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第5話:海とサキュバスと嫉妬と見せつけ(見せつけ愛撫/子宮精液吸引)

「陽キャの巣窟に来てしまったか……」

降り注ぐ太陽の光。
打ち寄せる波。
熱い砂浜。
そして騒いでいる、水着姿の陽キャ達。
海だ。
夏の海に来てしまった。
彼女と、綾乃とデートで、海に来てしまったのだ。

俺は水着には着替えたものの、なんとなく身体を隠すため、パーカーを羽織っていた。
少し暑いが、なんだか浜辺を歩く体格のいい小麦色チャラ男を見ていると、気後れしてしまうのでしょうがない。
綾乃は好きと言ってくれるけど、だとしても低めの背と肉付きもよくない身体はコンプレックスだった。

その綾乃だが、俺にレンタルのチェアとパラソルの設営を任せると、シェラナリアと一緒に水着に着替えに向かった。
そう、今日はシェラナリアが同行している。
シェラナリアがこちらの世界の海を見たことがないというので、せっかくだから一緒に行こうということになったのだ。
むしろ誘ったのは綾乃の方で、俺も特に異存は無かった。
彼女は俺達のセックスなんてもうとっくに見ているし、恋人同士の時間を邪魔することもないだろうし、俺達も今さら気にしない。
何より俺も綾乃もちょっとだけ、あの断面図を見せてくれる魔法をもう一度見たいと思っていたから、お願いしてみようかという邪な考えもあった。

「ねえお姉さん達、今日は彼氏とかいないの? なら俺達と一緒に遊ばない?」
「えー、いいの? じゃあそうしよっかなー」
「よっしゃ! じゃあさじゃあさ、まず海の家で乾杯でもしようよ! ね!」

浜辺では陽キャがお姉さん達をナンパし、お姉さんは嬉しそうにそれに乗る。
開放的な夏って奴だ、夏の魔物だ。
普段の俺ならこんな場所、遠くから眺めて絶対に近寄らない。
なのだが───

「よう、お待たせユキ」
「すまないな、着替えに少し手間取ってしまった」

今年は違う、違うのだ。
俺には圧倒的に美人な彼女がいるのだ。

「へへ、どうよユキ。似合ってるか?」

そう言う綾乃は、黒のビキニを着ていた。
たっぷりと重たげなJカップの長乳を収めるそれは、紐状のホルターネックとなっていて、首に巻いたチョーカーのような物に引っ掛かっている。
谷間のほくろの隣には、わざとラメの入ったシールを貼って強調している。
ボトムスは紐パンのようになっていて、それだけで何だかいやらしく見えた。
大きな安産型の尻も、ふるんっと瑞々しそうに揺れている。
綺麗な銀色の髪が風に流れ、お気に入りになったのか、以前にも着けていたサングラスを今日も着けている。

「こちらの世界の水着は初めてだが、どうだ春沢? 似合っているか?」

シェラナリアは、マゼンタ寄りのピンクのビキニだった。
やはり綾乃よりも大きい胸は、そのビキニの中にみっっちりと詰め込まれ、乳肉がむにゅっとはみ出していた。
ボトムスは紐パン状ではなかったが、角度が際どく、食い込みの部分から大陰唇が僅かに見えそうだった。彼女のお尻は、綾乃よりは引き締まっている気がする。
長い青みがかった黒髪が風に流れ、艶やかに光っていた。
相変わらず、口にはタバコ型チョコを咥えている。そんなに好きなのだろうか。

そんな二人は、本当に綺麗だった。
背も高くスタイルも良くて、先ほど女の子をナンパしていた陽キャ達でさえ、二人をじっと見つめているくらいだ。
特にシェラナリアはサキュバスで、尻尾も羽も隠していないから、周囲の注目を集めまくっている。

「ふ……、二人とも、凄く似合ってるよ」
「はは、ありがとなユキ。ユキも水着似合ってんぞ」
「あ、ありがとう綾乃。……いや、なんか、本当……こんな美人が、俺の彼女でいいのかなって思ってしまった」
「……なーに言ってんだよ。あたしは百パー完璧にユキの彼女だっての」
「や、なんか……海、かっこいい人多いしさ、気後れして。すまん、勝手に俺がそうなってるってだけなんだけど……」
「ふーん……」

一頻りの間、綾乃は腕を組んで考える。
考えて、急に俺の手を取った。

「え?」
「にひ♡ ……おいシェラナリア、ちょい留守番任せていいか? あたし、ユキと食べ物でも買ってくるわ」
「ああ、好きにしろ。たまの休暇だ、優雅に過ごさせてもらうよ。ナンパ男も撃退するのは簡単だし、私のことは気にするな」
「よっし、んじゃ行こうぜユキ」
「わ、わわっ、綾乃?」

チェアに寝そべって海の風を楽しむシェラナリアを置いて、俺は綾乃に手を引かれて売店のある方へと向かう。
すると綾乃は俺を先に歩かせると、後ろから腕を前に回して、少し前屈みになった状態で抱きついてきた。
俺の肩に綾乃の顎が乗り、背中にたぱんったぱんっと柔らかい巨乳が当たる。

「あ、綾乃?」
「このまま行こうぜ~♡」
「いや、ちょっと、こんな体勢でお前」
「……見せつけてやれよ。俺はこんな美人の彼女を、ぴったり抱きつかせてますって。この女、とろっとろに堕としてやったんぞって」
「は、はは……。自分で言うのかよ」
「なんだよ、あたしほどの美人そうそういないだろ」
「知ってる。ずっとそう思ってた」
「あたしでオナニーしてたんだもんな♡ いいからほら、あたしをチャラ男どもに見せびらかして、ちょっといい気分になっちまえよ」
「……綾乃ってさ、本当に最高の彼女だよ」
「だろ?」

