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寂しさは本気のハグで埋めて

ベッド縁に座る僕の両膝に跨がって、ついに凛子さんが対面した。スカート越しにでもわかる恵まれた安産型のデカ尻が、僕の貧相な太ももを圧迫する。学業の傍らでグラビアアイドルをしているいわばプロの芽依先輩よりも、明らかにボリュームのある肉付き。そんな爆乳細腰爆尻
スケベボディ
とは不釣合いにも思えるお淑やかで凛とした雰囲気の顔が、妖艶な眼差しでこちらを「じぃっ……♡」と見つめている。

「私の身体、重くはありませんか……? 体重、預けてしまっても大丈夫でしょうか」
「い、いえ! 重いなんて、全然……! それに僕もそこまでヤワではないと、思います……」
「…………♡ ああ、よかったです……♡ では、遠慮なく……♡」

凛子さんはパァッと表情を輝かせると、僕の肩で体重を支えてもぞもぞと脚を動かした。まだ履きっぱなしでいたローファーを脱いでいるらしい。片方ずつ足を抜き、ベッドに上がる準備を済ませた。普段は礼儀正しい清楚なお嬢様で通っている凛子さんだが、脱いだ靴を揃えるなんてことはせず、ベッド脇にポイポイと捨てるように放った。相当切羽詰まっていたのか、それともこれが凛子さんの本性なのかは、今の僕には答えられない。

「はぁ……♡ ずっと……♡ ずっとこうして抱きついてみたかったのです♡ 恥も外聞もなく、二人で、ぎゅぅぅぅ♡ って♡」
「む、ぐ……! せ、先輩っ……」
「先輩じゃありません。『凛子さん』です……♡」

思わずそう呼んでしまった僕を凛子さんは一蹴する。
靴を脱いで自由になった足をベッドに放り出して、凛子さんは長い腕に加え長い脚まで使い、僕に抱きついた。タイツに包まれた脚が僕の腰に絡まり、頭はふわりと包まれ、僕の頬は凛子さんのとろふわ爆乳に埋められた。
重くないと答えたものの、あれは嘘だった。長身スレンダーモデル体型とはいえ、この大質量デカ乳と安産型爆尻が備わっていればその体重は重くなって当然だ。芽依先輩との揉み比べ
・・・・
をした時だって、手にはずっしりとした存在感を感じていた。
ただそれは心地の良い重みだった。冬場に分厚い布団を被って、少しの息苦しさを覚えながら眠りにつくときのような心地よさ……。
そう感じさせるのは凛子さんの柔らかさと骨格のしなやかさ、それに纏っている甘く高貴な香りのおかげだろう。

「り、凛子さん……」
「ふふっ、なんですか、圭太さん……♡」
「そんなに思いっきり締め付けたら、ブレザーが……シワになっちゃいます……」
「あっ……ああっ、失礼いたしました……! 私ったらそんなことにも気が回らないで……」
「い、いえっ! 僕のじゃなくて、せんぱ……凛子さんの服がっ」

凛子さんの着る制服はいつも糊が効いていてピシッとしている。噂によればそれは一般のものとは違い、その体型に合わせて柏原家御用達の仕立て屋
テーラー
がシャツ一枚から作り直しているらしかった。だからこんなデカ乳房をぶら下げているのに太って見えるようなことは絶対にないし、乳圧に耐えかねてボタンが飛ぶような事故も起こらないようになっているのだ、という、あくまで噂なのだが。

そんな代物にシワを付けてしまうのは忍びないし、僕の何らかの痕跡が凛子さんに残ったりしたら柏原家の一族に狙われるかもしれない……密かにそんな恐れを抱いていた。凛子さんは本来なら僕のような平民が触れていい存在じゃない。そんな人に今はこちらから手を触れるどころか、本人の意思で思いっきり抱かれている。

「私の……? ふふ♡ 私のことをお気遣いされているのでしたら、大丈夫ですよ。ありがとうございます」
「いえ……」
「ですが今はこうして……はぁぁ……ぁ♡ 圭太さんに抱きついていたいのです。……芽依と仲睦まじくしているところをあんなに見せつけられて、少々寂しくなっていますから。埋め合わせ、お願いしますよ?」

色っぽく落ち着いた、女性特有の低い声が僕の耳をくすぐる。お願いという体
てい
の命令。せっかく芽依先輩から学んだのだ、僕は覚悟を決めて凛子さんをゆっくりと抱き返した。
そっと背中に腕を回し、徐々に徐々に力を込めていく。この体格差からすると僕が凛子さんに抱きつくのが自然なのかもしれない。でも、より相手に甘えたがっているのは凛子さんの方だった。

