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第一話:その名は学園風俗(童貞卒業/孕ませセックス?)

───入学式の放課後。
教科書を担任から受け取ったり、書類の提出などをした後、僕は生徒会室に向かった。
生徒会室は別の棟にあり、同じ棟には事務室等がある。
教室棟とは打って変わって、しんっと静まり返った廊下に僕の靴音だけが響く。
生徒会室はその棟の三階にあり、同じ階には”顧問室”と書かれた部屋があった。
なんだか物々しく、酷く豪華な、どこかの企業の社長室かと思うような豪華な扉に、生徒会室という札が下げられている。
心臓を激しく鼓動させながら、僕はそっとドアをノックした。

「どうぞ」

中から声が聞こえ、僕は失礼しますと言いながら重い扉を開ける。
生徒会室に入ると、中は学生のための部屋とはとても思えないほどの、内装と設備が整っていた。
奥には生徒会長が腰掛ける大きなデスク、そして副会長やその他生徒会メンバーのための机と、その上に並ぶ最新型のPC。
窓辺には瀟洒なカーテンが、入り込む風にゆったりとなびいている。
来客用兼休憩用なのか、脇には豪華なソファとテーブルが置かれ、テーブルの上にはお茶菓子まで置いてある。
本当に、どこかの会社の社長室や重役室のようだ。僕は思わず唾を飲み込む。

「自由に腰掛けてくれたまえ。楽にしていい」
「あ、は、はい」

そう言うと生徒会長は立ち上がり、傍にあったポットでお茶を淹れてくれた。
僕はおそるおそる、そのふかふかのソファに腰掛けた。

「副会長や他の生徒会役員を紹介したかったんだが、みんな別件で忙しくてね。ほら、言っただろう? 色々な仕事で手一杯なんだ」
「な、なるほど。だから会長お一人だけなんですね」
「今は客人へのお茶出しも、私の仕事というわけさ」

微笑みながら、会長はお茶が入った湯飲みを僕の前に置いた。緑茶のいい香りがする。
会長は自分の分の湯飲みも置くと、僕の対面に腰掛けた。

「学園生活の初日はどうだったかな? ……といっても、今日は授業も無く、入学式といくらかの自己紹介、そして面倒な手続きばかりといったところだろうが」
「はは……そうですね、だいたいそんな感じでした」
「級友とは仲良くやっていけそうかな?」
「あ、はい。クラスに馴染めたかというと、さすがにまだわかりませんけど……。でも、なんとかやっていけそうです」
「結構。何よりだ」

そう言って、会長は自分のお茶をこくりと飲む。
あまりにもその所作が優雅で、綺麗で、なんだか無造作に飲もうとしている僕が、気後れしてしまいそうだった。

「そ……それにしても、凄い部屋ですね。びっくりしました」
「ふふ。この学園の生徒会はきっと多忙で大変になるだろうから、せめて皆が仕事をする部屋くらいは校長室並みに豪華にしてくれと頼んだんだよ」
「へえ……! で、でも、それで話が通っちゃうなんて凄いですね」
「私は何もしていないよ。……政府の少子化対策委員会のメンバーに私の母がいてね、母がこの学園の少子化対策の特別顧問となって陣頭指揮を執り、娘の私がそれを手伝っているんだ。だから話が通りやすかったというだけさ」
「か、会長のお母さんが、政府の……」
「まあ、母は役人としての仕事が多くて、ほとんど学園にはいないのだけどね。……私は出来たばかりの学園に入学してすぐ、生徒会長に選ばれた。以降、ずっと生徒会長を務めさせてもらっている」
「ええ!? そ、そうだったんですか……。じゃあ、一年生の時から三年生の今まで、ずっと……」
「おっと、勘違いはしないで欲しいな。私はきちんと選挙によって選ばれた。顧問の娘だからと、贔屓をされたわけではないよ」
「ははは……、さすがにそこは疑いません」

ほんの少しの言い淀みもなくハキハキと喋り、僕なんかよりもずっと聡明で、カリスマのような物も感じる。
きっと僕が感じた物と同じ物を過去の生徒達は感じて、この人に票を入れたのだろう。
こうやって相対していれば、鈍い僕でさえそれがすぐにわかるほどだ。

「本当に大変だったよ。政府のあれやこれやという要求や、それを運営するためのシステムの構築。設備は政府がお金を出してくれるにしても、運営をするのは私達だ、そこに抜けがあってはならない」
「初めてだからこそ大変……ってことですね」
「そう、その通り。最初の一年はトライアンドエラーの連続、五里霧中の暗中模索さ。それでもなんとか結果が出てくれて、ほっとしているよ。今思えば、あっという間の三年目だ。……ここに優秀な新人君が入ってくれれば、言うことなしなのだが?」
「そっ、それはまた、その、今度……」
「ふふ。そうだったな。今日は意地悪はやめておこう」

