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7話 2つの日常 ☆☆

お昼の日差しは、軍学校の中庭を明るく照らし出していた。

風は木々を揺らし、木漏れ日が美しい模様を俺の手元のランチボックスに投げかけている。

「カイ、さっきからお箸
はし
が止まってるけど大丈夫?何か考え事?」

俺の眼の前にいるこの男は、寮のルームメイト、ノリヒコだ。

彼は心配そうな表情を浮かべて俺の顔を覗き込んでくる。

俺は、自分の首に嵌められている「従属の首輪」を彼に見られているような気がして、思わずを首元を触ってしまう。

「不可視の魔術」によって俺とエリカ以外には認知出来るはずもないのに。

最近、色々な事がありすぎて疲れが溜まっているせいだろうか。

少し、自意識過剰
じいしきかじょう
気味になっているのかもしれない。

「え?あぁ、最近ちょっと疲れててな」
「そう。でも、ちゃんと食べないと体、壊しちゃうよ」
「そうだな、ありがとう」

ノリヒコは俺を気遣
きづか
うように微笑み、再び自分の弁当に手を伸ばした。

彼は俺の母が亡くなったことを知っていたが、敢えてそれに触れないようにしてくれていた。

その優しさに、少し心が温まる。

俺はノリヒコにまた心配されないように、サンドイッチを取り出して齧
かぶ
り付きつつも――再び自分の首に付けられた「従属の首輪」に意識を向けた。


はら
から練り上げた莫大な魔力を内側から思い切りぶつけてやると、首輪から広がる微細
びさい
な魔力の波紋がほんのわずかながらも揺らぎを示す。

(後、もう少し……1週間程もあれば壊せそうだな。)

