕をイかせる事しか考えていないのが丸わかりな、無慈悲そのものの動きなのだ。
だからこそ、このベッドの上において、主従の関係がはっきりしてしまう。
彼女の言う通り、僕はどこまでも、彼女の飼い猫として、全身で可愛がられるしかないのだ。
そして、それは──

「クス……♡♡♡ほら、乳首がぷっくりしてきたよ、仔猫くん……♡♡♡じゃあ、そろそろ、トドメと行こうか……♡♡♡」

──この世で、最も幸福な事に、違いなかった。
それを、僕の本能は、いや、理性ですらも、とっくのとうに理解していた。
だから、僕のカラダは、彼女の手管に、これ以上なく素直に従ってしまう。

「はい、腰上げて……♡♡♡」

ぎゅうぅぅぅ~~~っ♡♡♡

焦らして、焦らして、高めて、高めて。
最も気持ちよくなれるまで、胎の底から、臓腑という臓腑が煮えたぎるような最高の絶頂へと至れるまで。
ぴんと立って愛玩を待っていた、僕の乳首。
それを、一息に、抓られた。

──う゛う゛ーーーっっっ…………!!!♡♡♡♡♡

大きく腰を上げ、喉を締めあげて、一唸り。
ぴゅっと先走りを噴き上げて、今までの人生で一度と味わったことのない、究極的に甘美な絶頂に、軽々と持ち上げられる。
その、何もかもを投げ出して永遠にでも貪っていたくなる麻薬じみた感覚は、全身が熱いココアに入れられたマシュマロのようにゆったりと甘ったるく蕩けていくようであり、そうでありながらも、全身に強い重力がのしかかりベッドの中へと埋まってしまいそうな、猛烈な虚脱感も併せ持っている。

それ故に、どうしたって、逃れられない。
気怠く、甘く、優しく。
冬の日に被るふかふかの毛布みたいに、全身をふわりと重く包み込む快楽を与えられれば、僕は体をよじる事も叶わず、馬鹿みたいに喘ぐしか、できることが無い。
こんな、男が味わえる極限の甘露を──少なくとも、今僕は、この感覚を人間が知覚できる悦楽の極地だと、そう思っている──味わってしまえば、それを体から逃そうとするなんて、そんな馬鹿らしいことをできるはずがない。

──はぁっ…………♡♡♡♡♡

呼吸も忘れて、ぐいっと腰を持ち上げて。
悦びに満ち溢れ、善がっていることを全身で表現して、その姿を渚さんへ捧げる。
むずむずとしこり苛立つほどもどかしい疼きや期待感が、一遍に絶頂感へと上書きされる、初めてのメスイキを、狂うほど咀嚼しているあられもない姿を、惜しげも無く晒し──

「フフ、あはは……!♡♡♡本っ当、分かりやすくて操りやすい……!♡♡♡キミったら、私に愛玩されて、私を悦ばせるために生まれてきてくれたのかい……!?♡♡♡」

──そして、そんなオスの成れ果てのような姿を、渚さんは心からうっとりと、僕以上の悦びを以て受け入れてくれる。
とろりと色情と愛欲に蕩けた目に、僕の痴態を満面に映してくれるのだ。
それは、これ以上なく、僕というちっぽけな男を、愛玩の対象にしてくれている証。
誰もが羨む、渚さんの腕の中という特等席に迎え入れてもらえたサインと言える。

──ぎゅう、と、心臓が締め付けられる。
嬉しい、好き、幸せ。
そういった感情が、一遍に胸の中に溢れ出す。
それと同時に、渚さんの細指が、そっと頭に乗せられ、いいこ、いいこ。
なでなでと、子供をあやすように動かされ、心からの安堵を抱いてしまう。

そうした想いを抱くのは、射精を伴わないため冷静にもなれず、ただただ爆発的な幸福感だけが広がるあまりにも幸せな絶頂が、渚さんへの感情と繋がってしまったからだろうか。
こんな単純に懐柔できてしまうことも含めて──渚さんは、僕を仔猫と呼んだのだろうか。
そんな些細なことが頭に浮かぶが、脳内麻薬と恋愛物質に浸された頭ではもう、深いことなんて一切考えられない。
ただ、今の僕にできることと言えば──

「腰、上げちゃったね……♡♡♡」

──ただ、渚さんの手のひらに転がされ、より深く沼の底に沈むことだけ。
それだけが、渚さんが支配するこの部屋で許された、たった一つの事なのだ。

かく、かく、と未だ絶頂の余韻に空腰を止められない僕のズボンとパンツを、渚さんは器用にさっと下ろす。
まるで一流のメイドが、ご主人様の衣服を変えさせるかのように、淀みなく、引っかかりなく、迅速に。

窮屈そうに、服の中で主張していたペニスが、ようやく渚さんの目に晒される。
そして、それはつまり──今まで味わってきた、夢のような体験が、ただの前戯に過ぎない事だったという、その証明。
そう、今までの人生で味わった興奮や快感の全てを足しても足りないほどメロメロに蕩かされた、あの夢心地に浸るような悦楽は、ただのウォーミングアップ。
あれをもう一度味わえるなら、きっと高級娼婦と一日中いくらでも生でハメられる権利と天秤にかけたって、一切の迷いなく前者を選ぶとすら確信するあの行為が──ただの、本番前の前座であるという事実を、にわかには信じられず、けれど納得するしかなく、幸福に押しつぶされそうになりながら、熱い吐息を吐くしかない。

つまり、今から行うのは──男の快楽、生きている意味、その極地。
この世で最も優れた雌──女体の豊満さ、艶、均整、プロポーションといった意味でもそうだし、人間として惹かれざるを得ない、頭脳のキレやカリスマ性といった遺伝子的それも含んで、極上──な渚さんへの膣内射精という、あまりにも非現実的な夢想を。
例えば、どれだけ使っても尽きない金銀財宝の山を見つけて一夜のうちに億万長者になるとか、異世界に転生してチート能力を使いハーレムを築くとか、そういった明確なフィクションとすら同列に語られるそれ──が、まだ残っているという、そしてそれを今からみっちりと嫌になるほど味わえるという、その証左に他ならないのだ。

誰しもが一度は夢見て、そのためなら犯罪すらも犯すという人間がこの世にごまんと溢れかえり、しかし結局は誰もそれを叶える事ができなかったという、その極楽を。
一度でも味わえばその後一生責め苦を味わうことになろうとも構わないとすら思わせる、男にとって絶対的な桃源郷でありながらも、今まで前人未到のその場所を──僕が、迎えられ、踏み入れるという、禁忌を。
今から僕は、文字通り、犯す。

その、それに気づいた瞬間の、興奮と言えば。
もう、既にベッド上にくったりと力なく横たわった状態ですら、ぶるりと大きく震えてしまうほど。
背中に心地よい寒気を感じ、その後すぐにかっとした暖かな熱が全身を包み、より勃起に芯を込めるほどで。

「ほう……♡♡♡ああ、思わず、ため息を吐いてしまう……♡♡♡」

でも、だけど──心の中で、少しだけ。
疑念と言うか、往生際悪く諦めを捨てきれない部分が、どうしても残る。
それは──万が一、億が一、この絶対的な上位者であり、今にも舌なめずりをしているこの女性に限って、あり得ない事ではあるけれど。
もし、もしも、渚さんが──

「無防備に涙目で寝転んで、そのくせ碌な抵抗もせずに……♡♡♡挙句の果てに、幸せそうな、物欲しそうな、愛おしいような目で見上げてくる、最高の獲物……♡♡♡ああ、これは、感動的ですらあるな……♡♡♡」

──セックスが、交尾が、そこまで上手ではなかったら。
完全無欠である、誰もが認めるファムファタールな渚さんが、まともな人間と同じくらいの、具合だったら。

もちろん、もしそうだったとして、当然それによって失望などするはずはないし、勝手にがっかりする事もないだろう。
いや、むしろ、大学生にありがちな爛れ切ったそれではなく、正常な交際をしようと思えば、そっちの方がよっぽど都合がいい。
何故なら、当然誰もが確信を抱いているように、渚さんの秘所が、渚さんという最高の肉体に見合った、自然に考えればそれはそうなるだろうという、雄殺しの魔性の穴であれば──もう、何もかもが、終わる。
彼女に抱き着いて、四六時中勃起したそれを押し付けて、胸に顔をうずめながらへこへこと腰を振って、ところ構わずに交尾をせがむ、仔猫どころかサカリのついた猿になって、人生を棒に振るに決まっている。

「この感情を言葉にしようと思うと……うん、やっぱり、『可愛い』という言葉になるのかな……♡♡♡ぐっちゃぐちゃにしたい嗜虐心と、一生手元に置いて守ってあげたくなる庇護欲とを、とめどなく煽られて……♡♡♡」

そう、だから、その方がいい。
折角渚さんにこうして気に入ってくれているのなら、思い上がりかもしれないが、肉体的な繋がりだけでなく、他愛もない会話やデートによって、精神的にも彼女という存在を深く感じたいのだ。

だが──それは、彼女がそう望んでくれるのなら、という仮定があっての話だ。
もしも、渚さんが──僕をひたすらベッドの上でかわいがり、いじめ抜き、仔猫扱いして愉しむための、よく喘ぐペットとしての価値しか、僕に見出していなかったのなら。
ただ、肉棒を使って、子種を延々とひり出させ、甘ったるい喘ぎを上げさせるための玩具としてのみ、僕を欲してくれていたのなら。

その仮定が合っていたとしたら、当然僕は──彼女の言いなりに、種ひり遊びの射精人形として、彼女の望むままの声を上げるオルゴールとして、これ以上ない幸せを感じながら、一生を彼女の奴隷として浪費するのだろう。
そう、僕は理解しているのだ。
僕がいくら肉欲に溺れる事を口だけで拒もうと、少なくとも今判明している程度の渚さんの性技だけを使ったとしても、彼女が実際に、僕の妄想通りに調教したのならば──いとも容易く、ちょろく、彼女から与えられる快楽だけを待ち望む、雄奴隷に成り下がることを。
そして、彼女のパートナーとして隣を歩むことを許されず、その脚にみっともなく縋りつくことだけを求められることになったとしても──それに対して、もうこれ以上なく、ここが天国だと思い込むほどに、当初の思惑も綺麗さっぱり忘れ果て、隷従する事に至福を感じてしまうことすらも。