僕は気を落ち着けるために、ごくんとお茶を飲む。
ただ、そんな意地悪な会長は、決して嫌いではなかった。

「で、でも、本当にもの凄く力を入れてるんですね、この学園。なんか、まだまだ僕が知らないことも多そうだなあ……」
「勘がいいね」
「え?」

なんとなく発した言葉に、会長が敏感に食い付く。
和久会長は、何故か、どこか楽しそうな微笑みを浮かべている。

「合コン、カップルシート、カップルメニュー、そんな物は世間の目を誤魔化すカムフラージュに過ぎない。もちろんそれで成立するカップルがいないわけではないが、ごく少数だ。そんなことで、学生結婚と妊娠が全国トップになるわけがない」
「は、はあ……。……えっと、もっともっと凄い少子化対策が、実はある、というお話ですか……?」
「そう。その通りだ。そしてそれこそが、この学園の本質。政府がこの学園を建てた理由であり、生徒会が尽力すべき案件、肝心要の部分というわけだ。……そしてこの話は、生徒の半数が知らない」
「えっ」
「だが今、君はそれを知った。……歌垣くん、君は選ばれたんだ」
「選ばれ……、た?」
「入ってくれ」

不意に、会長が扉の向こうの誰かに声をかける。
すると生徒会室に、一人の女の子が入ってきた。

「やっほー、歌垣くん。さっきぶり」
「あ、天櫛さん?」

紛れもなくそれは、天櫛さんだった。彼女は微笑みながら、戸惑う僕を見ている。
どうして彼女は、ここに現れたのだろうか。

「歌垣くん、ここから先は天櫛くんが説明する。彼女についていきたまえ」
「はいはいー、それじゃ歌垣くん、行こっか」

僕の手を握って、立ち上がらせる天櫛さん。
彼女の細くて華奢な手の感触に、僕はつい顔を真っ赤にしてしまった。

「あ、あのっ、会長!?」
「大丈夫だ歌垣くん。しっかり”ヤりたまえ”」
「え、えっ? 何をやるんですか? えっ?」

ただただ微笑む会長を置いて、僕は天櫛さんに手を引かれ、生徒会室を出た。
天櫛さんは、はいはいー行こう行こうなどと言いながら、階段を下りて一階の事務室までやって来る。
そして事務室の脇を通り、職員専用と書かれた扉を開けた。

「え、えっ? 天櫛さん? ここ、関係者以外立入禁止ってあるけど……」
「あはは、大丈夫大丈夫。あたし達は関係者だから。さ、おいでおいで」
「わ、わわっ」

扉の向こうは、簡素な階段が続く地下への通路だった。
LEDではなく、しきりに明滅する黄色味がかった古い蛍光灯の明かりが、何やら廃校や廃病院を思わせる。
そんな中を、天櫛さんは勝手知ったる何とやらで、鼻歌交じりに下りていく。
するとすぐに、僕達の目の前にドアが現れた。一見するとただの木で出来たドア。しかし取っ手が無い。

「あ、あの……、天櫛さん、行き止まり? だけど……」
「実は行き止まりじゃないんだなー。そう。その奥には、今まで人類が見たこともないような楽園が広がっているのだー……! フフフ……!」
「へ、へええ? そ、そうなんだ」
「まあ冗談はこれくらいにするね。……ここはね、第二次世界大戦の頃、お金持ちの人達が作った地下シェルターみたいな場所なんだって」
「地下シェルター……って、そんな物が学園の地下にあったんだ」
「そう。そしてここは二年前に改装されたんだ」
「二年前……、この学校が建った時? 何のために?」
「それは自分の目で確かめて」

天櫛さんはそう言って、ドアに腕に着けていたウェアラブル端末を向ける。
すると、そのドアがゆっくりと開いた。端末に反応して開くようになっている、自動ドアのようだった。
そして扉の向こうに広がった光景は───

「う、うわっ……!」

ドアを抜けると、僕達はバルコニーのような場所に出た。
眼下には、入学式を行った体育館より少し狭いくらいの広さのホールになっており、そこにはソファとテーブルがいくつか並べられていた。
ホールは淡いライトと間接照明で照らされて、ムーディに内部を照らしている。
ホールには数多くの女子生徒達がおり、なんと、なんと彼女達は、全員黒や赤といった扇情的な下着だけを身に纏っていた。
そんな女子達の中に、ホテルに置いてあるような薄手のガウンを着込んだ男子が近づくと、女子が一斉に群がる。
女子は男子の身体をまさぐりながら、ソファに促す。
やがて男子に群がる女子は一人になり、テーブルのお菓子や飲み物を食べながら軽く談笑すると、女子が男子の頬にキスをして立ち上がる。
二人は腕を組んで、奥の方へと消えていった。

「なっ、な、なっ、な……!? こ、こっ、これ、いったい……!?」
「学園風俗だよ」
「は!?」
「生徒会長が言ってたでしょ? この学園の本質、政府が学園を建てた理由だよ」
「ほ、本質……、理由……! そうだ、確かに言っていた。それって……!」
「”草食男子撲滅計画”。政府は少子化の一因を草食男子の増加と認識して、それを学生の内に矯正するための計画を打ち出したの。学園に入学する男子は半分くらいが草食男子から選ばれて、この学園風俗に参加させられる。ま、簡単に言うと、草食男子はここに入って、全員肉食のヤリチンになっちゃえーって感じ?」
「な、な、なん、な、なっ……!?」
「これこそが、この学園のカップル成立数が高い本当の理由。表の健全なイメージとは違う、裏の顔。……実際、うちの学園で成立したカップルの三分の二が、ここに関わった生徒達なんだ」

