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ファーストキスは選べない

「けいたくんはー……どっちがタイプ? 気ぃ遣わないでさ、正直に言ってみ?」
「私と芽依の、どちらがお好みですか……? それによってこれからの流れも……随分変わってくると思いますし……♡」

キングサイズの広さが無意味に思えるほど窮屈に密着し合って、僕ら三人は靴も脱がずベッドに腰掛けている。
両脇には金髪と黒髪という対照的な趣の美人が二人。自分たちに比べ小さな身体を圧倒的な女体で挟んで、未だ堂々と前を向けずにいる僕の表情を、値踏みするような目つきで眺めていた。
僕は二人の背中に両腕を回し、依然としてそれぞれ感触の微妙に異なる胸の上に手を置いている。眞山先輩も柏原先輩も、その上に手を重ねて「もっと触れ」と催促してくるので、この柔らかさから手を離せずにいるのだ。

「どっち、って……二人ともお綺麗だし、あの……」
「二人ともおっぱい大きいし?」
「二人ともえっちなこと、たくさんしてくれそうですしねぇ♡」

胸の大きさは二人とも言わずもがな、眞山先輩の公式Iカップ美乳は中身の詰まった感触を手に返してくるし、柏原先輩の爆乳は明らかにそれ以上のサイズで、纏っている母性や包容力を具現化したような、柔らかな重みを「どたぷん……っ♡」と手に溢れさせてくる。

露出の多い着こなしからも見て取れるよう根っからのギャルで、しかもグラビアアイドルなんて男の欲望を一手に引き受けるような仕事をしている眞山先輩はともかく、あの柏原先輩が……
……名家の出身で、いつもぴっしりと制服を身につけており、生徒会に所属していて、茶華道は一通り習得済み、幼少の頃から許婚がいるともっぱらの噂の柏原先輩が……
……「えっちなことをたくさんしてくれる」ようには思えなかったかもしれない。学校での先輩が見せる「表の顔」だけを知っていたほんの数時間前の自分なら。

「…………♡」

でも今は違う。こんな目付きを作れるこの人なら絶対にどんな願いでも受け入れてくれる。
服を脱げと命じれば二つ返事で脱ぐだろうし、今すぐヤらせろと罵れば簡単に股を開くだろうし、母親のようになって甘やかしてほしいと頼み込めば、喜んで赤ちゃん言葉を僕に浴びせかけるだろう。
雌の顔をして、眞山先輩以上に身体を擦り寄せて。男に媚びたがっているのは丸わかりだった。絶対に何でもさせてくれる。気の済むまでヤらせてくれる。

「比べられないならぁ……ね? けいたくん? ウチと凛子のどっちでいっぱい抜いた?」
「えっ……あ、いや、先輩! 何言って……」
「だってウチのファンなんでしょー? ウチのドえっちなカラダ強調した写真、いっぱい持ってるんでしょ……♥ ね……それ見てシコらないはずないじゃん……♥」
「もう、芽依はやっぱりずるいですねえ。自分だけ優位に立とうとして。……でも私、知ってるんですよ。制服姿の私が隠し撮りされた画像……♡ こちらが訴えれば絶対勝てちゃうような盗撮写真♡ 学校の殿方の間で流通しているそうじゃないですか……♡」

ギクリとした。当然ながら眞山先輩のグラビアは今まで数え切れないほど使っているし、柏原先輩の言う盗撮画像も確かに存在する。
下校中と思しき先輩がただ横断歩道を渡っているだけの一枚。
駅のホームで並ぶ先輩の爆乳をすぐ後ろから覗き込むように撮られた一枚。
体育祭で白い鉢巻きを頭に結び、ポニーテール姿の先輩がペットボトルの水に口をつけている一枚。
どれも友人からメッセージアプリを介して数枚送られてきたものだった。いけないことだとは思いつつも……いつも遠巻きにしか見られない先輩の視線誘導着衣爆乳
セックスアピール
や凛とした澄まし顔をじっくりと視姦できるのだ、その誘惑には抗えなかった。めちゃめちゃ濃いのが出た記憶がある。

「…………うわ♥ その顔、もしかして凛子の画像も使ったなー? いけないんだー♥」
「いいんですよ♡ いいんです♡ こーんなにドスケベな身体に育ってしまった私がいけないんです♡ 規定通りに制服を着ても、雌の魅力ムンムンの肉付きを隠せずに……ふふ♡ 誘惑フェロモン振りまいてるから、顔も知らないどこかの変態さんにあんな写真撮られて♡ お年頃の殿方の慰み者になってしまっても仕方ないんです……♡」

何枚も隠し撮りされた上でネットに画像をアップされるだなんて、普通の女の子なら心に傷を負ったり人間不信になってしまっても不思議じゃないのに、先輩は違った。
この人、想像よりもずっとやばい。自分が不特定多数の脳内即席素人女優
身元不明オナペット
にされている状況を心底喜んでる……。