「そう、だから……そのどちらをも成立させようとしてしまう……♡♡♡キミを、一度たりとも私から離れられないように、一度たりとも私以外で射精なんてできないように、一度たりとも私から逃げたら生きていけないように……♡♡♡壊して、壊して、壊し尽くして……♡♡♡そうして、安全な私の庇護下から逃げられない、強固な檻を作ってあげたくなる……♡♡♡」

──ふーっ……♡♡♡ふーっ……♡♡♡

渚さんの独白を、黙って聞き届ける。
その、偏愛に満ちた内容に、とめどなく興奮を覚えながら。

──こんなにも、男をいたぶる事を好む人間の、性行為が気持ちよくないはずがない。
どう考えたって、その事実は覆しようがないからこそ、僕は必死に天に祈る。
何かの間違いで、僕が想像する快楽の──その半分くらい。
それでもきっと、僕は挿れた瞬間に気をやるのだろうけれど──それでも、その程度であったりはしないだろうか。

「そう……♡♡♡今から私は、キミを壊す……♡♡♡それは、予告しておくよ……♡♡♡」

ばくばくと心臓を動かし、人生でまたとない最高のチャンスに向け、必死にペニスに血を送っているくせに、心の中ではそんな事を考えているというのはどこか滑稽だ。
けれど、そう願わずにはいられない。

だって──壊されてしまう。
今まで培ってきた価値観も、倫理も、何もかもがキモチイイの奔流に流されて、跡形も無く壊される。
ありったけの快楽、愛、恋慕。
それ以外の何も感じられない、シアワセなだけの存在になる。
それに対して、恐ろしさを感じられているというのは、ある意味でまだ理性を保てている証拠なのだろうか。

「気絶は、しないように加減するつもりだけど……♡♡♡もしも、耐えきれずに意識を飛ばしてしまったら、その時はごめん……♡♡♡先に謝っておくよ……♡♡♡まあ、キミにとっては、早めに気絶できた方が楽かも知れないがね……♡♡♡」

ぎゅ、と口をつぶり、生唾を飲み下す。
──絶対に、堕とす。
目は口ほどに──なんて言うけれど、彼女の瞳ときたら、実際に語りかけてきているかのように如実に語っていた。

呼吸が浅くなり、細めた瞼により視界が狭まる。
どうにも吸い込まれてしまう、渚さんの人ならざる輝きすら感じる翡翠の瞳から、気力を振り絞って視線をずらし、一呼吸。

──今から始まるのは、レイプだ。
ねちっこく、恍惚と、愛情たっぷりに、それでいて健全な精神を何よりも凌辱する、マゾいじめ逆レイプ。
そうである事は、彼女の言葉を聞く限り火を見るよりもずっと明らかで、その意思は鋼よりもずっと強固だからこそ、恐ろしくもあり──だからこそ、ぞくぞくと、被虐的な興奮を走らせる。

だって──そんなの、期待してしまわない訳が無い。
見ているだけでむせ返るほどの官能を蓄えた、彼女のその豊満で肥沃な肉体で。
人間を堕落させることしか考えていないような巨大な柔肉のカタマリに、僕の小さな体が押しつぶされ、どっしりと重そうな尻肉をたぱんたぱんと打ち付けられ、精神がどろどろに溶けるまで犯される。
艶々むちむちと魔の誘惑を絶え間なく発するそれに、発狂ものの快楽を押し付けられ、とめどない恍惚と甘い痺れから逃げる術もなく、ひたすら愛されて、愛されて──そうして、快楽に堕ちた、一匹の首輪付きの犬に成り果てるのだ。
それほどに、確固とした自我を捻じ曲げるほどに気持ちがいいことなんて──この世には数えるほどもないだろう。
また一つ、浅いため息を吐き、恍惚とした感覚を胸に巡らせる。

自分で言うのも何だが、渚さんの言葉を借りるなら──僕は渚さんにとって、これ以上なく都合のいい、最高の獲物なのだろう。
ベッドに寝かせて、こっぴどくレイプして狂わせる。
そんな自分勝手な宣言をしておけば──あとは勝手に、唇を噛むほど興奮し、いじめやすいように自分から準備を整えてくれるのだ。
これでは、彼女の言う通りに犯されたって、何の文句も言う事ができない。

「……ああ、すまない、ついつい一人でのめり込んでしまっていたね♡♡♡キミが焦れて待ち遠しく思っているのを放置して、ただこの溢れそうな感傷を噛み締めてしまっていた……♡♡♡」

すっと、渚さんの白磁の指が、上から降りる。
救いの蜘蛛の糸じみて、神々しく艶めく五本の指。
細くてしなやかなそれらが、軽く顎の下をくすぐった。

──うれしい、しあわせ、すき。
たったそれだけの行為で、こんなことを思ってしまうのだから、彼女は僕の事を仔猫と呼ぶのだろう。

でも、だからこそ、抗わなくてはいけない。
何故かは分からない──本当に、全くその理由に見当もつかない──が、僕という人間が渚さんに気に入って貰えたのだ。
ならば、僕はそのお荷物、つまりは渚さんに庇護されるだけの人間にはなりたくない。
渚さんに甘えることしか能のない、撫でられるだけの家猫として生きるのは嫌だ。
一人の男として、一人の人間として、渚さんを隣から支えたい。

だから、気を確かに、耐えろ。
どれだけ渚さんの肉体が、快くまとわり吸い付いてきても。
どれだけ渚さんのフェロモンが、中毒になるほど甘く脳を犯しても。
そう、強く心に刻み──

「ごめんね、今、楽にしてあげるからね……♡♡♡」

──その誓いは、ものの数秒で瓦解した。

ね、ちゃあ……♡♡♡
ひどく湿った、糸を引くような音が響く。

──っっっ……!?!?♡♡♡

それと同時に、むわりと生ぬるい風が届き、それが──嗅覚を、甘さで埋め尽くした。
つんとした刺激臭にすら感じる、ひどく濃ゆい雌の匂い。
ミルククリームのような、ひたすらベタベタと甘い匂いの中に、彼女自身の爽やかな花のような体臭と、饐えた性臭が混じっている。
しかし、そんな例えようもない匂いのくせに、それが未精通の男児すらも射精させてしまうほど、ひどく性的であることだけは、はっきりと理解できた。

──これ、嗅がされ続けたら、やばい、終わる。
脳がじんじんと痺れ、今にも吐精してしまいそうになりながら、そんな危機感を覚えた。

もしも、これを至近距離で嗅ぎ続けたなら、きっと僕はそれだけで、尿道からとぷとぷと押し出されるように吐精し続け──そのまま、肺に吸い込んだら吸い込んだだけ、甘ったるい絶頂を終えられず、一生でも緩く甘えた精液お漏らしを続けてしまうのではないだろうか。
そんな馬鹿げたことすら考えてしまうほど、そのフェロモンは強烈な雌性を放っていた。

──何だ、一体僕は何の匂いを吸ったんだ。
顔をあげ、そのフェロモンの発生源を探る。

べちゃ、ぼとり。

ゼリーを床に落としたかのような音。
何か、重たくなるまで水を吸ったものが落下したと共に、姿を現したのは──

「……フフ♡♡♡ひっどい濡れ方……♡♡♡ああ、私は、こんなにも、キミのそれを欲しがってたんだね……♡♡♡」

──渚さんの、おまんこ。
ぴっちりと閉じて、つるつるの無毛で、これでもかと言うほどたっぷりと、男の性を搾るためだけの淫肉を付けた、秘所。
それが──もう、見る影もないほど、風呂上がりですらこうはならないというほどに、どろっどろのローションじみた粘つきの本気愛液に濡れている。

──はぁっ♡♡♡はっ♡♡♡はっ♡♡♡

そう、粘ついたその音は、渚さんの愛液をたっぷりと吸ったパンツが、脱ぎ捨てられて地面に落ちた音。
そして、この甘ったるい発情雌臭は──渚さんの、むわりと湯気すら放ちそうなほどほっかほかで、ぐずぐずに熟れて一番の食べ頃、犯し頃になるまでじっくりほぐれさせた、最高にむっちりと土手の乗った、おまんこから出されたものだった。

「あ、聞こえたかな……♡♡♡今、子宮がさ、キミの精液、赤ちゃんを作る素を欲しがって、きゅうって鳴いたんだ……♡♡♡きっとキミに食べてほしくて、卵巣もタマゴを出しちゃったかもしれないね……♡♡♡」

ずぐ、ずぐ、と、ペニスが異常な熱と痺れを帯び、ぺちんと自分の臍を叩くほど反りくり返る。
──腰めっっっちゃ太い、お尻でかすぎ、やっば……♡♡♡
下半身だけを露出させた渚さんの、その圧倒的なまでの肉付きの良さ──有り体に言えば、全身まんこな最高級ラブドール体形に興奮し、そう口に出した。

当然言うまでもないが、そんな事は口に出すべきではない。
例え、男が興奮してやまないドチャシコボディを称賛するための言葉とは言え、女性側からすれば──まあ、その肉体の全てにおいて完璧な均整を取りながら、耽美さとエロスの完璧かつ究極的なバランスを併せ持つ渚さんに限ってそれをコンプレックスに思っているはずはないが──気にしている部分を指摘されて嫌な気分になるかも知れない。
だから、もし冷静であったなら、どれだけ心でそれを強く思っていても、口には出さなかっただろう。

だが──その肉体を一度視界に収めたなら、誰だって思考の全てを性器に支配され、脳が金玉になったような錯覚を覚えるほどの興奮に駆られるだろう。
それくらい、渚さんの下半身は、雌として完成されていた。