上手く言葉が出ない。
喉が詰まって、汗が全身から滲み出る。
さっき生徒会長が言っていた、選ばれたっていうのはこういうことか。
前の学校の校長先生が、この学園をしきりに勧めてきたのは、僕が完全に完璧な引っ込み思案の陰キャで草食男子だからか。
だから僕は、選ばれた。
おそらく、おそらくは、少子化対策に不要な草食男子として、強制的に矯正するために。

「あ、ほら見て、男の子と女の子がペアになって、奥の方に行っちゃったでしょ? ホールで女の子を品定めして、女の子もオッケーだったらあっちに行くの。向こうには安いビジネスホテルみたいな部屋が無数にあってね、一緒に部屋に入って色んな気持ちいいことしちゃうんだ。もちろんお金も何もかからないよ」
「きっ、気持ちいい、こと……?」
「そう。ほら、手コキとか、フェラとか、素股とか、普通にセックスとか♡ だってここ、学園風俗だし♡」

指折りしながら、天櫛さんがいやらしい言葉を口から紡いでいく。
もはや僕は頭がくらくらしてきて、口を半開きにしながら、その話をただ聞くことしか出来なかった。

「そうやって可愛い女子がいっぱいの風俗を堪能してもらって、脱草食男子をしてもらって、学生結婚と妊娠をヤってもらおうって感じ。もちろんここで知り合った子と、恋人になってもらっても全然オッケー。……で、会長も言ってたけどここ、表向きには完全に秘密になっててね、男子も女子も政府や学園側が選んだ子しか入れないんだ。全生徒の半分くらいが知らなくて、ほら、同じクラスの園崎、彼もここのことは知らないんだよ」
「へ、へえ……」
「ここは毎日やってるよ。平日と土曜日は終業から十九時まで、日曜祝日は十時から十七時まで。ただ、体調とか予定とかあるから、みんながみんな毎日いるわけじゃないけどね。でも今日は結構な大賑わい。入学式後は新入生の可愛い男の子がいっぱい来るから、女の子も張り切っちゃうんだよ」
「そ、そうなんだ。は、ははは……」
「で、どうする歌垣くん。ここ、入る?」
「えっ」
「こんなのヤダーって、入らなくても構わないけど、口外したら一発アウト。政府によって、僻地の限界集落みたいなとこに強制的に転校させられちゃうらしいよ」
「そ、そんな……!?」
「逆に、入ってくれるなら、今日の歌垣くんのお相手はあたしでーす♡」
「え……っ、あ、天櫛さんが……!?」
「何のために生徒会長に呼ばれて、歌垣くんを案内して、こんな話をしてると思ってんの? 会長だって言ってたじゃん、君は選ばれたって。あたしも学園風俗のメンバーだし、しかも会長直々のお達しだし。……それに、歌垣くんの風俗のお相手出来るの、ちょっと嬉しい? かも♡」
「くっ……!」

きゅうぅっと胸が締め付けられた。
今までに好きになった女の子は何人かいたけれど、こんなに胸が疼くように高鳴ることはなかった。
こんなの、初めてだ。

「どうする? まあ、ここに連れて来られたイコール草食男子って認められたことだから、なんとなく悔しいのはわかるよ。でも逆に言うと、そこから脱却出来ちゃうチャンスでもあるんじゃない? あたしも歌垣くんと、気持ちいいことしてみたいなー……♡」
「……する」
「おっ?」
「する……、僕、学園風俗に入るよ」
「やった! じゃあ今日からメンバーだね! よろしくねー!」

僕の手をぎゅっと握って喜ぶ天櫛さん。
彼女の言う通りだ、理由がどうあれこんなチャンス、そうそうあるもんじゃない。
僕は抜け出したかったんじゃないのか、陰キャでモブ顔の脇役から、天櫛さんや生徒会長と恋人になってしまうような、明るい人生を歩みたかったんじゃないのか。
だから道は、一つしかなかった。
何より、僻地の限界集落に転校は、普通にあり得ない。
そうだ慣れていこう、慣れていけばいい。学園風俗は合法なんだ、政府が用意したんだ、僕はそれに選ばれたんだ、なら楽しめばいいじゃないか。
喉から出かかった何かを、僕はそうやって必死に言い聞かせ、飲み込んだ。

「じゃあまずは登録だ。生徒手帳は持ってきてる? 向こうに受付があるからまずそっちへ行ってね。ここに来る時は毎回あの受付に行くんだよ」
「あ、ああ、持ってる。わかったよ」
「じゃあまた後でね。下で待ってるよ、歌垣くん♡」

