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21話 尋問 その2 ☆

ぺろ、ちゅぱ……ちゅぱちゅぱ……ちゅるる

「うぅん、カイ君に乳首ぺろぺろしてもらって、ミルク吸い出してもらうの、すっごくきもちぃよぉ〜♡」

武装秘密警察本部の尋問室。

無骨な金属壁に囲まれたその部屋には似合わないような、甘美で淫靡な水音と女の嬌声が響き渡る。

ルリの豊満な胸は、今やカイの唾液と母乳が混ざり合って、べちょべちょになっていた。

完全防音で絶対外に音が漏れないということが分かっていながらも、ルリはつい周りを気にしてしまう。

しかしその羞恥心すらも、今の彼女にとっては快楽をより高める媚薬にしかならなかった。

(でも、そろそろ覚悟を決めて聞かなきゃ……カイ君が借金の返済のために婿入りした先のことを……)

「あのね、カイ君、あっ♡きもちぃ♡……はぁはぁ、聞きたいことがあってね……うぅん♡」

ルリの呼びかけにカイは一度、母乳舐めを中断して上目遣いで彼女を見つめる。

(あぁ〜カイ君、凛々しいのに、赤ちゃんみたいでホントかわいいっ!……っとそろそろ本題に入らないと)

カイの振る舞いに悶絶しながらも、ルリは簡単な質問から尋問を始めることにする。

彼の脳を破壊しないように緩く浅くかけた<幻覚の魔術>では、当人の望まないことや秘密にしたいことを明かすように「命令」して従わせることは容易ではない。

徐々に、徐々に段階を踏んで、命令をしていくことで催眠の深度を強めて目的の行動を取らせる。

そんな面倒な手順を踏まなくてはいけないのだ。

(ちなみに、カイがやすやすと命令されるがままにルリの胸を舐め始めたのは、彼自身がそれをしたいと思っていたからだ。
また自身の美醜観が逆転している秘密を簡単に明かしたのも、内心ではそのことをルリに打ち明けたいと思っていたからである。)

「じゃあまずは。カイ君の家、東堂家が大きな債務を抱えていたというのは本当ですか?」

「……はい、本当のことです。国からお取り潰しにされても仕方ないくらいの額が……ありました」

借金問題についてカイがすんなりと口に出したのは、特に驚くべきことではない。

というのも東堂家の家計が火の車であったことは半ば公然の事実で、貴族に関する情報を取り扱う会員制の専門紙などでも(ごくわずかな紙面上ではあったが)取りだたされていたくらいなのだ。

ルリはチクリと心を痛めつつも、カイの催眠の程度が深まったことに安心して質問を続けた。

「では、次の質問です。カイ君は家の借金を返すためにどこかの家の……入婿になったというのは本当ですか?」

「……それは、うっ」

ルリの2つ目の質問を受けたカイの目にごく僅かに理性の火が灯り始める。

カイから流れ出る魔力波動には、<幻覚の魔術>に対する拒否反応が出始めていた。

(あれ、ここでもう拒否反応が出るか。
今回も完璧に<幻覚の魔術>をかけられたかと思ったけど、彼が少しでも隠したいと思っていることには、中々アクセスしづらいみたい……。
まるで<幻覚の魔術>への抵抗力が増しているみたいな……)

彼女は全く知らないことではあったが、カイはエリカによって付けられた『従属の首輪』に抵抗する日々を通して、こういった精神支配系の魔術への抵抗力をかなり増していた。

もし、ルリがそこらの二流魔術師であったなら、カイはたちどころに彼女の魔術的マインドコントロールを脱していたであろう。

だが幸か不幸か、ルリは二流どころか超が付くほどの一流の魔術師であった。

「うん♡うん♡無理して言わなくても良いんだよ♡お姉ちゃん、変なこと聞いちゃってごめんね♡じゃあね、お姉ちゃんの別のお願い聞いてくれるかな?」

ルリは急遽方針を改めて、テーブルの上のグラスをカイに手渡す。

彼との体液の交換を通じて、より<幻覚の魔術>による洗脳電流をカイの体に定着させようという狙いだった。

(まぁ、彼女自身が単純にカイのヨダレが混じった水を飲みたかったというのもあるのだが。)

