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2.脱ぎたてのブラを急いで届けに来る配達のお姉さん

玲奈さんはこの日中の炎天下の中を走ってきたのか,肩で息をしていた。ほんのり赤く火照らせた頬には汗でサイドの髪の毛がぴったり貼りついている。

「えっと……どうかしたん」

――ですか?
あまりにもただ事とは思えない玲奈さんの様子に面食らい,気がついたら僕は家のドアを開けていた。
事情を聞こうとしたけど,途中で玲奈さんに遮られる。
玲奈さんは飛び出すようにドアを開けた僕を見た瞬間,その場で深々と頭を下げた。

「……え?」
「申し訳ありませんでした! 中出郁男さまっ! 急いで戻ってきたんですが,道が混んでしまっていて,おまけにエレベーターも来なくて……八分もかかってしまいました!」
「あの,すみません。ちょっと事情がわからないんですが……忘れ物とかですか?」

それにしても八分かかったから何だと言うんだ?
そんなに謝ることか?
ただ,こんなに息を切らして汗をかいている理由はわかった。
僕の家はマンション十三階の角部屋で,階段からは一番遠い。理由はわからないけど何故か急いで戻ってきた玲奈さんはなかなか降りてこないエレベーターを待たずに階段を駆け上ってきたんだろう。そんなことをすれば息を切らして汗だくにもなる。
しかし,玲奈さんが急いで戻ってきた理由は謎だ。

「え? 事情……ですか?」

僕が聞くと,何故か玲奈さんは首を傾げて聞き返してきた。混乱しているのか,自分でもどうして戻ってきたのかピンと来ていない様子だった。

「理由は……特にないですけど……?」
「特にない?」
「ええ,もちろん。お荷物は先程届けましたし……あれ? でも,五分以内に戻らなきゃって。私……なんででしたっけ?」

玲奈さんは照れ隠しか,困ったように笑いながら首を傾げる。その顔は可愛くて眼福ではあったけど,どうも様子がおかしかった。

「いや,なんでって言われても……」
「そうですよね。私,暑さで頭おかしくなっちゃったのかな……? すみません,何回もチャイム鳴らしちゃって。用事は,特に……なかっ……たの……にっ!?」

記憶を探るように話していた玲奈さんが言葉を途切らせ,急に顔を真っ赤にさせたのと,僕が「五分以内に戻る」という発言に心当たりがあることに気づいたのは,ほぼ同時だった。
もしかして,催眠スマホ!?
あのスマホに入力した命令に従って,玲奈さんは戻ってきたのか?
そんな事あるわけ――いや,でも……!
玲奈さんは本当に困惑していた。まるで無意識のうちに誰かの言いなりになったみたいに,誰かに操作されたみたいに……僕に?
今度は僕が混乱しながら玲奈さんを見た。顔を真っ赤にしながら僕をじっと見つめる玲奈さんと目が合い,僕はすぐに視線を逸らした。

「ま,まあ……用事がないならいいです。荷物の配達間違いとか,配達忘れとかじゃないんですよね……?」
「配達……間違いじゃない,ですけど……」

まだ完全には状況が飲み込めていない。それはお互い様のようだった。
一応,戻ってきた理由になりそうな選択肢を潰して,僕はさらに催眠スマホの可能性を強めた。
半信半疑。いや,一信九疑くらいだけど,あのスマホは本物かもしれない。

「間違いじゃないですけど……,お届け忘れ? というか,何ていうか……」

ほんのちょっとスマホを信じそうになったとき,玲奈さんが恥ずかしそうにもじもじしながら言った。
見ると,耳まで顔を真っ赤にして,瞳には若干涙すら浮かべている様子だった。

「えっと……届け忘れ,ですか? 他にも何か荷物があったんですか?」
「えっと,その……ないんですけど,あるにはあるっていうか……」
(私本当にアレをするの!? というか,なんでこんなことっ!? でも,そのために急いで戻ってきたんだから……)

僕以上に挙動不審になっている玲奈さんを不審に思っていると,玲奈さんは徐ろに両腕を自分の後ろ,肩甲骨よりちょっと下あたりに回した。
そのせいで玲奈さんは自然と胸を張り,僕に向かって胸部を主張するように突き出すようなポーズになる。