軽く手を振る天櫛さんに促され、僕は受付に向かう。
受付はバルコニーになった場所の角にあり、中には何人かの生徒がおり、みんな生徒会役員を示す社員証のようなストラップを首から下げていた。
受付に立つと、そこには一人の男子生徒が腰掛けていた。
眼鏡をかけた、ちょっとイケメンの人。園崎くんみたいに、くどくはなさそうだ。
利用が初めてだということを伝えると、生徒手帳の提示を求められ、提示すると、専用のウェアラブル端末を渡された。
今後、一人であの扉を開けるのに使えということだろう。そしてこの端末は、他の生徒にはあまり見せないようにして欲しいとのことだった。
受付の人は、近くの階段から下に向かって欲しいと言った。
そこには更衣室があり、先ほど見たガウンのような衣服が置いてあるから、今着ている衣服を全て脱いでそれのみを着て欲しいとのことだった。

「強制と強要は御法度、即追放で僻地送りです。それ以外は”どうぞご自由に”」

楽しそうに笑って言う受付の人の言葉に、僕はなんとなく寒気を覚えた。

言われた通りに階段を下りると男子用の更衣室があり、その隣にはトイレがあった。
床は木の板が敷き詰められていて、なんだか体育館の床といった感じだ。この床の下は、そのままコンクリートなのだろう。
更衣室に入るとロッカーが並んでいた。まるで温泉や、スーパー銭湯みたいだった。
ロッカーもウェアラブル端末で開けるとのことで、端末をかざすとロッカーが開いて、中には真新しいガウンが用意されていた。
更衣室には、他の男子もいてみんな着替えている。
鼻息荒く、とっくに勃起させながらガウンを着る人。全てをやりきった顔をして、ガウンから制服に着替える人。
なんだか、様々だ。
僕は意を決して、服を脱ぎ始めた。

「……歌垣、だよな? 転校生の」

不意に横から、僕の名前を呼ぶ声。
振り向くとそこには、僕と同じようにロッカーからガウンに着替えようとしている、見覚えのない男子がいた。

「え、ええと……、誰?」
「ああ、覚えてないか。さっき教室で自己紹介したけど、歌垣は天櫛や園崎と話してたみたいだからな。同じクラスの仲村
なかむら
だよ。よろしくな」
「ご、ごめん。……よろしく」
「ははは、畏まらなくてもいいって。仲良くしよう」

そう言って笑う、仲村くん。
彼はちょっと小太りで、着ているシャツに描かれた絵は某格闘ゲームのそれだった。
気さくで、僕でも話しかけやすそうだった。

「歌垣、それっぽいなと思ったけど、やっぱりここに参加させられたか」
「う……うん、びっくりしたよ。学園風俗だなんて」
「まったく政府様々って感じだよな。しかも園崎みたいな陽キャでイケメンはお呼びじゃなくて、俺達みたいな陰キャ勢がヤリチンみたいに楽しめるなんて」
「そ、そうだね。……仲村くんはもう恋人いるの?」
「いや、まだだよ。恋人無しで卒業しても特にペナルティがあるわけでもないし、ゆっくり決めるさ」
「そっか……、ペナルティは無いんだ」
「それより歌垣、誰に連れて来てもらったんだ? 生徒会の仕事の負担軽減とかで、ここに案内してきた女の子が初めての奴の相手をするって、去年……つまり俺が入学した時から、そういう決まりになったんだとさ」
「あ、ああ……、僕は天櫛さんに……」
「おいおいおい、まさかの天櫛か! いいなー……、俺、天櫛なんて相手してもらったことねーよ」
「はは……。……って、ここ相手って選べないの?」
「いや、そんなことはない。基本はガウン着てホールに出て、今日はどの女の子にしようかなって選んだら、後はお好きにプレイだ。ただ、やっぱりそれなりにカーストってか、人気がある奴ってのはいてさ。なかなか相手なんてしてもらえないんだ。天櫛はその”三巨頭”の一人で、トップに君臨している」
「さ、三巨頭……!?」
「二つ名っていうか、渾名っていうか、まあそんなもんだ。学園風俗には予約っていうシステムが無い。今回の歌垣みたいな特別な時だけ、生徒会長の決裁で予約が出来る。だから基本は奪い合いだ。三巨頭が現れる日は、男どもが群がって大変なんだ。天櫛となんて後にも先にもこれっきりかもしれないから、たっぷり楽しめよ」
「そ、そうする……」

そうか、なるほど。
三巨頭というネーミングセンスはさておき、可愛い女の子にはどうしても人気が集中してしまうから、そうなってしまうのだろう。
天櫛さんみたいなグラビアアイドルなら、当然と言えば当然か。
本物の風俗も、きっとこんな風なのだろう。お店に行っても、お目当ての女の子が人気すぎて、予約をしても数日待ちとか。
ただ逆を言えば、天櫛さんの心を掴めば、天櫛さんが他の男の誘いをずっと断って、僕だけを選ぶということもあり得るんだ。
予約というシステムが無いからこそ、それを期待出来る。
天櫛さんが学園風俗のメンバーで、他の男といやらしいことをしていると知って少し気落ちもしたけど、僕にだってチャンスがないわけじゃない。
そうだ、まずは慣れだ。慣れろ、僕。