太ましく、むっちり艶々と柔らかな太もも。
適度に引き締まりつつも、見るからにとろっとろに肥えた、ふかふかもちもち媚びっ媚びの内もも肉は、ねとつく愛液にまぶされて、てらてらとした照りを放つほど艶めいている。
むしゃぶりつきたい、我を忘れるほどあの肉を貪りたい。
ペニスがうずうずと、そんな我がままな本能を訴えかける。

そして、たぷたぷと媚肉が揺れるほどに実った、どっしり重ための孕みたがり尻肉。
生まれてこの方ペニスをねじ込まれる事しか考えてこなかった生粋の色狂いの淫乱でなければ、こんなにオスに媚びたとろめきと弾力を兼ね備えた、ばっすんばっすん腰を打ち付ける行為に中毒にさせてくる極悪な肉を、これほどの極大ボリュームで実らせるはずがない。
そんな言いがかりが真実に思えるほど、極上を超えるほど極上すぎる淫肉が、ただ黙ってそこに存在するという、雄にとって最上級の精液おねだり孕ませ誘発行為。
むっちりすべすべな肉質のくせに、そんじょそこらの男の胴回りより二回りも太いほどの、クッソ重そうな据え置きオナホ腰を晒すという行為に──もう、辛抱堪らない、レイプ魔のような心地を覚える。

極めつけは──そんな、ぶっとく育った肉腰の中心にある、おまんこ。
もっちりと土手に余るほど肉の乗ったまんこは、もう腰が抜けるほど気持ちいいという、噂で聞いた与太話を思い出す。
もしもそれが本当なら、渚さんのおまんこは──男を容易く搾精死させる事だって可能だろう。
それほどに、見るからにむっちりと、おまんこに詰めきれなかった淫肉が余り、盛り上がっている。
噂の真偽の程は分からないが、その穴が──僕の想像もつかないほどの動きと形状を以て、僕が感じたことのない快楽を与えてくれるという事は、すっかり理解してしまった。

「ああ、多分これ、やっばい……♡♡♡さっきキミのおちんちんを見てから、それを搾り上げるみたいにおまんこがうねって、空想のおちんぽを磨り潰すみたいに蠕動させてるんだ……♡♡♡絶対、キミの子種を搾り尽くして精液枯らそうとしてる……♡♡♡」

──あ♡♡♡あ♡♡♡あ♡♡♡

ぴちょん、と、流れた雫がカーペットに染み込む。
最高の官能を与えてくれる、むっちむちの下半身から。
それは──渚さんの雌としてのパフォーマンスが、今最も高まり、昂っている証だ。

その肉の犇めき加減は、架空の擬音ではなくむっちむっちと、その雌肉から幻聴すら聞こえてくるほど。
腰を打ち付けて──いや、打ち付けられて。
ぬっぱぬっぱ、ぱんぱん、ばすんばすん。
彼女が上で、僕が下で。
その目に見下ろされ、じっと釘付けに、上下に激しく揺すられる体の重みを感じるしかない。
尻肌の吸い付きを、軟らかさを、滑らかさを、反発を、教え込まされるのだ。

覆い隠す邪魔者もなく、甘い匂いすらも届くほど近いそれに、否が応でも想像を掻き立てられる。
写真集という、動きもせず、雌っぽい匂いもせず、立体感すらない紙面越しにすら、男は渚さんの肉体を想起して生殖欲を煽られ勃起し、性交を妄想して精を吐き出すのだ。
それなのに──これほど傍に、隠すものもなく、手を伸ばせば届く場所に、逃げもせずあけすけに鎮座しているときたら。
梅干しやレモンの画像を見れば、酸っぱいという味覚が思い起こされて唾液が分泌されるように──その肉の感触が、甘く脳裏に張り付き、ペニスをより一層怒張させるに決まっている。

「いい子だね……壊されるのが怖いのに、じっと、逃げずに、待っていてくれている……♡♡♡仔猫くんも、してほしいんだ……?♡♡♡私の、飼い猫に……♡♡♡」

のしり、一歩だけ近づき、容易く赤子を埋めそうな健康的な下半身を、より強調する。
前から見ても、体の輪郭線から大きく横にはみ出している、その臀部。
安産型という言葉では言い表せそうにもないそれが、たわみ揺れながら接近してくる迫力といったら、ない。

──うわ、うわ……♡♡♡でかすぎ……♡♡♡

「ああ、そうだよ……♡♡♡キミは今から、この大きすぎる尻に潰されて、滅茶苦茶にされるんだ……♡♡♡元から性欲を余らせて悶々としていた淫乱処女が……♡♡♡媚薬を飲み干して、限界までムラついて、孕み欲で頭を一杯にして、発情期の獣みたいにまぐわうんだ……♡♡♡フフ、クフフ……♡♡♡」

耳を防ぎたくなるほど、いやに艶めいた声。
それを聞かせながら、また一歩、のしりと下半身をむちつかせながら、近づいた。

くすり、と渚さんは妖艶に笑う。
その妄りがましい声、姿。
オスをただ興奮させ、種付け欲を煽ると言うよりは、もっと──直接的に、射精感を煽るほどの。

──う、う、う……♡♡♡

びく、びく、と下半身が脈動し、それに合わせてぐつ、ぐつ、と吐精の感覚が込み上げる。
全身が精を吐き出すためのポンプにでもなったかのような、異常な感覚。
死んでしまうのではないかと言うほど、ばくばくと早鐘を打つ心臓がそれを助長する。

脳の血管がぷっつりと切れていないことが奇跡と言えるほどに昂り、それに伴って、竿全体が濡れるほど先走りを漏らすペニス。
目の前の女体に向かって、とにかく精を放とうと、ずぐん、ずぐん、と熱く重たいマグマの塊を腹の底から持ち上げている。

──体中の血液が、全て精液になって、どろどろと溶けだして射精してしまう。
もう、散々焦らされ、興奮させられたので、脳みそは沸騰する直前で、ペニスも破裂する寸前だ。
そんな時に、渚さんの──ド下品な体を見せつけられたら。
性欲まみれの古代人が、下劣な妄想を元に作った、繁殖のためだけに作られた女型である土偶──それにすらも勝るほどの、ひどく品のない、凄まじく無駄肉に溢れた、そのくせ美しさを損なわないぱっつぱつの女体を、まざまざと視姦できる機会を与えられたなら。

──う、う、うっ……♡♡♡あっ、や、射精っ……♡♡♡

ぴゅる、ぴゅっ、ぴゅ……♡♡♡

「……おや?」

──そんなの、精を漏らしてしまうに決まっている。
まるでトコロテンが押し出されるように、つまめるほど濃い精液を、どぷどぷと。

あまりにも惨めな、暴発。
オス失格のこの行為に、いくら繁殖欲に支配された脳みそと言えども、いくら何でも羞恥を感じて、局部を手で隠す。
その羞恥にすら快感を覚えながら、無様に腰をびくつかせ、媚びた声を上げながら。
渚さんの方にペニスを向けて、汚液を撒き散らすところを、どうしても震える手では抑えきれずに、晒してしまう。

「………………」

黙って、その痴態を、見下ろされる。
その冷たい目に、じっと蔑むようなニュアンスを感じ──更に、吐く精液が、快感が、濃くなる。
心からのマゾ性癖に目覚めてしまいそうな、異常な心臓の鳴り方。

ほんの今、たった一瞬、渚さんの軽蔑を受け取っただけなのに。
それなのに──今僕は、嘲られることに快感を覚え、背筋を粟立たせながら吐精してしまう、真性のマゾヒストと化している。
怜悧な目線に刺され貫かれることが大好きな、どうしようもない最低の変態にさせられてしまったのだ。
彼女が持つ、その──思わず跪いてしまうような異様な色気と、美人だという言葉すら過小評価の蔑称になりかねない、途方もない美貌によって。

「……へえ、そうか、そうかい……。成程、キミは……そういう事をしてしまうんだね」

渚さんは、初めて、怒ったような冷たい声を出した。
失望したかのような、あるいは──拗ねているかのような。
それは、僕と全く関係のない他者が傍から見たら、ある種女の子らしい可愛らしさを感じるようなものなのだろう。
それが、渚さんという常にクールな微笑みを絶やさない女性なら尚更ギャップが効いて、男にとっては必殺とも言える威力を持つものになり得る。

しかし──当事者である僕から言わせれば、それは全く堪ったものではない。
可愛らしいなどとんでもない、あれは──覚悟を決めた顔だ。
愛しく体をまさぐり、過剰なほど甘い交尾から──苦痛と言って差し支えないくらい、声が枯れるまで嬌声を叫ばせるほど、快楽で心を折る性拷問へ。

「ああ、ああ……こんなに濃いのを、無駄にしたんだ、私の前で……。私の膣内に……は、ゴムを付けるから入らなかったかも知れないけど……私が、啜るはずだった、一番搾りの精を、捨てたんだね……」

──ぁ、ごめ、なさ……

怯えながら、必死に、声を絞り出す。
けれど、渚さんの怒りが、その程度で治まるはずがない。

「……じゃあ、分かったよ。まず、私に逆らえないように、折るね、心。口も、耳も、乳首も、当然おちんちんも、おしおき。全部全部、わけ分かんなくしてあげる。それで、二度と無駄打ちなんて出来ないようにする」

がさ、がさり。
じっと、僕を見下ろして、不気味な笑みを浮かべたまま、コンドームの箱を開ける。

「私が『射精するな』って言ったら、キミは必ず、それに従うようになるんだ。従わざるを得なくなる。今から、キミをそうする」

びりり。
袋の端を口で噛みながら、一息に。
避妊具──つまり、今から、ただ快楽のみを追求した、生物的にひどく歪んだ交尾をする証──を取り出して、見せつけた。

「そう……キミは、今から始まる行為を、絶対に忘れられない。記憶に張り付いて、思い出すだけで身震いと動悸と……それから、軽くイってしまうほどの興奮を思い起こすほどに、ね」

