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エキシビションマッチの準備が整った。ウイルスによる感染症の影響により、無観客で行われるバトルファックの祭典。その様子は動画配信サイトなどで全国生中継され、知名度も抜群。歴代最強の女王と謳われるリリカが女王陣営にいることもあって盛り上がりは過去最高潮となっていた。

第一試合の先鋒はお互いのチームのルーキーが出場する。

リリカチームのルーキー枠の選手は竜童エンジ。リリカやナミカ、スミレの全員と接点を持つ男性選手だった。ナミカとの戦いの後遺症で治療を行った期間もあって、本来であればルーキー枠で出場できなかったエンジだったが今回はルーキー枠での出場が認められている。

レオチームのルーキー枠の選手は出雲クニカ。高等部に上がったばかりにも関わらず、数々の男性選手を再起不能にまで快感で追い込んだその技量は特筆に値する。

試合会場は特設ステージで行われる。計量は終了済み。エンジとクニカはそれぞれの決意を持って試合に臨もうとする。

立場の異なるエンジとクニカが強く意識するのは一人の少女。その少女とはバトルファック界に現れた無敗の女性選手であるリリカのこと。リリカを神格化しているクニカとリリカに恋焦がれるエンジ。同じリリカを愛している二人同士が相容れない舞台で向かい合った。

「リリカ様と敵対するなんて畏れ多いことです。私のチームの大将ですが、レオさんにもリリカ様には触れてほしくありません。だから私がここで勝ってすぐにこのイベントを終わらせます。そうすればリリカ様に男の手が触れることもありません」

このエキシビションは先に三勝したチームの勝利。過去のエキシビジョンマッチは全て大将戦にまでもつれこんでいたが、早ければ中堅の戦いで決着はついてしまう。クニカはレオがリリカに触れることを嫌がっていた。出来ればリリカチームに入りたかったクニカだったが、リリカチームには既にスミレとナミカがいたため断念せざるを得なかったのだ。だからこそ、クニカは自分が勝利して試合を早く終わらせたかった。リリカの活躍する姿を見たいと思う反面、男がリリカの柔肌に触れることを嫌うクニカは複雑な感情を抱く。

「自分のチームに自信があるんだね」

向かい合ったクニカにエンジは声をかける。

「……どうでしょう。ユメミさんは美しいと思いますけど」

クニカは嫌そうにエンジに返事する。そのクニカの様子にやり辛さを感じながらもエンジは自分をこの舞台に立たせてくれたリリカとスミレのためにも負けるわけにはいかなかった。

スミレの強い推薦でエンジはエキシビションの先鋒戦に出場することが急遽決定。対戦相手は直前まで明かされなかったが、エンジは出来る限り残された時間でクニカのスタイルを調べていた。クニカの戦闘スタイルは快感で対戦相手の男を自分の虜にさせるというもの。得意なプレイはパイズリであり、男を再起不能にさせるほどの快感を刷り込んでくるとエンジは聞いていた。

クニカを警戒しつつ、観客のいない客席から笑顔で手を振ってくるスミレに苦笑いしながらエンジは手を振り返す。スミレはエンジのことを気に入っており、その入れ込みようは業界でも話題になるほどだった。ナミカはエンジの加入に軽い抵抗を感じていたが、リリカの執り成しもあって現在に至る。リリカやナミカ、リリカチームの副将戦に出場する一条ナギも別室のモニタールームでエンジとクニカの試合を見守っていた。

「僕以外の全員がキングとクイーンの経験者だからね。現役ではない選手が二人いるとはいえ、僕こそ自分のチームには自信があるよ。僕を推薦してくれたスミレさんや僕を救ってくれたリリカさんのためにも僕は君に負けられない」
「リリカさんのために、ですか」

エンジの言葉に含まれたリリカというワードに反応し、エンジの言葉をなぞるクニカ。

「どうして私がこちら側なのでしょうね。こんなにも私はリリカ様に……私も貴方には負けられません。貴方のペニスが二度と勃たなくなるほどお漏らしさせてあげます♡」
「君を絶頂させて、僕が勝つ! いつまでも負けっぱなしではいられないんだ!」

