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第7話:サキュバス作法、再び(長舌フェラ/見せ槍オナニー)

「どうやら先輩、ここしばらく吸精を行ってなかったみたいなんです……。なのに魔法とか使ってたみたいで、きっとそのせいで……」

───すぐに体育館に戻った俺達は、意識を失ったシェラナリアをなんとか保健室まで抱えて運んだ。
救急車を呼ぶべきかとも迷ったが、そもサキュバスに人間の薬や治療が効くかどうかが不透明で、イルセティラも吸精のことを知っていたからか、ひとまず保健室で休ませようということになった。

今は落ち着いて眠っているようだが、シェラナリアの顔は少し青ざめている。
食事はしているようだが、やはり精気、オスの精液を摂取してこなかったせいで、それが彼女の生命にまで影響を及ぼしているのだろう。
その辺りの話は、俺も綾乃から少しだけ聞いていた。

「サキュバスはそこまで吸精に躍起にならなくても、栄養の摂取である程度は精気をカバー出来ます。でも魔法を使ったのに吸精を行わないと、サキュバスの魔力と生命の根源である精気を急激に失い、さすがの先輩でも酷ければ死に至るです……」

思い起こすのは、ここ最近のシェラナリアのこと。
俺達のセックスに付き添い、色々な魔法を使って楽しませてくれた。きっとあれが、急激にシェラナリアの精気を奪っていったのだろう。
確かにどこか、最近のシェラナリアは様子がおかしかった。
海でふらついたように見えたのも、見間違いではなかったのだ。

それに対して思うところがあるのだろう、綾乃も真剣な眼差しで眠っているシェラナリアの顔を見ていた。
悲しそうな、それでいて、少し悔しそうな顔をして。

「ん……」
「先輩!」

不意にシェラナリアが目を覚まし、ゆっくりと起き上がった。
それにいち早く気付いたイルセティラが、慌てたように彼女に駆け寄る。

「先輩、先輩大丈夫ですか!?」
「……ああ、イル。どうした、仕事は……」
「先輩が倒れちゃったんでそれどころじゃないです!」
「馬鹿……、私が倒れても仕事をしろと言っているんだ。私は少し休めば大丈夫だ、だから他の職員と一緒に、先に片付けをして帰れ」
「でも……!」
「……それにどうやら、そこの二人が大事な話があるみたいなんでな。席を外して欲しい、というのもあるんだ」

そう言って、シェラナリアが俺達の方を向く。
イルセティラは俺達の顔とシェラナリアの顔を交互に見ると、諦めたように俯き、立ち上がる。
そしてぺこりとお辞儀をして、静かに保健室を出て行った。
先輩思いの、いい後輩なんだなと思った。

イルセティラが出て行くとほぼ同時に、綾乃がシェラナリアに向けて口を開く。
その口調はほんの少しだけ、苛立っているようだった。

「……シェラナリア、どうして黙ってやがった。吸精してないってのは聞いてたが、そんなになるまで精気が減ってるってのは聞いてねーぞ」
「ふっ……、冴崎にはそこまで言ってなかったからな」
「なんでだよ。なんでそんなになるまで、あたしらに魔法を使った? そのせいで、お前は倒れちまってんだろ」
「お前らの喜ぶ顔が見たかった……という感じかな。初めて担当したペアでもあるし、お前らは大事な友達でもあるんだ」
「……友達ってのは、困ってる時はその友達を頼るもんだろうが」
「不器用でな。迷惑を掛けたくなかったんだ」
「お前っ……!」
「だが大丈夫だ。まあ……、なんとかなるだろう」
「何がなんとかなるだよ。なってねーだろうが。ていうかお前、この期に及んで吸精しないつもりか? 職務に集中するためにって言ってたが、今そんな場合じゃねーだろ!」
「……そうだな。少し前なら、ここまでになる前に吸精していたかもしれん。だが今は事情が変わった」
「事情? 事情って何だよ」
「込み入った話でな。……ただ一つ言えることは、お前らに迷惑は掛けられんということだ」

何が込み入った話なのか、俺にはさっぱりわからない。綾乃も同じだろう。
そこまでして吸精しない理由は何なのだろうか。
拳を強く握りながら、今度は俺が口を開く。

「……シェラナリア、死ぬつもりではないんだよな?」
「もちろんだ。私にはまだやることがあるからな。……魔法の使用を抑え、何か栄養のある物をたくさん食べれば、少しは精気も回復するだろう」
「だろう、ってなんだ? 言い切れないのは何故だ」
「……春沢は鋭いな」
「向こうの世界に、婚約者とか好きな人がいるのか?」
「いない。断言しよう」
「じゃあ何故……!」
「……最初は職務遂行を優先しそれに集中するため、吸精を行わなかった。だが今は事情が変わった。”行えなくなった”んだ。……今言えるのは、それだけだ」
「行えなくなった……?」