そっと、ゴムを僕のペニスに嵌める渚さん。
まだ射精の余韻が残るペニスに、きゅっと締め付けるゴムの感触が、悶えるような感覚を呼び起こす。

「いいかい、これは、さっきも言ったけど……お仕置き。キミがもし、これから……そうだね、例えば勝手に自慰をして、私が味わうはずの精液を無駄にするとか、私が居るのに、下らないシリコンの玩具とセックスの真似事をするとか、あとは……浮気をするとか。そういう事をしたら、今からする事、またしちゃうからね」

渚さんの言葉に、僕は背筋を震わせる。
──だって、これは、間違いなく。

「そう、今からするこの行為は……鞭だ。甘くて、甘くて、嫌になるほどべっとりと甘い、鞭。キミを繋げて、傍に置いて、逆らわないよう言う事を聞かせるためのね。……ああ、別に、キミの日常や、キミという人間そのものを縛る訳じゃないよ。普段は……日の高いうちは、私とキミは全く対等だ。ただ……この鞭は、ベッドの上で使うだけさ」

どさ、と。
上からのしかかる、豊満な女体。
芳しい雌の匂いが、むわりと重く嗅覚を刺激して、とろんとした多幸感に襲われてしまう。

──どうあがいても、逃げられない。
渚さんの魔の手からはもちろん、その苦痛に届くほどの快感からも、みちみちと淫肉に押しつぶされて脳からぷしゃりと染み出る恍惚感からも。

もう──全て諦めて、射精するしかない。
このゴムが破裂するぐらい、金玉にこびりついた粘っこい精液を、どっぷりと。
渚さんに、恭順の証として捧げるしか──ない。

「……今のうちに、深呼吸しておいて。でないと、後がつらいよ。口をぴったり塞いでベロキスしたら、どうせ、呼吸忘れるでしょう?」

──そんなことを、言われても。
必死に浅い呼吸を繰り返しながら、心の中でそう嘆くも、渚さんはそれを意にも介さない。
だって、舌をめちゃくちゃに絡め犯しながら、本気のピストンをかまされるなんて、そんなの──死刑宣告だ。
どんな男だって、ましてや童貞で性経験もない僕が、そんな、えげつない処刑をされて、まともでいられるはずがない。

でも、しかし確かに、彼女の言っていることは、完全に正しい。
渚さんの舌に犯されて、口をじっくりレイプされて──そんなの、呼吸なんてしている場合じゃない。
国宝級とまで謳われ、実際にファンの人間にはそのように言われる──いや、芸術的価値も、歴史的価値も知れないような胡散臭い国宝のツボなんかより、絶対的に美しくて、全世界の人間の欲を刺激する渚さんという極上の女性のほうが、よっぽど国の宝として扱われている──渚さんからのベロキスレイプなんてされていながら、生命維持などという些細なことに気を遣っていられるはずがない。
それよりも、僕の本能は、きっとゴムに阻まれながらも、渚さんの子宮に子種を残すことを優先させるであろうことは、容易に想像できる。

だから、必死に深呼吸をする──いや、しようとした。
けれど、上手く息が吸えず、そして吐けない。
まるで、呼吸の仕方そのものを忘れてしまったかのように。

「フフ、今からそんなでは、先が思いやられるな……♡♡♡じゃあ、息をする時は、私がちゃんと指示してあげるよ♡♡♡それなら、キミも酸欠で気絶できないはずだ……♡♡♡」

のしり、ぎしり。
そんな、既に息も絶え絶えな僕をよそに、渚さんは返事も聞かずベッドに上る。

押し倒すような体勢。
所謂床ドンをされ、しっかりと逃げ場を塞がれて、舌なめずりを一つ。

「ん……♡♡♡じゃあ、覚悟は良い……?♡♡♡もしも出来てなかったら……それは、ご愁傷様……♡♡♡」

──あっ……♡♡♡やっ♡♡♡待っ……♡♡♡

腰を上げ、ぽたぽたとローション状の愛液を垂らしながら、渚さんは不敵に笑う。
──そして。

「だめ、待たない……♡♡♡」

ぬちゃり。
薄いゴム膜越しに、亀頭にひどくぬかるんだ感触を感じた。

──ひっ……♡♡♡

それだけで──射精感が、一気に込み上げる。
この世の何よりも柔らかく、淫猥に艶めいた、おぞましいほど蠱惑的な穴。
それが、無機質なオナホールとは違い、ひくひくと生物的に蠢きながら、ちゅっと歓待するように、先っぽへ熱いキスを一つ落とす。
いや──これはもはやキスと言うよりは、唇を必死に伸ばしてむしゃぶり付こうという、理性を失うほど飢えた獣の捕食のよう。

その貪欲さに、思わず未知の雌穴の中身を想像してしまう。
当然そこは、こんな入口の土手がちょっと触れた程度の刺激とは、比べようも無いほどの快楽が渦巻く場所なのだろう。
びっしりと纏わった襞に、うねりながら搾り上げられて、ごっそりと金玉の中身を持っていくのだろう。

「クフッ……♡♡♡もう、そんな余裕のない顔してるけど大丈夫かな……?♡♡♡今から、腰、落とすよ……♡♡♡」

──っ……♡♡♡♡♡

そう、覚悟はしようとするけれど──最早、何かをまともに考える時間も、彼女は与えてはくれない。
まず、搾精調教のスタート地点に立つために──最短距離で、壊しに来ている。

そう、彼女の思惑に気が付いた僕は、反射的に腰を引いて──

「こら、だーめ……♡♡♡」

ぬっ……ぷん♡♡♡

──当然、それだけ。
なす術はなく、逃げられるはずも無く。
ただ、絶叫のような嬌声を響かせ、射精した。

どぶっ♡♡♡どぶっ♡♡♡どぼっ♡♡♡どびゅるるるるっっっ♡♡♡

──~~~~~っっっ♡♡♡♡♡

「っふ……♡♡♡♡♡あ、これ、イイ……♡♡♡♡♡」

甘かった。
あまりにも、僕の想定──つまり、渚さんの本気の捕食器官であるおまんこに対して抱いていた、その快感への妄想──は、甘すぎた。
やはり、どれだけハードルを高く見積もっていたとしても、所詮それは、女性を知らない童貞の戯言に過ぎなかったのだ。
渚さんという、理外の存在に対して『想定』なんて、そんな事を考えている時点で、破綻してしたのだ。
それくらい、渚さんの膣穴は、想像を通り越して、気持ち良すぎた。

ぬるりと、竿の全てが、一気に狭い穴に押し込まれた瞬間。
僕は、ペニスが、溶けたと思ってしまった。

それほどに、渚さんの雌穴は。
熱く、狭く、柔らかく。
そして──その動きが一つも理解できないほどの、異常なまでのうねりと。
文字通り、何かを搾り上げるかのような、緻密で繊細な襞の一本一本が螺旋を描く、強烈な締め付け。
それらが同時に、愛液による卑猥なぬめりを伴って、飴玉を舐めしゃぶるみたいに襲い掛かってくれば。

──~~~っっっ♡♡♡♡♡あ゛っ♡♡♡♡♡イ゛っ~~~……♡♡♡♡♡

びゅるっ♡♡♡♡♡ぶっびゅるるる♡♡♡♡♡びゅう~~~っっっ♡♡♡♡♡

もう、一瞬だって、耐える事など不可能。
ずしりと大きな尻に圧し掛かられた途端、マヨネーズの容器を押しつぶしたかのように、尿道が詰まってしまいそうなほど大量の精液を、吐き出すに決まっている。

「………………♡♡♡♡♡」

ペニスは、もう、間違いなく、完全に溶けて無くなった。
腰も、今、ここにあるのかどうか分からない。
脊椎も、それからこの脚も、そう。
全て、快楽により体の芯から湧き上がる、マグマのような熱によって。
焼け付くように熱くて、水飴みたいにどろどろとした、キモチイイ絶頂の素──精液の塊へと、蕩け落ちてしまった。

そう錯覚するほどの、とめどない絶頂。
どぼり、どぷりと、半固体の精液が尿道を押し広げる度、意識が飛びそうになるほどの快感が走る。
それは、一人で自慰を行う時の射精特有の、体の中の膿を全て放出するかのように開放的で、心地よい疲労と倦怠感を覚えるような感覚では、もはやない。
それよりももっと──魔的で、非現実的な。
サキュバスに搾り殺される男は、こんな風に虜になり、そのカラダに夢中にさせられ、そして、心の底から望んで搾りカスにされて死んでいくのだろうかとすら思ってしまう、危険な快楽だった。

「んー……?♡♡♡どうしたの、まだ挿れただけだよ……?♡♡♡それなのにさ、そんな、そんな死にそうな顔して……♡♡♡ああ、もう、本当に……♡♡♡」

──ぅあ゛っ♡♡♡♡♡あ゛っ♡♡♡♡♡ひっ♡♡♡♡♡

どぶ、どぶ、と。
今までの人生の中で、間違いなく最も長く、吐精させられる。
にゅるり、にゅるりと、根元から亀頭に向かって延々と、最後の一滴まで雑巾の水を搾り上げるかのように細かな膣襞が蠕動を行い、射精を──ひいては、気が狂いそうな快感を、終えることができない。

ナマの女性器とは、男の精液を搾るためだけに存在する器官とは、こうも──オスを、効率的に搾ることしか考えていない、おぞましい処刑具なのだろうか。
いや、きっと、普通の人間の秘所は、こうではないはずだ。
だって、どの女の股にでも、こんなモノが付いていたのなら。
人間の男は──とっくのとうに、文明が始まるその前から、女に隷属するだけの惨めなペットになっていたはずだ。

だって、こんなの──抗えるはずがない。
こんな快楽に耐えられるように、人間の脳はできていない。
この感覚は例えようもないが、もし言葉にするのなら──神経が性感にじゅうじゅうと焼けつき、脳が麻薬漬けになりスカスカのスポンジ状になるまで溶けていくかのような。
そんな、苦痛とほぼ隣り合わせになるほどの快感の奔流に、腰が砕けて、ひたすら、溶けてゆく。
もう快楽に溶けて、全て溶け切って、砕け切っているのに、更に砕けて、溶ける感覚だけが与えられる。
その、甘ったるい粘液のようになったカラダの一部が、どびゅり、どぶりと、ペニスから絶頂と共に流れ出て、吸収されてゆく。
渚さんに、僕という存在が、全部全部、飲み込まれてしまう。
──そんな、感覚。