お互いの言葉が交差した後、試合開始のゴングが鳴った。バトルファックの試合はレフェリーがいたりいなかったりと形式が分かれているが、今回のエキシビションマッチでは不在。エンジとクニカの二人がそれぞれの陣営の選手に見守られる形で向かい合っている。

エンジとクニカの両者は睨み合っていた。速攻を得意とするエンジだったが、クニカのような巨乳を持つ選手は攻めにくい。スミレとの修行を経たことで女性選手のおっぱいの恐ろしさをエンジは誰よりも理解していた。

だからこそエンジは前に出る。睨み合いに根を上げたわけでもなく、冷静な自分の判断でエンジはクニカの懐に飛び込んだ。意表をつくエンジの素早さに一瞬クニカは目を丸くする。

「エンジさん、動きが速いですね。けれど……」

クニカは余裕の表情を浮かべている。

クニカの胸元へ飛び込んだエンジ。だが、次の瞬間、視界を遮るように現れた大きな乳房によって顔面を覆い尽くされた。

むぎゅうぅっ!!

エンジの顔全体を包み込むように、素早く服をはだけさせていたクニカの生のおっぱいが押しつけられる。

エンジの動きを読んだクニカは自分から距離を詰めて、逆にエンジを自らの胸の谷間へと誘い込んだのだ。突然の出来事にエンジはクニカの生乳に顔を埋めたまま固まってしまう。
そんなエンジの様子をクニカは嘲笑しながら、眺めている。
そして、そのままエンジの後頭部を両手で掴んで固定すると、左右の腕をゆっくりと動かし始めた。

ゆさ、ゆさ、ゆさ……。

クニカはエンジを抱き締めながら、その身体を揺らし始めた。エンジの顔を左右から挟み込んでいるクニカの大きな乳肉が上下左右に激しく揺れ動く。それはまるで巨大な軟体生物のようにエンジの顔全体を愛撫していった。

柔らかなクニカのおっぱいの感触にエンジは身を委ねてしまっていた。エンジの股間は大きく膨らみ、試合用のパンツに大きな張りができている。

「ふふ、どうです? 私の顔面パイズリは気持ちいいでしょう? 男の子って好きですもんね、おっぱい♡」
「く……くそ……ッ」
「ほぉ~ら、もっと強くしてあげますよ?」

クニカはそう言うと、エンジの頭をさらに力強く抱き寄せた。

むにぃいいっ!

エンジの顔がクニカの豊満なおっぱいに押し潰されていく。

「完全に勃起してますね、エンジさん♪ 試合中なのに簡単に勃っちゃってます♡」
「あぁああああっ!!」

クニカに指摘されてエンジは自分の下半身に意識を向ける。
そこにはクニカのおっぱいで興奮してしまっている自分のペニスがあった。エンジは必死になって腰を引いて勃起を隠そうとするが、自分の下半身を意識するほどにエンジは自分のペニスに血流が流れていくことを自覚していた。

「もう限界まで勃起しちゃったみたいですね。このまま射精させてあげましょうか?」
「だ、誰が試合はまだま……あひぃいいっ!?」

クニカはエンジの返事を待たずに、その両腕でエンジの頭を強く抱え込むとその豊かな乳房、その乳首をエンジの口元に押し付けてきた。

「んぐっ、むぐうぅうううっ!?」

クニカの乳首がエンジの唇に触れる。

その瞬間、クニカの乳房からエンジが感じたのは甘い雌の匂いと強い快感。

その快感でビクンッ! と震えるエンジの身体。エンジは身体の奥底から湧き上がる射精感を堪えることが出来ずに絶頂した。

どぴゅううううううううう!!!