にひっと笑う綾乃はそう言って、俺の頬に軽くキスをする。
俺はそのキスに少しだけ勇気をもらって、首に巻かれた綾乃の手を握って、そのまま歩き出した。

周囲の視線が俺と綾乃に集まる。
めちゃくちゃ胸と尻が大きくて背も高い美人の女が、胸を男の背中に押し付けながら甘えるように後ろから抱きつき、時折愛おしそうに頬にキスをしながら、手を握り合って歩いている。
思いきり腰を振って種付けをしたくなるようないい女を、どんな手を使ってでも口説き落として近づきたい遊びたいセックスしたい女を、見つけた瞬間にはその女が他の男の物だと知る、そんな男達の移り変わる表情。
それでもその身体だけは目に焼き付けておきたいと願う、その表情。
異常な優越感を覚えながら、その状態のまま焼きそばや磯焼き、ジュースなどを買い漁った。
お店の人はこんなのも見慣れているのか、特に無反応だった。きっと、俺達以上にべたべたしてるカップルなんて、ごまんと見ているのだろう。
だが、道行く男達は違う。
じっと綾乃の身体を見つめて、俺を見てがっかりし、そしてまた綾乃を見る。
そんな奴等を見る度に俺は思うのだ。俺はこの綾乃と最高相性の恋人で、政府公認のペアで、もう何度も子作りセックスをした仲だと。
何度もこの柔らかくてむっちりした身体を味わったのだと。

ガサガサとビニール袋を下げて歩く俺は、ほくほく顔だった。
俺に抱きついている綾乃も、俺と一緒になってほくほく顔だ。俺が嬉しいと、綾乃も嬉しいみたいだ。

「……でもさ、美人の彼女を見せつけるって気分はいいけど、自分に魅力があって振り向いてるわけじゃないから、それはそれでモヤモヤするな……」
「なーに言ってんだよ。そんな美人の心をガッチリ掴んで離さないのは、どこのどいつなんだよ? ユキだろ? てことはさ、ユキにも魅力があるってことなんだよ」
「そ、そうかな? でも俺、髪もボサボサだし身体も鍛えてないし……」
「自覚してるだけ十分だって。てか、そう思ったら今度美容院な。いいとこ教えてやっから。かっこよくなっちまえよ」
「はい。そうします」
「……ま、そうなったらそうなったで、あたしはもっと注意しなきゃなんだけど」
「え? 注意?」
「ユキ気付いてないだろ。さっきからずーっと、周囲の女どもがユキのこと見てる」
「俺を? 嘘だろ」
「嘘じゃねーって。つまりさ、あたしほどの女がこんなにべったりするほどの男って、どんな奴なんだろうって思ってやがんだよ」
「ええ……。そんなことで、陰キャ代表みたいな俺に興味なんて……」
「ユキは甘い。だからあたしも見せつけんだよ」

そう言って綾乃は、俺のパーカーの中に手を差し込むと、乳首を見つけて人差し指の腹でくりくりとこね回し始めた。
俺は急な刺激に、びくんっと背筋を伸ばしてしまった。

「ち、ちょっ……、綾乃!?」
「しー♡ あんま騒ぐなよ」
「だ、だって……!」
「なんだよ、ユキが気持ち良くてトロ顔しなきゃいい話だろー……?♡ そうしたら、ああパーカーの中に手を入れてるだけかーって思ってくれるって♡」
「そ、そんなわけないだろ……!」

違う、綾乃はむしろ俺を快感に歪ませようとしている。
その様を、俺を見つめているという女達に見せつけたいんだ、このオスはあたしんだと見せつけてやりたいんだ。
だからこんなにも、俺を責めてくるんだ。
指の先でこね回すだけじゃなく、親指も使って優しく摘んで、もう片方の手は俺の尻を撫で回し始め、舌が伸びて耳を舐めている。
緩く勃起しそうになっているのを、少し前屈みになり必死に隠そうとする。
かろうじて隠せてはいるのだろうが、何人かは不思議そうに俺達を眺めている。

「なあユキ、どうしたんだよ……♡ 顔も真っ赤、耳も真っ赤にして……♡」
「おっ、お前がそういうことするからっ……!」
「そういうこと? そういうことって、勃起しちまってちょい前屈みになっちまうようなことかー……?♡ はは♡」
「っ……!」
「なあユキ……、海にはまだ入ってないんだよな? なのに水着、おちんちんの先っぽがじっとり濡れてね? ……なあ、我慢汁漏れてきたんだろ……♡」
「だ、だって……!」
「あー……、ユキ可愛い……♡ もっと漏らせよ♡ ほらぁ……♡」

綾乃はもっともっとと、俺の身体をまさぐってくる。
すると、ほんの少し人気のない場所に差しかかったところで、見たことのない水着の若い女性が二人、俺達の前に立った。
ギャルという風ではないが、かなり派手なアクセや水着を着ている。
彼女らは、少しだけ楽しそうに笑っていた。

「ねえねえ、ちょい楽しいことしてない?」
「私達も混ぜて欲しいなーって。そこのお兄さん、ちょっと可愛いし」

怖っっ。
陽キャ怖っっ。
こんなあからさまなカップルなのに、なんかイチャコラしてるカップルなのに、堂々と声掛けてくるのかよ。
本当に俺に興味があるのか、綾乃の方にも興味があるのか、どっちにしろ怖い。
そうやって物怖じせずに声を掛けてくるのがもう怖い。

だがそんな恐れおののく俺とは対照的に、綾乃は声を掛けてきた二人を睨み付けた。
明らかに威嚇している。

「……あ? どっか行けよ。このオスはあたしんだ。あたしの繁殖相手だ。こいつの精液は一滴残らずあたしのだし、誰にもやらねーよ」
「繁殖相手? うっわヤッバ、どんだけその子好きなん。ウケる」
「彼氏ちょっと嫌がってない? 私達なら、もっと優しくしてあげるんだけどなー」

