第七話
それからというものの、俺は月葉
るなは
のもとに通うと毎日のようにセックスしまくった。月葉はすっかりHにハマったらしく、向こうから誘ってくることの方が多い。交わっては、一緒にアニメを見たり、ゲームをしたり、そしてその後セックスをする。そんな甘美で堕落的な日々だ。
――パンッ――パンッ――パンッ
「あんっ♡ いえ~い♡ ぴす♡ ぴ~~すっ♡♡♡」
月葉は俺の上にまたがり、杭打ちピストンをし、スマホのカメラに向かってピースをキめる。人目を避けるために買った小型テントの中でのことだ。
「くっ……『ハメ撮りならカメラに映る説』これ本当に実証されるのか!?」
全く何の根拠もない珍論。ねぶってくる月葉のお〇んこの締め付け、そして激しい上下運動に耐えながら俺は快楽で顔を歪ませる。
「それを今試してるんでしょ? あっ♡ あっ♡ もしかしたら、イくタイミングだけ映るかもしれないっ♡ おじさんも、もっと腰入れて!」
巨尻が打ち付けられるたびに、爆乳が波打ってぷるんとたわむ。月葉は俺の胸板に手を置き、乳首も刺激してきた。
「うっ……やったな!」
俺は月葉の腰のくびれを掴み、一気に下から突き上げる。俺の肉棒が月葉のどろどろになったお〇んこの中を激しく擦り上げる。
「ひぎぃっ♡♡ 激しい♡ 激しすぎるよぉ!! すぐにイっちゃうっ♡ やだぁ♡」
月葉は気持ちよさそうに首を横に振ると、肩までの金髪がそれを追って振り乱れる。
――パンッ――パンッ――パンッ
「出すぞ月葉!」
「あんっ♡ 出してぇ! おじさんの濃いのいっぱい。あたしの中にぃ♡」
――びゅるるるっ――びゅるるるっ――びゅるるるっ
「あ゛っ♡♡♡」
電流が駆け抜けるような快感。月葉の中で思い切り射精する。月葉も濁音混じりの嬌声を上げ、ビクビクと双乳を揺らす。膣の締め付けが射精に呼応し愛らしい。
「あひっ♡ あへぇ♡ おじさんだいしゅきぃ♡」
そういうと、月葉は騎乗位の態勢から体を倒し、俺にぴったりと密着してきた。
・・・・・・・・・・・・・・・・・
『出すぞ月葉!』
「あはははっ! ちょーヤバい、キモすぎるんですけど……」
先ほど録画した映像を俺たちは見ていた。スマホのスピーカーから流れる俺の声、画面には息を荒げながら半裸で腰を振る中年が一人映っていた。
「最悪な絵面だ……」
キモいという言葉は否定できない、それに加えて恐怖すら感じる。ホラー映画か何かですか?
「この間の『絶頂したタイミングなら見えない壁を通り抜けれる説』も端からみたら、こうだったってことだろ? 誰からも見られていないことをマジで祈る……」
先日、深夜に後ろから月葉を突きながら、橋の下から出ようとしたが失敗に終わった。この動画を見てからだとやろうとは思わなかっただろう。
「でも、気持ちよかったでしょ?」
「強制的に青姦趣味が開発された気がするよ……」
というか、なぜH縛りで脱出条件を探してるんだ。
・・・・・・・・・・・・・・・・・
一週間も経たないうちに月葉の誕生日がやって来た。
「月葉、誕生日おめでとう!」
「わ~いやった~♪ ありがと〜♪ ケーキ買うの結構並んだでしょ?」
月葉のリクエストでプレゼントは有名店のカットケーキだ。目を輝かせまるで宝石を眺めているかのように見つめている。
「並ぶのは全然いいよ。でも、ケーキで本当に良かったのか?」
今の彼女の体では食べられないのに、食べ物をリクエストしてきたのが意外だった。
「いいのいいの♪ あたしケーキ超好きなんだ。おじさんが食べさせてよ」
「食べさせるって……」
まさか、咀嚼して食べさせろとでも言うのか。流石にそれをしたら怒られそうな気がするので、ガトーショコラの上のチョコ細工を咥え、月葉の口に持っていく。これでも滅茶苦茶恥ずかしいぞ。目を閉じる俺。
――ぱくっ――っちゅ
(ん? なんだ? 俺へのキスの前にチョコが持っていかれたような……)
「ん~♡ 美味しい~」
目を開けると美味しそうにチョコを頬張る月葉が居た。
「えっどういう事? なんで食べれてるんだ……」
「やっぱあたしケーキ好きだから『好きな物なら食べられる説』! とか~?」
そんな馬鹿げたことある? 俺は月葉が次の一口を催促してくるので、今度は普通にフォークですくい、口に運ぼうとする。その時だった。
「なんか警察の人こっちに来てない? 色々やりすぎちゃったから? ファイト! おじさん!」
月葉は自分は見られないからか、他人事のように俺を鼓舞する。
(いつかは来ると思ったけど、職質かなぁ……勘弁してくれよ……)
まあ、テントの中で月葉とセックス中とかでなくて良かった。あれは完全に頭がおかしいと思われるからな。振り返ると、まだまだ若手に見える制服姿の男性警察官が歩いてきた。
「ちょっといいですか? 最近ここにたむろして独り言いってる男性がいるって、ご近所さんから通報がありましてね。あなたここで何をしてるんですか」
ちょっとだけホッとする。最悪の場面は見られていないようだ。
「それに、この女の子。まだ高校生みたいですけど、お二人どういう関係?」
顔を見合わせる俺と月葉。もしかして元の姿に戻れたのか? とても嬉しいが、よりによってタイミング悪すぎだろ。
「で、どういう関係なの?」
俺たちが中々答えないことを不審がり、警官が再度尋ねてくる。
「えー……恋人です」
月葉がその雰囲気に耐えかねて正直に答えた。う~ん。この答え大丈夫なのか?
「恋人ぉ!?」
警官の目が信じられないものを見る目になった後、警戒感をあらわにし始めた。もしかしてパパ活でも疑われているのだろうか。
「――いや、君。もしかして」
警官が月葉をじろじろと見始める。
「たしか数年前に家出したきりの子だよね? たしか名前が”るななんとか”ちゃん!」
この顔にピンときてしまったようだ。顔も名前もプロポーションも非常に特徴的だし、なにより失踪して三年経っているのに当時のままの制服姿なのだから当然かもしれない。
「……! そうですけど、このおじさんは全然怪しい人じゃなくって、あたしの恋人なんです! それにあたしもう大人だから――」
月葉の発言を警察官が遮る。
「二人とも絶対にここから離れないで!」
そういうと、若手警察官は署に応援と判断を仰ぎ始めた。
(ああ……なんかえらいことになっちまったな)
応援が来るまでの間に買ったケーキを食べてもいいか聞いたところ、許可が降りたのでとりあえず月葉に平らげてもらった。
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