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選べないなら一つに束ねて

横一列に並んだ唇が二つとも、こちらに向かって浅ましく尖る。
凛子さんとくっついている側の瞼を閉じ、ウインクのようにしてノリノリでキスを誘う芽依先輩。こんな時でも絵になる表情を心がけるあたりはさすがグラビアクイーン。
しかし、グロスも塗れないほど内側の唇粘膜まで晒け出し、代わりに舌先で「チロチロチロッ♥」と湿らせて
用意して
いるこの本気
マジ
キス顔は、よそ行きのピンナップなんかじゃ絶対に見られないし見せちゃいけない。

対して凛子さんは切れ長の眼を「とろぉん……♡」と半目にし、普段はキッと凛々しい眉をハの字に下げて、切なそうにキスを待っている。
……待っているつもりなのだろうが、意図してなのか無意識なのか、肉厚リップの隙間からは熱を持った吐息がしきりに漏れ、目の前の雄を積極的に煽っている。
プロの現役グラドルに負けじと唇を強調させたいがあまり鼻の下はすっかり伸び、もはや恋人にすら見せてはいけないような下品な表情だ。もしこの顔を写真に撮って学校の連中に送りつけても、これがあの柏原凛子だとは誰も信じないだろう。

「…………フゥーーッ♡ フゥーーッ♡ フゥーーッ♡」
「ほぉら、はやくぅ……♥ ウチらの真ん中においで♥ ぷちゅっ♥ って唇と唇、合わせよーよ……♥」

ここまで積極的な先輩たちだったが、今は僕の出方を待つだけ。そう、これは僕のファーストキスなんだ。僕が動かなきゃならない。僕から近づいていって、初めてを先輩に捧げるんだ……。憧れの先輩二人に……。

「い、いきます……。お願いします……!」
「ん、どーぞ…………♥」
「…………♡」

息を飲み、覚悟を決めた。肩に手を伸ばして二人を抱き寄せ……ようとしたのだけれど、先輩に挟まれてからというものずっと二つの胸の上に置いている手をそこから動かすことは許されなかった。
両側とも手首を掴まれ、手のひらは制服に包まれた乳肉へ強制的に埋もれる。
この人たち、どこまでスケベに一直線なんだ……!
僕はヤケになり、両手いっぱいに欲しがり爆乳
誘い受けマゾ乳
をわし掴んで、胸ごと先輩たちを抱き寄せた。もともと三人の間に縮めるほどの空間はさほどなかったのだ。その瞬間はすぐやってきた。瞼を閉じるよりもすぐに。

「……んっ」
「ちゅっ…………♥」
「むちゅ…………♡」

……柔らかい。唇全面を容赦なく覆う暖かな感触。優しいタッチは横にもはみ出して、もはや唇とは呼べない口の端まで包まれる。それも当然だ。本来なら一対一でするはずのキスを、二人相手にしているのだから。

「っ……♥ ふ、んっ……ぷちゅっ♥ ちゅっ♥ ちぅ……♥ んふぅっ♥」
「んむっ、ちゅっ、ちゅっ、つぷっ♡ はぅ……♡ んむっ、んむっ、むぐむぐむぐむぐむぐ……♡」

これ……やば……絶対味わっちゃいけないやつだ。経験したことのない幸福感と達成感で頭の中がいっぱいになりながらも、溢れ出る脳内麻薬に対処しようと神経のどこかが警鐘を鳴らしていた。
贅沢すぎる。学校帰りに制服姿のまま、道行く誰もが振り返る級の美人JK二人とラブホに直行し、こんなことして……全校生徒の脳内種付妄想恋人
シコペットクイーン
双極首位女子
ズツートップ
を両脇に侍らせ、皆が自分のモノにしたがっている爆乳を二ついっぺんに揉み比べ、両手いっぱいに幸せを感じながらその持ち主二人と同時にキスだなんて……。
……価値観がぶっ壊れる。こんなキス、きっともう二度とは……。

「ちゅぅぅぅぅぅぅぅぅ……っ♡♡」
「ふっ……! んっ……ぁ、ぅ…………」
「はん、んぅ…………ちゅぽっ♥」

人生で一度目のキスが終わった。終わったはずなのだが、その相手となってくれた先輩二人は一向に離れる気配がない。二組の唇を押しつけて、しつこく僕を啄ばんでいる。この無邪気さはまるでやけくそになったスタンプラリーみたいだ。息継ぎをする間も与えてくれない。