びゅるり、びゅるり。
ひくひくと、脈動が、止まない。
このまま、これを渚さんの秘所から抜かない限り、死ぬまで永遠に吐き出させられるんじゃないか。
腰をつんのめりながら、そう思ってしまうほど、射精する。

「あ、あぁ……♡♡♡これ、やばいかも……♡♡♡お腹の中に熱いのが注がれる感覚も、キミのぐっちゃぐちゃな声も、切なくて泣きそうな顔も、全部全部、クセになりそう……♡♡♡」

──だめだ、意識が、遠くなる。
狂おしいような声を遠耳に聞きながら、やけに頭がふわふわと、文字通り極楽にでも昇りそうになりながら、刺すような強烈な絶頂感に目を白黒させる。

もっちりと吸い付き、無数の襞が舐めしゃぶり、きゅうきゅうと締め付け、時折肉粒がこりこりと当たる、淫魔の肉壺。
それが満足するまでとめどなく吐精して、しかし腹ぺこの子宮はもっともっとと貪欲に強請り。
にゅらつき、締めて、擦り上げて、普通なら数秒あれば終わるはずのオーガズムをいつまで経っても続かせる。

──そうして、体感的には、一時間ほども精神が極楽を彷徨っていたのではないかという頃。
虚ろな意識で思考を朧気にしていると、ようやく精が尽きたのだろうか、ペニスが空撃ちしながら、ひくんひくんと甘えるように、渚さんの膣内で幾度か震える。
柔らかな膣壁に寄り掛かるように、芯ばったペニスがぐいぐいと肉を押しつぶして。

──はっ……♡♡♡はあっ……♡♡♡ふぅっ……♡♡♡

そうして、息も絶え絶えになりながら、両腕をだらりとベッドに投げ出す。
もう、すっかり体からは力が抜けきり、全身の筋肉が弛緩していた。

ぶるりと、腰が甘痒く震える。
夢見心地の、至福の余韻。
時折ペニスをひくつかせ、どっぷり浸る。

──セックスって、こんなに、気持ちいいものなのか。
蕩けきった脳みそで、一分前の甘い記憶を反芻する。
どぷどぷと、腰が引っこ抜けるみたいな、至高の吐精感。
その感覚に──すっかり病みつきになり、虜になり、そして。

「はぁ……♡♡♡本当に……♡♡♡本当に、本当に、キミは最高だ……♡♡♡」

興奮に震えた、感極まった声。
うっとりと深い緑に染まり、潤んだ碧眼。
それが、僕に殊更近づいて──

「だって、まだ、まだ序の口も序の口……♡♡♡ただ腰を下ろして、それだけなのに……♡♡♡私を、こんなにも愉しませてくれる……♡♡♡舌も、腰も、手も……何も、何も私は使っていないのに……♡♡♡こんなにも私を満たしてくれるんだ……♡♡♡ああ、これでは、キミよりも先に、私がキミに堕ちてしまう……♡♡♡」

──その感覚に、更に上がある。
そう囁かれ、またペニスが、一際跳ねた。

「あはっ……♡♡♡そうだよ、そうじゃないか……♡♡♡腰を上下に振りたくり、舌をべろべろ下劣に絡めて、乳首をかりかりと擦って抓って悶えさせる……♡♡♡そう、私は計画していたんだ……♡♡♡なのに、なのにキミときたら、フフ……♡♡♡」

どしっ……♡♡♡

蹲踞の形で下ろしていた腰が、僕の上にずっしりと置かれる。

──うっ……!?♡♡♡

大きく肉付いた、規格外のデカケツ。
もちもちの尻肌と、きめ細やかな肉質が相まって、質量兵器と化し襲い掛かる。
その、むっちりとした感触、左右に潰れて広がる媚肉、僕の腰よりもずっと太い幅広の骨盤、心地よく性感を刺激する重み。
否応なしに生殖欲求を呼び覚まして勃起を促す、繁殖欲と安産の象徴のような、極上雌特有の尻肉は、全く満足している様子はなく、むしろ性欲の滾りを示すように熱く湿っている。

「ダメじゃないか……♡♡♡さっきのはウォーミングアップで、今からのが本番なんだよ……?♡♡♡なのに、こんな……ショットグラスなら溢れてしまいそうなほど射精してしまって……♡♡♡ちゃんと、気持ちよく吐けるくらいの精液は残っているのかい……?♡♡♡」

渚さんは、そっと腰を曲げ、甘いマスクを僕の眼前に。
しなだれかかる体勢になり、胸板には水餅のような乳肉が置かれる。

びくん、とペニスがまた跳ねる。
むっちりとまろやかな感触の、極円を描くおっぱい。
ふわふわもっちり、堪らない重量感と潰れ具合をもたらすそれは、腰に乗せられた巨尻にも比肩するほどで──人間がおっぱいに欲情する所以、つまり、巨大なおっぱいを尻と誤認してしまい、むらむらと繁殖の欲求を刺激されてしまうという与太話を思い出す。
特に渚さんの爆乳は、小柄な女の尻くらいのサイズはある。
そして──そこに存在する性的魅力は、貧相な女の膣などとは、比較する気にもなれない。
見るからにしっとりと艶めく至福の贅肉は、腰を突き入れればむっちむっちと、堪らない種付け感を与えてくれるに決まっている。

渚さんの、普段は薄布に阻まれ、締めつけられ、抑えられていた、雌雌しい肉。
誰だって、そう、きっと比喩でなくこの世に存在する全人類が、思わずがむしゃらに飛びつき、頬ずりして甘えたくなる、母性と雌らしさの象徴である女体と。
それに加えて、普段は滾々と湧く清水のように透き通った冷たさの涼しげな美貌が、遠くから一目ちらりと目線を向けただけで一目惚れを幾つも誘発してしまう殺人的な相貌が。
熱に浮かされ、目尻はとろんと下がり、頬を染め、ひどく猥雑な──渚さんが、何億とギャラを積まれた写真集でも絶対に見せてくれないであろう、そんな表情をしていたら。

「……ん♡♡♡なるほど、むしろ有り余っているみたいだね……これなら安心だ……♡♡♡クク、まあ、折角私とするのに、一発限りで打ち止めじゃあ、ね……♡♡♡」

──それだけで、いくらでも。
一生これだけをオカズに射精できるほど、いきり立つ。

「そう、キミは、早瀬渚とハメてるんだよ……♡♡♡世界中の男の脳内オナペットで……♡♡♡ちんぽの付いてる人間全員から生ハメ願望を向けられていて……♡♡♡けど、ワンチャンも望めないくらい絶対に手が届かない場所に居るから……♡♡♡悔しくおっぱいとかおまんこの感触を想像しながら……♡♡♡私が絶対出さないあっまい喘ぎ声を想像しながらシコるしかない、あの早瀬渚と、世界で唯一、交尾できる人間なんだ……♡♡♡」

ぐり、ぐり。
ベリーダンスを踊るように、ねっとり濃厚に腰を押し付けられ、思わず声が出る。
肉厚な尻たぶの感触と、膣内で蠢き捻られるヒダの刺激。
にゅりにゅりと、洗車のブラシみたいな回転が、緻密にカリ首を削り、すぐにぐつぐつとした射精感を高められてしまう。

「だから、キミには責任があるんだよ……♡♡♡はした金みたいな全財産を積んでも、私とじゃあどうやったって釣り合わないくらいのイケメン顔に整形手術しても、私と比べたらノミくらいの名声をひけらかしても、どうやっても……♡♡♡絶対、絶対に手すら繋ぐことのできない世の男たちの分まで……♡♡♡キミは、私のカラダを隅々まで味わって、堪能して、しっかりがっつり、生ハメ射精……♡♡♡」

ぐり、ぬりゅん、ねちっ♡

──ふぅ~っ♡♡♡くはっ♡♡♡ふっ♡♡♡

見るも卑猥な、円を描いて捩じる腰遣い。
熟練の娼婦が──いや、何百人と搾り、虜にしてきたサキュバスがするような、信じられないほど的確に男を追い詰める動きに、もう、喘ぐしかない。

「たぷたぷ揺らして男の性欲ばっかり煽ってる淫乱な乳肉を……♡♡♡デカブラ引っぺがして生乳揉みたくって、みっちり縦パイズリ乳内射精キメて……♡♡♡普段カッコつけたセリフばっかり吐いて、女の子を誑かして男の取り分奪ってる口の中にちんぽねじ込んで……♡♡♡粘ついたザーメン飲ませて、性臭こびりつかせなきゃいけないんだ……♡♡♡それが絶対味わえない、惨めで哀れな男のためにもね……♡♡♡」

ぞくぞくと、込み上げる。
精液、支配欲、快感、独占欲、絶頂、優越感。
雄が悦ぶ何もかもを、しかも、その中でも最も上等なものを与えられて、どうにかなってしまう。

──ダメだ、やっぱり、これ、駄目だ。
渚さんとの交尾は、あまりにも──危険すぎる。
クセになる、駄目になる、そうさせられる。

そんな当たり前の事を再確認しながら、僕は。

「フフ……♡♡♡分かったかい……?♡♡♡だからキミは、今からするピストンにも、耐えなきゃいけない……♡♡♡ばっつんばっつん腰を打ち付けられて、尻肉みっちり押し付けられても、逃げちゃ駄目……♡♡♡」

──更に、強まる快感に、ただ声も無く、喘いだ。

渚さんが、その重そうな尻を持ち上げると──腰を下ろされた時とはまた違う、途方もない快楽が込み上げる。
深く挿入する時は、ぬるぬる、にゅるにゅると葦のように絡みつき、どこまでも深くペニスを歓迎する膣ヒダ。
しっかりと男根を抱擁して甘やかすように、優しくぬめる千本ミミズの名器は、それを抜こうとすると、突如として牙を剥くのだ。

