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第4-② 104号室──娘

ド深夜。俺は気絶している浅香さんをソファーの上に放置し、パソコンでとあるサイトを開いた。
有料会員限定の、月額3000円もするアダルト配信サイトだ。どうやらここで、きらりちゃんは配信しているらしい。
因みに登録と金に関しては、アイサさんにお願い
命令
した。自分で登録するの怠いし。

「えっと、きらきらきらりんは……これか」

同接数が3000人以上だ。他の配信者が500人前後だとすると、驚異的な数字だな。
とりあえず、見てみるか。
サムネをクリックすると、きらりさんの配信が映った。

『ぁん♡ はぁん♡♡』
「うおっ」

いきなりまんこのドアップ。しかもパイパンだった。
JC2のくせに、クリトリスがでかく勃起している。見せつけるようにくぱくぱさせ、指の腹でなぞっていた。
少し映っている顔は、マスクをしている。なるほど、身バレ防止か。

『えっろ』
『えろすぎ』
『これで大学生とか若すぎる』
『手が止まらん』

『手を止めちゃダメですよぉ♡ えへへ♡ もっときらりんのオナニー見て、いっぱいぴゅっぴゅしてください♡♡ あんっ♡♡』

なるほど。リスナーが書いたコメントを配信者が読めるのか。
って、この子大学生って言ってんの? おっぱいはJCにしては大きいけど、全体的に未発達すぎるだろう。
……ん? なんだ、この色のついたコメント。

『【マネー:5000円】おもちゃ使って』

『わっ、5000円もありがとうございまーす♡ それじゃあ、今日はこの電マをクリちゃんに当てちゃうよぉ♡ んんっ♡♡ あぁぁん♡♡』

な、なるほど。配信者にお金を貢ぐと、配信者はリクエストに応えてくれるのか。
初めて見たけど、これは確かに美人とか可愛い系が抜きん出て稼げるな。特にきらりさんは、実際はJC2……しかもそんじょそこらのアイドルや芸能人より可愛い。そんな子がオナニー配信をしてたら、見に来る人も増えるか。

現に俺も、勃起が収まらない。大学生と思ってこれを見ている同士たちも興奮してるんだ。正体を知っている俺の興奮は、誰にも理解されないだろう。

『【マネー:3000円】出力マックスにして!』

『えぇ~♡ もう、エッチなんだからぁ♡ あたし、これには弱いんだよぉ?♡♡』

とか言いつつ、きらりさんは少し離れてM字開脚をするとまんこに電マを押し当てて息を荒くした。

『それじゃあ、いきまーす♡』

──カチッ。ぶぃぃぃぃぃぃぃいいいいいいいいい。

『い゛!?♡♡♡♡ あぁぁぁぁぁぁぁぁっ♡♡♡♡ だめだめだめっ♡♡♡♡ いくっ、いくいくいくぅぅうっ♡♡♡♡』

──びくっ♡♡ びくっ♡♡ びくんっ♡♡

『いき顔エロ』
『腰跳ねてますね』
『雑魚まんこ』
『俺もいっちゃったよ』
『こんなにいっちゃうなんて、エッチな子だなぁ』

『はぁ~♡ はぁ~♡ すっごく気持ちよかったぁ♡ ざこじゃないもん、普通だもん♡』

……あ。え、イったの? 本当に?
なんか、その……全然そんな風に見えなかった。演技じゃないのか、これ? みんなだったらもっと獣みたいな声で、全身が跳ねるくらい絶頂してるけど。
でも性癖がオナニー配信なら、ちゃんとイってるってことでいいんだよな……? こんな浅いイき方で本当に満足なのかな。
試しに、俺も金で質問してみよう。どうせアイサさんの金だ。えーっと……。

『【マネー:50000円】本当にイったのか、おまんこ見せてください』

『え!?』

ん? どうしたんだろう、そんなに目を見開いて。さっきまで見せてたのに、もう見せてくれないのかな。

『やべえ富豪がいる!』
『限度額初めて見た』
『石油王じゃん』
『こんな高額マネーを投げる人、本当にいるんだ』

あ、なるほど。額にビビってたのか。俺の金じゃないからって、好きにやりすぎた……反省。

『ご、50000円もありがと~♡ ほら、こんなに糸が伸びちゃってる♡ みんなのせいですよぉ♡』

きらりさんがカメラの前で、まんこを広げる。
うーむ……確かに糸は引いてるけど、粘度が薄いような……?