「はむっ♥ んふ♥ ちゅっ……♥ んーぅ♥ ちゅっ♥ ちゅむっ、つぷ……♥ むぐ、ふふーん……♥」
「んむんむんむんむ♡ ぷぁっ♡ へぉ……♡ むちゅぅぅぅっ♡ んふふっ♡ んぅ……♡ ちゅっちゅっちゅっちゅっ♡」

三人でしか共有できないほど小さな破裂音が唇同士の真ん中から生まれ、それ自体はなんてことない穏やかな刺激が、今までしたどんなオナニーよりも強烈な快感を僕に染みつかせた。
もっと欲しい……。もっとこの気持ちいいのがしたい……。行動原理がただそれだけになっていく。

もみっ……ムチィィィ……♥ たぷんっ♡ たぷんっ♡ もにゅぅ……♡ みちっ♥ みちちっ♥ むぎゅっ♥ ぎゅぅぅぅっ……♥ たふたふたふ……♡ ぼるんっ♡ どたぷんっ♡

憧れに憧れたあのデカ乳……っ、画像や妄想で何度抜いたかわからないこの爆乳に、手を触れているどころか当の本人たちに望まれ
・・・
触れさせられている
・・・・・・・・・

芽依先輩のむちむちIカップバストと、凛子さんの計測不能とろふわ爆乳を触り比べ。
それもキスの片手間に、だ。ファーストキスだというのにロマンチックさのかけらもなく、ただただ互いの快楽を満たすためだけの行為に興じているこの状況は、大した運動量でもないのに呼吸を確実に荒げさせていく。

「むぁっ……♥ は、んふっ♥ ちゅぅぅ……♥ はぁ、ぉ♥ ちゅっ♥ むちゅっ、ふむぅぅぅ……♥」
「ん、はぁっ、むぅぅぅ、んふぅっ……んぅ、ん……ちゅっ、は、む……」
「むちゅっ♡ むちゅっ♡ むちゅっ♡ ん、フゥーーっ♡ はむっ、んぶぅぅぅ……♡ っ♡ っ♡」

それは先輩たちも同じらしかった。キスとキスの間隔が短くなり、漏れる息がどんどん熱く、湿っぽくなっていく。しかも二人がかりのキスは唇の触れていない「隙」を生むことなく連続で襲いかかるため、口に入る空気と言ったら先輩たちの使用済み
・・・・
呼気しかない。
これが続けば窒息する。僕は本能で、それまで止めていた鼻での呼吸を再開した。

それが間違いだった。

むわっ……♡♥ むぁぁあぁぁぁああぁぁあっ……♥♥♡♥♡

「んぅっ! んぅぅうっ……!」
「ちゅぽっ♥ んむ、ちゅぅっ♥ はむ、ちゅっ♥ ちゅぷ、ちゅぷぷぷっ♥ むはぁ……♥」
「ちゅっ♡ ちゅっ♡ ちゅっ♡ ちゅっ♡ …………♡ んはぁ……♡ む……♡ ちゅぅぅぅっ♡」

新鮮な空気とともに鼻から流れ込んできたのは、むせ返るような甘い匂い。女の子の匂い、とも形容できそうで、でもそれとは明らかに濃度が異なる重たい香り。

芽依先輩の化粧の匂い、首元や胸元に振りかけられたシトラス系の香水の匂い、開いた胸の谷間から登ってくる熟成された母性の匂い、高そうなシャンプーの残り香、凛子さんの清涼剤の匂い、制服に染み付いたお香の匂い、そして……わずかな汗と、わざとらしい白さのシーツと、ラブホ部屋のでっち上げられた無臭と、フェロモン混じりの、発情した雌の匂い。

それらが全て重なり合い一緒になった、不道徳を凝縮した香り。
三人の中の誰のものでもないが、もはや誰のものにもなってしまった香り。共有する罪の香り。
その淫気がわずかに残っていた理性を完全に溶かしていく。