にゅるりと挿入する時に、ペニスに押し上げられて、その肉棒が入る方向と順向きになった肉ヒダ。
しかし、そこから肉棒を抜こうとすれば──当然、逆向きになった肉触手が、柔らかくぬめる返し針のようになって、襲い掛かる。
みっちりと隙間なくペニスを抱きしめ、特に敏感なカリ首や亀頭、裏筋にまでびっしりと纏わりつく肉のささくれが。
それが、引き抜く時には、一気に、名残惜しげに──

「ほぅら……♡♡♡腰、上げるけど、きっとここからが本番だよ……♡♡♡気をやらないように、ねっ……♡♡♡」

──にゅるるるっ♡と。
淫肉のヤスリで削るように、切なく悶えるような強い快感を、押し付けるのだ。

──ひ、ぅ~~~っ……♡♡♡♡♡

今までのように、ねっちりと優しく、粘っこい快感を与えるような、そんな生易しいものではない。
もっと、一秒でも早く射精させるための、がっつり濃い悦楽。
どちらかと言えば、がしがしと一気に力を込めてコくような──けど、その感覚を、もっと繊細に、竿の全てを包み込みながら、ねばついて、緻密に。
いや、とにかく──例えようも無い、引っこ抜けるくらいの快感。

「あっは……♡♡♡イイ声……♡♡♡もっと、もっと聞かせて……♡♡♡その、余裕のない、泣きそうな声を……♡♡♡」

そして、それを亀頭の先まで。
たっぷり長い復路を味わったと思えば──また、腰が落とされる。

今度は、また優しく、抱擁。
極楽の快感を与えられたら──また、極楽の膣内へと引き戻されてしまう。
暖かく、柔らかな、いつまでも浸っていたい場所へ。
マッサージのように、硬く凝ったペニスを揉みほぐす肉が、何とも言えず心地がいい。

かと思えば、また尻が持ち上がり、僕の腰まで一緒に持ち上がってしまいそうなほどの、苛烈に射精を求めるためのピストンがかまされる。
ぞりぞりと、ゼリーほども柔和な鮫肌おまんこ肉に擦られ、涙を流すほど気持ちいい。

そして、また。
ぬぱっ♡と尻肉を腰にぶつけられ、その重みや衝撃、そして巨大な肉感に押しつぶされる。
僕の細っこい腰とは比べるまでも無く太ましい尻が、どっぷん……♡と震えながら叩き付けられる度に、大きく吐精感が腰から込み上げるのだ。

──あ♡♡♡♡♡あ♡♡♡♡♡あ♡♡♡♡♡

「ん……♡♡♡また、イくの……?♡♡♡さっきあれだけ射精したばっかりなのに……?♡♡♡フフ、射精したがりの欲深よわよわおちんぽだ……♡♡♡いいよ、またザーメン搾ってあげる……♡♡♡」

──それを、僕が根を上げるまで。
射精するまで、この天国を往復するループは絶対に終わらない。
それはつまり──僕が、こうしてマウントポジションを取られた時点で、渚さんが満足するまで、何度も何度も吐精させられるのは確実、という意味で。

「ほら、ほら……♡♡♡腰にぐぐーって力込めて……♡♡♡射精の準備……♡♡♡いっちばん気持ちいい最奥に……♡♡♡ぴっちり種付けする用意して……♡♡♡」

──ひっ♡♡♡♡♡はっ♡♡♡♡♡いく♡♡♡♡♡いっく♡♡♡♡♡

大きな人間に撫でくり回される仔猫のような、ひどく情けない、無我夢中の声。
たったの三擦り半──いや、それ未満で。
ほんの三往復で、また、あの魂そのものが引きずり抜かれるような、恍惚の極みの絶頂に──押し上げられる。

「はい、びゅー……♡♡♡」

──い゛っ♡♡♡♡♡♡♡♡

ぶっびゅるるる♡♡♡♡♡びゅるっ♡♡♡♡♡びゅ~~~っ♡♡♡♡♡

「んっ……♡♡♡二発目なのに、こんなに出るんだ……♡♡♡」

──目の前が、電気を付けたり消したりしているかのように、ちかちかと明滅する。
頭の中には火花が散り、爆ぜるように暴虐的な快感に、ひたすら翻弄される。
肉体の中身がごっそり抜け落ちるような、おぞましいほど開放的で、泣き叫ぶほど幸せな、この感覚。
甘い痺れを通り越し、もはや──硫酸に全身を溶かされるような、その痛みや苦しみを、全て悦楽や多幸感に置き換えた、そんな快楽。

「フフッ……♡♡♡ああ、段々分かってきた……♡♡♡キミは、射精してる時に、こうされるのに、弱いんだね……♡♡♡」

──あぁっ♡♡♡♡♡それっ♡♡♡♡♡だめっ♡♡♡♡♡やめて♡♡♡♡♡

そんな、心が壊れてしまいそうなほどの絶頂を味わっている最中に──渚さんは。
腰を捻り、ネジを締めるように。

ぐりっ♡ぐりっ♡

と、肥沃な尻肉を押し付けて、更に精液をねだるのだ。
その、妄執的なまでの貪欲さといやらしさに、また腰が震えをもよおし、甘ったるい悦びの声を上げてしまう。

びゅるぅっ~~~♡♡♡♡♡びゅるっ♡♡♡♡♡びゅっくん♡♡♡♡♡

ペニスが脈打ち、精をポンプのように吐き出す、その瞬間。
その、最も快感が濃くなる瞬間に合わせて、渚さんは腰を押し付ける。
ぐりぐり、ねちねち、むっちむっち。
たっぷり雌尻を練りつけて、更には器用に膣までやんわりと締め上げ、吸い上げて。
もう──悶絶するほどの凌辱的な快楽を、完璧に与えて、一滴でも多く精を奪おうと腐心しているのだ。
びゅくん、と竿に力を込めて吐精すれば、それに合わせて、ぐりゅうり♡と腰を踏み潰すように、スライムのようにねっとりと柔らかな尻肉が練りつけられる。

その、吐精をとことんサポートしてくれる快感といったら、もう──これを味わってしまえば、一人寂しく自分を慰めるなんて、馬鹿らしくってできやしない。
どんなに高級なオナホールを使ったって、どんなに高級な娼婦を抱いたって、こんな交尾には敵いっこない。
それどころか、渚さんからの愛撫を待つ間の欲求のはけ口にもなりはしないだろう。
とどのつまり、僕の射精の権利は、これから永久に──渚さんの手に奪われるということで。

「ほら、ほら……♡♡♡最後の一滴まで、できるだけ気持ちよーく吐精しなよ……♡♡♡膣内射精中毒になるまで……♡♡♡そして、二度と私以外で射精……ううん、勃起すらできなくなるまで、ね……♡♡♡」

──あっ♡♡♡あっ♡♡♡あぁっ♡♡♡

ぴゅっ♡♡♡ぴゅるっ♡♡♡びゅくっ♡♡♡

そしてそれは、これ以上なく、幸せなことに違いなかった。
だって──こんな、極上の美女に、一生射精をお世話されるなんて。
そんな、夢みたいに幸運なこと、あり得ない。

──これから一生、渚さんのカラダをどこでも使わせてもらって、望むがままに交尾漬けの人生を送る。
今まさに、渚さんと天国に浸るかのようなセックスを行いながら、そんな未来の事を思い描くと──もう、脳内にぷしゃりと麻薬じみた多幸感が溢れて、より腰のぞくつきが強くなり。
そして、巨尻に腰を叩かれて、精液の詰まった袋を踏み潰したみたいに、金玉にへばりついた最後の残り汁を、びゅっく♡と吐精した。

「あ……♡♡♡その、余韻に浸ってとろんとした顔、好きだな……♡♡♡もっと、もっと見せて……♡♡♡その、蕩けた顔……♡♡♡」

──もう、もう、声も出ない。
それくらいの、極楽。
きっと、これに比べたら、宗教者が言う天国なんて霞んでしまうというほどに。

肩で息をしながら、温かな膣内の感触に浸る。
前を見れば、相変わらず、一生でも眺めていたいくらいの、途方もない美しさとエロスを兼ね備えた女神の美貌が、僕を間近で見下ろしている。
もし手を伸ばせば、あの瑞々しく実った、魅惑の豊乳を両手で鷲掴みにできるだろう。

──ぞくぞくと、快感の余韻が引いていかない。
いや、絶頂から降りてこられないと言ってもいいだろう。
それくらい、もう全身が、じくじく、じわじわと、脱力してしまうような快感に浸っている。

「いい、すっごくイイ……♡♡♡幸せ~……♡♡♡好き好き~……♡♡♡って全身で表現してるみたいな、くったくたの善がり方……♡♡♡あぁ、私まで、満たされる……♡♡♡」

そんな僕の緩んだ頬に、渚さんがこれまた緩みきった頬をくっつけ、すりすりとマーキングするかのように、頬ずりをする。
愛猫にするかのように遠慮なく、そして、最愛の恋人にするかのように愛おしげに。
そして、そこに浮かべていた表情は──ぞっとするほど、飢えていた。狂っていた。

もっと、もっと、もっと。
よがらせて、イかせて、貪りたい。
射精させたい、絶頂させたい、愛したい。
可愛く喘ぐ声が聞きたい、おかしくなるほどの快感に翻弄される表情が見たい、ペニスが壊れた蛇口のように吐精するのを子宮で感じたい。

そんな、歪んだ愛欲がありありと透けて見えていて。

「……もっと♡♡♡」

ハートマークが浮かんだ目に、へにゃりとだらしなく開けられた口。
彼女のどこを見たって、僕への好意と搾精欲が溢れて、オーバーフローしているのは明白で。
その、偏執的とすら言える欲求に、僕は大きく──