「あ…………♡ くすっ♡ もっと強く、してください……♡ 圭太さん……っ、私のこと、好きですか……?」
「え、ええっ……」
「圭太さんが芽依を好きなのは、さっきのお話でよくわかりました。ああいう派手な女の子がお好みですか? 私のような地味な女は、嫌い……?」
「あのっ……いえっ、先輩は全然、地味ではないですし……! 嫌いとか、そういうのじゃ……っ、なくて……」
「くすっ、よかった……♡ ねえ、好きならその分だけ強く抱いて欲しいです……私を好きって気持ちのぶんだけ強く……ぎゅぅぅぅっ♡ して……ね? 抱いて……♡」
「…………っ!」

媚びた囁き声が鼓膜を直接震わす。恋人にしか聞かせられない媚びボイス。男の庇護欲を握りしめるような言葉選び。そんな懇願をこんな儚げな美人にされたらどんな男の理性も無意味になる。

はぐっ……ぎゅうぅぅうぅうぅぅぅぅうううぅぅぅぅううっ♡♡

「くっ……凛子さん……!」
「あっ…………♡ ん、んふふっ♡ すごいっ♡ すごいですっ♡ おかわいい顔してもやっぱり力、あるじゃないですかぁ……♡ さすが殿方、です……っ♡」

抱きしめていた腕を締め付けて、凛子さんの背中から僕の方向へ力の矢印を向ける。その大きな身体をできるだけ包み込むみたいに、しかし優しく抱き締めた。
僕らの間では、凛子さんの胸が「むぎゅぅぅ♡」とクッションのように形を変えて、二人の接近を拒むかのように高反発の感触を生んでいた。

「んふっ♡ あぅ…………♡ けいた、さん……♡ もっと♡ もっと私のこと、好きでいてくれるでしょう……? 手加減なんてしないで、こわれちゃうくらいつよく……♡ 抱っこ♡ してください……♡」
「く、ふうぅっ!」

生半可な抱擁では凛子さんは満足しなかった。かなり力は込めているつもりだったのだけれど……これよりも、強く? 僕の中には「女の子には優しくするもの」という常識が作用している。これ以上なけなしの筋肉に力を入れたら、苦しませてしまうのでは……?
少し躊躇したものの、あの凛子さんの望みなのだ。聞かないわけにはいかないし、望みは叶えてあげたかった。一度二度は入れかけた力を緩めたけれど、やっとしっくりくる手の位置を見つけて……力いっぱいに、凛子さんの身体を抱き締めた。

ぎゅぅぅぅぅっ♡ むぎゅっ♡ むぎゅぅぅぅううぅうぅぅぅぅぅっ……♡♡♡

「ああ、うっ♡ くるしっ♡ んいぃ……♡ いいですっ♡ これっ、すきぃ……♡ ぐっ、ぐふぅぅっ♡」
「あーあー、気持ちよさそーな顔しちゃって……♥ そんなにいいならウチもコレやってもらいたかったな……」
「う、ん……♡ しあわせに、なれますよぉ……♡ でも今はわたしのっ……♡ わたしの番です……♡」
「いーよいーよ、存分にどうぞ。残念だけどウチは明後日撮影あるから。痕の残りそうなプレイはNGなの。ウチの分まで凛子が愛してもらいな……♥」

凛子さんは声にならない悦びの唸り声を漏らして、おそらく精一杯なのだろう、出せるだけの力で僕の背中にしがみついている。これがもし本当に凛子さんの力いっぱいなのだったら、圧倒的に身体の小さな僕でも簡単に組み伏せてしまえそうだと、そう思えてしまう腕力。無意識なのか爪を立てているのがわかったが、制服越しでは痕もついていなさそうだ。

「けいたさん……♡ ほんとにこれくらい、私のこと、すき……?」
「は、はいっ……! 好きです……!」
「〜〜〜っ♡ め、芽依よりも……? 好き…………?」
「な、なっ……」

ファーストキスの相手を選べなかった僕には酷な質問だ。二人に言い寄られて、密着されて、あんなキスまでして、正直に言ってもうこの先輩二人組に心を奪われているのは当然のことだった。
選べるはずがない。二人とも綺麗で、全校の憧れの存在で、おっぱいが大きくて、こんな僕の相手をしてくれて……。
好き、と一言答えるのは簡単だろう。でも僕らのすぐ隣には、一部始終を眺めるつもりでいる芽依先輩が座っている。そう答えた時の先輩の顔を想像するのが辛かった。芽依先輩のことだって大好きなんだ……。

