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53話

「はっ……」

「ん……起きた?」

「あれ……ここは?」

「事務所……」

「ルヴィ?」

「そうだよ……私だよ……」

寝ながら周りを見渡す。

僕は事務所のいつも寝ている居間に居た。

部屋の暗さからしてもう夜だ。

布団が敷かれている。

僕は誰かが敷いてくれた布団の上で寝ていたようだ。

横にはルヴィが居た。

寝ている僕を見守るように横で一緒に寝ていた。

「ルヴィ……えっと……」

「まだ寝てて?……けっこう体力消耗してると思うから」

「あ……うん」

僕が動いて乱れた掛け布団をルヴィが掛け直してくれる。

僕は自分の枕の上に頭を乗せているがルヴィには枕が無いため自分の腕を枕にして横向きで僕を見ていた。

「ルヴィ……その……勝負ってどうなったの」

「うーん?……残念な事に君の勝ち……最後までギブアップしなかったんだから……」

「あ、そうだったんだ……」

「なにその満足げな顔……ムカつく」

「は、はは……」

「もういいから……今は寝てて」

「う、うん」

僕はここまでどうやって来てどういう経緯で寝ているのかが凄く気になった。

「ね、ねぇルヴィ……」

「ん?」

「僕ってどうやってここまで来たの?」

「はー……私が……君をここまで運んだの〜……」

「そ、そうだったんだ……」

「もうほとんど意識なかったから…ここまで運んで、私がお布団敷いてあげたの……感謝してね」

「う、うん……ありがとう……ルヴィ」

「はぁ……全く……」

「…………」

意外だった。
ルヴィならそこら辺に僕を放り出してどっか行ってしまうと思った。
意外に思うと同時にルヴィにもちゃんと優しさがある事を嬉しく思った。

「…………」

「…………」

「君さ……馬鹿でしょ」

「え……」

「私の事好きだからってさ……普通あそこまでしないでしょ」

「だ、だって……」

「私にあそこまでしつこく絡んできたの……君が初めてだよ」

「そ、そっか」

「普通の男だったら怖がって逃げるのに……」

「……ルヴィ〜……んん……」

「はーあ……変なのに好かれちゃったなー……全く」

「…………」

「…………」

「…………」

「体……動く?」

「え?……うーん……あ…動かない」

「そんだけ体が疲れてるって事……」

「ルヴィって本気出したらあんなやばいんだね……」

「まだもうちょっと上があるけど……それやったら多分君死んじゃってたと思うし」

「えぇ…………」

「ん……よいしょ……」

そこでルヴィが上体を起こすと上半身の服を脱ぎ、ブラジャーを外し、僕の顔の上にかがみ込んできた。

ゆっくりと労るように僕の頭を持ち上げ自身の胸に抱き寄せる。

乳首が僕の唇に擦れる。

「ほら、何も食べられないと思うから……吸って?」

「いいの?」

「これで少しでも体力付けてね……」

「う、うん……」

ちゅぱちゅぱとルヴィの母乳を吸う。

疲れきった体がその甘さと優しさに歓喜しているのが分かる。
10キロマラソンをした後の給水所のミネラルウォーターに近しいものを感じる。

それほどに、今はルヴィの母乳が美味しく感じられた。

ルヴィは自分の赤ちゃんに授乳するかのように優しく僕を抱き寄せていた。

「どう?飲める?」

「うん……ちゅぱ……ちゅぱ」

「そ」

「…………」

「…………」

「はぁ……何してんだろ…私」

しばらくルヴィの母乳を飲んでおなかいっぱいになると僕はそのまま寝てしまった。

「はぁ……赤ちゃんじゃん……ほんと」

「…………」

「まぁいいや…私も寝よ……」

ルヴィは僕の頭をそのまま自分の胸に持っていくと、自身の胸に抱き寄せた。

頬がルヴィの柔らかい胸に包まれる。
ルヴィは僕の頭を優しく撫でてくれていた。

口の中はまだほんのりルヴィの甘い母乳が後味として残っている。

あれほどの地獄を見たのに、ルヴィと一緒に寝てるこの今がたまらなく嬉しかった。

僕とは全く違う生き方、種族も違う、考え方も違う、歳も一回り離れている、それなのに。
僕はルヴィを好きになっていたのかもしれない。

