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05: 処女か否か……それが問題だ(前)

…………。
…………っ。
…………ぁあっ。

「だあああぁぁぁあああっっっ!!」

やって、しまった……。

「やってしまったぁぁぁあああっっっぁあっ!!」

風呂から上がり、地鶏鍋を美味しく食したあと、俺は室でダンゴムシのように丸まりながら叫び声を上げた。
俺がやらかしたその内容はもちろん……。
出会ったばかりの女性とセックスしてしまった――
ということ。
しかも三発も……。いや、四発だったかな……? どっちにしても肉欲に負け、パコってしまったことに違いはなく……。
さらには中出し……。葛葉さんに乞われるまま何度も精液を子宮に注いでしまった……。

「マッズいよなあ……」

射精直後はあまりの快感に天へと昇るような気持ちだったんだけど、冷静になるととにかくやっちまった感が強い。

「のぼせて幻覚でも見たのかと思ったんだけどなー……」

料理を運びにきた葛葉さんがめちゃくちゃ恥ずかしそうにしてたんで、夢じゃなかったか、と腑に落ちました、胃が痛い。

「とりあえず責任は取ろう」

幸いと言っていいのか、前の彼女とは俺がこっちに来るとき別れてしまったので今はフリーだ。葛葉さんがどういうつもりなのかにもよるけど、責任を取れと言われたら応じられる状況にはあった。

「でもまあピルとか飲んでるかもしれないしな……」

セックス中にもチラッとよぎったが、ここは“そういうお宿”なのかもしれない。とすれば妊娠しないよう対策してることだろう。それなら少しばかり高いサービス料金を払ってオシマイってことになる。
…………。

「寝よう」

けっきょくは葛葉さんと話さないと判らないことであり、それは明日の朝になる。このまま考え続けてもドツボにハマるだけで結論なんて出やしない。
腕時計を確認すると夜の一〇時すぎ――
就寝にはかなり早いが、テレビもないから気の紛らわしようがない。寝ちゃうのが一番だろう。
と思ったんだが……。

「布団どこだろ」

押入れを覗いてみたが、中身は空。かといって部屋のどこかに敷いてあるわけでもなかった。

「これは手配ミスのパターン……?」

宿に着いたとき、葛葉さんが『久しぶりのお客様』って言ってたからうっかり用意し忘れたのかもしれない。

「聞くか」

一階に下りれば誰かいるだろ。
と思って室の外へと出ようとしたところ――

「きゃっ!」
「おわっ! って、君は……燐火……ちゃん」

ピンクがかった金色のツインテール、その髪だけはスイーティな印象の次女が廊下に立っていた。

「ちょっと! いきなり開けないでよ! びっくりするでしょ!」

……なかなかどうして中身は激辛なんだよなあ。
それはともかく。

「ちょうど良かった、ちょっと聞きたいことがあったんだ」

事情を軽く説明する。

「布団? ちゃんと確認した?」

ズカズカと上がり込んだ燐火は、そのまま室の奥にある襖を開けた。
中を見てみると――

「なーる」

そこにはかなりデカめの布団がデン、と敷かれていた。
それならそうと最初に言ってくれればいいのに……などと思っていると、燐火が背中を軽く押してきた。

「中に入って確認すれば……?」
「え、うん……」

その言葉に従って室内へと入り、様子を改めて確認する。
一ニ、三畳はあるだろうか、意外に広々とした空間だ。室の中央にはさっき言った布団、その四隅に暖色の行燈が置いてあって辺りを煌々と照らしている。布団の傍には桜吹雪の屏風に、小物類、そしてなぜか着物が干してあった。

えっと……。
なんかエロくない?
寝具を艶やかに照らされるとそれだけで淫靡に見えるわけだが、屏風やら衣紋掛けっつーんだっけ、それに掛けられた着物なんかがあると、いつか映画で見た遊郭の一室に迷い込んだような気になる。

「あのさ、小物類とか撤去してもらってもいい? ちょっと落ち着かなくて……」

背後の燐火に話しかけると――
タン、と襖を閉める音が聞こえた。
へ? と反射的に振り返り――
俺は息を呑んだ。
行燈の煌めきに浮かび上がる燐火が、直前までの彼女とまったくの別人に見えたのだ。