エリカとの衝撃的な初体験
・・・
という名の逆レイプから既に2週間が経っていた。

初めてだったのはお互い様だったようで、俺という男の味を知ったエリカはあの夜が明けてからも所構わずに俺を犯し続けてきた。

数日前からこの軍学校に戻ってきてからも、それは変わらなかった。

いや、むしろ彼女の求めの頻度も程度も加速し続ける一方だった。

元々、エリカが自分への好意を持っていてくれていたことは薄々感じてはいたものの、ここまでだったとは……。

ついこの間の放課後なんか、そこの雑木林
ぞうきばやし
で素っ裸にされて……。

いや、よそう。またあの時のことを思い出したらムラムラして股間が熱くなってしまう。

「あれ、もしかして同じクラスの東堂
トウドウ
君かな?」

俺が人知れず悶々としてると、たまたま近くを通りかかった将校課程の同級生の女の子たち3人がこちらを見て、ヒソヒソ話をしているのが耳に入った。

「あ、ホントだ。類は友を呼ぶって言うけど、近くに居る看護課の子もイケメンだねぇ。眼福
がんぷく
、眼福」

もう一人の女の子が、顔を手で覆
おお
いながらこっそりとつぶやく。

「ちょっと声かけてみようよ」

「え?迷惑かも……」

「大丈夫だって!東堂君、クラスでも優しいって評判だから!」

彼女たちとしては俺達に聞こえないように小声で話しているつもりなのかもしれない。

だけど開放的な中庭に流れる風が彼女たちの会話を全て俺の耳に運んでしまっている。

(話している内容、全部こっちまで筒抜けで聞こえてるぞー)と言いたくなるが、恥をかかせてしまうのも可愛そうなので黙っておいた。

「この世界」基準ではイケメンとして扱われる俺は、学内でも街中でも絶えず女性たちから熱い視線を浴びることが多い。

だが前世の記憶がある俺は、未だにこういう状況には慣れることが出来ないでいた。

なので、こういった女性たちから直接的な好意を向けられると、どうしてもむずがゆさと照れが同時に湧き上がってきて、思わず顔が赤くなってしまう。

まぁ、毎日のようにエリカに乱暴されておいて、今更こんな事で照れてしまうなんて我ながら自分の小心さ具合には呆れてしまう。

俺は照れ隠しに手元のサンドを一気に頬張った。

口いっぱいに広がるパンと具材の味が、ほんの一瞬だけ気まずさを紛
まぎ
らわせてくれるようが気がした。

「東堂
トウドウ
君、こんにちは!隣にいるのは看護課程の子かな?」

「あ、こんにちは。井上
イノウエ
さん。そうだよ。こっちは看護課程の明定
アキサダ
規彦
ノリヒコ
。寮のルームメイトなんだ」

最初に言葉を投げかけてきたのは、クラスでの人気者、井上だった。

彼女の笑顔はキラキラと輝き、友好の意志が伝わってくる

井上は「この世界」基準での美人……つまり俺に取っては三枚目な見た目をしている。

いつも活力に溢れ、人付き合いが得意な彼女は、前の世界で言う所の「陽キャ」と呼ばれる部類の人間だろう。

「陰キャ」を自認する俺としては苦手なタイプに思えた。

だが何度か話を交わしてみると、その活発さと人間性は魅力的でクラスでもエリカに次いでよく話をする相手になっていた。

「この前は急に参謀演習旅行の企画委員代わってもらっちゃってごめん。今度何かお礼させて」

「うぅん!埋め合わせなんて気にしないで!その……ご家族に不幸があったって話だし……それに東堂君のお願いだったら何でも大丈夫だから!」

「いやそういうわけには」と俺が再び言いかけると、井上は「じゃあ……お昼一緒させてもらおうかな」と微笑みを浮かべた。

女性に若干の苦手意識のあるノリヒコが少し嫌そうな表情を浮かべてくるが、俺は目配せで「ごめん」と伝えて不平を言うのは抑えてもらった。

井上がテーブルにつくと彼女の連れの友人の女性2人も席に座った。

「ここでいつもお昼食べてるんだね」

「うん、大抵はノリヒコと一緒にね」

俺達はそれからしばらくの間、ランチの食事と何でも無いような雑談を楽しんだ。

井上とその友人の女性たちは物腰穏やかで紳士的(いやこの場合は淑女的という言うのだろうか)な性格をしている。

そんな彼女たちの穏やかな気質のおかげか、女性に苦手意識のあるノリヒコも途中からは割合、楽しそうに話に混ざってくれた。

ただの平日のお昼。

どこにでもあるような「日常」だが、心地よい時間だった。

ブーブーブー

俺のズボンのポケットから微かな振動音が聞こえてくる。それと同時に懐が少しづつ温かくなってくる。

(ん?これはお呼び出しだな……お昼の時間帯に来るのは珍しいな。)

「井上さん、ごめん。ちょっと忘れちゃってたんだけど、この後、教官に頼まれている用事があって。まだお昼の時間はあるけど、今すぐに出ないと行けないんだ」

「え?あーそうなんだ、それは残念だなぁ」

「ほんとごめん!今度また埋め合わせにお昼一緒させて!こっちから誘うから!」

俺は尻ポケットの魔石に魔力を込めて「呼び出しを承知した」という合図を送り返すと席を立った。

横に座るノリヒコからは「僕を一人にしないでくれよ!」という無言の圧を感じ申し訳なく思いつつも、俺は呼び出し主である彼女
・・
との待ち合わせ場所へと向かった。

◆◆◆◆
「この世界」において「帝国」は覇権国家であり、軍事・経済・国土・人口・文化いずれにおいても他国の追従を許さない唯一の超大国である。

「帝国」はその覇権によって、世界に数百年もの間に渡る長期の安定と平和をもたらしていた。

そうした平和と繁栄の日々が長く続いたためであろうか。

「帝国」の社会構造は、前世の故郷である日本と比べてかなり牧歌的なように思えた。

例えば、「帝国」では民間の小さな会社でも、3時間近くものお昼休みが与えられているという。
(しかも午後は1~2時間ほどで仕事を終えるらしい。日本の社畜が聞いたら泣いてしまいそうな程のホワイト具合だ。)

士官を育てるためのこの軍学校ですら、昼休憩の時間が2時間もあるのだ。

しかし、その時間の長さが逆に今、俺の頭を悩ませている。

目の前に座っているエリカに「次の授業が始まるから」と言い訳しても、明らかに時間が余っているわけで、通用しないだろう。

「服を脱げ。これは『命令』だ」

「わかったよ」

どうせ抵抗しても無駄だ。

俺は首輪が発動するのを待たず、身にまとう制服を脱いでいく。

今、俺とエリカのいる教室は、他の人が来ないように予約した上で鍵を締め切っている。

とは言え、普段授業で用いているような部屋で――しかもよりによって好きな女の前で一糸纏わぬ姿をさせられるというのは、俺にとってとてつもなく屈辱的で恥ずかしいことだった。

