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28: かしまし☆とらいあんぐる!

羹からゆらりと立ち上る湯気。空腹を刺激するおいしそうな匂いが鼻先を漂い、口内に自然と唾液が溢れる。膳には焼き魚や山菜のおひたし、茄子と胡瓜の漬物や赤い木の実(あとで聞いたらクサイチゴというらしい。ちょっとすっぱいが甘くておいしい)も並べられていた。

俺は今、幻燈亭の一角にある従業員――つまり三姉妹のことだ――が起居するエリアで朝ごはんをいただこうとしていた。実はみんなと食べるのは初めてのこと。いちおうは客という立場であるため、これまでは客室でひとり寂しく食べていたのだが、今朝になって葛葉さんから「もし宜しければいっしょにいかがでしょうか」と誘われたのだ。できればそうしたいなー、と内心思っていた俺は二つ返事でこれを受け、今に至る。

「旦那さま、ご飯はこれくらいでよろしいですか?」
「あ……、はい。それぐらいで。ありがとうございます」

山盛りになったご飯茶碗を受け取りながら思う。

(いやー……、この呼称まだ慣れないなあ……。むずがゆいというか面映いというか……)

葛葉さんがにこにこと嬉しそうな以上あんまり嫌がるのもなんだし、俺も嬉しい気持ちはあるから表立って抵抗はしてないけど……。とにかく恥ずい……。
などと頬を火照らせていると、三番目と四番目の席次に座る燐火と月夜が、そのやり取りに身をこわばらせた。

「旦那……」
「さまぁ……!? な――、なによその呼び方は……!?」

困惑を絵に描いたような顔で、食い入るように俺を見つめるふたり。
だよなあ……。俺だってまだ困惑気味なわけで……。
が、そんな困惑とは無縁な、むしろそれを既成事実として定着させていきたい系の御方がイニシアチブを握るかのように割って入ってきた。

「ふふっ。私が旦那さまをそう呼ぶのは何もおかしいことではないわ。だって昨日一日たんと愛していただいて――、こう、なったんですもの……」

帯のうえからお腹を愛おしげに撫でさする葛葉さん。まるでそこに赤ちゃんがいるとでも言わんばかりの所作……。

「どどどどどど、どういうことよッ!?」
「どういうことですか、お兄様……!」
「ど、どうもこうもないというか……、その、俺がしたのは普段通り種付けで……。赤ちゃんができればいいなとは思ってるけど変わったことは何もしてないし……。ですよね、葛葉さん?」

だいたい昨日の今日で孕んだかどうかなんて判るはずがない。
昨日のセックスを大事に思ってくれてるのは俺も嬉しいけど、これはさすがにやりすぎじゃ!? という視線を送ってみるが、葛葉さんはどこ吹く風だ。

「葛葉、と呼んでくださいまし旦那さま。それに昨日、耳元に囁いてくださったじゃないですか。『実は一目惚れなんだ』って」
「一目……」
「惚れぇ……!?」
「しーっ! しーっ! ちょっとちょっと……! 何もわざわざふたりに言うこと無いでしょう……!?」

別に隠すつもりもないけど、あえて言う必要もないといいますか……!?

「くす……。私、そのひとことが本当に嬉しかったんです……。体が昂ぶり、おややの素を排卵してしまうくらいに……。そんな私を痛いほど抱きしめながら『孕めっ、葛葉っ……!』と子種汁をいっぱい注いでくださったんですから、お腹の中にはきっと旦那さまのおややが……、ぽっ」

頬を染める葛葉さんは乙女のように可憐だった。あまりの美しさと愛らしさに惚れ直す勢いだったけど、今の燐火と月夜にそれを見せつけるのはどう考えても悪手――
と思ってふたりの様子を確認すると、それぞれ口からエクトプラズムのような何かを吐き出しながらブツブツ言っていた。

「排卵……」
「子種汁……」
「孕め……」
「おやや……」

マズいよこれ……。ヤバいヤバい……!
そう慄いていると、葛葉さんがさらなる燃料を投下しようとする。

「旦那さま……。おややが出来た暁には約束通り私とめお――」
「お客様お客様! あーっ困りますお客様! それ以上の爆弾投擲は困りますお客様!」
「夫婦
めおと
に――」
「あーっ困ります! 本当に困ります! あーっあーっあーっお客様! その辺りでどうぞご勘弁をお客様!」
「「めっ、めめめめっ、夫婦ッ!?」」