「ああ、ついでにいいこと教えてやるよ歌垣。”荒ぶる鬼神”の話、誰かから聞いたか?」
「荒ぶる鬼神……。え、ナニソレ」
「この学園風俗に昔から伝わる……ほら、七不思議的な? そういう話だ」
「ええ……。設立して二年なのに、昔からっておかしくない?」
「ははは、まあそう言うなよ。こういうのって怪談話に尾ひれが付いて……みたいな奴だろうから、まあ話半分にな。……ほらここ、古い地下シェルターを改造したって聞いたろ? ここで死んだ、当時の幽霊が出るらしいんだ。学園風俗の、この地下施設を夜な夜な亡霊のように彷徨い、恐るべき”武器”を振るい、次々と女子生徒を食い散らかす最強のヤリチンなんだとさ」
「武器?」
「ちんこだろ」
「ああ……」
「そりゃもう凄い”武器”らしくて、三十センチもあるとかないとか。だから荒ぶるって呼ばれてるんだ」
「さすがに長すぎでしょそれ。荒ぶりすぎにも程があるよ」
「この地下施設、地下二階は女子の控え室みたいなのがあって、施設はさらに下の地下三階まであるらしい。その地下三階には謎の扉があって、その奥には荒ぶる鬼神がハーレムを築き、女を囲っているとか……」
「地下の? そんなとこで?」
「ま、単なる噂話だ。そういうの、女子は好きなんだよ。会話に困ったら、思い出してみればいいさ」
「ふうん……」

よくわからないが、会話のネタとしては面白そうだ。
会話が続かなくなってしまったら、してみてもいいかもしれない。
この僕に、女の子といやらしいことをしながら、そんな会話をしてみようかなんて思い出すような余裕があれば、だけど。
まず僕は、そっちの心配をするべきだと思う。

「じゃあ歌垣、俺は行くわ。まあ初日、楽しんでいけよ」
「あ、ああ。ありがとう」
「それから、聞いたかもしれないが、この学園風俗のことは外では一切口外しないこと。こそこそ話も誰かに聞かれるかもしれない、気を付けろよ」
「うん、何度もありがとう」

先に向かう仲村くんに手を振る僕。
なんとなくだが、彼とは長い付き合いになりそうだと思った。

僕はガウンに着替えて更衣室を出て、そのままホールの方へと向かう。
すると僕の前に、スっと天櫛さんが現れた。

「用意出来たみたいだね、歌垣くん」
「ああ、準備で……き、た……」

彼女は、下着姿だった。
布面積の少ない、可愛いながらも扇情的な赤の下着姿。
グラビアで山ほど見て、オナニーして、射精したあの身体だ。たゆんっと揺れる重たげな胸と、ぶるんっと揺れる大きな爆桃尻だ。
それが今、スマホの画面を隔てずに、僕の目の前にある。

「意外と時間かからなかったね。あはは、あたしの方が遅れちゃうとこだったかも」
「あ……、はい。はい……」
「うん? なんか固まっちゃって。どうした? ……あー、あたしの格好見てびっくりしちゃったー?」
「い、いやっ! 僕は、その」
「あはは。いいんだよ、そんなに慌てなくて。……あたし、歌垣くんに興奮してもらいたくてこんな格好してきたんだよ?♡」
「っ……!?」
「ねえ、もっと見て……♡ じろじろ、舐め回すみたいに見て……♡ 言ったでしょ、ホールは男の子が女の子を、オスが今日もぐもぐ食べちゃうメスを、品定めする場所なんだから……♡」
「んぅぐ……!」

変な音を発しながらごくんと唾を飲み、彼女の身体を改めて見る。
こんな間近で女の子の半裸を見るのも、初めてのことだった。
胸はブラで寄せられて柔らかそうな谷間を作り、その谷間に天櫛さんは楽しそうに、人差し指ですぽすぽと差し込む。
ペニスをこうやって挟んであげようかと言っているかのようで、本当にいやらしい。
そして彼女のお尻は、僅かに身体が動く度にふるふると揺れた。
信じられない、少し身体を動かしただけでこんな風にお尻も一緒に揺れるなんて、どうなっているんだ。
たわわに実った豊かな桃に、今すぐに頬ずりしたくなってしまう。

「あ、言っておくけど、ホールで致しちゃうのはだめだよ? 変なことしてると、こらーって怒られちゃうの」
「あ……、ああ、そうなんだ。大丈夫、そんなことしないよ、大丈夫……」
「他にもいくつかルールがあってね、男子は気恥ずかしいとか慣れてないって理由から、顔を覆うマスクの着用を許されるの。あとは、強制や強要、そして学園風俗を口外した場合は追放の対象となる、とかかな?」
「後半は受付の人とかから聞いたよ。でも……マスク、そうかマスクか」

見れば確かに、覆面レスラーみたいなマスクをしている生徒が散見される。
そしてマスクを着用している男子は皆、どこかおどおどしているように見えた。なるほど、新入生なのかどうかは知らないけど、彼らも慣れていないんだ。

「そういうのはしょうがないもんね。歌垣くんはどう? マスクする?」
「ううん、ひとまず今はいいかな。えっと……、顔ならもう知られてるし」
「あはは、それもそうだ。……で、どう? 品定め♡ あたし、歌垣くんのお眼鏡にかなう女の子かな?♡」
「も、もちろんだよ……!」
「だよねー♡ それじゃあとりま、奥の部屋に行こっか♡」