わけがわからない。
何がどうして行えなくなったのか、俺には見当もつかない。
そもそもサキュバスの生活や生態をそこまで知っているわけでもないし、何よりシェラナリアには、それよりも別の理由があるように思えた。

「おいシェラナリア、行えなくなったってのは、物理的に出来ないってわけじゃないんだろ?」

ふと、綾乃が再び口を開いた。

「そういった能力が消えたってわけじゃないんだよな?」
「ああ。私の生殖機能や吸精能力が失われた、という意味ではない」
「……わかった、じゃあユキから吸精しろ」
「綾乃!?」

急な綾乃の言葉に、俺は思わず声を上げて綾乃の方を見た。
綾乃は、真剣な表情でそんな俺に目を向けると、すぐにその視線をシェラナリアに向けた。

「あたしが許す。シェラナリアなら信用出来るし、シェラナリアもユキなら見知った相手だし、一時的に吸精するのに異存はねーだろ。……何が理由かはよくわかんねーが、生きるか死ぬかの瀬戸際にごちゃごちゃ言うな」
「でも……、綾乃」
「お前は嫌か? ユキ」
「そんなことはない、けど。……でも、お前がそれでいいのかって」
「シェラナリアじゃなきゃ、こんなこと言わねーよ。こいつだからこそ、あたしからユキを奪おうとしないってのはわかるからな。……それに、これくらいの荒療治でもなけりゃ、こいつは納得しねーだろ」
「あ……っ」
「おいシェラナリア、あたしがここまで言ってるんだ。それを無下にするのかよ」

あたしはここまで覚悟を見せたぞ、と言っているんだ。
大好きなユキを差し出してまでお前を助けようとしてるんだぞ、と言っているんだ。
俺が気持ちいいとかどうだとか、そういうことじゃない。綾乃は、けれどもシェラナリアを信用しているからこそ、俺で吸精をさせようとしているんだ。

だがシェラナリアは、首を縦に振らない。
むしろ俯き、目を細め、ベッドのシーツをぎゅうっと強く掴んだ。

「……せっかくの申し出で恐縮だが、それは出来ない」
「なんでだよ。一瞬するだけならいいじゃねーか。あたしがここまで……!」
「お前の恋人だから……ということだけじゃないんだ。しかしそうであるが故に、私は吸精出来なくなってしまったんだ」
「ああ? ……よくわかんねーけど、ユキだからってことか?」
「そうだ」
「じゃあ、ユキ以外の見知った男なら……」
「それも無理だ」
「なんでだよ! わけわかんねーぞ!」

俺もわけがわからない。
シェラナリアが何をもってそう言っているのか、どうしてそこまで吸精しようとしないのか。
死にたくないのなら、何故。

するとシェラナリアは、意を決したようにこちらを向く。
だがその目は、今まで俺達が見たこともないような、悲しげな色を映していた。

「……春沢、ここに計測器がある。私のスマホに装着して、”私と春沢の相性度”を計測してみてくれ」
「俺と、シェラナリアの?」
「ああ」

まさか。
突然、何を言い出すのかと思えば、俺とシェラナリアの相性度を計測しろなんて。
何か嫌な予感を、以前にも感じたことのある嫌な予感を覚えながら、俺はシェラナリアのスマホで俺達の相性度を計測する。
すると───

「き……、94%……!?」

信じられない結果だった。あり得ない結果だった。
確かに俺と綾乃が初めて出したスコアよりはやや低いが、それでも94%は奇跡に近い驚異的な数字だった。
思わず綾乃が割って入り、スマホの画面を見ながら「嘘だろ……」と漏らすように呟くくらいには。

「……わかったか春沢、これが理由だ」
「い、いや、これが理由って」
「思い出してみろ。海で春沢の精液が私にかかっただろう? あの時、春沢の精液が私のメスの本能を疼かせた。悪いと思ったが、口にもした。その瞬間……理解した、春沢は私と最高の相性度を持ったオスだと」
「ああ……っ!」

海での一場面、あの時のことを思い出す。そうだ、確かにあの時、シェラナリアの角が光っていたような気がする。
あれは俺との相性を、魔法を使って調べていたのか。

「迂闊だった。私のミスだ。春沢の精液を口にしたことで、私の身体が最高のオスを見つけ、その味を覚えてしまった。……本能がずっと疼いているんだ。如何なる手も魔法も駆使して、そのオスを手に入れろ、他のオスなんて眼中にない、と。……だから無理だ。春沢の味を知ってしまった以上、もはや私は他のオスから吸精することも出来なくなってしまった」