だがそんな二人の煽りに、綾乃は笑う。
馬鹿にされたことが、そもそも馬鹿らしいと言わんばかりに。

「……っくく。しょうもねーお姉さん方だなあ? こんな場所でイチャコラしてるカップルにまで声掛けてくる時点で、どんだけサカってんのかお察しだし、そこまでしなきゃなんねーほどクソみてーな男にしか出会えなかったんだろうなぁ。あ?」

綾乃の煽りに、二人の女性の顔から笑みが消えた。

「あたしらさ、例のサキュバス作法で見つかった最高のペアなんだわ。お互い、挿入した瞬間にイって、その後も何度も何度もイかねーと気が済まないくらいの、身も心も通じ合ったカップルってわけ。お前らじゃ無理無理、あたしの彼氏を満足させる前に、お前らが失神して終わりだよ」

そう言って、綾乃は俺の身体を二人の方へ向ける。
そして俺の股間に手を伸ばし、水着の上からペニスをぎゅうっと握って搾り、その形を浮き上がらせた。
水着がぱんぱんに張ったペニスにぴったりと張り付き、その形を露わにし、先端からは尿道から押し出されたカウパーがじわっと染み出していた。
それを見て二人は、「嘘、でっか……」や「う、うわ、おっき……」などと呟き、瞳をとろっととろけさせた。

「はは、この勃起おちんちんすげーだろ……♡ ぶっとくて、なっっがくてさ、20センチ近くあるらしいぜ? マジでヤベーんだぜ、これ。あたしの子宮ゴンゴン突いてきて、子宮口から直接精液を流し込むんだ……♡」

根本からペニスを絞り上げるようにすると、水着に染み出したカウパーが、ぷっくりと布の上に水滴の玉を作り出す。
陽光に照らされてキラリと光るそれを見て、二人の女性は息を飲んだ。

「でもだめ。これあたしの。このおちんちんは、あたしのおまんこの中でしか射精しちゃだめなんだよ。……だから、孕んでいいのもあたしだけ♡ 受精させていいのも、あたしの卵子だけ……♡」
「へっ、変態じゃん……!」
「ねえ、もう行こ」

二人の女性は、慌てるようにその場から走り去った。
綾乃はその後ろ姿を見て、してやったりといった風の笑みを向けている。

「見たかよユキ、あいつら自分からちょっかい掛けてきたくせに、逃げてやんの」
「……綾乃がめちゃくちゃするからだろ。凄い恥ずかしかったんだが」
「あたしもユキのおちんちん見せつけるの、水着越しでも嫌だったけど、なんかうっとりしてるあいつら見てたら、このおちんちん独り占めしてるのが優越感だった♡ ……てかほんと、ユキのおちんちんかっこよすぎなんだよ……♡」
「お、お前こそ、そんなうっとりすんな。ほら、シェラナリアも待ってるだろうから、とりあえず戻ろう」
「はは、わーっわーった」

そう言って笑うと、綾乃は俺を後ろから押して歩き出す。
ようやく解放してくれたかと思ったものの、結局抱きついたまま離してはくれず、俺はひたすら恋人とイチャコラする姿を晒したのだった。

「ふう……、お待たせシェラナリア」
「ん……? ……ああ、お帰り」

チェアに横になって休んでいたシェラナリアに声を掛けると、彼女はうーんと伸びをして起き上がった。
同時に、羽と尻尾が伸びた腕と同じ動きをして、ちょっと可愛い。
健康的で綺麗な腋が見え、重たそうな胸が揺れ、俺はいけないものを見てしまったと思わず目を逸らす。

それにしても、彼女は眠っていたのだろうか。
もしかしたら仕事の疲れが溜まっていたのかもしれない。俺もバイトが忙しい連休なんかは、終わった後はベッドに直行するし。
異世界からやって来て、慣れない世界で心労もかさんでいるのだろう。

「意外と遅かったな。混んでいたのか?」
「いや、綾乃が悪戯して、色々と……な」
「……ふっ。そういうことか」
「そういうこと」

当の綾乃は、未だに俺に抱きついて離れない。
もしかしたら今日はこのまま、ずっとこの体勢でいるつもりではなかろうか。

「とりあえず色々買ってきたよ。お腹も空いただろうし、好きなだけ食ってくれ」
「ああ、遠慮無くいただくよ。……むっ、なんだこれは。深淵のマルロトーヴの子供のような物の丸焼きは」
「深淵のマ……? え、えっと、それはイカだよ。イカの丸焼き。こっちの世界じゃありふれた食材だ。そのまま食べてみなよ、美味いから」
「むう……、春沢がそう言うなら……」

そう言いながら、少し不本意みたいな顔をして、シェラナリアはイカの丸焼きをもぐっと頬張る。
しばらく難しい表情をして咀嚼していたが、それはすぐに、晴れやかな顔に変わった。

「んん……!? なんだこれは、美味いな……!」
「だろ? やっぱり海に来たら、これは食べておかないとって思って買ってきたんだ。他にもホタテとか、焼きそばとかさ」
「……ふっ、春沢は気が利くんだな」
「いや、そんなことないよ。俺なんて……」
「謙遜をするな。せっかくこの世界の海に来たのだから楽しませてやろうと、私のためにこんなにいっぱい買ってきたんだろ? そういうお前の心が嬉しいんだ」
「い、いや、そんな大袈裟な」
「なんだ、照れているのか? ……ふっ、おもしれー男だ」

くすっと嬉しそうに笑うシェラナリア。
その時の彼女の顔は、政府の指導官という普段の少し怖い顔が薄れ、どこか年相応なギャルといった風な笑顔だった。
ほんの少しだけ、その笑顔に俺の胸が高鳴ってしまったくらいには。