エンジの試合用のパンツの中から漏れ出す白い染み。エンジは頭の中が真っ白になりながら、クニカの乳首を吸っていた。まだまだ射精まで程遠いと思っていたエンジの目算が大きく崩れて、試合のペースが乱れていく。エンジが射精した精子の量は約3cc。誰が見てもまだまだ試合続行レベルの射精量であったため、試合はこのまま続行されていた。一撃でKO負けにはならなかったもののエンジは自分の意志と反して脈打つペニスに驚きを隠せずにいる。

「不思議な顔をしてますね、エンジさん♪ まだまだ耐えれるって思ってましたか? 残念です♪ 顔面パイズリが決まった男の子は皆、おちんぽ暴発寸前になっちゃうんです♡ あとは軽い刺激を加えればピュッピュってお漏らししちゃいます♡ 今ので試合終わらせるつもりでしたけどやりますね♡」

クニカは嘲笑交じりにエンジを見ていた。

エンジは内心反省していた。スミレとの修行で散々女性のおっぱいの危険性を理解していたのに罠にかかってしまった。スミレとの修行がなければここで試合が終わってしまっていたと思わされるほどの快感をエンジは刷り込まされていた。

エンジはクニカを振り解いて、再び向き直る。

「スミレさんとの修行がなければ今ので終わっていたかもしれない。君の顔面パイズリで快感が蓄積されていたんだね」
「今ので終わっていれば良かったんですよ。それなら貴方はまだ引退せずに済んだ筈です。次はエンジさん、貴方の現役生活を終わらせるつもりで私の必殺技を使います♡」

エンジはクニカへの警戒心を更に引き上げる。クニカの必殺技はおそらくパイズリ。『男壊し』と言われる彼女のパイズリは数多の男性選手を引退させるほどの威力を持つ。バトルファック歴が一年にも満たない彼女を侮った男性選手は尽く彼女に壊された。エンジはクニカを侮っていない。男好きする豊満な肉体は魅力的であり、エンジはクニカから感じられる圧倒的な自信に呑み込まれそうになっていた。クニカから感じられる力量はかつて戦った強者と紙一重にも感じる。

「必殺技、か。同じルーキー枠の筈なのに僕の力量は君に劣っているだろう。けれど僕だって負けたままではいられない!」

エンジは再びクニカに向かっていく。クニカはエンジの突進を待ち構えるようにして迎え撃つ。エンジは先ほどと同じようにクニカの胸元に飛び込んでいった。スミレとの修行で引き上がったインファイトでのエンジの技量。フェイントを織り交ぜながら、クニカに近づいていくエンジ。並みの力量を持った女性選手なら十分に通じる一手の筈だった。

エンジはこの一瞬に勝機を見出して、パンツを脱いだ。自分のペニスを剥き出しにして攻撃に転じる。

「エンジ様、いけません……!!」

試合を間近で観戦していたスミレがエンジの行動に焦ったような声を出した。エンジの行動は十分に正解の動き。素早さで翻弄しながら自分の距離に持ち込むという選択肢は間違いではない。クニカはエンジの攻撃の射程圏内に入っている。しかし同時にエンジもまたクニカの攻撃の射程範囲に入ってしまっていたのだ。先制する側が常に意識しなければいけないカウンター、その反撃される距離感をエンジは少し見誤った。その結果、するりとエンジのペニスが嘘のようにクニカのおっぱいの中に収まって挟まってしまった。

「あひぃいいっ!!」
「はい、捕まりましたね♡」

むぎゅううっ!

クニカの大きなおっぱいがエンジの股間を包み込んでいた。

「エンジさん、おっぱい大好きなんですね♡ さっき出したばっかりなのにもうビンビンじゃないですか♪」
「あぁああっ、やめろっ、離せぇえっ!!」

クニカはエンジを逃がさないように、そして自分のおっぱいの谷間を堪能させるためにしっかりと両手でおっぱいをホールドしていた。しかしエンジがいくら暴れようともクニカの乳房からは逃れられない。クニカのおっぱいはまるで軟体動物のような柔らかさと弾力性を兼ね備えており、エンジの抵抗を全て吸収して無力化してしまう。それどころかペニスにおっぱいが吸い付いてエンジの反抗的にペニスを揺らす動きも快感に変えていった。

むにっ、むにっ……。

クニカの乳房が上下に動き始める。

エンジのペニスがクニカのおっぱいで揉まれ、それだけでエンジは限界へと上り詰めてしまった。エンジの身体に電流が奔り、びくんっとエンジの身体が震えて、大きく痙攣した。

どぴゅううううううううううううううう!!!!!

