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私は微睡の中にいた。
あぁ……この起きそうで起きられないという瀬戸際にいるのが、とても心地いい。
この迷い家にお世話になることになって、布団もちゃんとしたものが与えられたことも大きい。
やはり、寝具は大切なのだと改めて気づかされた。
私のせんべい布団とは比べものにならないくらいの心地よさと疲労回復度である。
ふわふわとした感触は、ずっともぞもぞとしていたくなる。
これも、全て七穂様が干してくださったおかげで……。
……七穂様が……。

「はっ!?」

ガバッと起き上がる。
そうだ、こんなのんきに寝ている暇はない。
この布団のように、また何でも家事を七穂様に任せていていいはずがないのだ。
今日こそは早起きして、七穂様の代わりに簡単な料理や掃除をしようと決めていたのに……。

「おぉ、起きたかお前様。おはよう」
「お、おはようございます」

すでに、七穂様は起きていた。
縁側に座って、キセルを咥ながらうっすらと微笑む姿は、とても美しかった。
山の中にあるからか、庭には薄い霧がかかっており、それがまた幻想的な光景を作り出していた。
流石に太陽が真上に昇ってしまっているほど遅くはないが、それでも早い起床とは言えない。

「すみません。七穂様よりも遅く起きてしまって……」
「くふふっ、そんなもの気にするでない。子供はよく寝た方が健康じゃ」

子供……。
くすくすと笑う七穂様は、相変わらず私のことを甘やかしてくる。
うーむ……確かに彼女から見たら私なんて子供なのだろうが……。
見た目はそう変わらないように見えるし、何なら私よりも年下ともとれる容姿なので、母性に溢れた年下に甘やかされているようで、どうにも恥ずかしい。

「それに、昨日はよく動いてくれたしのう。あれだけ身体を動かせば、疲れて眠りこけるのも当然じゃて」

昨日……。
七穂様の口から飛び出したその言葉を聞いて、昨夜の濃厚な性交を思い出してしまい、思わず下を向いてしまう。
確かに、人生で初めてと言っていいほどあんなに激しく何度も腰を振った。
最近までろくに運動をしていなかったため、筋肉痛になっていないことが奇跡といっていいだろう。

「妾も歳じゃからなぁ。腰が痛くて痛くて……」
「す、すみません……」

私が下を向いているのを見て、からかうように腰に手を当てる七穂様。
くっ……何も言い返せない。

「冗談じゃ。あれくらいで潰れるほど、妾は弱くないわ」

くふふっと口元を抑えてほくそ笑む七穂様。
軽くウェーブのかかった美しい黒髪が揺れ動くのを、どうしても目で追ってしまった。

「よし、ならば朝餉にしようか」
「あっ、私もお手伝いを……」

よっこらせ、とおばあちゃんのような声を発しながら立ち上がる七穂様。
それでも、年寄りというより若い女性がおふざけで言ったような雰囲気である。
幸いなことに、まだ朝ご飯の用意はされていなかったようである。
よし、ここは私が使えるということをアピールして、何かしらの仕事をもらえる切っ掛けにしよう。
正直、料理には自信がないのだが、七穂様の言う通りに動くことが大切なのだ。
それができれば、他のことも任せてもらえるかもしれないから。

「……? 何を言っておる?」
「え……?」

しかし、私の出鼻をくじくように、ポカンとした表情で七穂様に言われてしまう。
あれ? 私は何か間違ったことを言ってしまっただろうか?
何だか勝手に舞い上がってしまっていたのかもしれない。
申し訳なさで七穂様を見ると……。

「ほれ。お前様の朝餉はこれじゃ」
「ッ!?」

七穂様はいきなり何の前触れもなく、着物の胸襟を開いて豊満な乳房をボロンと露出させるのであった。
これには、私も目玉が出るくらい驚いてしまう。

「えっ……えぇ……?」

七穂様、痴女なの?
いや、確かに長い年月を生きていれば、刺激を求めるものなのかもしれない。
この迷い家にほとんど人は現れないとも言っていたから、そのせいで露出によって興奮してしまうような性癖を手に入れたのだろうか?
私の前でされるのは困る……。
しかし……やはり、その圧倒的な量感からは目を逸らすことができない。
形も崩れておらず、桜色の乳首が青白い肌の上にちょこんと載っているのは、芸術性すら感じるほどだ。
また、朝から性処理をするのだろうか?
そう予測していた私だったが、どうやら少し違ったようだ。
七穂様はニヤリと得意げに笑うと、自分の両手を使ってその豊満な乳房を揉み始める。
そして……。

「なっ!?」

ピュッと、桜色の乳首から白い液体が飛び出したのだ。
それは、パタパタと縁側の木の上に落ちるのだが、私は驚愕のあまり身動き一つとることができなかった。
まさか……まさか、それは……!

「いやはや、お前様に乳をやりたいとずっと思っておったら、出るようになったわ。これが母性というやつかの!」

むふんとドヤ顔を披露する七穂様。
違うと思う……と言えないのが怖い。
しかし、その想いだけで母乳を出すことができる体質に変化するとは……凄いとしか言いようがない。
流石に、昨日の今日で妊娠しているはずもないし、したとしても母乳が出るようになるのに一日なんてありえない。

「よしよし、こっちにこい。母の乳、吸わせてやるからな」
「えっ!? い、いや、流石にこの年でそういうのは恥ずかしいので……」

正座してポンポンと柔らかな太ももを叩く七穂様。
いや、なんというか……性交をしている間に母乳を飲むというのは雰囲気的にありだと思う。
むしろ、エロいから飲んでみたいほどだ。
だが、食事として母乳をいただくというのは、流石に恥ずかしい。
しかも、思い切り子供に授乳するような体勢である。
私もおっさんとまではいかないが大人である。
図体のデカい男の大人が一見すると年下にも見えなくもない女性から授乳されている姿というのは……あまりにもおぞましかった。
迷い家という特殊な場所である以上、他の人の目がないというのは間違いないのだが……。

「……せっかくお前様のために乳を出したのに、吸ってくれんのか? そうか……」
「あー! いえ、吸いたいと思っていました。よろしくお願いします」

シュンとした七穂様の様子を見て、私はすぐさまそんな言葉を口走っていた。
……仕方ないだろう。彼女の悲しそうな表情を見たいわけではないのだ。
彼女のためならば、どのような屈辱を味わおうと我慢できるというものだ。
……しかし、そんなに私に授乳したいというのもなかなかマズイのでは……。

「そうか! よし、こっち来い」

そんな考えは、嬉しそうにこちらに手招きする七穂様によって、一気に吹き飛ぶのであった。

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