いや、もちろんそんなことはない。
サラサラの金髪も、可愛く結ったツインテールも、葛葉さんゆずりの美貌も、彼女が元から持ちあわせていたものだ。しかし、熟れ始めた甘い果実のような肉置きが、俺の記憶とはまるで違っていた。
葛葉さんと並びで見ちゃったから印象に残ってなかったけど、よく見るとこの子も相当エッチな体つきだよなー……。

着物を押し上げる、ハリのあるおっぱいに、くびれた腰つき。お尻も、腹からの妖艶なラインを見るに、かなりむっちりとしている。
しかも今は、肩や太ももが剥き出しの、やたらと露出の多いエロティックな着物に身を包んでるから、性的な部位がより強調されて目のやり場に困って仕方がない。

じゃなくて。
いま俺が考えるべきは、なぜ閉じ込められてしまったのか、ということだ。
挑戦的な紅の瞳を見つめると、燐火は不機嫌そうに眉根を寄せた。

「なによ」

責めるような言葉遣いながら口調はどこか怯えを含んでおり――
って。

「いや、なにって、それはこっちのセリフなんだけど」

俺が襖を閉めて相手を閉じ込めたんならそう言われて然るべきとも思うが、まったくの逆だし……。

「……わ、わかるでしょ」
「……なにが?」
「その……、決まってるじゃない。する、のよ……」

彼女の説明は要領を得ない。
が、さすがにピンと来るモノはあった。
子夜に向かうこの時分に、布団のある密室で若い男女がすることと言えばアレしかない。
しかしなー……。
さすがに違ってたら恥ずかしいし、あまりの展開に理解がまだ追いついてないんだよなー。などと思いつつ黙っていると――

「だから! ……よ、夜の相手は、あたしってことよ」

燐火がズバッと切り込んできた。
あー、やっぱり?
となると、だ。ここって――

「“そういうお宿”なの?」
「そういうって?」

おっと立場が逆転した。

「いや、だからその……。ソープみたいにお金を払ってセックスする宿なのかってことだよ」

俺が開き直って訊くと、燐火は口をパクパクさせながら顔を赤らめた。

「は、はあっ!? なな、なに言ってんのよ、この変態! そんなわけないでしょ!」
「あれ?」

ヤバい違った? うわー、すげえ失礼なことを言ってしまった……と思ってたら。

「そ、その……、アンタは、黙って種を寄越せばいいのよ!」
「た、種……?」
「あーもう、ごちゃごちゃうるさいわね!」
「あ、こら!」

ドン! と燐火に押し倒されてしまう俺。彼女はそのまま馬乗りになり、俺の両腕を手で押さえつけた。

「お姉ちゃんとはもうエッチしたんでしょ……。知ってるんだから……」

ドキーン!

「な、何のことかな? 一切記憶にございませんが……」
「とぼけるの禁止! お風呂場汚すなって言ってたのに、あんなベトベトにして……」
「え、嘘! キレイに洗って出たつもりだったのに! ……あ」

語るに落ちる俺だった。
そして燐火は、そんな俺を怒るでも嘲るでもなく、その瞳を切なげに揺らしながら言う。

「それは許したげるから、その代わりあたしにも種、寄越しなさいよ……」

んー、つまりここはソープではない、と。だけど、セックスはして欲しくて、そして中出ししろ、と……?
棚から牡丹餅な展開にチンポがムクムクし始めるも、なぜそうなるのか判らなくて正直困惑してしまう。
それに――
この“種を寄越せ”って物言い、院長先生の話に合致するんだよな……。つまり――

“種乞い狐”

だけど人語を喋ってるし、発音や意思疎通にも問題はない。見た目も普通(というには美しすぎるが)だし、触れた肌も人間のソレ。
うーん、判らん。判らんが……、君子危うきに近寄らずって言うし、流されたことを悔いもしたし……、ここは断るか。

「悪いけど出会ったばかりで求められる理由が判らないし、またの機会ということで……」
「お姉ちゃんとはそれでもしたくせに」
「いや、あれは、その……」

あんなムチムチお姉さんにエロいことされて我慢できるかっての。

「あたしだって、お姉ちゃんほどじゃないけど、それなりにおっぱいあるんだから」
「ちょっ!」

燐火が、俺の手をそのむっちりおっぱいに押し付ける。そして――
むにゅっ、むにゅっ!
俺の手のひら越しに乳を揉み、その弾力を強引に堪能させた。

「くっ……」

あまりの感触に、喉が唸る。
葛葉さんのおっぱいが、揉めばふにゅっとどこまでも沈み込んでいく極上の柔らかさだとすれば、燐火のソレは押したそばからぷにっと跳ね返す力強さを持っていた。どっちかと言えば葛葉さんの乳肉が好みだけど、燐火のソレもまた極上。
それに燐火のおっぱいって揉むともぎたての果実を食すみたいな感慨があるんだよなあ。言うなれば若さに溢れている。なるほど、こういう味わい方もあるのか。