エンジの射精。明らかに公式ルール、その規定以上の射精量。エンジは自らの敗北を悟りながら、クニカのおっぱいの中に精を吐き出していた。リリカやスミレに申し訳ないと思いながらも抗えない快感に身体を跳ねさせるエンジ。

エンジの射精の勢いが弱まって、エンジが自分の負けを告げようとした時だった——

ぐにゅうううううう!!!

「あ、ああっ!!!!」

試合は終わった筈なのにエンジのペニスに襲いかかるクニカのパイズリ。暴力的な射精へ導くクニカの必殺技である圧迫ループパイズリがエンジへと襲いかかっている。エンジの精子はリング上にまだ垂れていない。試合の勝敗を知っているのはエンジとクニカの当事者だけ。エンジの射精量からしてクニカは自分の勝利を知っていたが、手は止めない。

「気持ちいいですか? エンジさん♡」

優しそうな笑顔を浮かべて胸を揺らすクニカ。クニカのおっぱいによるペニスへの追撃で弱まっていた射精の勢いが活性化する。エンジは絶叫を上げながら、胸の中で果てた。

どぴゅ、どぴゅ、どぴゅううううう!!!!

「んっ♡ あったかいです♡」

クニカはエンジの精子の感触に嫌悪を抱きながら、エンジのペニスを再起不能にするためにおっぱいを動かし続ける。男嫌い、男に対する不満を持ち続けたクニカの技巧。次々に男を屈服させていったリリカの姿に憧れた少女の技がエンジに襲いかかっていた。クニカはエンジの精子が垂れてこないようにおっぱいをキュッと引き絞って胸を上下に揺らす。

エンジの射精中は優しく、エンジの射精の勢いが弱まってきたら強くクニカは胸を揺らす。力を調節しながら男を壊す為にクニカは胸を揺らした。エンジの射精の勢いを感じながらクニカは男を嫌悪する。嫌いな男を相手にするのは苦痛だったが、この晴れ舞台をリリカに見てもらえるなら本望。クニカはリリカへの崇拝にも似た気持ちで競技を続けていた。

「いっぱい出してください♡ エンジ様が他の女の子に迷惑をかけないように私が躾けてあげます♡」
「あっ、あああっ!!!」

クニカのおっぱいの中で大量に射精するエンジ。リリカやスミレから与えられた思いやりがある快楽とは違い、暴力的な感情が乗ったクニカからの快楽にエンジは絡め取られていた。

「一滴残らず私のおっぱいにぴゅっぴゅしてください、エンジさん♡」
「出る、出るう!!!」

優しいパイズリと激しいパイズリを織り交ぜたクニカの必殺技にエンジはなす術もなく、射精する。ここにきて初めてクニカのおっぱいからエンジの精子が垂れ始めていた。クニカのおっぱいで受け止めきれなかったエンジの精子が谷間から溢れる。

クニカのパイズリシーンに遠隔カメラが反応して、全国に迫力のあるクニカのパイズリが生中継されていた。バトルファックに興味のある男性やクニカの男性ファン、今までバトルファックに興味のなかった男性、そしてクニカに今まで壊されてきた人達が中継されているクニカのパイズリで興奮し、多くの男性が無差別に全国中で精を漏らしていた。

『あああっ!!!』
『イ、イッちゃう!!!』

全国中に中継されているクニカの姿で絶頂する男達の声。

全国の男性がクニカのパイズリシーンに精を吐き出している中、画面越しではなくその攻撃を実際に受けているエンジは自分のペニスの精が尽き果てかけていることを理解していた。既に何度目とも分からない射精をクニカの胸の中でエンジは迎える。

ビク、ビクッ。

「んっ♡」

何度目か分からないエンジのペニスの脈打ちに反応するクニカ。エンジのペニスから精が出なくなってきたことを把握したクニカは、下乳をエンジの睾丸に充てがって力強く胸を動かす。