「けいたくん」

吐息だけの囁き声にハッとした。芽依先輩が耳元で僕に呼びかけている。抱き合っている凛子さんが埋
うず
めているのとは反対側の耳元で、僕だけに聞こえるよう、最小限度のウィスパーボイスで。

「……嘘でもいいから好きって言ってあげて。この子、こう見えて結構自己評価低いトコあるから……今は凛子の聞きたい言葉で、甘やかしてあげてほしいな……」
「っ……!」
「けいた、さん……やっぱり、私なんかよりも、芽依の方が……?」
「りっ……凛子さん……! 僕は凛子さんのこと……好き、です……」
「あっ……♡ あぅっ…………♡ ほっ、ほんとに……??」

……嘘ではないかもしれない。でも、僕はこうも理解した。きっと僕が思っているよりもずっと、芽依先輩の方が凛子さんのことを好きなのだろう、と。

「凛子さんのっ……綺麗な髪も、背が高いとこもっ、細い指も、大きな胸もお尻もっ……! 大好きです……!」
「あ♡ うっ、うれしいっ……♡ 私がっ……私が、いちばん……??」
「はいっ……!」
「くすっ♥ よく言えました。いい子いい子……♥ でも、同じ質問をウチがした時は……芽依先輩の方が好きですって言ってくれないとヤだからね♥」

僕ら三人が全員ズルをしていた。か弱い女を演じて男からの寵愛を受けようとするズル。友人に黙って情報を売り、自分の株だけ上げようと謀るズル。そして、明確な答えを避け他人に任せっきりで、その実甘い汁ばかり吸おうとするズル。

「もっとっ♡ もっと好きって言ってください……っ♡ 私のどこが好きですか……? 他にも聞きたいです……♡」
「……! い、いつも笑ってるところとかっ……誰にでも優しくて頼りになるとこもっ……服装も学業も完璧で模範生徒のくせに、裏でこんなこと
不純異性交遊
してたり……盗撮されてること知ってて黙認するとこも、えっ……エロくて好きです……っ!」
「あ、あぁぁあっ♡ 私も好きですっ♡ そんなに私を見てくれている圭太さんが、好き……に、なっちゃいます……♡」
「こらーっ、またけいたくんのことたぶらかして……素直ないい子だからって勘違いさせたがっちゃダメでしょー」
「……♡ だってぇ……いいんです……♡ この場では勘違いしても、いいんですもん……♡ ここで起きたことはみんな秘密♡ なんですから……♡」

僕への忠告を終えた芽依先輩が耳から離れ、これまでの調子で凛子さんを諭す。誰もが抱く二人のイメージとは真逆の役割だった。一目見た印象ではいかにも遊んでいそうな芽依先輩が実はしっかり者で、非の打ち所なさげに見える凛子さんが僕の腕の中では少女のような幼さをさらけ出している。これは僕だけが知ってしまった二人の一面なのだと思うと、独占欲がじわじわと満たされていく。

「…………♡」

いつまでも本気の抱擁を続けられるほど体力は無尽蔵ではない。腕に入れた力は自然と徐々に抜けていき、凛子さんと僕はただ至近距離で体重を分かち合っているだけになった。
……もっと求められるままに抱きしめたかった。自分のひ弱さを情けなく感じたけれど、それでも凛子さんの寂しさを埋めるには足りたようだった。

そう、寂しさを埋めただけ。つまり元の調子に戻しただけ。凛子さんのしたいことはまだ始まったばかりだ。例えば二人では未だに……あの儀式を済ませていない。

「フゥーー……♡ フゥーー……」

凛子さんが頭をもたげて、僕の目を見つめている。その目つきはついさっき覚えた眼差しに似ていた。こちらを覗いているようにも、僕を貫いてはるか向こうの光景を眺めているようにも見える独特の瞳。芽依先輩もキスする直前、こんな目をしていたことを覚えている。

「…………はむっ……♡」
「んっ……」

まぶたがその瞳の色を隠して、一種の契約行為が始まった。僕が凛子さんのものにされる。僕も凛子さんを自分のものにする気で唇を重ねたけれど、そうはならないことはわかっていた。凛子さんはこんなこと、もう何人もの男にしてきたのだろうから。

「ちゅっ…………♡」
「…………」

小さく湿っぽい音を残して、唇は離れた。ただ単に唇同士が当たってしまっただけのようなキス。でもこれは、かつての
・・・・
僕がなんとなく想像していたファーストキス通りのキスだ。

