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「お腹いっぱいになった?」
「ええ、まあ……」

確かに、母乳を飲んで少しお腹は膨れたが、もちろんこれくらいでお腹いっぱいになるはずがない。
だって、他に食べたの黄金人参一本だけだし。
だが、もしここで否定すれば、さらに授乳される可能性が非常に高かったため、合理的な嘘をつくことにした。

「よかった」

……しかし、桔梗様の穏やかな笑顔を見ていると、その嘘もあながち悪い選択ではなかったと思い知らされる。
そんなことを考えていると、部屋に入室してきたのは七穂様だ。

「お前様。朝餉は終えたか?」
「あっ、はい七穂様」

身体を清められたのだろう。少し顔が火照っている。

「うむ。よきかなよきかな。ならば、付いてくるがいい。準備は万全じゃ」
「はい?」

七穂様にスッと手を取られる。
腕にギュッと抱き着いてきて柔らかな感触が伝わってくるのはとても嬉しいのだが、準備ってなに? どこに行くの?

「うん。行こう、あきひと」
「ええ……?」

桔梗様もあいている片方の腕に抱き着いてくる。
彼女の場合は、抱き寄せるというよりしがみついてくるという感じなので、とても愛らしい。
とはいえ、その不釣り合いなほど実った乳房の柔らかさは、私の頬を緩ませるには十分だった。
……それはいいのだが、どこに?
桔梗様も七穂様の向かっている場所を知っているようだった。
誘導されるままに私は二人について行き……障子を開けて入ったのは先ほどまで私が寝ていた場所であり、今朝七穂様の胸で搾り取られたあの部屋だった。
しかし、少し模様替えのようなものがされてあった。
布団も少し大きめのものになっているし、机には飲み物や間食が置かれてあった。
いくつか柔らかそうなタオルも積み上げられており、なんというか……異質な雰囲気?
いや、居心地は良さそうなのだ。だが、何と言うかゾクリと背筋に冷たいものが走った。
ガタン、と音を立てて障子が閉められると、まるで閉じ込められたかのような危機感が私を襲った。
おそるおそる振り返れば、にんまりと笑う二人の姿が。
な、なんですか!? まるで、獲物を見る肉食獣のような顔をしていますよ!
そうして、二人は口を開いて……。

「第一回母をどっちか決めるまでヤめられません大会、始めるのじゃ!」
「のじゃ」
「…………はい?」

ポカンと口を開けてしまう。
顎が外れなかったのが奇跡と思えるほど、大きくだらしなく。
それほど、お二人の……というか、七穂様の言ったことが理解できなかった。
桔梗様は語尾を繰り返しただけだった。可愛い。

「おお、お前様。そんな唖然とされては、妾も少し恥ずかしい」
「恥ずかしい」

七穂様がポッと頬を染めながら顔を背ければ、桔梗様もそれを真似する。
何だか母娘みたいでほっこりとしてしまう……ではなく!

「いやいや! だって、まだ何も飲み込めていないんですよ!?」

むしろ、この状況をあっさりと飲み込んで二人の女性に突撃する方が問題だろう。
主に、人間性が。
……ほとんどヒモのような生活を送っているくせに何を言っているのかと思われるだろうが。

「ふー、やれやれ。物わかりの悪いお前様じゃのう。そういうとこも愛い」

首を横に振りながら笑う七穂様。
もう私が何をしても好感度を上げてくれるのではないだろうか?
そんなことを考えてしまうほど、彼女は私に甘々だった。

「妾は母じゃろう?」
「きいもお母さん」

当たり前といった表情で言う二人。
……そこから違うと思うのだが、ここに突っ込んでいたらいつまでたっても説明が終わらないだろうから我慢だ。

「で、母は子を甘やかすものじゃろう?」
「う、うーん……」

甘やかすだけだと色々とダメな子供が成長してしまうと思うのだが、これも強く否定するには足りない。
甘やかされても立派に育った人だって、もしかしたら存在するのかもしれないし。

「甘やかし性交じゃ」
「ううん!?」

これはおかしい! 絶対におかしいと思う!

「きいも頑張るぞ」
「いえ、頑張られても……」

むんと拳を作り意気込む桔梗様。
七穂様はともかく、彼女の甘やかしセックスは……自分よりはるかに年下のロリに全力で甘えてエロいことをしているのは、もうダメだった。
客観的に見たら本当にダメだった。
七穂様相手でも十分にダメなのだから、桔梗様相手なんてもっとダメだった。

「あの……申し訳ないのですが、ちょっと私の下半身の方がですね、もう限界だと思うんですけど……」

私は結局、こういった逃げを披露することにした。
曰く、立たない!
なかなか男心からすると言いたくない言い訳なのだが、これならどうしようもないと引いてくれるだろう。
それに、今日は朝から大変励んだせいで、腰はガクガクである。
理由付けもできていて、悪くない逃げ道のように思えた。

「まあ、確かに朝から大量に出したら、すぐに復活することも難しいか」
「は、はい!」

うんうんと七穂様は頷いてくれる。
よ、よし、これでなんとか……。
しかし、そんな簡単に乗り切ることなんて、七穂様が相手なら不可能だった。
彼女はニヤリと笑うと、私に言った。

「でも、大丈夫だ。きいの人参を食べたからな。もう完全復活だ」

なん、だと……!?
私の脳裏に浮かぶのは、あの黄金色に輝く見たこともなかった希少価値の高そうな人参。
あ、あれか……!

「体力回復滋養強壮に強烈なまでに効果のある桔梗の黄金人参じゃ。美味かったじゃろう?」

た、確かに美味しかったですけど、あれにはそんな効果があったんですか!?
ハッとして下を向けば、私の股間はすでにいきり立っていた。
ば、馬鹿な! あれほど出して、まだこんなに元気なのか……!?

「さて、甘やかしてやるからな。妾たちと今日は一日中性交じゃ」
「水とかも用意してあるから、問題ない。さあ、ヤろう」

はらりと着ているものをはだけさせるお二人。
それぞれ、容姿も素晴らしいため、そんな二人の肌色を見てしまえば私に抗うことなんてできず……。
フラフラと彼女たちに近寄り、まさにお二人の計画通りに事を進めてしまうのであった。

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