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10話 汗だくの演習旅行 その2 ☆☆

「疲れてなければなんだが……今夜も交わってくれないか、私と」

エリカのエメラルドグリーンの瞳は湖面のように静かに揺れていた。

その瞳の中心、アメジストのように深く神秘的な紫色の色彩を持つ部分は、まるで遠い星々のように微かに輝いている。

その神秘と可憐
かれん
さが不思議に両立した瞳を見つめていると、今さらになって俺は緊張してしまう。

喉がカラカラになってしまい、上手く言葉を発することさえ出来ないくらいだ。

「……あ、えとお願いします」

俺が無理矢理に喉の力を振り絞って声を出しつつ、何度も情けなく首肯すると、エリカは顔を真っ赤にして上目遣いの視線を向けてくる。

コイツ、こんなにお淑
しと
やかで、可憐な女の子だったのか……。

狭い個室内に2人の男女の息遣いがやけに大きく響き、ムンムンとした湿気の混じった空気が部屋を覆う。

まずい……本当に緊張してきた。

いつものエリカなら有無を言わせずに襲ってきてくれたから、迷いもへったくれもなかった。

俺は単なる彼女の性奴隷に過ぎないわけだしな。

ある意味で言えば俺みたいな恋愛経験のない精神的童貞にとっちゃありがたい対応だ。
(まぁ、男してのプライドはやはり傷ついてしまうが……)

でも今は……対等な1人の「おとこ」と1人の「おんな」が向き合っている。

自分を見つめる彼女のうるうるとした目に、俺は魂が吸い込まれそうになる錯覚すら覚える。

何か言わないと……何か……気の利いたことを……。

「エリカ、綺麗だよ……窓の外の月が」

俺は無い頭を振り絞って、「従属の首輪」のガバガバ判定スレスレの口説き文句を吐く。

『月が綺麗ですね』という前の世界での明治の文豪が生み出した愛の告白が果たして「この世界」でも通じるのか……。

「え?窓の外に月なんて見えないけど。土砂降りだし」

……どうやら少なくとも彼女
エリカ
相手には通じないようです。夏○漱石先生。

俺が苦笑いしていると、エリカもクスクスと穏やかに笑い返してくれた。

室内の湿度は全く変わらないというのに、2人の笑い声が響くことでほんの少しだけ部屋の空気が軽くなったような気がした。

彼女の屈託
くったく
のない笑顔は春の可憐な花のようで本当に魅力的だった。

(こんなにかわいい女の子こと出会わせてくれて、その上で結婚してセックスまで出来て……最高過ぎる!本当にこの世界に転生させてくれた神様ありがとう……!ありがとう……!)と思わず神への感謝の言葉を心に浮かべてしまう。

俺がエリカの笑顔に惚
ほう
けた顔をしてしまっていると、彼女は俺の胸を優しく押して横倒しにしてくる。

安物のベッドがギシギシとバネの軋
きし
む音をたてるが……まぁ列車の走行音に比べれば小さいものだ。

周りの客室や廊下に、俺達の声やベッドの軋みが響くってこともないだろう……おそらく。

俺を横たわらせたエリカは、そのままおれの上に身体を載せてきた。彼女の体はモッチリとしてやわらかく、手のひらにとても収まらい程の大きな胸がついているというのに、その体重は驚くほどに軽く感じた。

(本当のことを言うと、たまには俺の方が上から覆いかぶさって責め側の方をやりたいのだが……)と思いつつも、まぁ今日のところはまだ、彼女にお任せすることにしようと俺は彼女のエスコートに身を任せることにした。

「じゃ、じゃあ、い、いれるぞ。痛かったりしたらすぐに教えてくれ」

エリカが身体を動かす度に、シャンプーと石鹸の匂いに混じってほんのりとした甘い「女の子」特有の匂いが鼻をくすぐってくる。

処女雪を思わせるような白い肌を真っ赤に染めて、エリカは俺の肉棒を自分の無毛のぷにマンへと(クニクニ〜)という可愛らしい音がなりそうな具合に押し当て始めた。

エリカの陰部には毛が全く生えていない。いわゆるパイパンというやつである。

だからだろうか?

彼女の陰部へと押し当てられる俺の股間が感じるのはモッチリとした幸せな滑
なめ
らかさだけで、擦
こす
れ合うだけでも、とても心地がよかった。

前戯
ぜんぎ
もしていないというのに、既に彼女の秘所からは愛液がトロトロと漏れ出ているようだ。

彼女の温かい蜜が、ヘソに張り付きそうなほど反り返った俺のチ○コにコーティングされていき、それだけで気持ちが良くて声が出そうになる。

ズブリュリュリュ……

「あぁっ……かはぁ♡先っぽ、い、入れただけなのに……うぅ♡い、いくぅ♡いっちゃう……♡」

極度の興奮の状態にあったエリカは、俺の竿の先っぽを受け入れただけで早速、最初の絶頂を迎えてしまったらしい。

俺のモノを咥
くわ
える接合部はヒクヒクっ!と痙攣
けいれん
しており、それがまたエロくて愛おしく感じた。

発作のようにビクビクっ!と身体を震わせ続けるエリカは、突然倒れるように上半身を俺の体に預けてきた。

ズリュリュ……!!