「私が把握している限りでは五パターンほどの隠し撮りがあるようなのですが、圭太さんは全部ご覧になりました?」
「そ、そんなにあるんですか? 僕まだたぶん……三枚くらいしか見たことないです」
「あー♥ 引っかかったー♥ 自分から『先輩のことオカズにしました』って白状してんじゃん♥」
「あっ……」
「くすっ♡ 後で残りの画像もお送りしますね♡ ……連絡先、教えて下さいよ?」
「えっ、ちょっ、凛子もずるくなーい?! 後でウチとも交換しようねー、けいたくん♥」

自分が盗撮された画像を当の被害者本人が送ってくれるなんてもう何が何やらわからない。その爛れた状況を今から考えただけで興奮する。

「それで……私のことはどれくらいオカズにして頂けたのですか? 芽依と比べて」
「さすがにグラドルの方が素材は多いんだから、ウチの圧勝でしょ?」
「でも、私の方が生々しさは上ですし、ねえ……♡ 作った笑顔の水着姿よりも、油断しきった表情の制服姿の方が、いろいろと妄想が捗りますよねえ……♡」
「……回数では、ええと……眞山先輩の方が上だと思います」
「ぷふっ♥ 『眞山センパイ』だって♥ フツーに芽依でいいよ。ま、や、ま、って呼びにくいでしょ?」
「め、芽依、先輩……」
「もう、ほんと真面目くんなんだなあキミは……ま、いいけどね、芽依センパイで♥ 歳下相手ってカンジでキュンキュンするし♥」

眞山先輩……改め、芽依先輩は僕の頭を撫でて満足そうに笑う。

柏原先輩はそんな僕らのやり取りを目にしてなのか、それともオカズにされた回数で負けてしまったからなのか、少しだけ寂しそうに微笑みを作っていた。ひょっとして柏原先輩も下の名前で呼ばれたいんだろうか。

「あの、じゃあ……凛子先輩は」
「……私のことはどうか『凛子さん』とお呼びください、圭太さん」
「え……り、凛子さん?」
「ふふ♡ はぁい♡ やはり名前にさん付けは心が躍りますねえ。初々しい恋人同士になった気分です……♡」

こんなやり取りの間も二人の乳房に触れている手。そこに重なっていた凛子先輩……改め凛子さんの指が、僕の指の間にキュッと絡まる。初々しい恋人はこんな風に自分から胸を触らせないと思いますよ、先輩。

「勝手にそんな気になっちゃダメだよ凛子。けいたくんも彼女居るかもしんないじゃん?」
「そんな! 僕なんかに付き合ってくれる人なんていませんよ! いたらこんなところには……えっと……」
「んー? 彼女が居たら、ウチらの誘いに乗らなかったって? ホントかなあ♥」
「まあ♡ 律儀な方ですね……♡ 彼女さんになる人が羨ましいです……」

……今ほど彼女が居なくてよかったと感じたことはないと思う。ついこんなことを言ってしまったけど、もし本当に僕に彼女が居たら、この人たちの誘惑に負けなかっただろうか。
……考えるのはやめよう。自分のことは自分が一番よくわかる。僕の意思はそれほど強くない。

「けいたくんさ。彼女、ずっと居ないの?」
「……はい」
「へぇ……♥」
「じゃあもしかして、キスもまだしたことないんですか?」

期待に満ちた視線に耐えかねて顔を伏せ、無言で頷くだけの返事をすると、先輩たちは黄色い悦びの声をあげた。

「…………♡」
「やっば♥ 正真正銘の初物じゃん……♥ テンション上がる……♥」
「ええ……♡ 否が応にも滾
たぎ
ってしまいますねぇ……♡」
「あ、ごめんごめん勝手に盛り上がっちゃって♥ けいたくんはどうかな? ウチらで初キス済ませちゃってもいい感じ?」
「それとも未来の彼女さんのために唇の純潔、とっておきます?」

想定外の質問。この人たちは自分の魅力を十二分にわかっているはずだ。その上での手慣れた配慮だった。配慮というか、ちょっとしたスパイスというか。
きっとこんなことはもう何度もしているんだろう。……姿もわからない未来の彼女、あるいはその時の獲物
・・
に居る想い人、それどころかもしかしたら恋人や奥さん……そんな女性たちと自らを天秤にかけさせて、そして当然
・・
、自分たちの方が選ばれるのを楽しんでいるのだ。

「いえ……先輩たちとキス、したいです……」

僕も当然、目の前の二人を選んだ。当然だ。ホテルにチェックインした時から、これがどうやら夢ではないと頭が理解した時から、憧れの二人に触れたくてたまらなかったくらいなのだから。目の前で、まるで何でもないことのようにさらりと淫らな言葉を交わす二人の唇に、僕はもう釘付けになっていた。