「…………♥ ねえ。すっごくかわいいカオしてるよ。すっかりウチらのキス中毒になっちゃったね。ちゅっ……♥ さっきまで、なーんにも知らない男の子だったのに……♥」
「ちゅぅ……♡ む、ぁ……♡ どうですか? キス、気持ちいいですよねぇ♡ ただ唇と唇をくっつけるだけで、こんなに♡ はむ……♡ くす、簡単……♡ ちゅっ♡ ちゅぅぅーっ♡」
「凛子はキスしすぎ。生徒会の人が風紀乱してどーするんですかー。ウチはさ、堂々と校則やぶってるからいいとして……♥ はー、む……♥」
「ちゅっ♡ だって……♡ 一目見た時からキス、してみたかったんですもん……♡ 声をかけた時から、ずーっと狙ってたんですよ、圭太さんの唇♡ 初めてならこっそり独り占めすればよかったです……♡ ちゅ♡ チャンスはいくらでもあったのにぃ……んむぅぅ♡ ちゅぷぷぷっ♡」
「うっわ。まーた純粋な子勘違いさせようとしてるじゃん……♥ ダメだからね、こんな女に騙されちゃ。キミいい子っぽいから心配だなあ……ちゅっ、んむ……♥」
「かんちがいぃ……♡ ちゅっ♡ してっ♡ してぇっ♡ ちゅ、むぐっ♡ んふぅぅんっ♡」

喋るときだって口同士は三人ともゼロ距離。だから言葉を発しただけで、唇の動きは即キスになってしまう。
初めてのキスを捧げてからきっとまだ五分も経っていない。授業の休み時間にも満たないそれだけの瞬間でどれほど唇を重ね合ってしまったんだろう。
二人相手のキスは人数分で割って二回を一回として数えるのか、それとも単に倍にして一度が二度ぶんのキスになるのか、桃色に染まりきった吐息で回る頭では計算どころかその方法を選択することすらできない。
きっとどちらの数え方でも、もう百回は下らない。そんな気がする。

「……ぷは♥ あーあー……いーいカオしてるしてる……♥ ウチらのことしか考えてないってカオ♥」
「はぁ……♡ はぁ……♡ ふぅぅ……♡ そろそろ……ふふ、食べごろ♡ でしょうか……♡」
「うん……♥ お口のナカも、食べられたそうにしてるし……♥ また、半分こでいーい?」
「ええ♡ ここまで二人で煮詰めましたからねぇ♡ 抜け駆けはなし、です……♡」

僕の方を見つめたまま、先輩同士が会話する。絶命していく獲物を眺める捕食者のような眼差し。決してとどめを刺してはくれない。こいつでまだ遊べないか、まだおもちゃにできないか。そんな意思が二人の瞳の奥に宿っている。

「圭太さん……♡」
「かわいいお口……あーん♥ ってしちゃおっか……♥」

唇から二人が離れ、そう命令した。久々の真っ当な呼吸を求めてか、あるいはこの数分でやみつきになるほど教え込まれてしまったキスの感触を名残惜しく感じてか、僕の口は自然と小さく開いた。
これが小鳥の雛だったら親鳥から無視されてしまうくらいに、わずかな口の開き。しかし猛禽類と化している目の前の二人は、そんな極小アピールも見逃さない。

「あ、あー……」
「ぁむっ♥ んふっ♥ ぢゅるるるるるるるっ♥ んぢゅっ♥ んふぅんっ♥ ヂュプププププ……♥」
「んべぇぉ……♡ れろぉん♡ れろぉん♡ っれろれろれろれろれろれろれろぉっ……♡ んぶぅぅ♡」
「〜〜〜〜っ!!」

口を唇でこじ開けられ、二対の舌をねじ込まれ、一方では吸われ、一方では口の中をでたらめに舐め回される。芽依先輩と凛子さんのどちらが吸い、どちらが舐めているのかはわからない。目を開けて見つめ合ったままでのキスなのに、どちらがどちらの口の動きなのかわからない。それほどまでに混ざり合い、乱れ、攪拌している。

「んぶぶぶぶぶぶ、ふむぅ……♡ ぁえ♡ ぇろぇろぇろぇろぇろぇろ♡ れるぢゅぅぅぅっ♡ はぁっ、んぅぅ……♡ ぷちゅっ♡ チュ♡ チュ♡ むぁ……♡ れろぉ……ンフーーッ♡ フーーッ♡」
「んく……んく……んく……っ、ぷは♥ あー、む……ちゅぞぞぞぞぞぞぞぞっ♥ むぁぁ……れるれるれるれるれるれるぅん……♥ んべぇっ♥ れろぉ……♥ れろぉ……♥ んふっ♥ ちゅぅぅっ♥」