「精が出なくなってきたらこうやって精子を作らせます♡ タマタマを包むようにパイズリすれば皆さん、もっと出せますから♡」
「ああああっ!!! 気持ちいいっ!!!」

この時点でエンジの選手生命の危機を感じたスミレはいち早く動き、エンジのギブアップを運営に宣言するがエキシビションマッチのスポンサーがこれを拒否。全国配信がクニカのパイズリで盛り上がっている現状、配信は続けられる。

エンジの睾丸がクニカのパイズリによって活性化され、精子が生産されていく。生産されていった精子が作られると同時に急ピッチでエンジの尿道へと送り込まれ、クニカのパイズリによって鈴口へと導かれる。導かれた精子が射精という形でエンジのペニスから噴き出した。

どぴゅ、どぴゅ!!

「い、いく!」
「あんっ♡ エンジさんのあったかいです♡」

クニカは仕上げとばかりにパイズリの勢いを強めていく。射精の勢いに比例した緩急のあったパイズリからただ男を仕留めるためだけに勢いを早めたクニカの仕上げのパイズリ。エンジのペニスの根元から天辺にかけてクニカは力を込め、胸を揺らす。クニカのパイズリによってエンジの精子がどんどん作られていき、精子にドロっとした粘り気が出てくる。

「ネバネバしたエンジさんの気持ち悪い精子出してください♡ 現役生活、最後の射精楽しんでくださいね♡」
「あああああああっ!!!!!」

どぴゅううううううううううううううううう!!!!

快感で絶叫を上げながら、クニカの胸の中へドロっとした精液を注ぐエンジ。ゼリーのような粘り気を宿した濃い精液がクニカの胸の中で溢れて、エンジのペニスが脈打つ。

「んっ♡ この濃い精子が出たなら打ち止め、ですかね♡ エンジさんのおちんぽ馬鹿になっちゃってると思いますよ♡」

クニカはエンジの首の後ろに手を回し、至近距離でエンジと向かいあった。クニカの乳房が露わになった扇状的な姿を見て、エンジのペニスが反射的にクニカへと脈打った。

ビク、ビクンッ!!!

「ああっ!!」
「ふふっ。ちゃんと私を直視しただけで絶頂できましたね♡ 限界まで搾ったので精子は出ませんが、エンジさんが私の事考えたりするとすぐ白いのを漏らす身体に躾ちゃいました♡」

クニカの事を考えると絶頂し始めるエンジの身体。前にも何処かで似たような経験をした、そうエンジは思っていた。試合の内容は全国に配信されている。エンジは負けたことを自覚していた。エンジのペニスはずっと脈打っている。

「ああ……」

エンジは立ち上がった。満身創痍、限界状態のエンジに試合を直接観戦していたスミレが口に手を当てて驚いた顔を示している。スミレは悲痛な面持ちでエンジの姿を見ていた。

「そんな顔をしないでくださいよ、スミレさん。少しは頑張りますから——」

これがエンジのラストプレイ。エンジは不死鳥のように蘇ってきた。リリカに救われ、リリカへの想いがある限り立ち上がってきた。そしてスミレに支えられ、スミレの目の前だからこそエンジは奮起した。エンジを仕留めたと思っているクニカは隙を晒している。エンジの目に光が宿り、この一瞬に全てを賭けた。

「うおおぉおおおおおおお!!!!」

リリカとスミレの顔を思い浮かべながらクニカへと特攻するエンジ。試合自体の勝敗が着き油断していたクニカは虚を突かれていた。目を丸くし、硬直したクニカにエンジは接近する。

「嘘です、完全に搾りきって躾けたのに」

完全に意表を突かれたクニカ。

ここで限界を迎えたエンジの目に光が消える。プレイを継続出来ずにエンジは気を失っていた。

倒れ伏すエンジ。一回戦目はクニカの圧勝とも言える内容だった。しかしクニカは苛立った様子でリングに立っている。

煩しそうに倒れたエンジをクニカは睨み続けていた。

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