しかし、うっかり恋人の前で他の女の子に胸を高鳴らせてしまったと、急に俺は青ざめる。
今の会話の内容も、どこか甘酸っぱい感じもしたし。
おそるおそる綾乃の顔を覗き込む俺だったが、当の綾乃は美味しそうにイカを頬張るシェラナリアを見て、嬉しそうにしていた。

「あ、綾乃?」
「ん? ああ、やっぱイカ焼き買ってきて正解だったな。ほら見ろよ、なんか最初はまずそうな顔してたけど、夢中で食ってるじゃねーか」
「お……おう、そうだな。良かったよ」
「やっぱ”友達”が楽しそうにしてっとさ、こっちも嬉しくなるよな。最近疲れ気味っぽかったし、いい気分転換になるだろ」
「友達……、そうか、そうだよな」

サキュバスで、俺達よりずっと年上で、政府の指導官であっても、今はクラスメイトで俺達とこうして一緒に遊ぶ友達だ。
だからこそ綾乃も、シェラナリアを信用しているのだろう。
そう、嫉妬して怒られるかもなんて俺の心配が、杞憂に終わってしまうくらいには。
なら───

「……っと、シェラナリア、焼きそばはこうやってマヨをかけると美味いんだ」
「おっ、なんだ春沢、急に。……だがそれ、めちゃくちゃ美味そうだな」
「おらシェラナリア、こっちのたこ焼きも最高だぞ。ジュースも飲め。いっぱい食って飲んでくれよな」
「冴崎まで。わかったわかった。……大変なおもてなしだな、これは」

俺も綾乃も一緒になって、買ってきた物に舌鼓を打つ。
味としてはきっと、スーパーで売っているような物とあまり変わらないのだろうけど、こうして太陽の下で、広い海を眺め潮風を浴びながらながら食べるそれは、いつもより数倍美味しく感じられた。

その後、海に入って泳……げないので、綾乃と泳ぎの練習をした。また、三人でビーチボールで遊んだりもした。
たぷんっと弾む、もういくつかのビーチボールから目を逸らすのに、俺は必死だった。
少なくとも綾乃は恋人なんだから、目を逸らさなくてもいいだろうと思うかもしれないが、目を向けると勃起してしまうのでだめなのである。
これも最高相性の弊害か。難儀だな。

そんな綾乃とシェラナリアに近寄ってくる男どもは、シェラナリアの魔法を掛けられ、虚ろな目でどこかへ行ってしまった。
綾乃は、それ教えてくれよなどと言っていた。そんな無茶な。

「……さて、ちょっとひと休みがてら、面白いことをしようか」

───しばらく遊んだ後、シェラナリアがそんなことを口にする。
彼女は俺達を連れて、パラソルとチェアのある場所まで戻って来ると、空に向かって手を掲げた。
すると急に、その手が淡くピンク色に輝く。

「はあっ!」

少しだけ気力を込めたような声。
それと同時に、手を淡く覆っていたピンク色の光が円を描くように広がり、俺達とその周囲を小さくドーム型に包んだ。
何かはわからないが、なんとなく、何かが遮断されたような感覚がある。
ドームの外の音も聞こえる、太陽の光も届く、風さえもピンク色のベールを突き抜けて流れてくるが、何かが伝わってこない、そんな漠然とした感覚があるのだ。

「ふう……。……サキュバスの魔法でな、このピンク色のドームの中にいる間は、外側のニンゲンは内側に対する認識が阻害される。このドームに偶然誰かが触れようとしても、ドームを避けて移動してしまう。つまり、この中で何をしようと外には伝わらない、邪魔は入らない、というわけだ」

そう言って、ニヤリと笑うシェラナリア。
なるほど、俺が感じた感覚はそれか。
このピンク色のドームは、完全に外と中とをシャットアウトしてしまうらしい。

「買い物に行っている時、少し寄り道などして乳繰り合っていたんじゃないか? オスとメスのフェロモンが、ぷんぷん漂っていたぞ」
「はは、やっぱサキュバス様にはばればれだったな、ユキ」
「綾乃があんなことするからだろ」
「……ふっ、そんなお前達のためにこのドームを作ってやったんだ。ここの中なら何をしても外には漏れないから、好きなようにすればいい」

すると急に綾乃の手が俺の水着に伸び、その中に手を差し込んだ。
それはもう、待ってましたと言わんばかりだ。
綾乃の指がペニスに絡んで、人差し指が裏筋をカリカリと引っ掻き、親指が亀頭を擦り上げた。

「何をしてもって……、こんなことでもかシェラナリア?」
「あっ、綾乃……!? おまっ……、あ、あ……っ」
「はは♡ ユキってば、もう可愛い声出しやがって……♡ 可愛いおちんちんも、かっこよく勃起してきたなー……?♡」
「くっそ……!」

俺はお返しにと、綾乃のブラをずり上げた。
途端、だゆんっと重たげに零れ落ちるJカップの巨乳。そこに手を伸ばして鷲掴みにすると、むにゅむにゅと柔らかいそれを揉みしだいた。
綾乃はすぐに瞳をとろけさせて、甘い吐息を漏らす。

しかし俺達がそんなことをしていても、周囲の人達は俺達に全く目を向けない。
それどころか、事あるごとに来ていたナンパチャラ男でさえ、こちらを振り向きもせずに通り過ぎていく。
なるほど、本当に見えていないようだった。

「見えないどころか、こちらの声も聞こえない。便利だろう? ……さて、私はまた少し休ませてもらうよ。その間、溜まった性欲を思いきり発散させればいい。ご馳走してくれた礼だよ」

