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7話

「ナオくーん」

「むにゃ」

「ナーオくーん…そろそろ起きる時間ですよ〜」

「ん〜……もうちょっと……」

「ふふ……もう…ナオくんはわがままさんなのかな〜」

セシリアさんの夢を見ている気がする。

だってセシリアさんの声が聞こえるし。

昨日セシリアさんが僕の体の上に跨ってきたあの光景をぼんやり思い出す。

正直な事を言うとあのままそういう事態に陥ってしまっても良かったな〜と、夢うつつなせいか自分の中の欲望がそのまま素直に出てくる。

「へ〜……やっぱ私ともそういう事したいって思ってくれてたんだ」

そりゃあ、綺麗だし。

優しいし。

1度でいいからこんな母性溢れる人に思いっきり甘えてみたかった。

母親に甘えることなんて知らずに生きてきたんだ。

機会があったらそうなりたいと思うのは普通だと……思う。

「そっか…寂しかったんだねナオくん」

寂しいよ、そりゃ。

「ふふ、ちょっと嬉しいな……ナオくんにそういう目で見られたなんて」

「そ、そうですかにぇ……ふあぁ……」

「ん…。おはようナオくん」

「あ、はい……おはようございます」

「朝からそんな告白されてお姉さん嬉しいな?」

「え、なんか……言いましたっけ…………」

そっかそろそろ起きないと。
眠る体起こそうとする。

あれ。

これ、もう起きてない?
ゆっくりと目を開ける。

縁側が開けられており既に昇った太陽の光が部屋に差し込んでいた。

多分感覚的には朝の9時くらいだと思う。

そしてなにより。
僕の横には夢に出てきていたセシリアさんが正座で座って寝ている僕を優しく見守っていた。

「あ、あれ……セシリアさん?」

「うん?どうしたの?」

「え、いつからそこに居ます?」

「うん?んー、15分前くらいかな」

「あの…………」

「うん?」

「なんか僕たち喋ってました?」

「うん、色々お話したじゃん」

「えぇ……?」

寝ぼけながらセシリアさんに本音を赤裸々に告白していたのか。

もしそれが本当なら死にたい。

「そっかそっか……ナオくんお母さん居なくて寂しかったんだね〜」

「僕……そんな事まで言ったんですか……」

「ふふ、可愛かったよ?」

よし、死にてぇ。

「ナオくん夜更かしなんてするからこんなお寝坊さんな時間になっちゃったよ?」

「今何時ですか」

「うーん、9時半くらいかな?」

「セシリアさん今日何時に起きたんですか?」

「うーん、動物たちのお世話とかあったから6時くらいかな?」

「はっ……はやっ」

「いつもそれくらいに起きてるよ?」

「す、凄いですね……あっ、ていうか僕もそれくらいに起きるようにしないといけないんですかね……。」

「ん?んーん、大丈夫。」

「……?」

「……だって、ナオくんの仕事は動物さん達のお世話じゃなくて……」

そう言うとセシリアさんはゆっくりと僕を覗き込むように顔を近づけ、僕のおでこをツンとつついた。

「私たちのお世話……でしょ?ふふっ」

普段はのほほんとした柔らかいお母さんのような態度なのにたまにシットリと魅惑的な顔を見え隠れさせる。

朝からドキッとした。

「お腹空いた?朝ごはん食べよ、ナオくん」

「え、あっはい」

確かにお腹空いた気がする。
僕は体を起こそうとした。

だが瞬時にアイツの存在に気が付き僕は掛け布団を剥がすのを中断した。

マズイ。

「ん……どうしたの?」

「い、いやぁ」

「ほらほら〜いつまでもお布団入って寝っ転がってると牛さんになっちゃうぞ〜」

モーと可愛らしく頭に牛の角のポーズを取るセシリアさん。
いやほんとに生えてるんですがそれは。

牛娘のお姉さんに言われるとなんとも釈然としない。

「いや、あの……大丈夫です……先行っててください……僕も行くんで」

「だーめ……ほら、お布団とさよならする〜」

「いや〜大丈夫で」

「えいっ」

僕の気も知らず。
セシリアさんが勢いよく僕から掛布団を引き剥がす。
パサッとセシリアさんの太もも辺りに翻る掛け布団。

痴態が晒される。

「……ふふっ……あらあら〜♡」

「うぅ……」

「元気さんだね〜」

僕は朝から朝勃ちをカマしていた。
それはもうご立派と言わんばかりに。

僕の股間にはパジャマ越しに小さなテントが張られていた。

「これは朝ごはんの前にヌキヌキした方がよさそうだね〜」

「じ、自分でなんとかするんで……セシリアさんは」

「ダメだよ〜、ナオくんはこれからこの牧場で色んな子とエッチな事していくんだから〜」

「え、えぇ、いや、まぁ……そう?かもしれないですけど」

「こんな事で恥ずかしがってたらまともにお仕事出来ないよ?ナオくん」

「えぁ……」

「お姉さんがナオくんの練習台になってあげるから…これはちゃんと処理しよう?ナオくん」

「えぇ……でも……セシリアさんに悪いし」

「んー?……私はむしろ……ナオくんの練習台になってあげたいな〜って……思ってるんだけどな?」

「えっ……」

「私相手じゃ……ぴゅっぴゅっ出来そうない?ナオくん」

「え、いっ、いや!そんな訳じゃ」

「ふふ……じゃあ……しよ?ぴゅっぴゅっ」

セシリアさんはニコニコとお母さんのような笑顔をこちらに向けてくる。

手で輪っかを作ってシュッ…シュッと優しく擦るような動作をした。

「せ、セシリアさん……」

「ね?」

「わ、分かりました……ごめんない…お願いします」

「ふふっ、任せて?……お姉さんが優しくぴゅっぴゅっさせてあげるから」

セシリアさんは太ももの上に掛かっていた掛布団を畳むと膝歩きでゆっくりと僕に近づいてきた。

昨日のようにセシリアさんは僕に跨る。

「ナオくん……」

「セシリアさん……」

しばしの見つめ合っての沈黙。

「あーでもまずいなあ」

「ま、まずい?」

「実はねそろそろリアナが来ちゃうと思うんだよね〜」

「え、ここにですか?」

「うん、ナオくん起こしに行ってくるからちょっとだけ彩音ちゃんの相手お願いって言って来たの。すぐ戻るからって。でももうなんだかんだ3〜40分は経ってるから」

「あー、結構……経ってますね」

「もしかしたら心配して来ちゃうかも」

「ど、どうしよう」

「ナオくんが良いんならいいけどね、ここでしても」

「え、いや〜でも」

「人に見られるの……恥ずかしい?」

「や、やっぱり恥ずかしいです……」

「そうだよね、まだ来たばっかりだし。知り合ったばっかの人に見られるのは恥ずかしいか〜。」

そう言うとセシリアさんは僕の手を握りゆっくりと僕を立たせた。

「ちょっと付いてきて?ナオくん」

「え、あっ……はい」

セシリアさんは僕の手を優しく握ったまま事務所の廊下に出る。
そのまま1階の奥へと僕を連れていった。

安心して?と言うようにセシリアさんの手は時よりキュッと僕の手が離れないよう力が入る。

しっとりとした優しい手。

お母さんのような手で。

少し大きい安産型のお尻と牛娘のしっぽが左右に揺れている。

その後ろ姿を追いながら、僕は……これからこの人とそういう事をするんだな、と認識する。

「ほら、ナオくん……入って?」

「え……こ、ここ……トイレですけど……。」

「いいからいいから」

そう言うと僕はセシリアさんに事務所の個室トイレへ入れられてしまった。

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