だからか、だから吸精は出来ないのか。
俺という、身体の相性が最高の相手を見つけてしまったが故に、その味を覚えてしまったが故に、シェラナリアの本能と身体が他のオスを拒否しているんだ。
しかし俺には既に、綾乃という恋人がいる。大事な友達でもある、冴崎綾乃という恋人が。
だから、出来ないんだ。
吸精するということは即ち、俺とセックスをするということでもあるから。

「相性度が90%超えのオスとメスが、しかも一人のオスに対して二人のメスがそのような数字を出すなどという奇跡は、普通ならあり得ない。……おそらくは、私が異世界から来たからだろう。普通なら起こり得ない奇跡が、次元の壁を越えて来たという奇跡のせいで、私と春沢という、本来会うはずもない好相性の相手を引き寄せたのだろうな」
「そんな……!」
「残念だが、私が春沢と吸精をすれば、私は本能的にサキュバス作法を行う。そしておそらくはお前達の時と同じように、相性度は下がらないはずだ。……そうなれば私は本能に逆らえず、春沢を自分のつがいと認めて死ぬまで子作りをするだろう。それは……、友達である冴崎のためにも、絶対に出来ないことだ」

つらそうにシーツを掴むシェラナリア。
果たしてそれは、迂闊にも俺の精液を口にしてしまったことへの後悔か、それとも友達を裏切ってしまいかねないことへの恐怖か。

「政府の指導官という立場を考えても、せっかく生まれた最高のペアを崩すなど、あってはならないことだ。あちらの世界との交流すら、私が壊してしまいかねん」
「……じゃあ死ぬ気かよ、クソ真面目」

綾乃が口を開く。
言っている言葉は乱暴だが、しかしその口調に苛立ちはなく、むしろただひたすらに心配しているように思えた。

「ユキと吸精しないってことは、もうこの先ずっと、永遠にお前は吸精出来ないってことじゃねーか。魔法を絶対使わない、なんてことあり得るのか? 無理だろうが」
「それは……」
「言ってたよな、色々な相手と試したけど、つがいには巡り会えてないって。この先もそういう相手に巡り会う可能性も低いのに、目の前の好相性の相手を捨てんのか?」
「……待て、正気か冴崎? お前は自分が何を言ってるのかわかってるのか? お前のその言い方は……」
「わかってる。あんたなら、いいって言ってんだよ」
「いい? 何がだ」
「ユキが、あたしと一緒にシェラナリアも嫁にしちまえばいーんだよ」
「綾乃!?」

突然こいつは、何を言い出すんだ。
びっくりして、思わず綾乃の名前を呼んでしまった俺の背中を、綾乃は落ち着かせるためか、優しくぽんぽんと叩く。

「あたしは本気だぜ。……逆に言うと、この土壇場まであたし達を幸せにすることを第一に考えてる奴が、本気であたしからユキを奪うなんて考えるわけがねーよな。そうでなけりゃ、あたしだってこんなこと言わねーよ」
「だ、だけど綾乃、俺が二人とも嫁にするなんて、無茶苦茶だろ」
「まあ大丈夫なんじゃねーの? ほら、あたしら人間はともかく、シェラナリアは異世界のサキュバスだし、ある意味あたしらの法律の範疇外じゃね? 向こうの世界と交流がどうとかって言ってたし、架け橋にもなんじゃねーの? 政府なんて、あたしらがオッケーすればいくらでも言いくるめられるだろ」
「いやでも、綾乃……お前」

あれだけ嫉妬していたのに。
イルセティラのことで嫉妬して、怒って、ついさっきまで俺にフェラをしていたのに。
なのにどうして、綾乃はシェラナリアにそう言えるのか。

「……はは、あたしにもよくわかんねーけど、身内に甘いのかな。ユキだって、あたしを捨ててシェラナリアと逃げるとかしねーだろ?」
「当たり前だ。そんなこと、絶対にしない」
「だからだよ。あたしはユキも、シェラナリアも信用してる。だから相性が良い者同士、せっかくだから一緒になっちまおうぜって話だ。それに友達が死ぬかもって時に、それを見捨ててられるほど薄情じゃねーよ。……なあ、ユキはどうだ?」
「……俺は、好きかどうかはわからないけど……でも、少なくとも、シェラナリアのために何かしてあげたいとは思う」
「はは、それで十分だろ」