そう言って、チェアに横になるシェラナリア。
隣に置かれた、いつの間に用意したのか、それも魔法なのか、豪華なグラスに入ったトロピカルなジュースを口にした。

俺と綾乃は目を合わせると、無言で頷き、すぐに唇を重ねた。
人目があるからと、ずっと我慢しておいた物が、タガが外れて一気に爆発した。

「はは……♡ ホテルか家まで我慢って思ったのに、思わぬところで子作り出来そうじゃん……♡ ちゅっ♡ ちゅぅ……♡ えるえるえる……♡ ちゅっ♡」
「んっ……。お前があんな風に人前でするからだろ。……でも、ここでヤるっていうのも、それはそれで……」
「な♡ こんな海で、堂々とセックス出来るとか、最高じゃん……♡」

青い海と太陽の下で、恋人と抱き合い精液を注ぎ込む。
それはまるで、漫画や小説の中の一場面のようであったが、しかしシェラナリアが用意してくれた紛れもない現実だった。
今から俺達が体験するのは、そんな最高のシチュエーションだ。

俺達はすぐさま水着を脱ぎ捨て、全裸になった。
正直お互い、もう我慢が出来なかった。

砂の上では、秘部に砂が入って痛いだろうと、もう一つのチェアに綾乃を寝かせて、俺もチェアに乗って覆い被さった。
寝たことで、重力に負けて左右に広がる巨乳。
綾乃はそんな巨乳をわざと揺らしながら、足を開いて指を大陰唇に添え、くぱぁと開いて膣内を見せつけてきた。
奥から濃い粘度の愛液を漏らすピンク色の綺麗な膣肉、綾乃がぐちゃぁ……っと指を中に入れて広げると、奥まではっきり見えた。
愛液が隅々まで絡みついた膣襞と、ねっとり愛液に浸されながらくぱくぱしている、子宮の入口がだ。

「あっは……♡ あたしのおまんこ、ぐっちゃぐちゃじゃん……♡ やっぱさー……、かっこいいおちんちん触りまくったせいで、もう身体出来上がってたんかなー……♡」
「俺だって。……ほら、見ろよ」

そう言って俺は、勃起したペニスを綾乃のすぐ目の前に差し出した。
先ほど抑え込んだ熱が再燃し、そして今、綾乃のメスの身体とそこから立ち上るにおいでオスの本能が疼き勃起したペニス。
メスを孕ませたいと、自分のメスを妊娠させたいといきり立つペニスだ。

「……わは♡ すっげーかっこいいおちんちんじゃん……♡ あー……、先っぽからとろーって我慢汁垂れてきた……♡ ……ちゅっ♡ れろ♡ れろっ♡ れろれろ♡ 我慢汁とろっとろで、うっま……♡」
「あー……、綾乃の舌、気持ちいい……! あ、あっ。舌で裏筋舐めるの、それ、それヤバいっ……!」
「れるれるれるれるれるれるれるれるれる……♡ ちゅっ♡ ちゅっ♡ ……はは、おちんちん舐められて喘ぐユキ、可愛いなー……♡ もっと見せろよ♡ れちゅっ♡ ちゅるるるっ♡」

綾乃は俺の腰をガッチリと掴んで、垂れ落ちるカウパーと一緒に亀頭を舌で舐め啜る。
けれども視線はペニスではなく、俺の顔。フェラされて快感に顔を歪める、俺の顔を見つめていた。
前にも見た、愛しい恋人の瞳だ。
俺を気持ち良くしてくれて、そんな俺の顔を見てうっとりとする、メスの顔でもある。

「ちゅるるるっ♡ ぢゅっ♡ はは♡ おちんちん嬉しそうに跳ねてるし、腰もガクガクしてるし♡ あたしの舌、そんなに気持ちいいのかー……?♡」
「うん、気持ちいい……。大好きな恋人のフェラ、気持ちいい……」
「……うわ、今のヤバ。思いきり押し倒して、犯したくなった……♡♡」
「は、はは……、こっちだって」

そう言って綾乃の膣に手を伸ばすと、そこはいつの間にかぐちゃぐちゃに濡れていた。
愛液どころか、軽く潮でも吹いたのかというくらいに。
とろけた膣肉を緩くかき回し、不意にクリトリスに触れると、綾乃は腰をガクガクと震わせて気持ち良さそうに息を吐いた。

「あ゛っ……♡♡ はー……♡ くっそ、触られただけで軽く甘イキしちまった♡ おいこら、いきなりクリ責めとか卑怯だぞ♡」
「ごめん、そんな風になるとは思わなくて……」
「思えよ♡ だってあたしら、身体の相性最高なんだぞ?♡ お互い見つめただけでムラついて、キスして触れたらセックス準備完了、繋がったらその瞬間にどっちも即イキ、一心同体寸前の繁殖相手だろうが……♡」
「……うん、そうだよな。じゃあ、次はもっと優しく触るよ」
「はは♡ 触るのは変わんねーのな♡」
「嫌か?」
「全然……♡ ユキにしてもらうことは、全部気持ちいいから、好き……♡」
「なら、もう繋がろうか。綾乃に入れ……ううん、綾乃に出したい。俺の子種を注ぎ込みたい……!」
「繁殖したいって? いいぜ、あたしだってユキの赤ちゃん受精したい……♡ はは、もうなんかセックス通り越して、彼氏の子供産みたくてしょうがねーんだよ♡ セックスの回数を重ねる度に、それが強くなってくって感じでさ……♡」
「奇遇だな、俺もだ」
「似たものカップル……って? 繁殖好きのカップルとか、ウケる♡」
「うん……、相手が綾乃で良かった」
「……あたしも♡ 大好きだぞ、ユキ♡」
「綾乃……」

軽く唇を重ねて、綾乃の足を抱えてペニスを膣にあてがう。
その時ふと、優雅に楽しんでいたシェラナリアが俺達の横に立った。

「……実を言うとな、サキュバスはより多くの子種をオスから受け取るための、ちょっとした技があるんだ。サキュバス作法は繁殖相手を見つけるまでの方法だが、これはその先の方法といった感じか」

そう言ってシェラナリアは、綾乃のお腹にそっと手をかざした。
手がぽわっと淡くピンク色に光ると、その光の中からキラキラとした粒子のような物が、綾乃のお腹に落ちていく。