「そのお水、口に入れてクチュクチュしてから、お姉ちゃんに飲ませてくれる?」

「……ルリ姉は嫌じゃないですか?」

「嫌なんてことないよ!カイ君の出すものだったら、汗でもオシッコでも……ううん!ウンチでも喜んで食べちゃえるの、お姉ちゃん!」

(こんな洗脳電流を浴びていても、無意識に私のこと気遣ってくれるなんてカイ君、天使すぎる〜)とルリは感動に打ち震えてしまう。

その感激の余り、カイ相手ならスカトロでもイケる!と思わず口走ってしまったが、当然「命令」を含まない言葉に対しては、カイは無反応だ。

自分のはしたない言葉が、カイに届いていないことにルリはほっと胸を撫で下ろす。

カイはグラスに入った水を口に含んで、ルリの言うとおりにそれをクチュクチュと口内に浸らせ、目を瞑り口を開けて待っているルリの唇へと自らのそれを重ねた。

「ち”ゅう♡んっ♡れろぉ〜♡カイ君のだへき(唾液)、おいひぃ〜♡」

ルリは自分の口に注がれてくるカイの唾液の混じったミネラルウォーターを舌でかき混ぜるようにして味わいながら、幸せそうにトロンと目尻を下げた。

「今度は、私が飲ませてあげるね♡一応聞くけど……カイ君は私とのキス、嫌じゃないよね?」

「……嫌じゃないです。ルリ姉みたいなキレイな……女の子とキス出来るなんて……嬉しいくらいで……」

「あらあら〜♡そっか、そっか〜♡私とキス出来るのがそんなに嬉しいのか〜♡じゃぁ遠慮なく」

ルリは水を口に含むとそこに洗脳電流を混ぜ込んで、下品な音をたてながらカイの口へとそれを流し込んだ。

ゴクリっゴクリっと自分のヨダレの混じった水をカイが飲み込んでいくのを見るだけで、ルリの征服欲求は喜びの雄叫びをあげる。

(カイ君の子種が早く欲しいっ!カイ君の全てが欲しいっ!)

そんな激しい獣欲に頭を沸騰させつつも、ルリはカイに流し込んだ洗脳電流を通して彼へのマインドコントロールを強めていく。

「んちゅ♡かぁい君♡れろぉ、もうひっかい(一回)聞くね。ぷはぁっ♡カイ君は家の借金を返すためにお婿さんになったというのは、本当なのかな?」

「……はい。本当です。」

カイの心が開かれると同時に、洗脳電流を通して彼の頭の中の心象風景がルリの脳髄へと流れてきた。

欲深そうな女商人に、貧しい食卓を囲む幼い妹と弟。

裏寒い北方地域の駅と立派な石造りの屋敷……しかし、肝心の屋敷の女主人の顔は、ぼやけてまだよく見えない。

彼がまだルリには婿入り先の家のことを明かせない、と強く思っているからだろう。

「……ごめんね、お姉ちゃんが守ってあげられなくて。情けないお姉ちゃんで……」
「ルリ姉は情けなくなんか……ないです。俺の憧れで……」

カイの答えに、ルリは頭がクラクラとしてしまう。

既にカナデ経由で聞かされていたことで、分かってはいたことだった。

だが、改めてカイの口から、彼がカネのために身請けされることになったと聞かされて、彼にそんな選択を取らせてしまった自分の不甲斐なさとその自分への気遣いを見せる彼の優しさに身を震わせた。

(こんな優しい彼を、これ以上絶対に傷つけさせたりしないっ!)

ルリは改めて覚悟を固めると、カイを安心させるように頭を撫でた。

「うふふ、ありがとう。でも、もう安心してお姉ちゃんがその悪い奴らぜ〜んぶ懲らしめてやるから。カイ君はか弱い男の子なんだから何も心配することなんかいらないんだよ」
「……」

ちゅっ♡と音を立てて、カイの頬っぺたに軽く触れるような優しいキスをするルリ。

カイの瞳には相変わらず理性の光は見られないが、心なしかその表情は柔らかくなっているように思われた。

「カイ君、もう一回だけキスしよっか♡」
「……はい」

ルリはグラスの残りの水を全て口に含むと、それをまた先ほどと同様にカイの口へとあてがった。

ゆっくりと、しっかりと、洗脳の電流を彼へと馴染ませていく。

カイは完全にルリの精神奴隷になってしまったようで、体に力はなく思い切り自分を抱きしめる彼女の為すがままといった様相だ。

「カイ君、最後に教えて欲しいことがあるの」
「はい、なんですか……?」

カイの目はガラスのビー玉のように透き通っていて、そこには一切の拒絶反応は見られない。

ルリはそれを確認すると質問を続ける。

「あなたの……カイ君の身請け先はどこなのかな?どこの家の人がカイ君の家の債務を払って引き受けたのかな?」
「……それは」

カイの頭のビジョンが、ゆっくりとルリへと逆流し始める。

黒塗りの高級車、雪に包まれた表札のない屋敷、暗い部屋に佇
たたず
む金髪にエメラルドグリーンの瞳のネグリジェ姿の少女……。

「それは、それだけは言えません」
「え?」

急にバチンッと強烈な電流が爆ぜるような音が響き渡る。

それを境に、カイの目に急速に理性が戻り始めているのが見て取れた。

(不味いっ!!)