こんなのもうキスじゃない。口腔での交尾。唾液の交換。舌同士の愛撫。そんな表現でも生ぬるいくらいだ。唾液まみれのぬるりとした感触が口の中を這い回り、今まで使ったことのない神経を何箇所も撫で上げられる。
くすぐったい刺激はすぐに快楽信号へと変わり、頭を撫でる芽依先輩の手と、耳の縁
ふち
をなぞる凛子さんの指から生まれる心地よさと合流して、頭を芯から蕩けさせた。その機能はもう足し算もできないほど低下していた。
今ならたやすくこの人たちのいいなりになってしまう。こんなに気持ちいいことを教えてくれる人たちはいい人に決まっている。この人たちに全て委ねたい、任せたい……そんな気になっていく。

「むぢゅるぢゅるぢゅるぢゅるっ♡ むは……ぁ♡ やっぱり、よだれまみれのベロキス……ぶちゅぅぅっ♡ ひもひぃぃれす……♡ もっろ♡ もっろぉ……♡ んふ♡ むぇろれろれろれろれろっ♡」
「キミもぉ、ひははらめへ
したからめて
……♥ ほうやって、れろぉ♥ れるぅんっ♥ れろれろれろぉ〜っ♥ って♥ うちらのこともあじわって……♥ くせになっちゃえ♥」
「んふぅっ♡ ぷぁ♡ ふぅ……でもやっぱり二人じゃちょっと窮屈です……芽依の唾液と混じって、せっかくの圭太さんのお味がわかりませんし……ちゅるるっ♡ ぷはぁ……しかも今日の芽依、かなり味濃いですし……♡」
「んはぇ……はぉ、むぅ……♥ むちゅぅぅぅっ、んれるれるれるぅ……♥ くすっ♥ そう言う凛子もめっちゃ量多いよ……けいたくんの味薄まっちゃう……♥ せっかくの初物なのに」

そう談義されても、もう僕の口の中には自分の唾液なんてとっくに残っていないように思えた。自分の呼吸なのに、息をするたびに先輩二人の雌臭が鼻を抜けるようになってしまった。
唾液を全て吸い尽くされ、それと引き換えに先輩たちの発情芳香混合垂涎
フェロモンカクテル
の味を舌に強制教授
マーキング
されたみたいだった。
はぁはぁと換気を急いでも、染み付いた甘い体液はその香り同様もったりと重たげに気化するばかりで、これから数日は先輩たちの残り香に酔わされなければならないんじゃないかと怖くなってくる。

「お口の周り、私たちの粗相でべとべとにしてしまいましたね……♡ すみません、すぐ綺麗にしますので……♡ ぺろっ♡ ぺろぉっ♡ ちゅ♡ チュ♡ チュ♡」
「じゃあその隙にぃ……♥ ね、けいたくん。ウチとベロちゅーしよ……♥ 舌出して……ね……」
「つぽっ……ああっ、芽依……! ずるいです、もうっ……抜け駆けはなしって、あっ、あああ……」

言われるがままに舌先を差し出した。芽依先輩はそこへ子供のようなキスをひとつくれてから、そのまま躊躇なく唇で舌を覆う。
髪をくるくる弄んでいた手でいつの間にか後頭部を抱かれ、舌を吸って顔全体を手繰り寄せられると、唇同士も「ぶちゅっ♥」と柔らかく衝突した。
先輩はさっきまでの捕食者のような目つきから打って変わって慈愛に満ちた眼差しでこちらを観察し、自らの中へ吸い込んだ舌を舐め回した。甘酸っぱい、という形容が似合った。

「んぢゅる……っ♥ はふっ♥ んむぶぶぶぶぅ……♥ へぇお……♥ へぉ……♥ れるぅ……♥」
「あ、ぅ……♡ ずるい……ッ♡ こんなラブラブベロキス見せつけて……私が最初に狙った子なのにぃ♡」

その様子を端から見ているしかなかった凛子さんはうらめしそうに芽依先輩を一瞥
いちべつ
し、僕たちがぴったりくっつけ合っている唇の境目を、ぺろぺろと舐め始めた。もはや誰のものかわからなくなった涎の痕を綺麗にする、というのが口実のようだけれど、どう見てもおこぼれ
・・・・
を狙っているようにしか見えない。

「れるちゅぅぅ……♥ んむ、ふふっ♥ んふー……♥ ぷちゅっ♥ はむ……♥ んれろぉ……♥」
「ぺろっ……♡ ぺろぺろぺろぺろ♡ 私も、キス……♡ チュ♡ キス、させてください……」

