巨乳キャラあつめました

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「さて、どうしてこうなっておるのか、説明してくれるよな? お前様よ」
「え、と……ですね……」

ニコニコと笑っている七穂様。声音もとくに私を責めているようなものではない。
だが、それでも私の顔にはびっしりと汗が浮かんでいた。
お、おかしい。怒鳴られているわけでも、表情が般若のようになっているわけでもないのに、私は生まれてからこれほど怯えたことはないだろう。
私の言葉を待っているというのに、何も言葉を発することができない。
浮気がばれた夫……というよりは、悪戯がばれてしまった子供のような感覚ではないか?

「ななほ。あきひとをいじめるのはダメだぞ」
「き、桔梗様……」

何も言えなくなっている私を庇ってくれたのか、桔梗様が抱き寄せてくれる。
別に怒られてもいないのに説明することもできず、自分よりも小さな子の胸に顔を埋めて庇われる成人した男。
……な、情けなすぎて涙が出てきそうだ。

「む……別に虐めておるわけではないのじゃが……。ただ、どうしてそんなことになっておるのか、聞いておるだけじゃ」

ばつが悪そうに頭をかく七穂様。
本当に、何がどうなったのかを聞きたかっただけなのだろう。
ただ、何だかいつもと少し違う雰囲気だったのは事実で、それに飲まれて何も言えなかった。
……いや、言えよという話なのだが。
そう、とりあえず答えなければならない。
私は今回の顛末を報告しようとすると、それよりも先に桔梗様が口を開いてしまった。

「それは、あきひとがきいの子供のパパになるからだ」
「!?」
「ほほう」

き、桔梗様ああ! いったい何を……!?
確かに子供が欲しいと言って私とそういうことをしたのは事実だけれども!
もうちょっと説明をするべきなのでは……!?
七穂様も面白そうに口角を上げて私を見ている。
いや、あれは面白そう……に見せているだけで、内心は全然違う感情が湧き上がっている顔だ。何となく分かる。

「いやいや、ズルはダメじゃぞ、桔梗よ」
「ズル?」

七穂様が動く。
雰囲気が違うことに気付いたのか、桔梗様も無表情ながら眉を顰めて警戒の色を示す。

「おうとも。こやつは妾のものじゃ。じゃから、後から出てきたお主のものにはならん」

七穂様もまた凄いことをおっしゃった。
間違いではない。間違いではないのだ。
死ぬことばかり考え実行していた私を拾ってくださったのが七穂様なので、彼女のものということに異論はない。
だが、どうして桔梗様と張り合うようにそういうことを……?

「それは分からない」
「くふふっ。桔梗よ、お主はそんなにわからない奴じゃったか?」

な、何だか得体の知れない雰囲気を二人が醸し出している……!
桔梗様も不機嫌そうに見えるし、七穂様も笑いつつも黒いオーラのようなものを滲み出させている。
す、すごい。圧倒的な場違い感。
しかし、これの根本的な原因というか、諸悪の根源が私である。
つまり、私のするべきことは……。

「すみませんでした……」

土下座である。
これは、社会にいたときに何度もしたことがあるから洗練された動きである。
あの時のことが少しでも役に立って、何だか複雑な気分だ。

「よいよい。お前様は悪くない。悪いのは、この性悪ウサギじゃ。こんなものに迫られたら、どうしようもないわな。大丈夫じゃ」

そう言って私の頭を撫でる七穂様。
めっちゃ甘い……!
どう考えても私が悪いはずなのに、責めることは一切してこない。

「む……きいも甘やかせてあげられるぞ」

私が感動しているような表情をしていたからか、桔梗様も対抗意識を持つように私を抱き寄せる。

「お主もなかなかの大きさじゃが……妾には到底及ばん。ほれ、お前様。母の胸じゃぞ」
「……じゃあ、きいもお母さんになる」

たぷんたぷんと自身の手で下から乳房を持ち揺らす七穂様。
その重量感は目で見ても明らかであり、小柄な体躯に不釣り合いなほど実った桔梗様でも勝てるものではない。
思わず吸い寄せられそうになると、それを拒むように桔梗様が手を引っ張ってくる。

「ほほう、いいじゃろう。妾と桔梗……どちらが母にふさわしいか、勝負じゃ!」
「負けないぞ」

ドヤ顔を見せる七穂様に、むんっと握り拳を作る桔梗様。
二人による、私の母戦争が始まるのであった!
……なんですか、これ?

そのようなことがあり、私は七穂様から勝負がつくまで仕事の禁止を言い渡されてしまった。
仕事というのは、もちろん家畜の世話である。
……私、ヒモ生活に後戻りしていませんか!?
母をめぐる戦いというのも理解できないし、そもそもめちゃくちゃ甘やかされるだけではないだろうか?
そう苦言を呈するのだが、二人はすでに勝負というものを楽しんでいるようで、まったく聞き入れてもらえなかった。
あぁ……この勝負が終わるまで、私はまたあの自堕落で退廃的な生活を……。
そもそも、この勝負の勝敗とはなんだろうか? いつまで続くの?
不安で仕方ないんですけどぉ……。

「ん……ふぁぁ……」

パチリと目を覚ます。
動物たちの世話があったときはもっと早起きをしていたのだが、それが取り上げられたので今はゆっくりとした起床である。

「…………ん?」

おかしい。何故、私の布団がこんなにこんもりと盛り上がっているのか?
何故、私の股間に生温かい感触があるのだろうか?
何故、こんなにも気持ちがいいのだろうか?
慌てて布団をめくりあげてみれば……。

「おお、お前様。おはよう」

男根に舌を這わせる七穂様の姿があった。
いや、おはようじゃなくて……。

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