十分か。そうかもしれない。
俺だって綾乃が彼女にそう思うのと同じくらい、シェラナリアを信用している。
彼女はそれだけのことを、俺達にしてきてくれた。

それにきっとシェラナリアは、最初からこの話を胸の内にしまい込んで、墓場まで持って行くつもりだったのではないだろうか。
何故なら、俺は何もされていない。
海の一件から既に数日が経っているが、シェラナリアから何の誘いもなければ、そもそも会話も連絡もしていない。
せいぜい綾乃から、綾乃と一緒に遊びに行ったのを聞かされたくらいだ。
いや、むしろそれを意識していたからこそ、逆に俺と距離を取っていたのかもしれなかった。

「……私がイルと結託して、春沢を奪うために芝居を打っているのかもしれんぞ?」
「そんなことが出来る奴かよ。するにしたって、ユキと相性がいいってわかった時点で仕掛けるだろうし、同棲するための住まいの話なんてしてこねーだろ。つか、敢えてこんな芝居打つ必要もねーしな。本気でユキをどうにかするなら、魔法であたしらを催眠を掛けて、ペア解消させればいい話だ」
「ふっ……、それもそうだな」

自嘲するように笑う、シェラナリア。
その顔には、どこか諦めのような色が浮かんでいた。
これ以上綾乃に何を言っても無駄だろうなという、私が何を言ってもこいつは吸精させるだろうなという、そういう諦めだ。

「……すまない。巻き込むつもりはなかった。私は……、情けないサキュバスだ」
「いいんだ、気にすんなよシェラナリア。……だからよ、とりあえずはまず、やることがあんだろ?」
「……ああ、冴崎。何よりもまずは、サキュバス作法だな」
「最終段階まで行けたら、一緒にユキの子供産もうぜ」
「ふっ……、おもしれー女だな。なんで私なんかにそこまでする? 異世界のサキュバスという異種族相手に、嫉妬深いお前が」
「なんでだろうな? 他の女じゃ絶対そんなこと言いたくはねーけど、ま……あれじゃね? ユキと好相性のメス同士、波長が合うのかもな」
「……この借りはいつか返す」
「おう。ま、あたしが先にユキの子供産むってとこ守れるなら、それでいいぜ」
「わかった。正妻の座はお前ってことでいい」
「どっちも正妻だろうが。ただあたしが先に産むだけ。いいな? あたしとお前は対等。そんで、それを確かめるためのサキュバス作法な」
「ああわかった、言う通りにしよう。……本当、お前には敵わないな、冴崎」
「はは、魔法も使えるサキュバスが、人間に言うことかよ」

優しく微笑むシェラナリアは、ゆっくりとベッドから降りて立ち上がり、俺の前に立った。
こうして見ると、シェラナリアはやはり、かなり威圧感がある。
綾乃とほぼ同じ背丈で、しかもおそらく胸は綾乃よりも大きく、身体つきは綾乃と同じくらいしっかりしている。
その上、尻尾と羽が生えているのだ。
あちこちでかいギャルサキュバス、それが今、俺を獲物を見るような目で見下ろしていた。
だが不思議と、嫌な感じはしなかった。全く、全くだ。

「……すまない春沢。正直、今日お前と出会ってお前のにおいを嗅いでから、身体が疼いて疼いて仕方ないんだ……! もしかしたら、少し乱暴にしてしまうかもしれないが、許してくれ……!」
「息が荒いよ、シェラナリア。そんなになるまで我慢してたのか」
「……すまん」
「それじゃあ……、第一段階は終えたってことでいいか。なら第二段階、見せ槍フェラだよな。しよう」

俺はそう言いながら、綾乃が見守る中、ズボンとトランクスを下ろした。
俺の中には、やましいことなんて何もなかった。
ただあったのは、シェラナリアのために何かしてあげたいという気持ちと、そしてもし本当にシェラナリアも俺の嫁になるのなら、綾乃と一緒に精一杯愛してあげようという覚悟だけだった。

ペニスは、あんな真面目な話をしていたせいか、まだ勃起はしていなかった。
しかしそんな状態でもシェラナリアはすぐにその場に膝をつき、俺の股間にすぐさま顔を近づけてにおいを嗅いだ。

「すううぅぅっ……♡ はああああぁぁぁぁぁー……♡ あ゛ー……♡ これ、これだよ、これぇ……♡ 春沢のオスのにおい、私の身体に、効くぅ……♡ すうううううううううううぅぅぅ……♡♡」