俺の魂の叫びによってその一言が掻き消せてたらいいなとは思ったけど、現実はそんなに甘くなく。

「お、お兄様……、夫婦
めおと
とはどういうことですか? 教えてくださいッ……!」
「そうよッ! 夫婦
めおと
ってどういうことよ史郎ーッ!」

葛葉さんが漏らした不穏な一言をしっかりキャッチしていたふたりが俺に食って掛かってくる。
はーっ……。話すしかないか、昨日のやり取り全部……。

「それはだなぁ……」

こうして。
深々とため息をついた俺は、ピロートークの一部始終を己の口で語るという辱めを受けるハメになったのだった……。

「ふぅーん? なぁーるほどぉ?」

とりあえず朝餉を平らげ。
煎茶を淹れてもらい。
喫しながら昨日の出来事をひと通り話し終えた俺に対する燐火のリアクションがそれ。腹に据えかねる内容もあったのかジト目が普段よりいっそうキツい。

「なんだよ」
「べっつにぃー。昨日ふたりが何も言わずに消えたから月夜と手分けして探し回ったのにこっそりいちゃいちゃしまくってたとかどうなのー、なぁんて思ってないから安心しなさいよ」
「皮肉になってすらないド直球な不満垂れ流しかよ……。って、そうか、そうだよな、断らずに消えたのはすまん……。でもやり取り全部つつぬけだったんじゃないのか? 耳、いいんだし……」
「途中まではね。でも葛葉姉が結界を張ったからそっから先は全然よ」
「結界? なにそれ……? どゆこと……?」

犯人として名指しされた葛葉さんの方を見ると、すーっと視線をそらされた。何かを取り繕うように胸の前で人差し指を合わせもじもじしている。
マジなのか……。なぜそんなことを……。
その疑問に当の葛葉さんじゃなく燐火が答える。

「そりゃあんたとふたりきりになって心置きなく睦み合いたかったからでしょ。鬼にでも襲われたのかと最初は焦ったけど、葛葉姉が力を振るったらその時点で気づくはずだし、そもそも酒呑童子に不意打ちでもされない限り葛葉姉がやられるはずないし、戦った痕跡もなかったからそういうことかなって」
「心配かけてごめんなさい……」
「謝るなら一言断ってからにしてよね! って――言いたいとこだけど、葛葉姉が史郎との関係で悩んでたの知ってたし、それについてとやかく言うつもりはないわよ」

葛葉さんとのこと、急にけしかけてきたぐらいだもんな。

「って、そこまで判ってるなら何ぷりぷりしてんだ?」
「そ――、それは、その……」

途端に勢いがなくなる燐火。
首をひねっていると、ずっと黙っていた月夜が急に口を開いた。

「あの……、お兄様……」
「ん?」
「その……、お兄様とお姉様が夫婦になるというのは、お母様とお父様のような関係になる、ということでしょうか……?」
「まあ、そうなるのかな……? ご両親の暮らしぶりを見たわけじゃないから想像になるけど……」

まさか市役所に婚姻届を出しに行くとか結婚式を挙げるとかはないだろうから、基本的にはこの約束自体がふたりの関係の証ってことになる。日々の暮らしも今とそう大きくは変わらないハズ。
いや待てよ……、祝言ぐらいは挙げた方がいいのか……? 狐の嫁入りという言葉もあるぐらいだし……、などと考えていたら、月夜が狐耳をへにょ、と垂らした。

「おふたりが特別な関係になるのなら、燐火お姉様とわたしはどうなるんでしょうか……?」
「え? それはこれまで通り――」

って、しまった、そういうわけにもいかないのか。
三姉妹がいくら人間的な常識に囚われないと言っても、夫婦ともなればその辺は峻別すべきなのかもしれない。

「人間は番いになったら他の相手とは子作りしなくなるんじゃないの……?」

恐る恐る訊いてきた燐火の顔も心なしか曇っている。
妖狐なんていう超常的な存在を前にしたときから社会的常識に縛られるのはやめていたつもりなんだが、葛葉さんがどう思って『夫婦になってほしい』と言ったかはそれと別問題だ。
その意図を伺うべく葛葉さんに視線を向けてみる。すると――
微笑みとともにこくり、とうなずかれた。