「んっ……んんっ」

胸がきついのか,吐息が漏れる。
顔は相変わらず俯いていて表情は見えないが,恥ずかしがっているのは十分伝わってきた。
やがて,プツッと何かが外れるような小さな金属音が聞こえたかと思うと,さっきまで窮屈そうに張っていた胸ーー玲奈さんのおっぱいが突然,ぶるんっと服の中で弾けた。

「えっ? ……は?」

一瞬何が起きたのか理解できなかったけど,玲奈さんもしかして今,ブラ外した!?
僕が混乱しているうちに,玲奈さんは手を服の中にするりと滑り込ませる。上着の裾が捲れ,玲奈さんの白い肌,腰のくびれ,そしてヘソまで露出した。
ここまでくれば僕も玲奈さんが何をしようとしているのかわかった。理解はできたーー納得はできていないけど。
案の定,玲奈さんは服の中でブラを脱ぎ,その脱いだばかりの下着を取り出すと,僕に向かって差し出した。

「あの……これ,お届けものです……っ」
(やだ,走ったから汗ばんでる……っ! こんなの渡すなんて私……どうかしてるっ!)

涙目で,顔は真っ赤。相変わらず目は合わせようとせず,ブラを持って差し出す手は羞恥に耐えるようにぷるぷる震えている。
でも,玲奈さんは僕が受け取るまで手を引っ込めるつもりはないようだった。

「……――ッ!?」

僕はこのときようやく確信した。
あの催眠スマホはいたずらじゃない。――本物だッ!!
玲奈さんは今,僕が憂さ晴らしに適当に入力したあの命令に従っている。そうとしか考えられなかった。

「えっと,ほっ,ホントにもらっていいんですか……?」

確認すると,玲奈さんは目を合わせないまま,こくんと頷いた。

「……走って来ちゃって,ちょっと汗臭いかもしれませんけど,お届けものですから……ちゃんと届けないと上司に怒られちゃうので……」
(そ,そんなこといちいち確認しないでよ恥ずかしい……っ。配達なんだからちゃんと受け取ってよね……こっちだって仕事なのよ……あれ? これって仕事……?)

本物だ。催眠操作……すごいっ!
僕はコンパクトに折りたたまれたピンク色のブラを凝視して,ゴクリと息を呑んだ。
それにしても,これはかなり大きいんじゃないか?
服の上からではそんなに気にならなかったけど,ブラを外した今,玲奈さんの胸はかなり大きく見えた。

「玲奈さんって,胸のサイズは何カップなんですか?」
「え? どうして私の名前を?」
「それは,胸に名札が……」

疑問に思うことは他にもたくさんあると思うけど,玲奈さんの質問に僕は玲奈さんの胸の名札を指さしながら答えた。
不意に自分のノーブラおっぱいを指さされた玲奈さんは軽く上半身をひねり,恥ずかしがって胸を庇うような仕草をする。

「あ,いや,そんなつもりじゃなくて……というか,玲奈さんこそさっき僕の名前呼んでましたよね? どうして」
「どうしてって……私は配達員ですから。それにさっき,サインももらいましたし」

そうだった。すっかり忘れていた。

「というか,中出さん。いくらお客様でも堂々と胸のサイズを聞くのはセクハラですよ?」
「……す,すみません」

ツッコミどころも,もっと色々ある気がしたけど,僕は素直に謝った。
なるほど。
当然のことかもしれないけど,催眠スマホで命令していないことは催眠対象になっていても思い通りにはできないのか。

「まあ,今回はいいですけど。こんなお届けものなら聞いてみたくなる気持ちもわかりますし……教えませんけど,下着に書いてるんで見ればわかりますよ?」

見ればわかるなら教えてほしい。
自分で知るのと教えてもらうのは違う。

「わかりました。じゃあ,ちょっとそこで待っててください。すぐに戻ってくるので」
「えっ!? ちょっ……どこに行くんですか!?」
「受け取りにはハンコが必要ですよね? 今持ってきますから」
「いや,ハンコじゃなくてもサインを頂ければ……って,聞いてますっ!?」