明日はルヴィの今まで見れなかった顔が見れるといいなと僕は思いながら、その柔らかいルヴィの胸枕の中で眠りについた。

「ルヴィっ……はやくはやくっ」

「あーもう…はいはい……分かったから」

僕の上に跨るルヴィ。

「ほんとにここで良かったの?」

「うん、最初は断られちゃったから……リベンジ」

僕らは次の日、一緒にお風呂に入った。

僕が初めてルヴィにキスを迫り、そして軽くいなされてしまった場所。

だからこそここが良かった。

お風呂に入る前にスマホで2時間のタイマーをセットした。

そう、つまり。
念願の僕のターンだった。

ルヴィにお湯船の中で僕に跨るようお願いする。

「はぁ……全く……君とここまでするつもり無かったんだけどな〜」

「でも……昨日ギブアップしなかったし」

「あーもう分かってるからそれは……」

裸のルヴィを強く抱き寄せる。
ルヴィはあまり乗り気でなさそうにしながらも僕に合わせて腕を肩に回してくる。

「…………」

「…………」

「じゃあ……ルヴィ……」

「……」

「していい?」

「………だめ」

「え?約束」

「はーーーあ……」

「ルヴィいい大人なのに約束破るの?」

「あーもう……分かった分かった……」

「やった……」

「ちょっと待って…………すー…はー……」

「…………」

「ふー………」

「…………」

「……いいよ……して」

「…………」

「…………」

「ちゅ……」

「ん…………ちゅぷ……」

僕からキスをする。
渋々ルヴィもそれを受け入れる。
なんかキスする前に深呼吸してたな。
キスってそんなに心の準備が必要な物なのだろうか。

「ちゅぷ……はむ……」

「ん……ん〜……ちゅ……ちゅぷ……はむ」

こちらから舌を絡める。
最初はルヴィの舌は逃げまくったがこちらからしつこく追いかけると仕方なそうにルヴィも舌を絡めてきた。

この感じ。

もしかしたら。

もしかしたらだけど。

ルヴィはそもそもキス自体した事がないのかもしれない。

でも、それを言ったら怒ってやめてしまうかもしれないので僕は口を紡いだ。

まぁ、キスでそもそも喋れないのだが。

「ん……ちゅ……ちゅぷ」

「ちゅ……ちゅぷ……ん?」

しばらくルヴィとディープキスをしているととある違和感に気づき一度口を離した。

「え?」

「なに……」

「ルヴィ……舌……ちょっと出してみて……」

「はぁ…………んー」

ルヴィは面倒くさそうに視線を僕から外しながられ〜っと舌を出してきた。

ルヴィの舌の先が。

2つに割れていた。

「えっ!?な、なにこれっっ」

「スプタンのこと?」

「す、スプタン?」

「スプリットタン……舌の先を蛇みたいに2つに割ること」

ルヴィにフェラされる時。
他の人とは何かが決定的に違うと感じていた。

得体の知れない気持ちよさとテクニックを感じていたが。
ただ経験が豊富だからとしか思ってなかった。

舌なんていちいち注視してなかったので気づかなかった。

でもキスしてみて初めて気づいた。

「この方が色々とやりやすいから……昔割ったの」

「へ、へぇ……すごい」

「あ、引いた?やった、じゃあもうキスは終わりね」

「その方が好き」

「はぁっ!?もうなんなのこいつぅ〜……ん……ちゅ……」

「ちゅ……ルヴィ……」

「ん……ちゅ……はむ……ちゅ」

「ルヴィ……もっと舌絡めて欲しいんだけど……」

「はぁ?……もー……ワガママ過ぎない?」

「だってせっかくルヴィとキス出来てるし」

「はー……なんでキスなんか……やだねー舌絡めるなん……んっ……ちゅ………はむ……れろ……ちゅぷ」

「ちゅ……ちゅぷ……はむ」

「ちゅ…はむ…んー……もうっ……発情期なんじゃないのっっ」

「ルヴィに言われたくない……ちゅ……ちゅぷ」

「ん〜……ちゅぷ……ちゅ……れろ……」

「ちゅぷ……ねぇ……ルヴィ」

「なに」

「入れながらキスしたい」

「はー……じゃあ腰振っていい?」

「だめ」

「なんでっ」

「入れたまま動かないでキスしたい……」

「なにそれ意味不明……動かなかったら繋がってる意味ないじゃん」

「繋がってるだけなのがいい」

「意味わかんない……」

「ルヴィ……入れるね」