天櫛さんが再び僕の手を取って、奥に向かって歩いていく。
途中、僕達はホール内のソファやテーブルの傍を通る。
その時、座っていた男子生徒の視線が、一斉に僕らを捉えた。
さっき仲村くんが言っていた。天櫛さんはカースト上位、三巨頭の一人でトップだって。そんな彼女と相手をする僕が羨ましいのだろう。
僕は目を合わせないようにして歩いた。

やがて、ホールを抜けた向こうの廊下に出ると、そこにはずらっと個室が並んでいた。
今もペアとなった生徒達が、部屋の中へと入っていく。
天櫛さんは空いている個室の前に立ち、ウェアラブル端末を備え付けられていたセンサーに向けると、扉が開いた。
なるほど、ここでの活動にはウェアラブル端末が密接に関わっているらしい。
個室に入ると、そこはまさにビジネスホテルみたいな部屋だった。
入口、クローゼット、奥には小さい椅子とテーブル、そしてベッドがあった。そして透明な仕切りがあり、その向こうは簡素なユニットバスとトイレ。
なんというか、まさにヤるための部屋って感じだ。

カチャっと扉が閉まり鍵がかけられる。
天櫛さんとの二人っきりの空間に、否が応でも胸が高鳴った。

「まだルールはあるよ。制限時間は基本的に一時間、延長がご希望なら双方の合意でプラス一時間が可能だよ。キスもフェラもクンニもセックスも、どんな行為もヤっちゃってオッケー。むしろどれも積極的にしろってさ」
「積極的に……」
「そう。積極的にー……♡」

そう言いながら、天櫛さんは僕の方へ向き直り、手をお腹の辺りで重ねてぺこりとお辞儀をする。

「……それでは2年C組、天櫛沙綺が、歌垣蓮くんのお相手を致します。よろしくね♡」

彼女がウェアラブル端末の画面をタッチすると、その端末でカウントダウンが始まった。
制限時間の一時間が、ここからスタートというわけだ。
すると天櫛さんは僕に近づき、首に腕を回して抱きついてきた。
柔らかい身体。
柔らかい胸。
初めて間近に感じる、他人の体温。他人の身体。
女の子の、いいにおい。

「あ、あ、あ、あ、あ、あのっ」
「……歌垣くん、童貞? セックスしたことある?」
「な、ないっ、です!」
「あはは、そっか。てかそうだよね、したことあったら学園風俗には来ないか。……それじゃあ、いっぱいいいことしてあげよっかなー……♡」
「え、え、え、え、えっと」
「歌垣くんってさ、あたしがグラビアアイドルやってることは知ってる? 普通の衣装とか、水着とか、下着だけとかさ、でもお尻だけはバッチリ撮られちゃってるちょっとやらしいグラビア、見たことあるかな……♡」
「う、うん、知ってる。見たこと、ある」
「あたしの身体見て、ちんぽシコシコしたことある? ぴゅっぴゅーって、精液いっぱい出しちゃったことは?♡」
「あ、あ、あ、あ、あるます」
「お尻で?」
「お、おひりで」
「あはは、あるんだ♡ あたしの105センチのお尻で抜いちゃったんだ♡ 嬉しいなー……♡ めっちゃ嬉しいよ♡ ねえ、いっぱい出した?♡ いっぱい出たの?♡」
「い、い、い、い、いっぱい出る……! 天櫛さんの身体を見ると、濃いのがドバドバ出る……!」
「そんなに出ちゃうんだ……♡ へー……♡」

そう言って天櫛さんは一度、僕から離れる。
そして腕を背中に回すと、プチっと音を鳴らした。僕はその音が何が最初はわからなかったけど、すぐにブラのホックを外した音だということに気付いた。
何故なら僕の目の前に、だゆんっと巨乳が零れ落ちたから。
ブラの拘束から逃れて長く垂れ下がる乳肉は、たぷたぷと重たげに揺れていた。大きめの乳輪の上では乳首がぷっくりと膨れている。
何もかもが妄想の中で何度も想像した物であり、そしてそれは、想像以上だった。
「じゃーん♡ 歌垣くんが見たかった、下着の中身でーす♡」
「あ、うわ、わ……!」
「あたしのグラビア見てるならスリーサイズ知ってるでしょ? Hカップおっぱい♡ ほら、そのブラをくらえ♡ えいっ♡」

楽しそうに笑って、天櫛さんは僕の顔にそのブラを押し付けてきた。
つい今ほどまで彼女の胸を覆っていた、温かく、顔の半分以上も覆ってしまいそうな大きなブラ。
頭がくらくらするほどの濃厚な彼女のにおいがして、鼻から入ったそれは、頭の中をぐちゃぐちゃに溶かしていくかのようだった。