ハンコを持ってくるというのは嘘だ。
僕は急いで部屋に行き,催眠スマホを持って戻ってきた。
もちろんスマホの電源を入れて。
説明が正しければ,これで玲奈さんを正真正銘,僕の言いなりにできるはずだ。
そうなれば会話はゲームより簡単だ。次に何を言うか予想しなくてもいい。全部僕の思い通りになるんだから。

「それで,玲奈さんは何カップでしたっけ?」
「ですから,それは受け取ったあとで確認すれば……」
「本人から教えてほしいんですよ。だって玲奈さんのブラ,着払いですよね? 荷物のサイズで料金変わっちゃうんで,教えてもらえないと」

自分で言って笑いそうになる。どんな言い分だ? こんなの普通なら通用するわけないし,いつもの僕なら言い切る前に下を噛みすぎて死んでいたかもしれない。
でも,このスマホがあれば。

「……っ!? でも,ブラのサイズと荷物のサイズは……」
(……違う,のに……っ。どうして? 中出さんに言われると,ちゃんと答えなきゃって……そもそもこうして下着を配達するのだって,本当はおかしいのに……っ)
「あれ? どうしたんですか? 仕事なんだからちゃんとしてくれないと」
「私のブラのサイズは……ェフ……カップです……っ」
(おかしいのに,口が勝手に。友達でも彼氏でもない,こんな陰キャみたいな人に……っ)
「ん? 何ですか? 声が小さくて……ちゃんと教えてくださいよ,玲奈さんのおっぱいのサイズ」
「わ,私の……っ,おっぱいのサイズは……っ,エフカップです……っ!」
(おかしいわよ……なんでこんなこと……っ。でも,仕事だから……仕事?)

玲奈さんが羞恥に耐えながら僕の言いなりになる様子は見ていて気分が良かった。
背徳感や征服感,全てが僕を満たしてくれる。そしてもちろん,性欲も。

「Fカップですか。かなり大きい方じゃないですか?」
「はい……胸は普通より大きめですけど,配達料金は一般配達と変わらないので安心してくださいねっ」
「へえ,それはお得だ。じゃあ,着払いの料金を……」

そう言って,僕は財布を取り出すフリをした。もともと料金を払うつもりはないし,それより先にすべきことがあった。

「あ……」
「ん? どうかしましたか?」

玲奈さんはお金を準備する僕に何か言いかけて,しかし躊躇した。僕はその一瞬を見逃さず反応する。

「いや,えっと……料金もそうなんですけど,まずは受け取りのサインを……シてほしくて……」
「ああ,そうでしたね。すみませんでした。でも,伝票が無いみたいですけど?」
「そう,……ですね。だから,よろしければサインはこちらに……っ」
(うそ……私本当にこんな事するの? だめ,こんなのもう恥ずかしすぎて……頭ぼうっとしちゃう……っ。でも,これも仕事だから……っ)

玲奈さんはそう言うと両手で上着の裾を掴み,一気に持ち上げた。
その瞬間,配達で鍛えられた玲奈さんの若く引き締まった柔肌が夏の外気に惜しげもなく晒される。僕は汗ばんだ見事なくびれに一瞬で目を奪われた。
そしてそれ以上に魅せられたのは――おっぱい。
夏の暑さのせいでじっとりと汗ばんだFカップのノーブラ生おっぱいが僕の目に真夏の太陽以上に焼きついた。
これが,生おっぱい。
ゲームやAVでは何度も見たけど,こうして本物を直接見るのは当然初めてだった。
おそらく二十四,五歳の大人の女性の胸部は,支えるものは何もないのにそのボリュームに押し潰されることなく,存在を主張するようにツンッと上を向いている。
そしてその双丘の頂にはなんとも慎ましいピンク色の蕾。

