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25話 ルリ姉の個人指導 ☆☆

(うーん、やっぱりルリ姉には申し訳ないけど、やっぱりちょっと緊張しちまうな〜)

ルリに手を引かれながら、彼女の執務室に向かう途中、今更ながら先日の嬢ヶ崎家での会話を思い出して、俺は内心ビクつきを覚えてしまう。

一見、穏やかそうな顔つきをしているルリだが、エリカを監視するあの秘密警察組織で副長官のポストに就いている以上、油断は出来ないだろう。

そもそも、俺は未だに彼女がこの学校に赴任した理由すら知らないのだ。

(エリカが言っていたように、俺も何らか疑われている可能性があると思って行動した方が良いかもしれない。)

「さぁ、どうぞ。座って座って。カイ君がこの部屋に来るのは初めてだよね」

部屋に入るとルリは俺をフカフカとした座面の着いた木製の椅子に座るように促し、自身も机越しにあるウッドチェアへと深く腰掛けた。

俺は「失礼します」と言って腰掛けに身を沈めながらも、彼女に気づかれないように用心深く部屋の中の様子に目をやることにする。

セピア色の壁には『帝国』の元軍人らしく、皇帝一家の御真影(肖像写真)が掛けられている。

ダークチョコレート色の執務机に載る書類は綺麗にファイル分けされており、ルリの几帳面な性格を表しているようだった。

大きな地球儀と三脚式のカメラの真ん中にある、あの金属製の丸みのある箱は、何だろう?金庫か何かだろうか?

「あ、お団子なんてあるけど、どう?」
「ありがとうございます。いただきます」

ルリが金属製の箱をあけると、そこから僅かに冷気が飛び出す。

どうやらあの金属製の箱は、冷蔵庫だったらしい。

冷蔵庫でよく冷やされた三色ダンゴはモチモチとした食感で上品な甘さがあって、一緒に出された水出しの緑茶とよく合う。

人間、単純なもので、少し甘味を取っただけで緊張が幾分
いくぶん
和らいできた。

それから2時間弱程、俺はルリから『戦術課題』の個人指導を受けた。

彼女の指導は講義と同じく優しく丁寧で、俺の苦手な諸兵科連合部隊の運用に対する理解も深めることが出来た。

(うん?もう夕方か)

部屋の外からカァカァとカラスが鳴く声が聞こえる。

窓にチラリと目をやると、既に夕日が地平線に沈み始めているようだった。

「う〜ん、結構長くやったわね。そろそろ休憩にしようかしら?」

俺が窓に目をやっているのに気づいたルリは、少しわざとらしく体をほぐすように背伸びしてそう言った。

「あ、よそ見しちゃっててすみません」

「え?良いのよ。ちょうど私も集中力切れかけてたし。無理せず休憩も挟まないとダメよ。……もしかしてカイ君、私にちょっと遠慮したりしてる?」

「え、いや、遠慮と言うか、鷲峰教官は教師で自分は生徒って立場ですし……」

「鷲峰教官かぁ……何だかまたカイ君に距離を取られちゃった気がするな〜お姉ちゃん、悲しいなぁ〜」

ルリはそういってふざけたようにメソメソと泣き真似をしてから、「ま、冗談はこのくらいにしてあげるわ」とケラケラ笑った。

だが、その笑顔からどこか寂しさのようなものを感じ取れてしまった俺は、つい反射的に口を開いていた。

「……ルリ姉」
「ん?何かしら?」

(やべ、反射的に呼びかけただけだから何も言うこと考えてなかった。)

「あ〜え〜と」

俺がしどろもどろになって言葉に詰まっているのをルリは、温かな目で辛抱強く待ってくれた。

「えー……そう言えばルリ姉ってなんでいきなりこの学校に着任したの?内務省の仕事もあるんだったら忙しいと思うんだけど」

俺は無い頭を振り絞って前からの疑問を口にする。

正直秘密警察に所属する彼女にこの質問をするのも、少し危うい気はするが、仕方ない。

だって、テンパっていて他に何も思いつかなかったんだから!

「あぁ〜そうね」

ルリは少し迷ったように遠い目をする。

うーん、これはやっぱり聞いちゃいけない質問だったか?

またオレ何か(地雷踏んで)やっちゃいました?