「もっと、もっと、もっと……♡♡♡」

──ペニスを強張らせて、より多くの射精をする準備を整える。
このまま、彼女が求めるままに吐精を繰り返していたら、衰弱して死んでしまうのではないかとすら思いつつ──けれど、興奮を抑えられない。
何か魔術的な、精神を掌握するほどの魅了にかかった気分で、渚さんの顔を、ただ見つめる。

「……ああ、そうだ♡♡♡口も、犯さなきゃ……♡♡♡それに、乳首も、耳も、それから匂いでも……♡♡♡フフ、ククク……♡♡♡」

間近に渚さんの顔が迫って、改めて──ああ、そう言えば、媚薬を飲まされていたんだっけ、と思い出す。
彼女がそれを態度に出さなかったから忘れていたが、渚さんの今の状況は、正気をすっかり失うにはあまりにも十分すぎる。
そんな事を、ぼんやりと走馬灯のように──そう、走馬灯。

今から僕は、快楽によって、殺される──というか、精神をすっかり壊されて、廃人同然にされる。
そんな確信を抱きながら、けれど今から行われる壮絶な快楽地獄に対して現実感がなくて、ひたすら茫然自失。
処刑台の上に乗せられて、首には枷を嵌められて、あとはギロチンの刃が落ちるのを待つだけという、そんな──ただ、冷や汗だけをだらだらと流し、思考なんてできるはずがない状況。
それと酷似している、未来への希望を失った囚人じみた──最も、僕の場合は快楽と多幸感、それから期待と興奮という、おおよそ『幸福』と定義されるもの、つまりはこれ以上なく希望に満ちた状態なのだが──そんな精神状態で、ただ沙汰を待つ。

「ほら、口、開けて……♡♡♡もっともっと、気持ちいいの、してあげるからね……♡♡♡」

だから、それに対して、抵抗はしなかった。
渚さんのカラダが前のめりになり、視界が全て渚さんの甘いマスクに覆い尽くされても、僕は頭を動かそうともしなかった。

いや──どちらかと言うと、動けなかった。
渚さんという女性は、紛れも無く魔性そのものであり、言いようのない悪魔的な魅力を振りまいている。
そんな中でも特に、その端整を極めたような顔立ちは魔性の最たるものであり、人間を強く、強く──破滅させてしまうほどに強く、人間の心を奪い尽くしてしまう。

だからこそ、僕は、動けなかった。
渚さんのぷるりとしたリップを見て、しっかりと脳裏に刻まれた快楽を思い起こしたのに。
むっちゅりと唇を押し付けられ、それだけで射精直前まで追い込まれたことは、当然忘れるわけが無かったのに。
そして何より──それが襲い掛かると同時に、渚さんに腰を使われ、ペニスと口を一度に犯されたら、絶対、頭がおかしくなるに決まっているのに。

僕はちっとも逃げようとせず、それを、受け入れる。

「んぁー……む……♡♡♡」

むちゅぅ……♡♡♡

──っっっ……!!!♡♡♡♡♡

まず、瑞々しいリップを、押し付ける。
その柔らかさや、吸い付きなどの、蠱惑的な快さを脳に染みつけるために。

ちゅっ♡♡♡ちゅっ♡♡♡ちゅうー……♡♡♡

魅惑の柔らかさと、潤いに満ちた官能。
そして何よりも──あの渚さんが、夢中になって、僕の唇を貪っているという充足感。
愛欲を確かめ、これ以上ない恋慕をぶつけるための、ひどく下劣で下品な、べっとりと唾液で汚れるような、ひどく猥雑な愛撫に、震える。
そう、彼女は、キスと言う行為そのものが持つ意味で、僕を興奮させ、高めているのだ。

渚さんの唇が、寄せては返し、触れては離れる。
その度に、うっとりとした陶酔を覚え、彼女からの行為をより待ちわびる。
むちゅむちゅと柔らかく、ぴっとりと粘着質に絡む、唇の肉。
普段は彼女の妖艶さを際立たせて、女性としての魅力をこれでもかと高めている、女性からの羨望の的である艶やかなリップが──今では、男に奉仕するための、駄肉でしかない。

その事実に、より興奮が高まって──

「んー……♡♡♡ぷぁ……♡♡♡ほら、次は……♡♡♡」

──そして、また別の場所。
突如として感じた感覚に、胸を反らした。

かりかり、すりすり。
両の乳首に、指の腹が這い回る。
先程の、前戯として行われた乳首愛撫よりも、もっと直接的な刺激。
焦らしはもう十分だ、既に乳首で気持ちよくなる準備は出来ている。
そう言わんばかりの、押しつぶすような指の動き。

ぴんと立った乳首が、ぐりぐり、ぐりぐり。
柔らかな指に潰される度に──もう、居てもたってもいられないような、つらい感覚が体中に広がる。
ペニスで味わう愛撫とは全く別の、思わずくねくねと体を捩るような、とにかく甘痒く、切ない快感。

今すぐ体を捩り、甘ったるく鳴きながら悶えたい。
それこそ女の子みたいに、あんあんと喚いて、暴れ出してしまいたい。
もどかしいようで、けれどこれ以上は絶対に耐えられない。
もっとしてほしい、生殺しはかえって辛い。
もうやめてほしい、今すぐ指を離してほしい。

矛盾した快感に、みっともなく甘い声を出して──でもそれは、渚さんをこれ以上なく悦ばせてしまう、スパイスである事も知っている。
だから、どうしようもない。
どうしようもなくなりながら、甘く前立腺を疼かせて、ペニスをぐぐっと硬くして、声にして懇願──しようとしたが、言葉はすぐに喘ぎに変わってしまうので、ひたすら目線で懇願する。

──それやだ、やめて、おかしくなる。

けれど、当の渚さん──僕をいじめる事が大好きな、異常なほど性行為が上手すぎる彼女は。

「あぁぁ……!♡♡♡♡♡本当に、最高だ……!♡♡♡♡♡心臓が握りつぶされそうなほど強く、締め付けられる、この感覚……!♡♡♡♡♡ああ、もう、本当に……ク、クフ、クッフフフ……!♡♡♡♡♡」

頬を恍惚に赤く染め、彼女自身の全身を潰れるほど強く、何か内側から湧き上がる、爆発的な感情を抑えるように両腕で抱き締める。
その口調は強く、早く、湧き上がる情動を隠そうともせず。
犬歯を剥き出しにして口端を吊り上げて、目はぎらぎらと瞳孔まで開かれている。

──もう、絶対に、正気じゃない。
こうなったら、止まらないんだ。
僕は、渚さんの欲望のままに、何度も何度も射精させられて、果てるんだ。

そう確信せざるを得ない、そんな状況で──

「……ねぇ♡♡♡……知ってるかい?♡♡♡」

──ひどくゆったりと、人が変わったかのように。
不気味なほど冷静に、渚さんは問いかける。

「感覚っていうものはね……♡♡♡それに呼応する形で、また別の感覚を呼び起こす事があるんだよ……♡♡♡」

そっと、指を僕の胸に落として、すりすりと乳輪を撫でまわす。
どくどくと、心臓がいやに早鐘を打っている。

「そうだね、分かりやすい例で言えば……キミの目の前に美味しそうなケーキがあったとしようか。それを視界に入れたキミは、くうっとお腹を鳴らして、口の中に甘みを感じ、唾液を分泌するだろう……?これは、キミの記憶が、ケーキという食べ物を甘くて美味しいと知っていたから、反射的にそうしたんだ……。視覚の情報が、味覚を呼び起こし、唾液腺と胃に指令を送った……」

ぺろりと、唇を濡らすように、舌なめずり。
その艶めかしさに、思わず生唾を飲み込んだ。

「つまり、何が言いたいかと言うとね……」

──ぐっと、また前のめりに体を折り曲げる。
唇を前に突き出して、中指と人差し指で、乳首をきゅっと挟んで。

「乳首を責めながら、口を責めながら、耳を責めながら……♡♡♡どっぷり気持ちよく射精をすれば……♡♡♡『乳首を弄られたらイく』『ベロキスされたらイく』『囁かれたらイく』……って♡♡♡キミの脳は、それを覚えてしまうんだよ、ねっ……♡♡♡」

──~~~~~っっっ!!!♡♡♡♡♡

それらの全てを、めちゃくちゃに、動かす。
口の中は、渚さんの肉厚な舌がのたうち回り。
乳首は、渚さんの指にぎゅうっと潰されて。
そして、ペニスは猛烈なピストンに犯される。

んれるぅっ♡♡♡んちゅ♡♡♡れりゅう♡♡♡れるれるれるっ♡♡♡ねっちねっちぬりゅる……♡♡♡

口の中で、蛇のような舌が、暴れている。
べちょべちょと遠慮なく、舌を絡め取りざらざらと舐めて、歯茎をねちょねちょとこそげ取って。
脳に直でびりびりとクる快感。
シーツをしわになるほどぎゅっと握って、意識を飛ばされないように、しがみつく。

こりこりこり……♡♡♡きゅっ……♡♡♡ぎゅうぅぅぅ……♡♡♡

いきり立った二つの乳首を、四本の指が器用に責め立てる。
右の乳首は、かぎ爪のようにした指で、かりかりと浅く掻き。
左の乳首は、容赦なく捻るように摘み上げられて。
左右で全く違う快楽に責め立てられ、かぶりを振って嫌がると──今度は、その責めが全く逆転したり、両方とも掻かれたり、あるいは両方とも摘まれたり。
脳を全く混乱させながら、襲い来る性感にただのたうち回る。

ぱんっ♡♡♡ぱんっ♡♡♡ぱんっ♡♡♡

大ぶりのグラインドで、僕の腰が肉に埋もれるほどの巨尻が、大胆に上下、上下。
その動きは、一度の往復をしっかりと味わわされる濃厚さがありながら、僕を一切、膣肉の感触に慣れさせないダイナミックさも持ち合わせている。
大迫力の肉が、緻密なヒダをまとわせて、ぱん、ぱん。
種付け欲をこれでもかとそそる、淫らな粘液と、うごめく触手のような襞と、みっちりと詰まりに詰まった媚肉。
男の精液を搾るのに、これを以上適したものはこの世にないだろう。
そう心から思うほどの、常に動きや締め付けやらを変え、男を快感に慣れさせず、虜にし続ける魔の肉壺。
それが腰に打ち付けられる度に、ペニスは先走りを出して屈服を表明し、精液を金玉から持ち上げる。