「もちろん旦那さまを縛るつもりでお願いしたわけではありません。自分の気持ちを素直に見つめた結果、私は“史郎さん”と添い遂げたいと思った――、だから夫婦になりたいと望んだんです。そのきっかけをくれたふたりには感謝しているの。もちろん旦那さまにも……。むしろ私は、燐火にも月夜にも旦那さまと深いところで結ばれてほしいと願っているわ。それがどういう形を取るのかはあなたたち次第だけれど――」

葛葉さんはやはり葛葉さんなんだなと思った。
ひとりの女性として幸せを望みながらも、姉としていつだって妹ふたりを気遣っている。
俺はそんな葛葉さんの優しいところが大好きだ。

「俺も同じ気持ちだ。燐火と月夜が俺といっしょにいることを望んでくれるならそうしたいと思ってる」

ふたりに水を向けると、その言葉に釣られたのか月夜が立ち上がった。そしててとてとと俺の傍までやって来る。

「あ、あのあの……、ではわたしも……め、めめめめっ」
「落ち着け、羊になってるぞ」
「夫婦
めおと
にっ、お兄様と夫婦になりたい、ですっ……!」

俺の着物の袖をひしっと握り、目を伏せる月夜。返答が怖いのか、狐耳が痛いほど張りつめピンと逆立っている。
俺はその金色の耳をこしょこしょと優しく撫でてやった。

「もちろんいいぞ。うん、俺からお願いしたいぐらいだ。月夜がそう言ってくれて嬉しい」
「ほ、ほんとですか……?」
「嘘なんてつかないよ。大歓迎だぞ」

言葉を裏付けるつもりで、狐耳をちょっと強めに撫でてやる。
すると月夜は、くすぐったそうにしながらも目を細め、嬉しそうな表情でそれを受け入れてくれた。
あ、でも……。

「夫婦になるなら呼び方どうするんだ? 月夜も葛葉さんみたく『旦那さま』って呼ぶか?」
「それは……」眉をハの字にし、照れたように笑う月夜。「これまでと変わらず『お兄様』って呼ばせてもらいたいです……。夫婦になっても、お兄様はお兄様だから……」
「そっか。うん、いいぞ。月夜からの呼ばれ方は俺もそっちのがいいかな」

健気妹な月夜から「お兄様」って呼ばれるのは何ものにも代えがたい魅力があるし。

「ではこれからもお兄様のことはお兄様って呼びます!」

月夜が満開の桜みたいな顔で笑う。
よし、これで一件落着だな、と思ったところであらぬ方向から「こほんッ! こほんこほんッ!」と咳払いが聞こえてきた。

「どうしたんだ燐火、風邪か?」
「判ってるくせに……」
「ん? 何か言ったか?」
「別に」
「そうか」

俺がそこで話を打ち切ろうとすると、燐火は慌てたように二の句を継いだ。

「ちょ、ちょっと待ちなさい! あ、あたしは別にどうでもいいんだけど、その……念のために訊いといてあげようかなって質問事項があったの忘れていたわ。うん、本当にあたしはどっちでもいいんだけれど、あんたにとっては重要かもしれないから念のための確認っていうか……」
「いいから早く言え」

前置きが長過ぎるわ。

「つ、つまり、よ……。あ、あんたがどうしてもあたしと番いになりたいって言うんならなってあげなくもないケド? ってそういう感じのことをね? 訊いておこうかな、と思って……」

チラッ、チラチラッ、とこっちの様子を確認してくる燐火。
っんとにもう素直じゃないやつ……。
うん、と言うのは容易いけど、こうも誘い受け全開な燐火にそのまま応じてやるのはちょっと面白くない。軽くからかってやるか。

「俺はどっちでもいいぞ。燐火がそう望まないのなら夫婦にならなくてもいいんじゃないか?」
「え……?」
「関係ってのはそれぞれ最適な形があるからな。葛葉さんや月夜は俺と夫婦になるのがいいと思うけど、燐火とはそうじゃないかもしれないし?」
「そ、そんなことないと思うけど……」
「いーやわからんぞ。俺と燐火の最適な関係は恋人かもしれん。いや友人、あるいは知人が最適という可能性もある」
「か、関係がどんどん下がってってるじゃない!」
「子作りをするだけの関係というところに着目すればセフレというのが一番妥当かもしれんな。どう思う燐火?」