そして僕がそのにおいに気を取られている間に、天櫛さんはパンツを脱いでいた。
僕の目の前で露わになる、無毛の膣。

「陰毛は撮影もあるから、きちんとお手入れしてあるんだ♡ でも、歌垣くんが気になるのはこっち?♡ だよね?♡」

天櫛さんはニヤニヤしながら、近くのテーブルに手をついて、腰を突き出しお尻を左右にふるふると振って見せた。
揺れる、生の爆桃尻。
凄まじい、まさに安産型の、いや、超安産型のお尻。
ぷるぷると瑞々しい肉が揺れて、改めてその大きさと柔らかさを伝えてくれる。
カメラでの接写よりも何故かより大きく見えるのは、きっと天櫛さんの身体との対比からだろう。
しなやかな身体に比べて、明らかにお尻が大きい。105センチの、まさに巨尻。
その下に伸びる太ももは、こうやって全裸の天櫛さんを見るとその太さがよくわかる。
彼女は僕に見せつけるように、片方の手で膝の上からお尻と太ともの境目までをゆっくり撫で上げ、むにゅっと指でお尻の肉を突いた。

「でっか……!」
「あはは、もうお尻しか見えてないじゃん♡ ……そんなにあたしのお尻が気になるんだったら、ほら、触ってもいいよ♡ ふりふり♡」
「っ……!」

言われた瞬間、僕は天櫛さんのお尻に両手を伸ばし鷲掴みにしていた。
途端、僕の指はずぶずぶと尻肉に埋まっていった。

「な、なんだ、これっ……!?」
「がっつくのはいいけど、痕付けないでね? グラビア撮影の時に困っちゃうから」
「あ、あっ。ご、ごめん、気を付けるよ」

慌てて力を抜き、軽く深呼吸をしてから、改めて揉む。
この柔らかさ、どう表現したらいいのだろうか。
本当につきたてのお餅を揉んでいるかのようだ。もちもちなんてものじゃない、しっかりとした弾力があって、指を沈めると沈めた分だけ押し返してくる。
そんな何度もオナニーしたお尻を、今僕はこうやって直に触れているんだ。
でも、何故か、何故だか、僕は違和感を感じていた。
お尻ではなく、僕自身の───

「もう、歌垣くん揉みすぎ。今度はあたしの番だよ、おりゃっ♡」
「うわ」

急にこっちを向いた天櫛さんが、僕をベッドに仰向けになるように押し倒す。
覆い被さった彼女は、僕が着ていたガウンの紐をするすると解いていった。

「あたしのおっぱいも、お尻も、おまんこも見たんだから、歌垣くんもちんぽ見せろ♡」
「あ、ちょっ」

もちろんガウンしか羽織っていないので、あっという間に僕は裸にさせられる。
女の子になんて見られたこともない僕のペニスが、同じく裸の天櫛さんの前に晒されてしまった。
だが───

「あはは、ご開帳ー……って、え?」
「う、うう……」

呻く僕。
僕のペニスは、勃起どころか反応すらしていなかったのだ。
そのくせ、亀頭の先からはだらしなくカウパー腺液を漏らしている。
画面の中の天櫛さんにはあれだけいきり立っていたくせに、いざ本人を目の前にしてこんな体たらくでは、どうしようもないじゃないか。

「緊張しちゃったのかな? 初めてだし、しょうがないよ」
「ご、ごめん……」
「ううん、謝らないで。大丈夫。最高の筆下ろしにしてあげるから……♡」

ちゅぽっ♥

「っ!?」
「んふふー……♡」

不意に僕のペニスが、温かい粘膜に包まれた。
見れば、天櫛さんが僕の股間に顔を埋めて、ペニスを口で咥えていた。
ぱっくりと口で咥えて、舌で亀頭やカリ首、皮の部分を舐め回している。
ちゅるちゅると舌先で鈴口を刺激し、カウパーを舐め取っている。
天櫛さんが僕にフェラをしているという事実に、僕のカウパーを飲んでいるという事実に、頭の中がチカチカしてどうにかなってしまいそうだった。

「はむっ♡ ちゅるっ♡ ちゅぽっ♡ ちゅぽっ♡ ……んふふ、可愛い♡」
「あ、あっ……! ち、ちょっと天櫛さんっ……!」
「包茎でもないし垢も溜まってないし、綺麗にしてて偉いね♡ そういうの、女の子には好感度高いぞー♡」
「あ、ありが……う、ううぅっ!」
「あはは♡ とりあえずこんなもんかな、ちょっとは濡らしておかないとね♡」

そんなことを言いながら、天櫛さんはベッドの傍に置いてあったローションを取り出すと、それを手に出して伸ばす。
ねとー……っと滴り落ちるようなローションを、彼女は僕のペニスと、膣に塗る。
そして、僕のペニスにぬるぬるの膣を擦り付けた。

「あ、あ、あ、あのっ、天櫛さんっ!?」
「ん? なーに? 大丈夫だよ、このまんまでも入れちゃうから♡」
「い、いやそうじゃなくて! あの、こ、こんなだけど、一応コンドーム……!」
「ああ、コンドーム。……あのね、学園風俗のルールでは、コンドームは使っちゃいけないことになってるの♡」
「えっ」
「な・ま・ハ・メ♡ 生のちんぽとおまんこでセックスして、膣内射精でびゅるびゅる子作りしちゃうのが、この学園風俗の基本なんだよー……♡」
「子作り……!? い、いいい、いや、あの、でも、でもそんなの、子供が……!」
「もー、歌垣くんって面白いこと言うなあ♡ むしろ赤ちゃん作って、デキ婚しちゃえってことなの♡」