ルリは彼が完全に意識を取り戻す前に身を離して、カイが違和感を抱かないように<幻覚の魔術>の残り香が残らないよう、急いで後処理の為の術式を発動させた。

◆◆◆◆
「あれ……俺、いつの間に眠って」

気づくと、俺は尋問室の机に突っ伏して眠りこけてしまっていたようだった。

口の回りがやけにネチャネチャとするのだが、これは……眠っているときにヨダレを垂らしてしまっていたらしい。

この年でこんな子供みたいなことを、しかもよりによって憧れのお姉さんでもあるルリ姉の前でしちまうなんて、こっ恥ずかしいこと、この上ないな。

俺は顔を赤面させながら口を拭って、ルリに詫びる。

「い、いや。全然、気にしてないわよ。カイ君も軍学校の生活で疲れているのかもしれないわね。今日はもう帰ってゆっくり体を休めた方が良いわね」

ルリは突然に俺が眠り込んでしまったことに驚いているのか、若干あたふたした様子を見せたものの、すぐに切り替えて俺を玄関先まで送り届けてくれた。

外に出ると既に日が傾き始めているのが見て取れた。

意外と長い間、尋問室に居たらしい。

正直、ほとんどルリから調書を取られた記憶が無いのだが……余程長い時間眠り込んでいたのかもしれない。

帰り際に、俺がもう一度謝罪するとルリは「気にしないで」と気軽な笑顔を見せてくれた。

「ルリ姉、今日は本当にごめん。せっかく忙しい時間割いてくれたのに」

「ううん、カイ君は何も気にしないで。それにまたすぐ会えるしね〜」

彼女は何か含みのある笑顔を俺に見せると「じゃあ、またねぇ〜」と手をヒラヒラと振って建物の中に戻っていった。

武装秘の無骨なコンクリートの建物にオレンジ色の夕日がさしている。

帰りの足を提供するために武装秘の職員の女性が車の手筈
てはず
を整えていると、黒塗りの高級車が1台、入口の前に現れた。

車が止まるか止まらないかというタイミングでドアが乱暴に開けられ、中から金髪のうら若き乙女が必死の形相で飛び出してくる。

「カイ!無事だったか!何もされていないか!」
「わっ!エリカか、びっくりした。大丈夫だよ、安心して」

ドアから飛び出してきた金髪少女は、俺の恋人にして婚約者のエリカだった。

彼女は俺に飛びつくようにして近づくと「本当に何もされていないんだな?ケガとかないか」と涙声になりながら、俺の体をまさぐって安否を確かめる。

「エリカ、くすぐったいよ」と俺が笑いかけると、ようやくエリカもホッと安心したようにヒマワリのような笑顔を見せてくれた。

ったく、こんなに自分のこと心配してくれる美少女がいるなんて、俺って幸せもんだなぁ〜。

エリカに言ったら「本当に心配していたんだぞっ」と怒られてしまいそうなので言わないが、俺は男として素直に嬉しかった。

そんなことを思いながらエリカの顔を見つめていたら、「どうした?」と不思議そうな顔で問いかけてきた。

ふふふ、ちょっとイタズラしてやろうか。

「いや、エリカの顔が可愛かったら、見惚れてただけ」

自分から彼女をからかうつもりで言ったというのに、顔が熱くなってくる。

いや、柄にもなくこんな歯の浮くようなセリフ言うもんじゃないな。

俺が一人反省していると、押し黙っていたエリカが茹でダコのように顔を真っ赤にして「あわわ、あわわわ……」と壊れたスピーカーのようにうめき始めた。

まずい!エリカは俺以上に非モテ的なマインドの女性だから、こんなこと言われた日にはまた気絶しちまう!

俺は武装秘の職員に謝りつつ、急いで彼女を抱えて後部座席に飛び乗ると、嬢ヶ崎家のお抱え運転手に頼んで、素早く車を出してもらうことにした。

そんな風に慌てていたからだろう。

この時の俺は、3階の窓のブラインドから、エリカを鷹のような目線でルリが睨みつけていることに、全く気がついていなかった。

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