「くすっ……♡ 先輩たち
・・
、ですって、芽依……♡」
「ふぅん♥ もともとウチら両方とキスする気満々だったんだー……えっち♥」
「それは、だって……! う、ううっ……」
「したいですよねぇ、芽依と私を食べ比べ
・・・・
♡ 経験人数、一気に二人に増えちゃいますね♡」
「しかも二人ともおっぱいの大きいえっちなお姉さん、なんだよ♥ 大丈夫かなー……♥ フツーの女の子じゃ物足りなくなっちゃわない?」
「なっちゃうでしょうねえ♡ これからどんな女の子とキスしても……私たちのこと、思い出しちゃうんです♡」
「うわ、かわいそ……♥ 将来好きな子が出来て、仲良くなって、キスまでしちゃっても……くす♥ 心のどこかではウチらと比べちゃうんだね……♥」

自分たちの魅力が男の記憶にどれほど深く刻み込まれるかを確かめ合い、笑う先輩たち。この人たちは今までに一体何人の男どもを籠絡してきたんだろう。どれほどの人数と遊んでいるんだろう。学校の生徒はもちろん餌食になっているだろうし、恐らく教師の何人かも……それに芽依先輩のお仕事を考えたら、その関係者だってきっと……。

「固まっちゃって、どうしたんですか?」
「難しい顔してるよ、けいたくん。あ……♥ 大事な初めて、どっちにくれるのか考えてるんじゃないの……♥」
「っ……♡ 私、圭太さんのファーストキス、欲しいです……♡」
「ウチのファンなら……ね、こっちの唇に初めてのキス……♥ ちゅっ♥ って捧げてよ……♥」

誰もが憧れる先輩
ズリネタクイーン
二人が一緒になって、僕のファーストキスを奪おうと誘惑合戦をしている。この状況だけで一生分のオカズにできそうだ。
校則違反のピンクグロスで瑞々しく輝く唇と、無色のリップクリームだけで恵まれた素材を引き立てている肉厚の唇。
グラビアで作り慣れたキス待ち顔を何パターンも見せつけて誘う芽依先輩と、自分が選ばれるのは当然とばかりにうっすら微笑むだけの凛子さん。
二人とも裏の顔が天然色欲第一主義女
ナチュラルボーンビッチ
なのは同じだが、男の劣情の煽り方は違っていて、そしてどちらも正解だった。

「…………♡ 早くぅ……♡ あんまり焦らしちゃいやです♡ 一生忘れられないキス、して差し上げますよ♡」
「…………♥ んっ……♥ んぅー……くすっ♥ 早くウチを選んで、ね……?」

芽依先輩とキス。カラーページの向こうから何度も僕に向かってキスをねだっていたあの唇。水着で、浴衣で、下着姿で、メイド服で、知らない制服で。あらゆる偶像になりきって、今もどこかであらゆる男たちの羨望の的になっているこの唇に、僕が望めば思う存分キスできる。

凛子さんとキス。邪
よこしま
な妄想の糧にすること自体に後ろめたさを覚えてしまうほど可憐で、凛々しく、でもどこか儚げで……いずれ誰かがあの肉厚の唇にキスできる、なんて考えただけでも世を呪ってしまいそうになる高嶺の花。そんな仮面を剥いだ素顔の先輩に、少し顔を向ければ今にでもキスできる。

「……選べません。すみません、先輩……! お二人とも本当に素敵すぎて、僕にはとても……選べそうにないです……」

芽依先輩がショートケーキなら、凛子さんは苺大福。芽依先輩がベッドなら、凛子先輩は羽毛布団。芽依先輩がスイートルームなら、凛子さんは温泉旅館。どちらも最高なのに片一方なんて選べるはずがない。選ぶなんて行為を選ぶことすら贅沢すぎる。

「あらあら♡ 優柔不断、ですね……♡」
「ふふっ♥ そっかー♥ 選べないかー……♥ 正直な子は好きだよ、ウチ」
「私もです♡ でしたら……二人とも選ばせてあげましょうか、芽依♡」
「うっわ凛子えっぐ♥ 初めての子相手にアレやる気? まあ……そうだねぇ♥ ちょっとかわいそうな気もするけど、選べないならしょうがないか……♥」

先輩たち二人は長いまつ毛が触れ合いそうになるほどの距離で視線を交わし、目の前の僕をよそにコソコソと作戦会議をした。クスッと笑みを漏らしてこちらを見つめなおすと、柔らかそうな頬同士がぴったり一直線になるくらいに顔を寄せ合い、そして……

じぃーーーーーーーーーーーっ……♥♡ ぴとっ……

「…………♡」
「…………♥」

対照的な魅力を持つ二つの唇の端を密着させ、一揃いにした
・・・・・・

「っ……!!」
「欲張りさんなけいたくんのためにぃ……ひとくちで二人ぶん食べられるようにしちゃった……♥」
「私たち二人で同時に圭太さんのファーストキス……♡ いっぺんにもらっちゃいまーす♡」

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