俺が現実逃避的思考に逃げていると、ルリはゆっくりと言葉を選ぶように話し出す。

「詳しくは話せないんだけど……あ、これは別にカイ君を信用していないわけじゃなくてね」

うんうん、と俺が頭を振ると彼女は話を続ける。

「最近、軍の内部で良からぬ動きがあるみたいでね……この軍学校にもそういう動きがないか一応ね」

「良からぬ動き?」

「そう……ここまで言ったんだし良いか。カイ君、『花谷
ハナヤ
』には注意しなさい。彼女には近づかない方が良い」

彼女は「もちろんこの話は内密にね」と冗談っぽく人差し指を唇の前に立てるジェスチャーを取る。

マジか……いきなり核心に迫った話が彼女の口から出たことに正直、驚いてしまう。

というか幾ら俺のことを信用してくれてるからって流石に喋り過ぎな気もするが……。

こんな話を俺にしてくれるって事は、ルリや彼女の所属する『武装秘』は少なくとも俺のことを本当に特に疑ってないってことじゃないのか?

それに今、ルリの口から出たのは『エリカ』ではなく『花谷』の名前。

嬢ヶ崎家の調査能力を疑うわけじゃない。

エリカは武装秘の監視対象にはあるってのは間違いないだろう。

だが、エリカに武装秘の監視の目が掛かってるのは精々、何かしらの嫌疑があるから見ておくかという程度の話なんじゃないのか。

花谷のように本格的にクロだと見なされてやられているなら、俺を心配する余りに捜査情報をリークしちまうルリが、エリカの名前だけ挙げないのは不自然に思える。

そうすると、もう少しエリカが大人しくしておいてくれれば、ほとぼりが冷めて監視対象から外れる、ってことだって期待出来るはずだ。

俺は今まで胸に抱えていた心のモヤが一気に晴れていくような感覚がして、フッと肩の力が抜けていった。

ルリは俺が少しリラックスした気配になったのを感じたのか、顔をほころばせながら近づいて来て……手をギュッと包むように握りしめてきた。

「じゃぁ、今度は逆に私が質問する番。カイ君と嬢ヶ崎さんって、どういう関係なの?」

え?と疑問を差し挟む暇もなく、俺は強烈な睡魔を感じて意識を失ってしまった。

◆◆◆◆
「さてと」

ルリは部屋に備え付けのカメラを起動して動作を確かめると、マボガニー製の机の上に足を組んで座る。

机の上から(今日はどんなイタズラをしながら彼を尋問しようかしら)、とカイに笑うルリの顔には、興奮でうっすらと赤みが差していた。

「カイ君、まずは貴方のツバをお姉ちゃんに飲ませてくれるかな?」

カイは指示通りに唾液をタップリ口内に溜めると、立ち上がってルリに近づきデローっと口から少しづつ出し始めた。

ルリは彼の口から湧き出る透明の唾液の柱を、まるで高級ワインでも味わうようにゴクリゴクリと喉を鳴らしながらゆっくりと飲み干していった。

「ああ……美味しい♡」

ルリはそう言ってルリはウットリとした表情になる。

「じゃあ次はお姉ちゃんのお口の中に、キスしながら♡口移しでカイ君のツバ、流し込んでくれる? 」

カイは言われた通り彼女の小さな口に舌を差し込み、今度は直接に自分のヨダレを流し込み始めた。

ルリは恍惚
こうこつ
の表情を浮かべて、コクリコクリと音を立てて飲み干していった。

「ちゅむ、れろれろ♡あぁん♡カイ君、そんながっついちゃいやん♡」

先程まで食べていたダンゴのせいか、ルリの舌と口内にはいつも以上の甘みがあり、催眠状態のカイはペロペロと彼女の口腔を音を立てて舐め回した。

ルリは自分を求めてくれるカイに喜びを感じながら、彼の股間を撫で回した。

制服のズボン越しだという言うのに、彼の股間の熱さと、ムクムクと大きくなっていくモノの硬さがルリの柔らかな手にひしひしと伝わってくる。

1分以上もお互いの唇を貪った二人が息継ぎの為に口を離すと、大量の唾液が糸を引きながら流れ落ちていった。

「はぁはぁ♡じゃぁカイ君、もう一回質問するね、カイ君と嬢ヶ崎さんってどういう関係なの?」

「彼女とはただの同期生で……バディを組んだことはありますが……」

「本当にそれだけなのかな?お姉ちゃんにもっと教えて。彼女との関係を」

キスを通してゆっくりと<幻覚の魔術>の洗脳電流を彼の体に流し込ませ、より深い催眠状態に導いた今なら嬢ヶ崎 英里香
エリカ
との関係についても口に出してくれるだろう。