その後も、リスナーからのリクエストに応えていくきらりさん。
俺が見始めてから30分後、挨拶で締めて、配信を閉じた。

これがオナニー配信か。確かに、母親が構ってくれない寂しさを紛らわすには、うってつけかもしれない。
なら、俺がやることは一つ。

とにかく親身に、きらりさんに寄り添って寂しさを埋め、懐柔する。

◆◆◆

「おはようございます、きらりさん」
「おっはよーございます、管理人さん!」

翌朝。庭先の掃除をしていると、学校に向かうきらりさんが家から出てきた。
寂しさなんて微塵も感じさせないくらい、屈託のない笑顔。オナニー配信をしていたとは思えないくらい、純真無垢だ。

「管理人さんいつも朝早いね~。ちゃんと寝てる?」
「ええ、おかげさまで。きらりさんはいつも元気ですね」
「えへへ。元気だけが取り柄ですので」

むふん、と胸を張る。ワイシャツ一枚だから、小綺麗な双丘が主張してけしからんですな。
けど……俺の欲望は、もう歯止めが効かない。ここで仕掛けてみるか。

「きらりさん。最近、困ってることはありませんか?」
「困ってること?」
「ええ。この一週間見ていて、お母様との生活の時間がずれているかなと思いまして。もし俺にできることがあったら、なんでもしますよ。力仕事でも、相談でも。きらりさんのために、全力を尽くします」
「────」

俺の言葉に、きらりさんは目を見開く。
表では、こんなに明るいきらりさんだ。誰かから心配されることも、こうして親身な言葉を投げかけられることもなかっただろう。
だからこそ、こういうストレートな言葉が一番効く。

「どんなことがあろうと、俺はあなたの味方ですから」
「……ぁ……ぅ……」

きらりさんの目じりから、一滴の涙がこぼれ落ちる。
その涙が切っ掛けとなり、大粒の涙が流れた。

「あ……あた……あたし……ひっぐ……」
「落ち着いてください。管理人室に行きましょう。温かいお茶を出しますよ」
「ぅぅぅ……」

きらりさんを伴い、管理人室に連れ込む。
ここだけだと悪い大人みたいだ……いや、実際悪い大人か。
けど、きらりさんに寄り添いたいという気持ちは本当だ。嘘じゃない。
ソファーに座らせ、温かいお茶とお菓子を差し出した。

「どうぞ。落ち着きますよ」
「……いただきます……」

鼻をすすってお茶を飲み、一息つく。
少し落ち着いたのか、きらりさんはほっと息を吐いて俺を見上げてきた。

「管理人さん、ありがとう。……こうして大人に優しくされたの、久しぶり……かも……」

掛かった。

「答えたくなければいいのですが……お母様は?」
「知らない。昼間は投資? とかで家にいるけど……夜は化粧して、どっか行ってる。わかんないけど、多分……」

男のところ、とまでは言わなかった。なんとなく、察してはいたみたいだ。
詰めが甘いんだな、よしのさん。

「もうお母さんとはずっと話してない。というか、あたしのこと興味ないみたいだし……学校の先生も、あたしが金髪に染めただけできつく当たるしさ……ほんと、ヤになっちゃう」

家にも、学校にも味方はいない。それはだいぶきついだろう。
俺も友達は多くない方だが、味方がいなかったわけじゃない。
じゃあ、きらりさんは……。

俺はきらりさんの隣に座ると、ゆっくりと見上げてきた。

「さっきも言いましたが、俺だけは絶対に、きらりさんの味方です。何があっても、あなたを助けます。出会って一週間。関係も薄い俺が言うのはなんですが……」
「……んーん。……嬉しい……すっごく、嬉しい……!」

作ったような笑顔ではなく、心の底からの笑顔を向けてくれた。
なんか……こんなにうまく行くと、申し訳なくなってくるな。きらりさん、ちょろすぎません? まあ、周りにいい大人がいなかったっていうのもでかいんだろうけど。