相変わらずの綺麗な低い声で、しかし今まで見たこともないような淫蕩な表情をしながら、俺のにおいを胸一杯に嗅ぎ続ける。
俺はそんな彼女を見ていると自然に興奮し、ペニスを勃起させていった。
ぐぐっ……と持ち上がる竿、赤黒くぱんぱんに張る亀頭。綾乃以外の女の子に見せているという新鮮さもあって、いきなり臨戦態勢だ。
俺のペニスを見上げるシェラナリアの顔の中央が、勃起ペニスで隠れている。

「う、うあっ……♡♡ なっっが、ぁ……♡ これより大きなちんぽなんて何度も見たのに、なんでこんな風に思うんだ……♡ ……ふっ、これも相性がいい故の欲目というものなのだろうか……♡」
「そ、そうなのか」
「ああ……、かっこいい……♡ 凄くかっこいいちんぽだぞ、春沢……♡ ああ、雄々しくて、見ているだけで身体が疼く……♡」

シェラナリアの細くしっとりした指が、俺のペニスに絡む。
人差し指の先が、つー……っと竿の裏側から亀頭の裏筋までを撫で上げ、指の腹で鈴口をこちょこちょとくすぐる。
彼女の熱い吐息が吹きかかり、俺のペニスにさらに血液が流れ込んで張り詰める。
ぐぐっと跳ねて持ち上がったペニスが、そのままの勢いで下がって、ぺちんっと彼女の頬に当たった。

「ふっ♡ なんだ春沢、まだ大きくなるのか……?♡」
「なんか、シェラナリアにそうされてるだけで、勝手にペニスが大きくなって……、あの……!」
「相性度がいいから、だろうな……♡ 私がこんな風にお前のちんぽを雄々しく、愛おしく感じるのも、そんな私に触れられて、お前が激しく勃起するのも……♡」
「つ、つまり……!」
「……お互いをつがいとして認め合い始めている、ということだ……♡」

そう言いながら、シェラナリアの鼻先がつんっと亀頭に触れた。
同時に、鈴口からとろりと愛液が零れ落ち、それがシェラナリアの鼻を伝って、彼女の唇から口に入る。
とろけたシェラナリアの顔が、さらにうっとりととろける。
舌が唇を名残惜しそうに舐めている。それはまるで、食事を終えた猫が口を舐め回しているかのようだった。

「あっまぁ……♡ なんだ、この我慢汁は……♡ 今まで味わったどんな奴のそれより、甘くて、愛おしくて、これだけで精気が漲るようだ……♡」
「し、シェラナリア……!」
「すううぅー……♡ ……はぁ♡ 精子混じりの危険な我慢汁だ、精液のにおいがぷんぷんするじゃないか……♡」
「そこまでとろけてんならよシェラナリア、オナニーでもしてみればいいんじゃね? おちんちんのにおいを嗅ぎながら、手コキをしながら、フェラしながら、オナニーしてその感覚を確かめてみろって」

いつの間にか近くの椅子に座った綾乃が、ニヤニヤしながらシェラナリアに言う。
そして綾乃が口にした言葉は、まさに、俺と綾乃が見せ槍フェラをした時にシェラナリアから言われたセリフだった。
そんな綾乃の顔には、理科室で見せた嫉妬の色は少しも浮かんでいない。
ただただ、見せ槍フェラで興奮しているオスとメスを煽りからかうような、そんな表情と口調だった。

「ふっ……、それじゃあ、やってみるか……♡」

シェラナリアはそう言うと、自分の片手をスカートの中に伸ばし、パンツの上から膣の入り口を撫で始めた。
いつの間にか、がに股でしゃがんでいたシェラナリアは、その体勢のせいでピンク色の紐パンがしっかりと見えていた。
クロッチの部分は色が変わり、愛液が染み出しているようだ。

同時に、シェラナリアの舌がペニスに絡んだ。
伸ばしたなんてレベルじゃない、蛇のように少し割れた舌先が亀頭に触れたと思った瞬間、15センチくらいはあるだろうか、長い長い舌がぐるっと亀頭を包んで巻き付いた。

「そ、それはっ……!?」
「えるぅ……♡♡ 驚いたか?♡ これがサキュバスの長舌だ……♡ れるるるるるるるるるるるるるるる……♡」
「うあああああぁぁっっ!」

にゅりりりりりっ♥

凄まじい快感だった。
シェラナリアの長い舌が亀頭を舐め回しては巻き付き、巻き付いては舐め回しを繰り返し、およそ普通では得られない快感を与えてくる。
まるで膣内の粘膜に包まれているかのような快感を俺に与えながら、シェラナリアは舌先でしっかりとカウパーを舐め取り、ごくんっと胃に落としていく。