「ふふ♡ ようやくできましたね、私と二人でキス……♡」

薄皮に残った感触を確かめるように舌先をわずかに出して、凛子さんは笑った。まずい。本当に恋に落ちそうになる。凛子さんと芽依先輩にとってのこれは絶対に遊びなのに。そうでなくてもこんな裏の顔を持つ女性に惚れるなんて、絶対よくないことだとわかるのに。

「……ちゅっ♡ ちゅっ……ちむ……♡ ちゅぷ、は、むぅ……っ♡ ちゅっ、ちゅぅっ♡ チュ……♡」
「っ……ん、ふ……んぅ…………ん……」

目を閉じて、刺激の弱いキスを何度も重ね合わせていく。唇を尖らせて、戻して。尖らせて、戻して。それだけの動作で届く距離に凛子さんはいた。
不思議だ。さっきの……三人一緒にしたキスでは、凛子さんの方が積極的なように思えたくらいなのに、一対一の今はイメージ通りのお淑やかさを漂わせている。ハグを求めてきた時は子供のようだったし、この人は……一体どれが本当の顔なんだろう。

「ふむ……ちゅっ、むちゅっ♡ ふむぅ……♡ ちゅっ、ちぅぅ……ちゅ……っ♡」

もしかして凛子さんは……僕が積極的に動くのを待っているんじゃないか。これはそうかもしれない。芽依先輩も凛子さんを「マゾっぽいところがある」と評していた。
僕がリードする……のは無理だとしても、したいことを頼み込んだり、言葉にせずとも何かほのめかすことができたら、凛子さんもノってくれるのでは……?

「……ふむっ、れ、るぅ……」
「ん、んぉっ…………♡」

勇気を出して少し深いキスを始めようとした。唇を塞ぎ舌を入れて、ここからは……凛子さんの口の中を、舐めればいいのか……?

「んるっ……ちろっ、ふぅ、んむ……」
「んむぅっ♡ ちゅ、ちゅるるっ♡ はぉ……むちゅぅぅっ♡」

参考にできる経験といったらついさっき芽依先輩がしてくれたキスしかない。口を開けさせて舌を吸いだすなんて技術はとても駆使できないから、その逆に舌を侵入させた。唇の隙間をためらいがちに舐めると、凛子さんは意図を汲んだのかそんな僕を優しく受け入れて、舌先を自分の奥まで誘導してくれた。
やっぱりそうだ。凛子さんはいわゆる「誘い受け」ってやつなんだ、きっと。それなら僕が行動した方が、凛子さんも喜んでくれるはず。

でもここから先はどうしたら……と思ったところで、また芽依先輩の手ほどきを思い出した。凛子さんはまだブレザーを着たままだ。これを脱がしにかかろう。いずれ脱いでしまうものだし。

「はぷっ……んふぅ、むぶ……はぅ、うむ……」
「んぶぅっ♡ んぢゅるっ、ちゅるるっ♡ ふぅ、んっ♡ はぉ……♡ ぇろっ、れろっ、れるぅっ……」

背中に回していた手を這わせて、ブレザーの開いた胸元部分まで持っていく。両手を第一ボタンにかける頃には凛子さんもこちらの意図に気付いて、ぴったりくっついていた僕らの間に少し空間を空けてくれた。
それと同時に、凛子さんの指も僕のブレザーに伸びた。自分も制服を着ているということをすっかり忘れていた。キスをしたままお互いのボタンを指で弄んで、脱がしあいっこが始まった。

……これが学ランだったらもっと長く楽しめたろうけれど、我が校のブレザーときたらボタンが二つしかないのだ。一つ目を外すのに手こずったとしても、脱げるようになるまで処理するのは一瞬だった。
両腕を袖から抜けば、二人分の抜け殻が完成。それをシーツの上に落とすと、あとは全員白シャツ姿になった。

これから……これからどうしよう。シャツに包まれた凛子さんの胸を間近で見たいという気持ちが大きい。でも、凛子さんを満足させられるようなキスはまだできていないし、したいとも思っていた。「私のことも愛して」という凛子さんの言葉が頭の中を巡る。どう……どう愛せば……。

「全く……確かに他人が服を脱がせ合うのをただ眺めるだけってのは、結構寂しいかもね」

その時、もはや聞き慣れたウィスパーボイスが左耳を温めた。……芽依先輩!
さっきといい今のタイミングといい、これはきっと僕を助けるというより凛子さんに助け舟を渡す意味合いが強いのだろう。僕のヘタクソさを見かねたに違いない。

「隣で初々しいカップルみたいなトコ見せつけられるウチの身にもなってよ、もう…………凛子の感じるキスの仕方、教えてあげる。教えたげるから……早くさ、ウチのことも構って……♥」

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