「すごい……これがおっぱい」

僕は玲奈さんのおっぱいを凝視しながら,ごくりと唾を飲み込んだ。

「あ,あの……あんまりまじまじと見られると恥ずかしいので。それに,人が来ちゃうかもしれないから,なるべく早くサインを頂きたいんですけど……」
(やばいわよ,こんなの。私,初対面のお客様におっぱい見せちゃってる……っ。でも,サインしてもらわないと上司に怒られるし……って,待って!? これ上司に何て報告するの!?)
「いや〜,いいおっぱいですね。思わず見とれちゃいましたよ」
「あ……ありがとうございますっ。それでは,早くサインを……っ」
(そんなこといいから,本当に早くしてっ。恥ずかしいから早く終わってほしいのにっ)
「それで,僕はどこにサインをすればいいんですか?」
「……っ!?」

命令:
おっぱいを晒し,おっぱいに油性ペンで受け取りのサインを求める。

スマホに命令を入力したのはもちろん僕だ。
どこにサインをするかなんて聞く必要はなかったけど,顔を真っ赤にして羞恥に耐える玲奈さんを見ているともっと意地悪したくなった。

「えっと,それは……その……」
(私が説明するの……? でも,そうよね。最近の若い子はネットとかで買い物慣れしてるから説明しなくてもいいと思ったけど……)
「受け取りのサインは私の胸に……,私のおっぱいに,油性ペンでフルネームをお願いします……っ」
(この説明,何度しても恥ずかしいわ……何度もしたことあったかしら? ……あるわよね,仕事だし……?)
「説明ありがとうございます。すみません,初めてだったのでわからなくて」
「いえ,こちらこそ,ご説明が不足して大変申し訳ありませんでした」
「では,ここですね?」

僕は用意していた極太の油性ペンを取り出す。しかしすぐにサインせず,最初はキャップをしたままペンの先っちょで玲奈さんの乳首を軽く突いた。

「んっんん……あ……っ。お客様? 一体何を……あんっ,ひゃっ!?」

ペン先で乳首を刺激すると,玲奈さんは小さく喘ぎ声を漏らし,ペン先から逃げるように身体をくねらせた。しかし,おっぱいは隠すことなく,両手で上着を押さえている。

「ちょっと,動かないでくださいよ玲奈さん。ただでさえ全然書けないのに」
「お客様,それはキャップを外してないからではないでしょうか? ……んんっ!」
(やだ……この人,私のことをからかっているんだわ。たまにいるのよね,こういうお客様。マニュアル通り,最初は当たり障りなく注意して……マニュアル? そんなものあったかしら)
「え? ああ,本当だ。忘れてました」

玲奈さんに指摘され,僕はわざとらしく反応する。
もうちょっと玲奈さんの可愛い反応を見ていたかったけど,早くこのおっぱいに僕の名前を書き,僕のものである証明をしたかった。

「じゃあ,今度こそ書きますよ? じっとしててくださいね」
「……っ! ……はい」
(本当に……今から,あれで……っ!)

キャップを外してあらわになったペン先を見つめ,玲奈さんが息を呑むのがわかった。おっぱいがじっとりと汗ばみ,緊張が僕にも伝わってくる。

「ひゃんっ!? な,中出様,一体何を……っ!?」

ペンを近づけ,空いている方の手でおっぱいを下から支えるように触った瞬間,玲奈さんは驚いたように悲鳴を上げ,文字どおり後ろに飛び跳ねた。

「え? どうしたんですか?」
「え? ……じゃなくて,あれ?」
(今,普通に私のおっぱい触ろうとしたわよね……? というか,ちょっと触れてたわよ?)
「あ,もしかしておっぱいを触ろうとしたことですか? いやだなぁ,ちゃんと持ってないと字がうまく書けないんだから下から支えるのは当然じゃないですか」
「いえ,でも……そうよね。すみません。私,どうしてそんなに驚いたのかしら……?」
(サインはちゃんと書かないとダメだから,動かないように支えるのは当然なのに)
「いいですよ。こっちに来て,ちゃんと服を持ち上げていてください。おっぱいは僕が支えてあげますから。今度こそ動いたらだめですよ?」
「……失礼しました」

どこか納得しきれていない様子はあったけど,玲奈さんは再び僕の前で胸を張り,上着をたくし上げておっぱいを晒した。さっきよりも距離が近い。
僕はペン先を近づけつつ,空いている方の手で今度こそおっぱいに触った。
下からすくい上げるように,動かないように手のひら全体を余すところなく使って玲奈さんのおっぱいをがっちり鷲掴みにする。
手から零れ落ちそうなほど大きく,柔らかく,そしてハンパじゃない重量感。初めて経験するおっぱいのボリュームはどんなクッションよりも最高だった。