「うっまあぁ……♡ 美味すぎ……♡ なんだこの我慢汁とちんぽの味は……♡ えるるるるるる……♡ うま♡ うっっまぁ……♡ これ、好き♡ 私、このちんぽ、好きになってしまったぁ……♡」
「ははっ、もうめっろめろじゃんシェラナリア。……どうよ、あたしの彼氏のおちんちん、めっちゃうめーだろ?♡ オスくっさくてさ、濃い精液のにおいがして、すぐに孕ませてくれそうな、うまうまちんちんだろ……♡」
「孕ませ……♡ うま、う、まっっっ……♡♡♡」

ぶじゅっ♥ じゅびゅっ♥ じょろろ……♥

急にシェラナリアが、がくんっと震えた。同時にパンツから大量の水が漏れ、びちゃびちゃと床に水たまりを作った。
もしかして俺にフェラをして、綾乃に煽られて、潮吹きしてイったのだろうか。
それを示すかのように、シェラナリアは荒い息をさらに荒く、しかし深く甘くさせた。

「お゛ー……♡♡ お゛ほおおぉぉ……♡♡ ぢゅるっ♡ えるぅぅ……♡♡ い、イった♡ フェラで、まんこイったぁぁ……♡ こんな、こんなオスちんぽ、初めてえぇぇ……っっっ♡♡♡」

にゅりりりりりりりり……っ♥

「あ、ああああぁぁっっ!?」

びゅるびゅるびゅるびゅるびゅるびゅるびゅるびゅるっ♥ びゅるびゅるびゅるびゅるびゅるびゅるびゅるっ♥ ぶびゅるるるるるるるるるるるるっ♥ びゅるるるるるるるるっ♥ びゅるびゅるびゅるびゅるびゅるびゅるっ♥

イってしまって惚けた顔をしたシェラナリアだったが、本能なのかどうなのか、舌がそれこそ蛇のように巻き付き絡み、俺のペニスを扱き絞り上げた。
俺は急激な快感に襲われ、鈴口からそれこそうどんのような精液をひり出し、シェラナリアの綺麗な顔、綺麗な長い黒髪、そして口の中を、真っ白に汚していった。
相性がいいメスの粘膜を感じて、我慢など無理だった。

「んあっ! あ、あぐっ! うあああぁぁっっ……!」
「せ、精液っ♡♡ 精液♡ えぶっ♡ あぶっ♡ ごくっ♡ ごくんっ♡ あぶっ♡ 精液うっっまぁぁ♡♡ このオス♡ このオス好き♡ 好きぃ♡ つがい♡ 私のつがいにする♡ うっま♡ ごくんっ♡ ごくっ♡ ごくんっっ♡♡」

そこに、キリっとしていた指導官シェラナリアはいなかった。
いたのはただ、身体の相性が最高にいいオスの精液を、美味しそうに飲み込み、身体中に浴び、どろどろにとろけるメス一人。

びゅるるるるるるるるるるっ♥ ぶびゅるるるるるるるるるるるるるるっ♥ びゅるびゅるびゅるびゅるびゅるびゅるびゅるびゅるっ♥ びゅるびゅるびゅるっ♥

「えぶっ♡ えはぁ……♡ 多い、濃いぃ……♡ なんだこれは……♡ 精子がたっぷりぴちぴちと、メスを孕ませたがって泳いでいる……♡ こんなの、メスはうっとり受け入れるしかないじゃないかぁ……♡ えるるっ♡ ぢゅろぉ……♡ 冴崎が夢中になるのが、よくわかる……♡ 相性がいいオスの精液、こんなの、こんなの無理だぁ……♡ あ゛っ♡ んお゛おおぉぉっ……♡♡」

ぷしっ♥ ぶじゅっ♥ じょろろ……♥

「お゛ほっっっ♡♡♡ お゛っ♡ ……ふ、ふふ♡ また、イったぁぁ……♡ オスくっさい精液♡ どろどろのオス精液うっますぎてぇ、何度もイクううぅ……♡♡ ぢゅるるる♡ えふっ♡ えるるるるるるるるるるるるるる……♡♡」

長い舌は俺のペニスに絡み付き精液を舐め取り、そしてシェラナリア自身の顔に付着した物も舐め取っていく。
俺のペニスを片手で掴み、未だに精液を漏れ出している亀頭を使って、顔全体に精液を塗り広げた。