「既にお前達のような成功事例もあるし、より子供を産んでもらえるように政府に進言している最中でもある。……そのうち、サキュバス作法と一緒に、”サキュバス繁殖作法”といった感じで広まるかもな」

すると、スーっと風が吹き抜けるような音がして、綾乃のお腹に紋様が刻まれた。
ピンク色のハート型、いや、子宮のような形をした紋様。
俗に言う、淫紋だった。
子宮の形をした淫紋は、卵管のような枝が伸び、その枝の先には卵巣のような球体が描かれている。
淫紋の、子宮の模様の中心には、卵子と思しき小さな円も描かれていた。

「おいおいシェラナリア、なんだよこ……れぇぇっ……!?♡♡ あ、わ♡ なんか、模様のとこ……ここ、子宮♡ 子宮、ぽわぽわあったかくて……♡」

淫紋を描かれた綾乃は、甘い息を荒く吐き出していた。綾乃が愛撫された時に吐く、気持ち良さそうな吐息。
淫紋を魔法でお腹に描かれただけ、たったそれだけで、快感を感じてしまっているのだろうか。
それを見て、シェラナリアはフっと笑う。

「この淫紋はメスを発情させる効果もあってな、ついでに愛液の分泌も促す。……ほら春沢、冴崎の中に入れてみろ」
「あ、ああ、わかった」

シェラナリアに促されて、俺は腰を前に押し出してペニスを挿入する。
確かに、いつもより愛液の量が多い気がする。
とろとろにとろけた膣内と襞の気持ち良さは相変わらずだけど、愛液以外は、特にいつもと変わった部分は無いように思えた。
俺はそのまま亀頭を押し進めて、子宮口に触れる。
だがその瞬間、子宮口がちゅううぅっと激しく吸い付いてきた。

「う、うああぁっ!? こ、これっ……!」
「ふっ……。春沢、どうだ?」
「シェラナリア、こ、これは……!」
「おい冴崎、少しお腹……子宮に意識を集中してみろ。上手くいけば、”子宮でちんぽを喰える”ぞ」
「へえ……?♡ 面白そうじゃん……♡」

にへっと笑う綾乃。
俺の身体をだいしゅきホールドして引き寄せると、挿入しているペニスが、再び子宮口に吸い付かれた。
いや、口を開けて喰われた。

「あ、あっ! うあっ! あ、綾乃の子宮口が、もぐもぐ吸い付いて、食べっ……!?」
「ふあああぁ……っ♡♡ なんだこれ♡ あたしの子宮口が亀頭包んでる感覚、わかっちまう♡ あ、あっ♡ あんっ♡ ぱんっぱんに張り詰めたユキの亀頭、あたしの子宮で喰っちまってる♡ あ゛ー……♡ なんっだこれ、気持ちー……♡」
「ふっ……、上手いじゃないか冴崎。私達サキュバスは、射精する時にこうやって鈴口を亀頭ごと咥え込み、精液を余すことなく子宮で飲み込むんだ。そうすれば孕む確率も高まるだろう? この淫紋は多種族でもそれを可能にする、小さな魔法陣というわけだ。淫紋はサキュバス自身が刻まなくとも、描くだけでそれなりの効力を発揮する。そのうちこの淫紋を描くための、ペンのようなデバイスが開発されるかもな」

淫紋を、こんな技を、そんな簡単に使えるようになるのだろうか。
それが出来る出来ないはともかく、今俺が感じている快感は、とんでもない物だというのは間違いない。
とろとろの膣内に入れているだけで気持ちいいのに、ぷるぷるの子宮口がねっちりと亀頭を咥え込んで、ちゅうちゅうと吸い付いている。
いつものように、ペニスが溶けてなくなってしまったかのようだった。本当に、余すことなく包み込まれ、どろどろに混ざり合いとろけている。
しかもそれが、俺の子種を欲しがっての動きというのが、快感に拍車を掛けた。

「ユキ、ユキぃ……♡ 精液くれよぉ……♡ ほら、あたしの子宮が、ユキの赤ちゃん産みたくて、くぽくぽ亀頭咥えてんだぞー……♡ あたしのオスならさあ、とっとと射精して孕ませろよー……♡」
「う、うあっ……! あっ、ああぁっ……!? い、いや、ほんとに出そうっ……! 亀頭、亀頭喰われてるっ……! 竿がにゅるにゅる襞で包まれてるのに、亀頭までこんなっ……!」
「あー……、はは……♡ 喘ぐユキ可愛い……♡ この魔法さいっこーだぜシェラナリアぁ……♡」
「そうか、それは良かった。ついでに、断面図の魔法を使ってやろう」

不敵に笑うシェラナリアが再び綾乃のお腹に手をかざすと、そのお腹が透けて粘膜の断面図が見えた。
とろけた膣肉をかき分けて奥まで挿入されたペニス、愛液がねっとり纏わり付いて、亀頭が子宮口を押し上げている。
いや、子宮が、子宮口が口を伸ばして鈴口に触れているんだ。
綾乃が自身の意思で、シェラナリアの魔法を利用して、俺の精液を全部寄越せと、子宮に全部飲ませろとそうしているんだ。
その姿を見た瞬間、俺は意識をそこに持って行かれた。
瞬間、亀頭がさらにぱんぱんに膨れ上がり、奥から湧き上がる精液。
俺の昂ぶりを感じて、精液が欲しいと俺をだいしゅきホールドで引き寄せる綾乃。その手はしっかりと、俺の腕を力強く掴む。
けれど綾乃の表情は、俺が好きで、愛おしくて仕方がないという、とろけた───