どうしよう……。女子高生ぐらいの齢の美少女が迫ってくるなんて人生に一度あるかないかだよな……?
新鮮な女体を前に、決意がぐらついてしまう俺。
いやいや断るって決めたでしょ、でもでもおっぱい揉みたいし、などと内心葛藤していると、燐火が追加の燃料を放り込んできた。

「それにあたし処女だし」
「な、ナニー!?」
「男って、処女好きなんでしょ? そ、その……、アンタにあげるわよ、あたしの初めて」

ガバッ!
誘い文句に操られるように、俺は上体を起こした。

「きゃっ!?」

バランスを崩す燐火。女体を押し倒し、上へとのしかかる。直前とはまったく逆、俺が彼女を組み敷く格好だ。

「…………」
「…………」

強気だった紅の瞳が僅かに潤み、内なる情欲に灼かれたような色を湛えながら俺のことを見つめてくる。
チューだ。
一瞬にして俺の意識はソレ一色となり、薄く開いた、ぷるんとした桜色の口唇に自分のモノを押し付け――ようとしたら手で口を押さえられた。

「キスは嫌」
「ふぁ?」
「なんでアンタなんかとキスしなきゃいけないのよ。そんなの絶対に嫌だから」

え。なにそれ。
盛ーりー下ーがーるー。

「セックスはいいけどキスはダメってこと? マジですか?」
「そうよ。なんか文句あるの?」
「文句があるとかないとか以前の問題なんだけど……」

ヤル気が吹っ飛んだといいますか……。
しかしそんな繊細なオトコゴコロは、燐火に伝わってないようだ。

「そんなことはいいから……。ほ、ほら……、さっさと挿れなさいよ……」

パカッ! と股を開き、挿入を促してくる。
……なんだこれ。
パカッてなんだよパカッて。
それが処女のすることか?
あまりにひどいその振る舞いに、半勃起ぐらいはしていたナニが、しおしおと萎れていく。

「てかさ……」

こんな処女っているのかな? 色々とオカシイよね?
やっぱり――“種乞い狐”?
うーん……。

「いっかい処女検査させてもらっていい?」

俺は、もう少し状況を把握しようとそう要求した。
相手がそう
・・
なら男を連れ込んでヤリまくってるだろうから、膜なんてもうないはずだ。つまり客観証拠になる。

「は? なにそれ、あたしの言う事が信じれないっていうの?」
「うん。有り体に言うと」それだけじゃないけど。
「ふ、ふざけないで! 検査とかありえないし!」
「嫌なら別に。その代わりセックスも無しね」
「うぅっ……。け、検査ってどうやるのよ……?」
「そりゃまあ膣を広げて中を見る感じだよね」

両手で、くいっとマンコを広げる動作をしてみせる。
実演つきの説明に、燐火はヒクッ、と頬を震わせた。そしてその顔を見る見る間に赤く染め――

「こ、こんの変態! 初めてするって女の子になんてこと要求するのよ! ドスケベ! ケダモノ! 鬼畜!」
「と言っても他にやりようなんてないし。それに、マンコ見せるぐらいでそんな嫌がってたらセックスなんて出来ないでしょ。……というか、そんな嫌がるってやっぱ処女じゃないんじゃないの?」
「しょ、処女に決まってるでしょ! あたしはずっと……」

何か言いかけるも、燐火はそこで言いよどむ。

「ずっと?」
「……処女だったらちゃんとするんでしょうね」
「そりゃもちろん」

疑義は晴れるってことでいいだろう。

「……判ったわよ。好きにすればいいでしょ」

けっきょくは折れる燐火だった。いい感じにチョロい。

「んじゃ布団に寝て、マンぐり返ししてくれる? 膝裏を手で支えて、バランス取ってね」

さて、鬼が出るか蛇が出るか。
小学生のころ――初めて林を探検したときのあの昂揚を思い出しながら――
俺は、燐火の処女検査を開始するのだった。

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