「あーもう」

僕はルヴィのお尻を掴んで腰をゆっくりと持ち上げると片方の手で肉棒を握って位置を調節した。

ルヴィの入口を見つけるとそのままゆっくりとルヴィの腰を下ろしていった。

にゅぷぷぷぷ

「はぁ……」

「ルヴィ……ちゅ……」

「ん……ちゅ……ちゅぷ……はむ……」

「ちゅぷ……ねぇルヴィ……」

「なにっ」

「ルヴィって結構かわいいね」

「しね」

ルヴィとひたすら甘いキスをする。
恋人同士のように、愛し合うように。
舌でひたすら愛情表現をする。

ルヴィはキスされればされるほどその表情がとろけて行った。

「ルヴィ…ちょっと動くね」

「あーじゃあ私が腰振ろっか」

「だめ」

「は?なんで」

「僕が動くからルヴィはそのまま」

「あーもうっっ」

前と同じようにルヴィを壁際に押し付けるとお湯の中で正常位に近い姿勢になり腰を振った。

もちろんキスしたまま。

甘ったるいスローセックス。
多分ルヴィがもっとも嫌うプレイスタイルだ。

だが僕がやりたかったのはこれなのだ。

「んっ……はむ……ちゅ……」

「……ちゅ……」

「ちゅ……んんっ……れろ……ちゅ……はむ……」

「ちゅぷ……ちゅ」

「ちゅ……んねぇ……いつまでキスしてんの……これ以上はちょっとほんとに無理なんだけど……」

「だめ……ルヴィともっとキスしたい……」

「はーあ?なんで……んっ……んーん!…ん〜…ちゅ……ちゅぷ……ちゅ……はむ……ちゅぷ」

そして更に濃厚なキスは続いた。
もはやどちらがどちらの舌なのか分からなくなるほどに。

「ちゅぷ…ちゅ……はぁっ…はぁっ……る、ルヴィ……出すよ……」

「あーはいはい……」

「うっ……くぅ」

ドピュドピュドピュドピュドピュ

昨日あれだけ絞られたというのに、ルヴィとキスしながら甘くセックスしているという事実が相当興奮したのかかなりの量が出る。

必死にルヴィに抱きつきながら膣の1番奥に精を放つ。

ルヴィはもう何も言わずに少し呆れたような、少し蕩けたような、そんななんとも言えない顔で僕を見ていた。

いつもルヴィは捕食者のような顔で僕を襲ってきていたのでこんな困惑したような顔は初めて見た。

それがまたたまらなく興奮した。

ルヴィもこんな顔するんだ。

「はぁ……はぁ……」

「んーもうっ……ほらっ……精子出したんでしょ?……ならもう終わり」

「まだ1時間半くらい余ってる」

「はぁ!?」

「だから、まだキスしたい」

「いやいや、もう十分したじゃん」

「まだ……あと1時間半……時間ギリギリまでしたい」

「はぁー?」

「…………」

「…………」

「あーもう分かった……君の勝ち……」

「え?」

「私ギブアップ」

「えぇっ!?」

まさかのルヴィからのギブアップ宣言。
元々良くて引き分けになると思っていた勝負なので余計にびっくりした。

「え、ギブアップって……えぇ?」

「良かったね……もう晴れて自由だよ?……私…もう君には絡まないから…」

「え〜……」

「え〜って……どうせ私にやたらキスしようとして来たのもほんとは私から解放されたかったからでしょ?」

「い、いや……たしかに最初は……」

バレていたのか。
たしかにその通りだ。
だけどそれは最初の話だ。
今は違う。

目的と手段はとっくに入れ替わっているのだから。

「ね、ねぇルヴィ…聞いて……」

「……だからさ……いいよ?……もう…君の事離してあげる」

「る、ルヴィ……」

「ペットとしてはちょっと手に負えないもん君……短い間だったけど楽しかったよ…… 」

「ちょ、ちょっと待」

「さよなら……子種くん」

そう言うとルヴィは挿入された局部の連結を解き腰持ち上げると、そのままお風呂から出ていってしまった。

まさかルヴィがそんな事を言い出すなんて予想もしてなかったので僕はお風呂に1人残されたままポカーンとしてしまった。

それからルヴィは本当に僕に絡んで来なくなった。

僕はルヴィに勝ってしまったのだ。

喜ばしい事のはずだ。

だけど。

僕はなぜか。

得体の知れない不完全燃焼感に襲われていた。

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