──~~~~~!!!♡♡♡♡♡♡♡♡

塞がれた口から、言葉にならない嬌声を上げ、屈服、屈服、屈服。
身体中、全てが渚さんに対して服従して、渚さんの思うがままの快感を享受してしまう。
おおよそ人間が味わってはいけない、人間では受け止めきれない量の、そして質の、法悦。
それを全身から流し込まれ、必死に脳が処理するも、じゃぶじゃぶと脳内麻薬がひたすら溜まってゆく。

「んっ、ぷあ……♡♡♡ほら、今射精すると、後が大変だよ……♡♡♡ただでさえ弱い乳首が、お口が、もっともっと弱くなるんだ……♡♡♡ほんのちょっと、かりっと指が掠めるだけで、腰を抜かしながら、蹲ってマゾ精子お漏らしするカラダになったらさ……♡♡♡毎日毎日、ベッドの上でいじめられるのが、余計辛くなっちゃうよ……♡♡♡いいの……?♡♡♡」

──でも、でも、そんな事言ったって。
ぶんぶんと頭を振って、耳元から聞こえる甘いセイレーンの誘惑を、断ち切ろうとする。
けれど、渚さんの甘ったるい声は、どうにも耳障りが良すぎて、鼓膜に張り付いて離れない。
頭の中で反響して、心を捕らえて離さない、その声。
本当に、魔力か何かが篭っているんじゃないかと疑いながら──輸精管に、精液が昇るのを感じた。

「ああ、射精しちゃう……♡♡♡気持ちいい、気持ちいい、気持ちいい……♡♡♡だめだめ、やだやだ、おちんちんむずむず我慢できない……♡♡♡イくイくイくっ……♡♡♡むっちむちの現役JDモデルに膣内射精……♡♡♡いっちばん気持ちいい種付けでイく……♡♡♡」

──ひたすらに、男に媚びた、甘い声。
普段なら渚さんが絶対に聞かせない、こびりつくような砂糖甘さの声で、こってり媚び媚びの淫語を、ぎゅっと、真正面から身体を抱きしめながら、ゼロ距離で。
心の底から気持ちよさそうに、僕の心をそのまま代弁したような、イく直前の一番甘い声色でそんな事を囁くのだから──もう、堪らない。

「孕めっ♡♡♡孕めっ♡♡♡孕めっ……♡♡♡子供妊娠しろっ♡♡♡嫁になれっ……♡♡♡既成事実仕込んで絶対逃がさない……♡♡♡世界中に自分の子供でボテ腹になった早瀬渚を見せつけてやる……♡♡♡あー嫉妬気持ちいい……♡♡♡毎日早瀬渚とヤリ放題の旦那になって……♡♡♡男の僻みきった目線さいっこう……♡♡♡」

──だめ、それ、やめて、あたまおかしくなる。
渚さんの、ドス黒い欲望を掻き立てる言葉から少しでも逃れようと、そう言おうとするが、言葉は全てぐじゅぐじゅに腐り落ちて、意味のない喃語になってしまう。
興奮しきって、口がちっとも思い通りに回らないのだ。

そう、興奮、させられている。
そういう性癖を、植え付けられてしまう。
渚さんという極上の女性の恋人であることをひけらかし、ひたすら優越感を味わって、それに対して何よりも興奮するクズのような男に、なってしまう。

そうなったら、もう、最低だ。
恋人を、優越感を感じるためのトロフィー扱いするなんて、人間として唾棄すべきだ。
でも、でも、もしも。
渚さんと交際したことを周囲にバラしたとして。
そして、世界中から嫉妬と僻みの目線を浴び続け、時に殺意すら向けられ、薄ら昏い感情を一身に浴びながら──そんな中で、渚さんとパコパコ交尾に勤しむことを考えると、もう。

──正直、めっっっちゃくちゃ、興奮する。
でも、それは、それだけは、絶対に良くない。
何故なら──渚さんという女性との交際は、優越感を感じすぎてしまうから。
そして、渚さんという女性は、優越感を煽るのが上手すぎるから。
だから、それは、沼だ。
一度沈んだら、二度と抜け出せない、底なしの。

「クク……♡♡♡ほら、抗ったらだめ……♡♡♡素直になるのが一番きもちいよ……♡♡♡
それにさ、どうせ……キミは、逃げられないんだ……♡♡♡」

──そう、逃げられない
何故ならば──今、植え付けられて、リンクさせられているから。
直接的な快感と、胸の中の後ろめたいぞくつきが、射精によって結ばれてしまっているから。

くりくりと、乳首の上で、指が渦を巻く。
びりびりと、じくじくと、切なさがピークに達しそう。
ねちねちと、射精の予兆を敏感に感じ取った腰が、吐精を促す小刻みなものになる。
もう、無理、これ以上は、イくのを我慢できない。

「ほら、ほら、ほら……♡♡♡びゅーしちゃえ……♡♡♡きもちい顔見せろ……♡♡♡いっちばん情けなくて、いっちばん可愛い顔……♡♡♡早く、早く……♡♡♡」

──あっ♡♡♡♡♡あっ♡♡♡♡♡はっ♡♡♡♡♡

ひゅっと、息が一瞬詰まる。
大きいのがクる、すごいのがクる。
脳みそがぶっ飛ぶぐらいの、絶頂の波が来る。

「溜めて、溜めて……♡♡♡一瞬だけ我慢……♡♡♡腰に力を込めて……♡♡♡私の言う通りが、一番気持ちいいから……♡♡♡」

溜める、腰に力を入れて、一瞬だけ。
子供のように従順に、渚さんの指示に従う。
だって、それが──それは、何故だろうか。
理由なんか考える余裕はないけれど──でも、そんな事はもう、どうでもいい。
渚さんの言う通り、従って、そして。

「はい、今っ……♡♡♡♡♡」

──♡♡♡♡♡♡♡♡

ぶっ…………びゅ~~~~~~♡♡♡♡♡♡♡♡

──腰の奥から、散り散りに、破裂した。
そこにたどり着いた瞬間、全ての音が遠くなり、視界が真っ白に染まる。
そして──暴虐的な、何か体の中で核融合でも起こっているかのような、猛烈な熱さ。
肉体そのものが溶けてしまうそれが、快楽だと気付いて──稲妻が落ちたみたいに、全身が跳ねた。

熱い、痺れる、つらい、痛い。
そんな風に錯覚してしまうレベルの、苦痛と隣り合わせな快感が、体の内側で暴れ狂う。
鋸刃のついた巨大なスピナーが、体内でめちゃくちゃに走り回って──それが、全部快感に置き換わるみたいな。
そんな異常な絶頂が──体の至る所から。

「乳首かりかりー……♡♡♡イってる間もやめてあげない……♡♡♡どっぴゅん膣内射精しながら乳首イキする感覚、脳みそに焼き付けようね……♡♡♡」

何故なら、渚さんが、その手を止めてくれないから。
ぶびゅる♡♡♡どぼっ♡♡♡と、粘液をぶちまける音を立てながら、ゴムが破裂するんじゃないかというほど吐精しながらも、愛撫をやめてくれないから。
だから、イく感覚が途切れず、終わらず、むしろイってる間にまたイく。
性感神経がイカれて、もうどこがどうイっているのかも理解できない。

──~~~~~~!!!!!♡♡♡♡♡♡♡♡

大声を上げて、泣き叫び、助けを求める。
死ぬ、イキ死んでしまう。
相変わらず言葉にならない叫びだったが──きっと、その声を聴けば、意味を理解できない人間など居ないだろう。

「ああ、そう、辛いんだね……♡♡♡そんなに、泣いてしまうほど、喉を枯らしてしまうほど、気持ちいいのが嫌なんだね……♡♡♡」

そんな僕を、そうさせた元凶である渚さんは、慈愛に満ちた目で、惚れ惚れと眺める。
まるで、古代ギリシャの彫像を見て、その美しさに感動し、見惚れるような目で。

「でも、さ……♡♡♡私は、言ったはずだよ……?♡♡♡これは、お仕置きだって……♡♡♡」

──あ゛あ゛あ゛っっっ!!!♡♡♡♡♡♡♡♡

そして、そのうっとりとした目線を崩さないまま──渚さんは、また一層強く、僕の乳首を抓る。
絶頂からは、未だに降りてこられず、僕の精神は依然として極楽に囚われたまま。

「辛いよね、苦しいよね……♡♡♡でも、だから、覚えるんだ……♡♡♡私から逃げたり、浮気したりなんかしたら、こうなるって……♡♡♡いや、これよりももっとひどい、徹底的な拷問をするってさ……♡♡♡」

くりくり、ぴんぴん。
手慰みのように、乳首を弾き、いたぶる。
そうしながら、腰をねっとり、ぐりぐりと。
練り付け、押し付け、絶頂を少しでも濃くして、また長引かせる。

あまりにも、全て渚さんの思い通り。
渚さんが思い描いた調教の通りに、カラダを変えられ、性感を与えられる。

「ほら、もっともっと……♡♡♡可愛く喘いで、イくんだよ……♡♡♡キスでも囁きでも射精できるまで……♡♡♡気絶しても、絶対、終わらせないし、逃がさないから……♡♡♡何度でも起こして、調教するからね……♡♡♡」

──あ、あ、あぁ……♡♡♡♡♡

びくびくと、反射的に腰を跳ねさせながら、体を深くベッドに沈める。
──逃げられないし、終わらない。
最早、この罰の原因である罪すらも思い出せないが、とにかくそれを深く後悔して──

「じゃあ、二セット目、イくよ……♡♡♡」

──渚さんの身体が迫るのを、僕は黙って受け入れた。

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