少なくともこれは芽依先輩に勝てるのだと言わんばかりに、凛子さんは僕の手を自分の特大容量乳袋
㍍級ミルクタンク
に埋もれさせた。必死に指を絡め、凛子さんは卑しく僕の手ごと自分の胸を揉みしだく。
いつもは完璧超人で毅然とした態度を貫く凛子さんのような女性が、今はそんな風に媚びることしか頭にない。
芽依先輩の熱っぽい眼差しを横目に、凛子さんへの哀れみを少しだけ覚えつつ、それ以上に……誰も見たことのない一面を独り占めできてしまったことに、ひどく興奮していた。

「ぢゅぷぷっ♥ んぶっ♥ ぁえひぃ
はげしい
……っ♥ ぢゅるるるっ♥ ぢゅぷちゅっ♥ ぢゅぞっ♥」

しかも凛子さんで生み出された興奮を、ぶつける相手は目の前の芽依先輩なのだ。背徳と倒錯とで頭が真っピンクに染まっていく。身体が熱くなり、視界は桃色に曇り、今にもオーバーヒートしてしまいそうだ。

「…………♥」

それは芽依先輩も同じようだった。でも経験ゼロの僕とは踏んだ場数が違う。調子に乗った僕をなだめるようにキスのペースを落とし、やはり胸の上に置いたままだった僕の手を取り、丸く整った形の表面をなぞってもっと内側へ……ブレザーのボタンのあるところまで誘
いざな
った。指で金属製のそれを摘ませると、至近距離に刺さる眼差しだけで「あとはわかるよね」と僕に伝えた。言葉は一切使わずに。

「…………ん♥」

ボタンを外すと、先輩は満足そうに笑ってから再び舌を絡めた。制服のボタンは二つだが、芽依先輩の場合はその一つだけでブレザーの前を留めていた。主張の激しい爆乳に押しやられ、分厚い紺色の布はカーテンのように先輩に依存するだけ。
……ボタンを外すだけが指示でないらしいということは、いくらなんでも理解していた。僕の身体も熱くなっていたから。

「あ、あ……圭太さん……私でなく、芽依を選んでしまうんです……? 仲間はずれは嫌ですよ……」

凛子さんの悲痛な声が耳に届く中、僕は恐る恐る芽依先輩が着るブレザーの首元に手をかける。布地を引っ張り、肩をはだけさせ、するすると脱がしていく。
先輩は唇をくっつけたまま身をよじらせ、袖から腕を抜き、僕が脱がすのを手伝ってくれた。最後は抜け殻になったブレザーを先輩は畳みもせず、シーツの上へ放った。

「ちゅぽっ…………♥ はぁ……♥ はぁ……♥ はぁ……♥」
「ハァーー……ハァーー……ふぅ……ハァー……」

久しぶりに唇が解放された。芽依先輩と僕との間には細かく泡立ちかけた互いの唾液が名残惜しそうに繋がりを求め、上がりきった息を整えているうちに下へ落ちた。
大きく開いた先輩の胸元を濡らし、怪しく光らせて呼吸に揺れる乳房を強調する。

「ふふっ、ありがと……♥ キス、今ので上手くなったんじゃない? 後で凛子にも付き合ってあげてね……♥」
「そうですよ、まったく……抜け駆けはダメって言ったのに……」
「ごめんごめんて……♥ その代わりさ、ほら……あっち
・・・
は譲ってあげるから……許して?」
「っ……♡ 本当に……? も、もうっ……! そういうことなら構いませんが……♡」

並び合って座っていた芽依先輩は転がるように身体を起こし、僕の左膝に跨がった。白シャツ姿になった先輩が、真正面に現れる。第三ボタンまで開いた胸元から覗く深い谷間が、ちょうど僕の鼻の先に突きつけられる。
まっさらな肌を先ほど落ちた唾液の雫が濡らし、シャツの一部にもシミを作っていた。ブレザーを脱いでおいてよかった。
「たぷんっ♥」と重たげに揺れると谷間はさらに深くなり、視界の上から芽依先輩の人懐っこい笑顔がフェードインする。

「どーだった? 本気のキス、結構疲れるでしょ」
「は、はい……ええと、想像以上に気持ちよかったです……」
「ふふ♥ それはそれは♥ 妄想以上
・・・・
だったかー……♥」

向かい合って僕の両肩に手を置き、また芽依先輩と見つめ合う。さっきまでとは違い、今度はピントがはっきり合う距離だ。
派手な格好と金髪に目を奪われがちだけど、この人、よくよく見ても本当に綺麗だ。透明感があるというか、黙っていれば正統派美人系というか……。

「休憩がてらさ、ちょっとだけ……おしゃべりしよっか」

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