にゅるんっ♥

「うああぁっ!?」
「あはは♡ 入っちゃったねー……♡ 歌垣くんの可愛いちんぽ、勃起してないのにあたしのおまんこに入っちゃったー……♡」

指で押し込むようにしてペニスが膣口にあてがわれたと思った瞬間、膣肉は僕のふにゃふにゃのペニスを吸い上げるように奥へと飲み込んだ。
初めての女の子の膣。
夢にまで見た天櫛さんの膣。
ぬるぬるで、どろどろで、勃起もしていないのに、気が遠くなりそうなくらいに気持ちいい。

「童貞卒業おめでとー♡ これで歌垣くんも、ヤリチンの第一歩を歩み出したわけだ♡」
「あ、あっ! あうぅっ……! も、もう出そう……!」
「射精しそう? 初めてだもんね、しょうがないよ。全部受け止めてあげるから、あたしの中にいっぱい出しちゃってー……♡」

にゅるっ♥ にゅるっ♥ にゅるっ♥

「あ、ああぁっ!? そ、そんな腰を左右に揺すらないで……!」
「しょうがないじゃん、メスとしてオスの精液よこせーって腰振ってるんだもん♡ オスの精液で孕みたいよー、妊娠したいよーって♡」

れろぉ……と舌なめずりをしながら、天櫛さんが僕を見下ろし腰を振る。
重たげな胸が目の前で、だぷんっだぷんっと揺れている。
どれもこれもが、耐えがたい快感に変わっていく。

「ね? 歌垣くんは、気持ちよーくぴゅっぴゅしちゃえばいいんだから♡」
「で、でも、本当に出来たら……!」
「えー? いいじゃん、出来ちゃっても♡ ……あたし、歌垣くんの赤ちゃんだったら、産んでもいいよー……♡」
「!?」
「あたしね、この学園風俗じゃ結構な人気者なんだ。……そんなあたしを孕ませて、お腹ぽっこりにさせちゃってさ、自分だけの物にしてみたくない……?♡」
「僕の……」
「そ♡ 歌垣くんだけの、あたし♡ あたし、それ……嬉しいかも?♡」

想像してしまった。
僕の精液で孕み、妊娠した天櫛さんを。僕だけの物になった天櫛さんを。
そこからは、一瞬だった。

「う、あああぁぁっ……!」

ぶぴゅっ♥ ぶぴゅっ♥ ぶぴゅっ♥ ぶぴゅっ♥

「あ、えっ? え? あ……、おまんこ熱い……♡ 出ちゃったね♡ いっぱい出てるね♡ いいよ、出して♡ ほら、あたしのお尻押し付けてあげるから、もっといっぱい、あたしのおまんこに中出しして……♡」
「うあっ! あっ! ああぁっ!」

情けなく声を上げながら射精を続ける僕。
天櫛さんはそんな僕に気持ち良く射精してもらおうと、僕の股間にむっちりとしたお尻を押し付ける。
心地良い重さと柔らかさを感じながら、ぬるぬるできゅうぅっと締め付けてくる膣内に、わけもわからないまま精液を吐き出していた。

ぶぴゅっ♥ ぶぴゅっ♥ ぶぴゅっ♥

「あー……♡ 歌垣くん気持ち良さそうな顔してる♡ 良かったね、気持ちいい童貞卒業出来たねー……♡」
「あ、あっ、あうっ……!」
「歌垣くんの濃ゆい精液、おまんこにいっぱい出されちゃった♡ もしかしたら、これで妊娠しちゃうかもねー……♡」

するとその時、不意に天櫛さんのウェアラブル端末がピッと鳴った。
彼女は端末に表示されているであろう何かを見ると、小さく呟く。

「……よしっ」
「よし……? 何が……?」
「あ、ううん、なんでもないなんでもない♡ それより歌垣くん、まだ時間あるし一緒にシャワー浴びよっか♡ 初めてで疲れたでしょ、あたしが洗ってあげるね♡」
「う、うん……っ!」

僕はそのまま、言われるがままされるがままに、天櫛さんとシャワーを浴びた。
オナニーのオカズだった女の子がクラスメイトになり、その子で童貞を卒業し、一緒にシャワーまで浴びてしまうなんて。
何もかもが、夢見心地のような体験だった。
別れ際に、またのご利用をお待ちしておりますなんて言いながら、僕をからかってみせた天櫛さんは、本当に可愛いと思った。

その日はずっと興奮状態で、帰宅してからは何も手につかず、容易に眠ることは出来なかった。
ベッドの中で今頃になって勃起したペニスを握り、お前はなんであの時勃起しなかったと忌々しく思いながらも、彼女とのセックスを思い出し何度も射精した。
彼女の身体を、その柔らかさを思い出しながら。
彼女の言葉、産んでもいいよという言葉を、頭の中で反芻しながら。
僕は知らず、産んで、好き、などと呟きながら、オナニーを深夜まで続けたのだった。

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