ねちょぉ♥ ぐちっ♥ ぐちょっ♥ にゅるぅ……♥ にちにちにち……♥

「あ゛ー……♡ 精液、オスくっさぁ……♡ メスを孕ませようとしてるにおい、さいっこぉ……♡ 疼くぅ……♡ まんこも、まんこの奥の子宮も疼いてるぅ……♡ この精子で妊娠したいって疼きまくってるうぅ……♡♡」

粘ついた精液で顔も舌も鼻もどろどろにしながら、幸せそうに甘く喘ぐシェラナリア。
彼女の顔は今や、淫靡で、いやらしく、しかしとても綺麗だった。

かと思った瞬間、シェラナリアのもう片方の手が俺の腰に回り、思いきり引き寄せた。
もの凄い力だった、綾乃と同じ……いやそれ以上だろうか、ガッチリとホールドして決して離さない。
そんな慌てる俺の亀頭、その鈴口に、割れた舌先が僅かに挿入された。

「しっ、シェラナリア!?」

二つに割れた舌の先、その片方が鈴口の中をにゅるぅ……っと舐めて残った精液をかき出し、次にもう片方の舌の先が鈴口をにゅるぅ……っと舐めて精液をかき出す。
そうやって、交互に舌先が俺を責め続けた。

「うおー……、それヤッベーな……♡ おちんちんの中の粘膜、舌がほじくって精液かき出してやんの♡ あー……、いいなあ♡ あたしもユキのおちんちん粘膜、舌でほじくりてぇよ……♡ なあシェラナリア、それあたしにもやり方教えてくれ♡」
「あふぅ……♡ ふっ、スプリットタンにでもしないと無理だが、まあ……冴崎が望むなら、練習に付き合ってやってもいいぞ……♡ れりゅれりゅれりゅれりゅ……♡」
「やった♡ 約束な♡」

のんきな会話をしているが、俺はもうそれどころじゃない。
イったばかりなのに強く引き寄せられ、直接粘膜を舌で刺激され、もっとよこせとばかりにほじくる舌。
残り汁が欲しいなんてものじゃない、明らかにもう一度射精を欲している。

「シェラナリア、ちょっ……離し、て……っ!」
「ああ……? ……無理だ♡ もう一度出せ♡ あむううぅ……♡」

シェラナリアの舌がぐるぐると巻き付き、そしてそのまま、彼女は俺のペニスを咥え込んでしまった。
巻き付いては舐めねぶり、舐めねぶっては巻き付く舌に愛撫されながら、シェラナリアの口粘膜がねっとりと纏わり付く。
無理だ。こんな、普通の人間では感じることの出来ない感覚、耐えるのは無理だ。
ただでさえ舌の感覚でどうにかなってしまいそうなのに、シェラナリアが、あのシェラナリアがメスの顔をしながら俺のペニスを咥えている、それだけで射精欲が一気に湧き上がってくる。

「ぢゅぽりゅりゅりゅりゅっ♡ ぢゅぽぉっ♡ ぢゅぽぉっ♡ ぢゅぽぉっ♡ えるるるるるるるる♡ ぢゅっ♡ えぅー……♡ ぢゅっぽ♡ ぢゅっぽ♡ ぢゅっぽ♡」
「ま、待って……! ほんっと、待っ……ああぁぁっ! うあっ! 離し、離して、シェラナリアっ……!」
「えりゅうぅ……♡ えるるるる……♡ ……ふっ、今ならわかるぞ冴崎♡ フェラされて喘ぐ春沢は可愛い……、可愛いなぁ……♡」
「だろ?♡ さいっこーに可愛いんだよ、ユキは♡」

何かで通じ合う二人。
そしてシェラナリアは、俺のことを決して離すつもりはないようだ。

「で、出るっ! 出るからっ! また出る! うあっ! あっ!」
「出せ♡ 出せ♡ えるるるるるるるるるる……♡ ぢゅぽっ♡ ぢゅぽっ♡ ぢゅぽっ♡ ぢゅぽっ♡」
「ごめっ……! も、もう無理っ……!」

情けなくもガクガクと震える俺の腰。
シェラナリアは、そんな俺の腰を両手を使ってガッチリと引き寄せホールドし、喉の奥まで届くかというほどにペニスを飲み込んだ。
そしてとろけたメスの顔を向け、言う。

「飲ませろ……♡」

びゅるるるるるるるるるるるるるっ♥ ぶびゅるるるるるるるるるっ♥ びゅるびゅるびゅるびゅるびゅるびゅるびゅるびゅるっ♥ びゅるびゅるびゅるびゅるびゅるっ♥

どこにそんなに残っていたのかと思うほどの勢いで、俺は再び射精する。
反射的に、吸い付くシェラナリアの頭を掴んで離そうとするが、彼女は思いきり顔を股間に近づけペニスを根本まで飲み込み、決して離さない離れない。
ペニスのホースで、胃に直接流し込んでいるようだった。
脈動するペニスは舌に口に喉に、彼女の全ての粘膜に接触して包まれている。