「産みたい……♡ ユキ……♡」
「うああああぁぁっっ……!」

びゅるるるるるるるっ♥ ぶびゅるるるるるるるるるるるるるるるるるるっ♥ びゅるびゅるびゅるびゅるびゅるびゅるっ♥ びゅるびゅるびゅるびゅるびゅるびゅるびゅるっ♥ びゅるるるっ♥ びゅるびゅるびゅるびゅるびゅるっ♥

「はっ♡ ははっ♡ 出た♡ 出た出たぁ♡ すっご♡ すっごい出てる♡ 射精してるとこ見える♡ すっごい♡ ゼリーみたいなユキの精液が、あたしのおまんこの中でどぷどぷ出てるって♡ あ゛っ♡ あ゛、好き♡ 好きだよユキ♡ ユキぃ♡ ほら、子宮口が吸い付いて飲んでる♡ ユキが好きすぎて全部飲んでる♡」

ごくっ♥ ごくっ♥ ごきゅんっ♥ ごくっ♥

見える、全部見えている。
思いきり跳ねて脈動を繰り返しながら、尿道を押し広げ鈴口から溢れ出る、まるで固形のような、粘り気のあるゼリー精液。
先端からはまるで、うどんのように太い精液がひり出されていた。
それを綾乃の子宮口が、亀頭を半分ほどぱっくりと咥え込んで、咀嚼するようにもぐもぐしながら精液を全て飲み込んで子宮に送る。
膣内には、一滴も精液が零れていない。全て子宮に注がれている。
綾乃の子宮は俺の精液タンクにでもなったかのように、美味しそうに精液を飲み込み溜めていく。

どろぉ……♥ べちゃっ……♥ ぐちゃっ……♥

そんな、粘液質の音すらも聞こえてくるかのように、まるで吸い込まれていくように精液が注ぎ込まれた。
俺は思わず足先をピンっと伸ばし、他のことなど何も考えられずに、ただただ大好きな恋人を孕ませるために射精を続けた。

びゅるびゅるびゅるびゅるびゅるっ♥ びゅるるるるるっ♥ ぶびゅるるるっ♥ びゅるびゅるびゅるびゅるびゅるびゅるびゅるびゅるびゅるっ♥

「ああああぁっ……! 孕んでっ……! 孕んでくれ綾乃っ……! 俺の、俺の子供、俺の子供産んでっ……!」
「妊娠したら結婚しようなー……♡ あ、結婚してから妊娠?♡ はは、どっちでもいいかー……♡ あ、あ゛っっ♡♡ こらユキ♡ そんな奥ぐりぐりしなくったって、あたしが吸い付くか、ら゛ああぁっっ♡♡ どっ、どんだけあたしのこと、孕ませたい、んだよおおぉっっっ♡♡♡」

ぷしっ♥ ぷしゃああぁぁっ♥ ぴゅるるっ♥

「あ゛っ♡ あ゛ううぅぅっっ……♡♡ イ、イっちまったぁ……♡ ユキのおちんちん、気持ち良すぎて、イっちまった、だろぉ……♡」
「好きだ……! 好きすぎて、孕ませたいんだ……! うううぅっ……! こんな、こんなに綾乃を好きになるなんてっ……!」
「はは♡ 悔しいのかよ?♡」
「……嬉しいんだ……」
「ば、っっかやろっ……♡♡♡」

びゅるるるるるるるるるるるっ♥

ぴゅるるっ♥ ぷしゃっ♥ ぷしゃっ♥

お互いを引き寄せ抱きしめ合い、舌を絡めてキスをして、同時に射精と潮吹きをする。
俺達の何もかもが混ざり合って、溶け合って、繁殖をする。
俺達は、交尾をしていた。
そう、交尾だ。これはオスとメスの交尾、子孫を残すための繁殖交尾だ。

「……ユキのばーか♡♡ あんな嬉しいこと言うから、めっちゃイったじゃん……♡」
「は、はは……。ごめん。でも、本当だから。だから……もっと」

ぱんっ♥ ぱんっ♥ ぱんっ♥ ぱんっ♥ ぱんっ♥

「ちょっ……♡♡ サカりすぎ、だろっ……♡ あっ♡ あっあっあっあっ♡ ユキ♡ もうお前っ♡ 何度あたしをイかせれ、ばっ……♡♡」
「一緒にイこう……! 綾乃、俺の綾乃っ……! 何度でもイきたい……! お前でイきたいんだ綾乃っ……!」
「くふっ……♡♡ きゅううぅんって胸の奥が疼くだろうが……♡ なんっ、だよ♡ あたしを萌え殺す気かっての……♡ こんな、こんな可愛いあたしの、あたしだけのオス、何度でもイきたくなるだろうがぁっ……♡♡」

腰を前後に激しく振って、カリ首で襞もGスポットも擦り上げる。
亀頭が奥に到達する度に、ぷりぷりの子宮口は鈴口にその度に吸い付き、濃厚なディープキスを繰り返す。
俺達はそれに負けじと、唇も深く重ねて繋がった。

「はみゅ♡ んっ♡ れるぅ……♡ ちゅっ♡ ちゅぅ……♡ キスハメ、ヤベー……♡ こんなの、頭おかしく、なるっ……てぇ……♡♡ あっ♡ あっ♡ おちんちんぶっとぉ……♡♡ なっが、なっが、いぃ……っ♡♡ あたしのおまんこ、じゅぼじゅぼかき回すの、気持ち……っ♡♡ はら、孕みたいっ……♡♡」
「もう一回、もう一回孕んで綾乃っ……! 俺の子供、絶対産ませたい……! 絶対、絶対……! 俺のメス、俺だけのメスっ……!」
「産むに決まってんだろうが……♡♡ あたしだけのオス♡ ユキ♡ ほらユキ♡ もっとこっちに来いよ♡♡」