ルリはそう考えていたのだが……

「あの……それは……言えません」

(うーん、彼の体には『従属の首輪』や『隷属の刻印』といった禁じられた魔道具が付けられている様子は見られない。となると、彼が証言を拒むのは彼自身の深層心理が影響しているみたいね。)

ルリは拒否反応により薄まった催眠状態を再度深めるため、彼と何度か接吻をしてまた深いトランス状態に彼を戻した。

(今度は別の方向から攻めて見るか。)

彼の優しさにつけ込んでいるようで少し気が引けるが、背に腹は変えられない。

ルリは趣向を変えて自分との関係性を出汁にして、話を誘導していくことに決めた。

「お姉ちゃん、寂しいなぁ。私には嬢ヶ崎さんとの関係教えてくれないなんて……」
「え、でも……」

ルリがわざと悲しげな顔をして言った言葉に、深いトランス状態にあるカイは露骨な戸惑いの反応を見せる。

ルリが今回<幻覚の魔術>を使って掛けた催眠は、前回の尋問時にかけたものと全く違い、命令を伴
ともな
わない言葉にも、相手の深層心理に呼びかけて反応させることの出来る非常に高度で特殊なものだった。

ルリほど自由自在に長時間に渡って<幻覚の魔術>を使いこなせる人材は『帝国』どころかこの世界で見ても1人としていないだろう。

そんな彼女だからこそ出来る芸当だった。

「お姉ちゃんにも、嬢ヶ崎さんのこと教えて欲しいなぁ……カイ君はお姉ちゃんのこと大事に思ってくれてないのかな……」
「そ、そんなことない……!ルリ姉のことは大事に思ってる……」

カイに対する罪悪感で胸がキリリと痛むがルリは畳み掛けるように彼に迫る。

「大事に思っていること」と「嬢ヶ崎との関係について打ち明けないこと」は別に矛盾することではないが、トランス状態にあるカイは正常な判断が出来ない。

(さぁ、大好きなお姉ちゃんに秘密を打ち明けて!)

だが……

「ルリ姉のことは大事に思ってる……思ってるけど……エリカのことも大事だから……ごめん」

カイはそう言って、ルリからその虚ろな目を背けてしまった。

(えぇ〜〜?!そんな……っ!これだけ深い催眠状態にあるのに!幼い頃から好いてくれている私を口実にしたのに!それでもダメだったの……っ!)

ルリはあまりの衝撃に腰掛けている机から崩れ落ちてしまう。

(彼は……私よりも嬢ヶ崎 英里香の方が大事なんだ……)

若干の飛躍を伴った思考がズシリとルリの胸に重く伸し掛かる。

それと同時に今まで抑えてきた感情が堰
せき
を切ったように溢れ出してしまう。

(なんで……どうして!?あんなポッと出の女なんかより私の方がずっと前から好きだったのに!!なのになんでよぉおおお!!!)

止めようと思っても、涙がボロボロと溢れてくるのを抑えられない。

ルリは、(自分がこんなにも激情的な性格だったとは)、と何処
どこ
か他人事じみた感想を抱きながらも、一方では(カイを取られたくない……っ!絶対に取られたくない……っ!)と異常思考がフルスロットルで脳内を回転し始めていた。

「……カイ君、ズボン脱いで!それから机にあがって四つんばいになってっ!」

強力な催眠状態にあるカイはその言葉には素直に従う。

彼はルリの指示通りに制服のズボンをモゾモゾと半分ずり下ろすと、執務机の天板に上がって這いつくばるようなポーズを見せた。

するとルリは破ってしまう程の勢いで机の上のカイのパンツを剥ぎ取ってしまった。

心なしか催眠状態にあると言うのに、カイの顔が紅潮しているように見える。

一方のルリの瞳には狂人のそれとか言いようの無いほどの感情の渦巻がグルグルととぐろを巻きはじめていた。

カイの肉棒は既にパンパンに膨れ上がっていて、先端からは彼女を誘うようにガマン汁がダラダラと垂れている。

手始めにルリはそれを優しく両手で包み込むと、舌を這わせて愛撫する、ついで熱い口の中に思い切りくわえ込む。

じゅぽっ♡じゅぽっ♡ぶぽっ♡じゅうう〜〜♡

部屋の中に口淫によるバキューム音が響き渡る。

彼女はカイの赤くなった亀頭やエラの部分を激しく、それでいて割れ物を扱うように繊細に、お口マ○コと舌で丹念に舐め回していく。

「ぅぅ……」

トランス状態にある彼の快感の吐息が耳に入った瞬間、ルリの口の中のチ○コは一段と熱く大きくなった。

(もうすぐカイ君がイッてくれる♡私のご奉仕で気持ち良くなってくれているっ♡)

カイの射精が近いことを悟った彼女は一段とベロの動きを加速させ、玉袋に吐精を促すようにサワサワと優しく撫ぜた。

びゅっ!びゅっ!びゅるる〜〜っ!