「こっちに来い。それから舌を出せ。もっと、もっとだ」

俺がエリカに近づいてベロを出すと、彼女は椅子から立ち上がって――俺の舌を思い切り吸い始めた。

「じゅぱじゅぱっ♡ぢゅるるる……♡レロレロ♡」

エリカは俺の顎
あご
を優しく撫でながらも、舌への激しい愛撫
あいぶ
をし続ける。

彼女のあまりの勢いに俺は思わず驚いて、舌を引っ込めようとしてしまう。

エリカはそれを許すまいと左手で俺の肩をガシッと掴んだ上で、もう片方の手で口内に指を突っ込んで無理やりに舌を引っ張り出して舌責めを継続する。

「へりか……ちょっとやすまへてくへ(エリカ、ちょっと休ませてくれ)」

「おまへは、わたひのものだ……わたひの……」

俺の訴えにエリカは耳をかさず、舌フェラを続ける。

彼女は口内で自分の長い舌をぐりゅぐりゅと回して、俺のベロというベロに自分のヨダレを塗りたくってくる。

俺のベロに自分の匂いをマーキングすることで、「これは自分のモノなんだ!」と主張するように……。

(エリカの唾液はどうしてこんなにも美味いんだ……)

彼女の涎
よだれ
は淡いレモンのような上品な甘みがあり、これならいくらでも飲めるとすら思える。

ぶぢゅぅうう〜〜♡♡♡

興奮のあまり鼻息が荒くなるエリカは、俺の首に片手を回して自分の顔を完全に密着させた上で、口内全体を舐め回してくる。

あまりの彼女との顔の近さに、お互いの鼻と鼻がぶつかりあって顔ごと犯されているような気持ちだ。

「んん♡……んぅ♡ぢゅるるる♡フーッ♡くちゅ♡くちゅ♡」
(これはヤバい……気持ちよすぎて足ガクガクしてきた……)

舌の付け根の下側部分が俺の弱点だと知った彼女は、特に入念にそこを攻めてくる。

さらにバキバキに勃起した俺の股間の愚息
ぐそく
を彼女はそのなめらかな感触の手で、ストロークしてくる。

「えひか(エリカ)、もう、でるぅ、でるから……!」

「だせぇ(出せ)!だせぇ(出せ)!……ビュービューわたひ(私)のからだに、しゃへい(射精)しろ!」

びゅびゅびゅ〜〜!!

口内への激しい責めで既に限界寸前だった俺のチ○コは手淫
しゅいん
への快感に抗えず吐精
とせい
をしてしまう。

勢い良く放たれた白い放物線はエリカのヘソのあたりを思い切りベチャベチャと汚していった。

俺は長い射精によるエクスタシーでガクガクと震えてしまって、もはや立っていられなくない状態になっていた。

俺の足の震えに気づいたエリカはようやく、口内責めを中断してくれる。

濃厚な長いキスを終えた俺とエリカの口の間には透明な唾液
だえき
が糸を引いていて、それがまたエロかった。

「はぁはぁ……」

教室の床にへたり込んで、ハァハァとまるで走ってきたように肩で息をする俺の頭をエリカは撫

でてきた。

(男としては女の子に頭を撫でられるってのはなかなかプライドが傷つくんだが……ん?この撫で方はもしかしてエリカ、何か怒ってるのか?)

いつもなら激しい責めの後はたいてい優しく頭をさすってくる彼女だったが、今日は少々乱暴に俺の髪をワシャワシャとかき回してくる。

今日のエリカは少し変だ。

そもそもいつもなら「お昼の時間くらいはお前も級友と過ごしたいだろう」と言って呼び出しをしてくることもないのに。

「お前はその……井上と一体どういう関係なんだ?」

突如頭を撫でる手を止めてエリカが冷たい声で俺に問いかけてくる。

(はぁ……そういうことか。またメンヘラちゃんモード来ちゃったよ……)

俺を見下ろすエリカの美しいエメラルドグリーンの瞳の奥にはうっすらと嫉妬から来る深い闇が宿っているようだった。

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