綾乃は腕も足も全て俺の身体に絡みつかせ、ぎゅうっと思いきり抱きしめて、全て包み込んでしまう。
挿入していたペニスはもはや腰を前後に動かせなくなり、膣内の、子宮口だけがちゅうちゅうと亀頭を包み込むように擦り上げている。
綾乃の巨乳に埋まる俺の頭、顔。
甘くとろけたメスのにおいを直に鼻から吸い込んで、かろうじて保っていた意識が一気に飛んでしまう。

「ほらユキ、出せ♡ 出ーせ……♡」
「あ、あうっ……!」
「大好きな女の子に包まれて、甘えて、とろとろ孕ませ精液出せ……っ♡♡」
「あ゛ー……っ」

びゅるびゅるびゅるびゅるびゅるっ♥ びゅるるるるっ♥ ぶびゅるるるるるるるるるるるるるるっ♥ びゅるびゅるびゅるびゅるびゅるびゅるびゅるびゅるっ♥

精液は綾乃の膣内に搾り出された。
ぐねぐねと愛液を纏わり付かせて蠕動する膣肉と、亀頭をまるごと飲み込むかのように吸い付き、ねっとりしゃぶる子宮口に、完全に搾り出された。
俺はもはや、綾乃に可愛がられ好きなように射精させられる愛玩動物だ。
俺の射精を受け止めながら、好き好きと耳元で囁き、俺の背中と頭を撫でる様は、まさにそれだった。

ぷしゃあぁっ♥ ぷしっ♥ ぴゅるるっ♥

「ん゛ううううぅぅっっっ♡♡♡ ……はは♡ また、またイっちまった♡ 可愛い彼氏の種付け射精で、イったぁ……♡♡ 気持ちいい……♡♡ マジ気持ちいい♡♡ オナニーなんか比べもんにならねーって……♡♡ んー……、ちゅっ♡ 好き♡ ユキ、大好きだ……♡ ユキとずっとセックスしてたい……♡♡」
「綾乃……、綾乃ぉ……っ」

びゅるるるるるるるるるるるるるるるっ♥ びゅるるっ♥ ぶびゅるるるるるるるるるるっ♥ びゅるびゅるびゅるびゅるびゅるびゅるっ♥

「ふああぁぁっっっ……♡♡♡ あ、あは♡ また出たー……♡ すっげ♡ そんなにあたしを孕ませたいのか?♡ 可愛い奴だな……♡ ちゅっ♡ ちゅく……♡ ちゅっ♡ ちゅぅ……♡」
「んっ……、綾乃……」

とろけたままキスをする俺達。
未だに綾乃の子宮口は俺のペニスに吸い付き、貪欲に精液を飲んでいる。
俺も、俺を抱きしめる綾乃の豊満な身体に甘えるように、腰をぐりぐりと押し付けながら存分に射精した。

気付けば綾乃の淫紋は、だんだんと薄くなりながら消えていった。効果時間は意外と短いらしい。

───その時だった。
余韻に浸る俺達の横に立っていたシェラナリアが、少しふらついた……ように見えた。

「……シェラナリア?」
「ん? 春沢、どうかしたか?」
「いや……、今ちょっとふらつかなかったか? 大丈夫か?」
「気のせいだ。特に心配されるようなことはない」
「そうか、ならいいんだけど……」

そう言って俺がなんとなく身を起こそうとした時、綾乃の中から急にペニスが抜けた。
ぬぽんっと小気味よい音を立てて抜けたが、その勢いで付着していた精液が、シェラナリアの顔にまで飛んでしまった。

「っ……!?」
「あ、あっ……!? ごめんシェラナリア! わざとじゃないんだ! え、ええっと、ティッシュティッシュ……!」
「もうユキ、何やってんだよ。シェラナリアに迷惑かけちゃだめだろ?」

シェラナリアは顔に付いた精液を指で拭うと、それを真剣な表情で見つめている。
眉を顰め、少し怒ったかのような表情で。
こういう時にえっちな漫画だと、俺の精液にメロメロになってー……みたいなことになるんだろうけど、どうやらそうはならなかったらしい。
そも、綾乃の前でそんなことを考えてはだめだ。綾乃にもシェラナリアにも失礼だ。

「本当にごめん、シェラナリア」
「……いや、気にするな春沢。小さなことだ。それより……」
「それより……?」
「そろそろドームの効果が切れる。二人とも、水着を着た方がいいぞ」
「うえっ!?」

そのシェラナリアの言葉に、俺達は慌ててティッシュで身体を拭いて、水着を着た。
割と時間的にはギリギリで、着替え終わった瞬間に魔法の効果が消え、俺達の姿は他人に認識されるようになった。
危ないところだった。便利な魔法だが、頼りきりで気を抜くのは良くない。

「はは♡ お掃除フェラゆっくりするくらいの時間は欲しかったな~♡」
「綾乃はドーム消えても、相変わらずだな……。あんまり大きい声で言うなよ? 聞かれちゃうし」
「いいじゃんそんなの♡ ……なあユキぃ、帰りにホテル寄っていこうぜ♡ 二人っきりでさ、改めてゆっくり子作りしよ……♡ 二人一緒に、溶け合うようなセックスしよーぜ……♡」
「う、うん、それはいい……けど」

気になるのは、シェラナリアのことだった。
俺の精液が顔に付いてからずっと、難しい顔をして考え込んでいる。
精液はティッシュで拭いたかと思ったのだが、そのティッシュも無ければ、もう彼女の顔にも指にも精液が付着していない。
とっくに拭いて、ティッシュも捨てたのだろうか。
それと、僅かに角がピンク色に光っているようにも見えた。陽光の反射で、そう見えただけだろうか。

するとシェラナリアは、ふと俺達の方を向く。
まるで何事も無かったかのように。

「……そうだ春沢、冴崎。お前らに伝えることがあったんだ。親と同居のままでは交尾もまともに出来んだろう、住まいを都合してやる」
「え? 住まい?」

急な言葉に、俺と綾乃は顔を見合わせるのだった。

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