トドメとばかりに話を振ってやると、燐火の肩がふるっと震えた。

「なんでっ……、ぐすっ……、そんなことっ、ぐすっ……、言うのよぉ……」
「燐火……? ちょっ、お前まさか泣いて……」
「あたしはもう、ぐす、あんたに、うぐっ……、身も心も捧げたっていうのに、っ……、そんなこと言われたらっ……、ふぇっ……、泣きたくなって、当然でしょっ……!」

ぽろぽろ、と。怒りながらも涙を流し、それを必死に拭いながら訴えかけてくる燐火。
その哀切の表情に、申し訳なさが胸の内に広がった。

「すまん、今のは冗談だ。俺は燐火とも夫婦になりたい」
「嘘っ! ひぅっ、あたしのことなんてっ、ぐすっ、もうどうだっていいんでしょ……?」
「そんなことないって! ちょっとからかってみただけなんだ! 葛葉さんや月夜と同じぐらいお前のことを大切に思ってる。燐火さえ良かったら夫婦になってほしい……!」
「ほんと……?」
「ああ。心からの言葉だ」
「なら……、んっ……」

燐火が、目をつむって口唇を差し出してきた。

「お詫びの口吸いをしてくれたら許したげる……」
「えっ!? いやでもふたりが見てるし……。夜になったらいっぱいしてやるから……」

興味津々といった色彩の4つの瞳を向けられた中では流石にしづらい……。
なので何とかせずに切り抜けようとしてみるものの、燐火は許してくれなかった。

「してくれないと許さない。それに人間は夫婦になるとき誓いの口吸いをするんでしょ……? だから……、んっ……」

ああもう変な知識だけは持ってやがるんだから……。

「わあったよ。その代わり、口唇かさねるだけだからな……」

なぜ衆人環視の中でキスをするハメに……。
これも自業自得なのか……。
すべてを諦め、可愛らしいキス顔で目をつむる燐火の頬に手を添え――

「ちゅっ……」

俺は薄桜色の可憐な口唇に、自分のそれを軽く重ねた。
そして宣言通りにすぐ離れる。すると――

「ぷっ。史郎ってばほんと単純なんだから」

泣き顔から一転、意地の悪い笑顔を浮かべた燐火は軽く吹き出し、そして最後にはべっと舌を出した。

「あ……! おまえ俺をハメたな……!?」
「そっちだってあたしのことからかって恥ずかしいこと言わせようとしたんだからおあいこよ!」

くっそー。

「まあまあいいじゃない。人間には似た者夫婦って言葉があるんでしょ? 『関係ってのはそれぞれ最適な形があるからな』ってあんたが言った通り、こういうのがあたしたちにはぴったりよ」

勝ち誇る燐火の笑顔は眩しすぎるぐらいに眩しかった。

「はーっ……。まあ今日は一本とられたってことでいいや……。でも、いつもこうなるとは限らないからな! 覚悟しとけよ!」

俺と燐火の未来に対する宣言という名の負け惜しみを口にしていると、ちょいちょいと着物の袖を引かれた。

「お兄様……、わたしも誓いの口吸いしたいです……」
「旦那さま? 私にも誓いの口吸いを……」
「えっとそれはそれぞれ夜にこっそりと……」
「誓いの……」
「口吸いを……」

史郎しってるか? 狐の美人三姉妹からはにげられない……!
これから始まる夫婦生活が思いやられる俺だった……。

夜。
自室にて俺は、蒔絵小箱から取り出した三色の鈴をためつすがめつ眺めていた。

「今夜は誰を呼ぶか……」

順番から言えば月夜を呼んでやるべきだろう。
だけど燐火にも気を揉ませてしまったし、実はけっこうな寂しがり屋だから蔑ろにはできない。
ついでに言えば葛葉さんにも「旦那さまがお望みならいつでも参りますから……。遠慮せずに呼んでくださいましね……」と婀娜っぽく言われてしまっていた。

「うーん……、困ったな……」

いったいどうすれば……。
と、そこでハタと思いついた。

「全員いっぺんに呼べばいいのか……」

前回そうした時は果たせなかったからそのリベンジ。今はもう燐火とも打ち解け済みだし、夫婦記念日とか言えばいける気がする……!
夢の4Pへの期待に胸と股間を膨らませた俺は、ちりんちりんと三姉妹を呼び寄せた。
その結果――