びゅるるるるるっ♥ ぶびゅるるるるるるるるるるるるっ♥ びゅるびゅるびゅるびゅるびゅるびゅるびゅるびゅるっ♥ びゅるるっ♥

「ごくんっ……♡ ごくんっ……♡ ごくんっ……♡ ごくんっ……♡ ごくんっ……♡ ごくんっ……♡ ごくんっ……♡ ごくんっ……♡ ごくんっ……♡ ごくんっ……♡ ごくんっ……♡♡♡」

じょろっ♥ ぷしっ♥ ぴゅっ♥

それはそれは、幸せそうな嚥下だった。
目にハートマークでも浮かんでいるかのような顔で、俺の腰をホールドし、さらに潮吹きをしながら胃の中に精液を落としていく。
久しぶりの美味しい食事を味わう、まさにサキュバスだった。

しかも射精が終わっても、シェラナリアは離さない。
尿道に残った精液を、舌を巻き付けて搾り出し、一滴残さず全てを飲み干した。
ようやくペニスを離してくれた時には、俺のペニスに精液は僅かばかりでも付着してはいなかった。全て舐め取られていた。

「お゛っ……♡ けぷっ♡ ……ふっ、すまない♡ 久しぶりの吸精で我を忘れ、げっぷまで出てしまった♡ 美味かった……、最高に美味かったぞ春沢♡」
「吸精……? 吸精、出来たのか?」
「ああ、身体の奥底から満たされるようだ……♡ サキュバスは口や胃といった、粘膜からでも吸精出来るんだ……♡ まあ、膣内での吸精には及ばないが、ある程度はといったところだな……♡」
「そ、そうか、ひとまず応急処置にはなってくれたのか……」
「……さて、それじゃあ冴崎、計測してくれ。今の私達の相性度は、どうなっている?」
「おう。ほら見ろよ」

そう言って、計測器を取り付けたスマホを見せる綾乃。画面には、95%とはっきり表示されていた。
綾乃の時と同じだ、サキュバス作法を終えた後で数値が上がっている。

「ふっ……、やはり私の最高相性は、春沢だったか……。……異世界で最高のオスに巡り会えた幸運に感謝と、そして寛大で偉大な友人に感謝しよう」
「ははっ、ンな畏まらなくていいって。まあ正直、普通に気持ち良さそうだなーって思ったくらいで、マジであんま嫉妬とかしなかったわ。むしろシェラナリア、もっとユキを責めろよとか思っちまった」
「はあ? ……っぷ、くくっ……。冴崎、お前は本当……本当におもしれー女だよ」
「なんだそりゃ。……ま、とりあえず、少しばかりでも吸精出来たんだろ? 良かったじゃねーか」
「正直なところ、いっそ精液さえ飲ませてくれれば、私はそれでも……」
「だーかーらー、いいんだって。それ言うにしたって、ちゃんとサキュバス作法を最後までやってから言えよ。……せっかく見つけた最高相性のオス、自分から手放そうとすんじゃねーよ。それでも少子化対策指導官かー?」
「……そうだな。すまん」
「はは、それじゃ片付けして帰ろうぜ。あ、そうだ、せっかくだからみんなで飯食いに行こうぜ。シェラナリアの奢りな」
「では牛丼でも食べに行こう。精気を補給したら、急に激盛りが食べたくなった」
「おいおい最高じゃねーか、美人のサキュバスが牛丼激盛りとかもはや事件だろ。おっしゃ付き合ってやるぜ! ユキもそれでいいだろ?」
「ああ、俺も腹が減ってきたし」
「精液あれだけ出せば、そりゃそうだろうな。ちゃんと精液補充しとけよ〜♡」
「ははは……、わかったわかった」

なんだかおかしなことになってきた、俺達の関係。
でも、それでも、少しでもシェラナリアが元気になってくれて良かった。
ひとまずそれだけは、喜ぶべきところなのだろう。

「そうだ、牛丼に卵だけは勘弁してくれ。私は、生卵のあのどろっとした感触だけは……どうしても……」
「はあ!? お前シェラナリア、牛丼に卵かけねーとか罪悪だっての! どろっとしたのなんて精液で慣れてんだろ! 日本の卵は大丈夫なんだよ! この国の生卵にかける情熱なめんな!」
「綾乃……、無理強いはさせないようにな? な?」

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