「んっ,んんっ」
「玲奈さんのおっぱい,すごい重さですね。こんなの抱えて荷物を配達していたらすぐに疲れちゃうでしょ?」
「お気遣いありがとうございます……っ! でも,いつものことなので。それより,次の配達もあるので早くサインを……っんんぁ」

ペン先がおっぱいに沈んでいく。
ペンから手に伝わるおっぱいの柔らかさを堪能しながら,僕は一画一画丁寧に書き綴った。まずは片方の乳房いっぱいに名字を書く。
ペンを走らせるたび,玲奈さんの口から吐息が漏れる。きゅっと固く結んだ唇や,羞恥に耐える表情が僕の男心をくすぐった。

「ひゃんっ!?」
(今のなに!? 息!?)

マーカーが早く乾くようにと息を吹きかけると,案の定,玲奈さんは驚いて声を出した。かろうじて後ろに飛び跳ねはしなかったけど,目の前でおっぱいがぶるんっと揺れた。
下の名前も同じように,もう片方のおっぱいに大きく丁寧に書く。
名前を書き終えてペンに蓋をすると,玲奈さんはやっと解放されたという安堵のため息とともに上着を着直そうとした。

「あ,ちょっと待ってくださいよ」

それを,僕はスマホを取り出しながら制止した。催眠スマホではなく,普通のスマホの方だ。カメラアプリを起動して,玲奈さんにレンズを向ける。カメラ越しに見る玲奈さんは驚いてきょとんとしていた。

「えっと,それは……?」
(もしかしてカメラ? でもなんで……?)
「お客様控えですよ。僕の方でもサインした証拠を持ってないと」
「――ッ!?」
(そんなっ! 嘘でしょ!? だって写真って……っ!?)
「あれ? 忘れてたんですか?」

驚いて目を見開いた顔がなんとも言えない。言葉にはしないけど明らかに戸惑っている反応が可愛くて,ついつい意地悪したくなる。
僕は催眠スマホに素早く命令を入力した。

命令:
おっぱいにサインしたときはお客様控えとしてサインされたおっぱいと配達員の顔がよく見えるよう,バストアップで写真を取ってもらう。また,このときの表情やポーズがお客様満足度に直結する。

「……いえ,もちろん忘れてませんよ。ポーズはどのようにしましょうか?」
(忘れてない……お客様控えは後々の配達トラブルを防ぐために大切なんだから。でも……こんなこと……っ)
「そうですね,じゃあ,笑顔でダブルピースしてください!」
「えっ!?」
「ん? どうかしました?」
「あ,いえ……笑顔で,ダブルピースですか……?」
(おっぱい丸出しで? 私が,そんな恥ずかしい格好を……? いくらお客様満足度に直結するからって,さすがにそれはサービスし過ぎよ……っ)
「お願いしますね」
「えっと,でも……服を押さえておかないとサインが隠れてしまう可能性があるので,両手でピースというのはちょっと。よろしければ片手だけで……」
(私,何言ってるのかしら。ポーズはお客様満足度に直結するのに,自分が恥ずかしいからって……)
「それならいい方法があるので大丈夫ですよ」
「い,いい方法……ですか?」

僕はニヤリと笑って,玲奈さんの上着の裾を掴んだ。そしてぐいっと上に引っ張り,再びおっぱいを露出させる。何度見ても良いおっぱいだ。

「……ほんあかんひへしょうか(こんな感じでしょうか)?」
「いいですよ〜。じゃあ,笑顔で」

持ち上げた上着の裾は玲奈さんに咥えさせた。これで服を押さえるのに手は不要になり,ダブルピースができるようになる。ピースした手は頬につくくらい顔の両側に寄せ,腕でおっぱいを,むぎゅっと両側から挟み込むことで自慢のFカップを更に強調させた。
最後に笑顔を指示して,カメラをパシャリ。我ながらいい写真が撮れた。
そしていよいよ最後,本番が残っている。

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