既に破裂寸前だったのだろう。

カイの淫棒はものの1分と持たずにルリの喉元に直接、精を思い切りぶちまけた。

ルリはそれを一滴もこぼすまいと、まるでサキュバスのように彼のドクドクと脈打つペ○スに吸い付いた。

ちゅるる〜♡きゅぽん♡

ルリは尿道に残る最後の一滴まで吸い付くすと、少し俯
うつむ
いて「ゴクンっ」と多量の白濁液を胃へと流し込んだ。

体の中に彼の一部が流れ込んでくる……そのことが僅かばかり、彼女の心の闇を晴らしてくれるが、まだそれでも全く安心感は得られない。

たちまち「カイが自分を見捨てて、エリカの元へと行ってしまう」という恐ろしい想像がまたルリの胸の内に鎌首をもたげ始めるのだ。

ルリが視線を上げると、彼の少し黒ずんだ肛門の穴は何かを訴えるかのようにヒクヒクと揺れていた。

「カイ君、お姉ちゃんね、今度はこっちをご奉仕してあげるから……」

彼女はカイの穢
けが
れた穴を厭うことなく、傷つけないように、痛くしないようにと、その黒い穴にゆっくり、ゆっくりと自分のピンク色の可愛らしい舌を差し入れ始めた。

お尻の穴はかなりキツく閉まっていて、柔らかいルリのベロでも中々に受け入れてくれない。

それでも丹念に彼女がケツ穴周辺を舐めることで宥めていくことで、徐々にプレッシャーを緩めて、彼女への受け入れの準備を整い始めた。

ジュプ♡ジュプ♡と音を立てながらゆっくりとルリの舌がカイの尻穴に吸い込まれていく。

肛門内の圧力は凄まじく、舌蕾
みらい
を通して強い苦味も伝わってくる。

だが彼女にとってはそのエグミのある感覚が逆に、カイの存在で自身を満たしてもらっているような満足感と安心感をもたらしてくれた。

彼の肛門の筋肉が緩まっていくに従って自由に舌を動かせるようになったルリは、今度は手漉きの手を使って、自分のツバでベトベトになった彼の男性器を両の手で扱
しご
きあげていく。

じゅぞぞ〜♡ぶじゅじゅ〜♡ぶぽっ♡

ケツ穴へのルリの熱い舌舐め音とぐちゃぐちゃ、という手淫による湿った音が不協和音を奏で始める。

「レロレロレロ〜♡カイくぅん、きもちひぃかな?」

肛門の穴に沿ってぐりゅぐりゅとルリが舌を押し当てると、カイは獣のようなくぐもったうめき声をあげた。

「カイ君、ね♡お願い♡お姉ちゃんを見捨てないで♡嬢ヶ崎さんの所に行かないで♡」

ルリはアナル舐めと手コキを続けながら、涙ながらにカイへと訴えかける。

「カイ君のためなら、お姉ちゃん。なん〜でもやるから♡カイ君が気持ちよくなれるなら本当になんだってっ♡だから!お願い♡カイ君に見捨てられたらお姉ちゃんの人生もうなんにも無くなっちゃうから♡お願い♡お願いします!カイ君♡」

ぶぽぽっびりゅりゅ〜〜ぶびゅ〜〜

返事の言葉の代わりとばかりに、カイのアナルがキュッとしまって、それと同時に先ほど以上の量と濃さのあるザーメンが吹き出し始める。

ルリは急いでそれを手のひらに受け止めると、手をお椀のようにしてグイッグイッと飲んでいった。

「うぅ……ルリ姉……ルリ姉……」

(不味い?!カイ君のおしりを舐めるのに必死で催眠が解けかかっているのに気づいてなかった!)

ルリは催眠状態が完全に消える前に急いで、カイを机から下ろすとズボンをずりあげて、自分の口の周りの精液をハンカチで拭い取った。

間一髪、カイが意識を取り戻した時には、顔を真っ赤にしたルリがちょうど部屋の空気を換気しようと窓を開けるのが目に入っただけで済んだのだった。

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