勢い、俺の肉槍も彼女の蜜口に勢い良くズブズブと刺さって埋まっていく。

「あぁぁああ♡!あっ!かはっ!♡い、いってるのに♡かっはぁっ!お、おかしく……なっちゃう♡」

エリカの甘い叫び声と同時に、彼女の肉壺からは勢い良くジュースが吹き出し、胸からは多量のミルクが放出され始めた。

エリカの汗と愛液と母乳と……様々な体液が混ざり合って出来たドロドロのローションが俺と彼女を優しく包み込んでくれる。

絶頂による混乱が冷めやらぬはずの彼女は、さらなる快楽と俺との繋がりを求めてピストン運動を再開した。

にゅちゅにゅちゅ……♡にゅちゅにゅちゅ……♡

抽挿
ちゅうそう
のたびに、俺と胸板と彼女の爆乳との間のミルクと汗の体液がこすり合う淫らな音が狭い室内に響き渡る。

彼女のウォーターメロンほどもある豊かな胸には、フワフワと沈み込むような気持ちの良い柔らかさがある。

それと同時に、一定の沈み込みをした先には確かな弾力が主張をし始める。

触ったりこすったり……エリカのパツパツのOカップの胸にはいつまでたっても飽きというものが来ない。

デカい胸には夢が詰まってるっていうのは確かに至言だな。

可能ならこのデカいパイオツを好きなだけジュルジュルと舐めまわしたいのだが、震えながらすがりついてくる今のエリカを引き剥がすことなんて、俺には絶対に出来ない。

(エリカとの汗だくセックス……本当に気持ちいい。)

身体全身でエリカから滝のような愛を与えられて、俺はオスとしての悦
よろこ
びを存分に噛み締めていた。

俺に身体を密着させつつも、淫らに腰をくねらせ続けるエリカの瞳には、キラリと輝く涙がこぼれていた。

「カイ……♡好き……♡好きなのぉ……♡」

目にランランと輝くハートマークを浮かべたエリカが、俺の手に恐る恐る恋人繋
つな
ぎをしようと近づいてくる。

彼女の手をグイっと引き寄せるように握ってやると、笑顔を浮かべて握り代えしてくれる。

お互い汗だくの手のひら同士を合わせるとぬちゅぬちゅと甘い水音がするほどだ。

「エリカ、キス……してくれないか」

股間がつながっているというのに口が寂しくなってしまって、俺は思わず情けない懇願
こんがん
をする。

「うん♡キス……する♡」

エリカは本当に幸せそうな顔をして、俺の口唇
こうしん
に自らのくちびるをあわせてくれた。

今日のエリカの口づけは、ひと味違っていた。

一見すると、いつもと同じく本能の命じるままに俺を絞り取るような動きを見せる彼女。

だが今のエリカのキスや舌使いはとても丁寧で、彼女が本当の意味で俺という男を愛してくれているのが伝わってきた。

「ハムハム……♡んむぅ♡ちゅき、ちゅき……♡れろぉ……ちゅるる♡ぷはぁっ!」

「俺も好きだ!!」と心の底から叫びたくなるが、「従属の首輪」のせいで流石にそれは出来ない。

俺はその欲求不満を解消するように、彼女の唇を自分の舌で何度も舐め回し、軽い歯噛みをしてイジメた。

エリカの唇は柔らかなグミのような弾力があり、いつまでも甘噛みしていたい感覚に陥
おちい
ってしまうほどだった。

「カイ♡それ、きもちぃのぉ♡しゅきぃ♡しゅきぃ〜♡もっとぉ〜♡もっとキシュ
キス
してぇ〜〜♡」

俺の舌と彼女の舌、俺のチ○コとエリカのあったかい生マ○コ……お互いの粘膜と粘膜が体液をなすりつけあいながら交換しあう。

普段、別々に行動しているのがおかしいのであって、こうやって繋がりあっているのが正常なのだというおかしな妄想まで浮かんでくる。

「あぁん……♡イ”、イ”ッちゃう……♡!カイ♡一緒にイッて♡!イッて♡!」

俺の硬く怒張した肉根は不規則な締め付けを受けてビクビクっと震え始める。

「い”く”ぅ”〜〜〜♡♡い”く”っ”♡!い”く”ぅ”っ”〜!♡」

エリカの甘い嬌声が響き渡ると同時に、媚肉がキュンキュン♡と強烈に締まっていき、それをトリガーに快楽の波の決壊がおし寄せ始めた。

どびゅるるる〜〜!!びゅるる!びゅるるる〜〜!

俺のマラは、熱い子種を彼女の膣内にドクドクと吐き続けた。

毎度毎度、彼女に絞られる時に出る精液は薄っすらと黄色みがかったゼリー状の濃いものだったが、今度のは量も凄まじかった。

(この「おんな」を孕ませたい。俺専用の「メス」にしたい……。)

激しい獣欲のままに、彼女の子宮までパンパンになるほどの多量のスペルマを何度も何度も吐き出し続ける。

「カイ♡カイ♡ごめんなさい♡!ごめんなさい♡!でも好きなのぉ!♡しゅき♡」

俺とエリカはそれから数時間以上もの間、ずっとお互いに「からだ」と「こころ」を求めあい愛し合った。

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