改めてきらりさんの境遇に同情していると、何か言いたげな顔で俺の服を引っ張ってきた。

「管理人さん、あの……じゃあ、お願いがあるんだけど……」
「はい?」
「えっと、その……あ、あたしの……パパになってほしい……です……!」

勇気を振り絞り、恥ずかしそうに言葉にするきらりさん。
そうか。彼女は父親がいない……しかも母親のせいで、援交男との間にできた子だ。父親の温もりなんて知らないだろう。
けど、そのことを悟られてはいけない。とりあえず、知らない振りで……。

「それは……お母様と結婚してほしいって意味ですか?」
「違う! あんなのどうでもいいっ。……あたし、パパがいないの。だから……」

つまり、名目上の父親として接してほしい……そう言いたいわけか。
俺は微笑みを作り、きらりさんの頭に手を乗せる。

「俺は誰かの親になったことはありませんが……きらりさんがそれを望むのなら、今日から俺が、あなたのパパです」
「……! いいのっ? ほんとにっ?」
「ええ、もちろん」
「~~~~!」

父親ができたことがよほど嬉しいのか、きらりさんは飛び跳ねて喜んだ。
こうして見ると、年相応の可愛さだなぁ。

「じゃあさ、じゃあさっ。もう敬語禁止ね! あたしのことは、きらりって呼んでねっ!」
「……うん。わかったよ、きらり」
「ぅぅぅぅぅ! パパ!」

おっと。いきなり抱きついてきた。急に距離詰めすぎじゃないか、この子。
抱き留めると、きらりは嬉しそうな顔で胸元に頬擦りしてきた。

「臭いよ」
「そんなことないよっ。むしろいい匂い……なんだろう。ずっと嗅いでたくなる匂いだぁ……」

胸元に顔を埋めて、匂いを嗅いできた。
多分それ、昨日浅香さんとセックスした後の、男臭さだと思う。どうしよう、興奮してくる。
でも今は、まだ関係性を築いている途中だ。ここで焦ってはいけない。

きらりを膝の上に座らせ、頭を撫でる。いわゆる、対面座位だ。
太ももに当たるケツの感触がまあ柔らかいこと。浅香さん以上に柔らかいんじゃないか、これ。

「きらり、今日学校はどうする?」
「さぼる! 今日はずっとパパと一緒にいる!」

きゅん。どうしよう……めっちゃ可愛い。これが父性ってものか……? 守りたくなる可愛さがある。
なんて考えていると……むくむくむく。俺の欲望の権化が、膨張してきた。
堪え性がなさすぎんだろ、この馬鹿ちんこ。

こらが普通サイズだったら、なんとか誤魔化せたかもしれないが……残念ながら、俺のちんこは普通サイズの数倍はでかい。
もちろん隠し通せるはずはなく、一瞬でバレた。

「ぁ……そっ、そそそそっ。そうだよねっ。む、娘って言っても、ついさっきなったばかりだし……おおおお女の子とくっついてたら、こっ、こうなるのも無理ない……よね……」

さすがに勃起ちんこは初めて見たのか、顔を真っ赤にした。
でも……目を離さない。どころか、逃げようとしない。
さすがこのマンションの住人。まだ全然若いのに、ちんこに興味津々らしい。

「……見る?」
「へっ……!? あの、その、それは……」
「恥ずかしがらないでいいよ。俺は何があっても、君の味方だから」

きらりの頬に手を添えると、くすぐったそうに頬擦りしてきた。
もちろん、一般JCにこんなことやったら捕まる。
だけどこの子は普通じゃない。大多数に見られながら気持ちよくなりたいという願望
性癖
と、毎晩遅くまで配信している鬼のような性欲を持っている。
それに加えて、唯一と言っていい大人の味方が、優しく接してくるとしたら……。

「……見たい……えっち、したいよぉ……♡」

自分の欲望を曝け出すのは、自明の理だった。
だがしかし。セックスしたいという欲望だけじゃ、この子の性癖は満たせない。
俺は彼女を抱き留め、小さい体をに腕を回した。

「わかった。でも……本当に、ここでしていいのか? もっともっと、きらりが求めてる環境があるんじゃないのかい?」
「そっ……それは……♡♡」

俺の言葉に、恐らく脳裏に『配信』って言葉がちらついているはずだ。
文字通り、初セックス配信。数千人に見守られながらの、処女膜貫通配信。
想像しただけで興奮したのか、きらりは判断力がなくなった顔で……こくりと、頷いた。

「パパ……あたし──」

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