「も、もうっ……! し、史郎のえっち……、へんたい……!」
「お、お兄様……、は、恥ずかしいです……」
「そんなに熱っぽく見つめられると……、濡れて、しまいます……」

俺の目の前にはみっつの桃尻――右に燐火、真ん中に月夜、左に葛葉さん――が並ぶことになった。
場所は俺の客室から続きになっている遊郭部屋だ。夜空に輝く月光を通さないその密室は、四方に据えつけられた行燈によって赤々と照らされている。
薄明かりに浮かび上がる、四つん這いになった健康的なヒップ。孕衣に着替えた三姉妹は、むっちりとした尻肉と大事なおまんこ、そしてふっさふさの尻尾を俺に向かって突きだしていた。

「ど、どこ見てるのよぉ……!」
「そりゃ皆のおまんこだよ。もう濡れてるのな……。スケベだ……」
「~~~っ!? ば、ばか、ばかぁ……!」

股間から滴るドスケベ蜜。それが行燈の光によってキラキラと輝く。

「そう怒るなって。燐火もここまで来てくれたってことは俺にしてほしいってことだろ? なら任せてくれよ、悪いようにはしないからさ。葛葉さんに月夜もいいだろ?」
「はい……。私は……旦那様が望まれるならいつでも……」
「わたしも……、して、いただきたいです……。お兄様に、えっちなこと……、いっぱい……」

それぞれ納得したのか、みっつのヒップがもじもじと揺れる。

(それにしても壮観だな、美しい狐の三姉妹が俺にハメられたいと牝まんこを差し出してくる光景は……。しかもなりたてとはいえ全員が自分の妻だと思うとなおさら滾ってくる……)

改めてじっくりみっつの尻を確認。それぞれ魅力的だと強く思う。

大きさは葛葉さんが一番だ。むっちりと張り出た、厚みのある尻肉が男心をくすぐる。上体を沈め、ハメてほしそうに高々と尻を掲げているのもポイントが高かった。
そしてそのうえでゆらゆらと揺れる5本の尻尾――
俺のことを完全に受け入れた葛葉さんはもう人に戻ろうとはしなかった。顕現し、狐耳と尻尾を露わにしたその姿のままで居続けてくれている。もちろん今もそうだ。撫で回したい尻のうえでは五叉に分かれた金色の毛並みが俺を誘うように揺れていた。

(あれをもふもふしながら葛葉さんを後ろから犯してあんあん言わせたい……!)

燐火の尻は丸みとハリが素晴らしい。均整の取れた美しい曲線でこちらを煽ってくる。しかし俺の視線が気になるのか、燐火はせっかくの尻とまんこを尻尾で隠していた。尾てい骨のあたりから生え出た太みのある狐しっぽ。それが弧を描きつつ肝心なところを覆っているのだ。

(ああやって隠されると、根本から引っ張り上げて大事なところを露わにしてやりたくなるなー……)

月夜の尻はふたりに比べるといささか小ぶりだ。バックスタイルでパンパン突き込むと存外むちっとした感触を返してくるところが意外性を感じさせて良いけど貧弱さは否めない。しかしそれこそが月夜の魅力。尻も乳房もまだまだ発展途上だというところに言いようのない背徳感を覚える。それに――

何かを訴えかけるような蠱惑的な瞳と薄く開かれた口唇。行燈に照らし出された尻尾もまた、陽炎のようにゆらゆらと揺らめき俺を煽る。あられもないその姿に釘付けになった俺はふと、月夜がいちばん股を開いていると気づいた。燐火は尻尾によって膣裂を見えなくしている一方、葛葉さんはもじもじと内股をこすり合わせスケベな中にどこか羞恥を残している。しかし月夜は脚をハの字に開き、膣はおろか尻穴も見てくれと言わんばかりだった。ぽたりぽたり、と布団にこぼれ落ちる愛液の量も月夜がいちばん多い。

(いやらしく育っちゃったなぁ……)

俺のちんぽで処女を奪ってからまだニ週間程度だっていうのに、どうすれば男を煽れるか、すっかり覚えてしまったようだ。
しかしそれがまた愛らしい。俺の手によって開いた花。それが未熟ながら必死にアピールをしてよこす様は、見ていて興奮する。

「さて、誰からにしようかな……」

膝を寄せた俺はまず――……。

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