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第11話:天使の手マン部

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「まあ、こうなるだろうとは思っていた……ってとこかしら。春弓と夏目さん、最初からやけに仲良かったし。どうせもう一人二人は増えるだろうと思ってたけど、マジでそうなるなんてね」

───翌日、放課後。
俺は今、手コキ部部室の床に正座させられ、目の前に腕を組んで立つ水紗と灯花から見下ろされていた。
俺の後ろには梨里が立ち、「なはは」と苦笑している。

今日は、手コキ部はお休みである。
手の痛みがなかなか引かないため、俺は手に湿布を貼って、大事を取ることにしたのだ。
顧問の菱野先生にもその話は伝えて、人数を減らすか休みを増やすか、いずれにせよなるたけ負担を減らしてもらうよう、検討してもらうことにしていた。

さて、そんな手コキ部の部室で、どうして俺が正座させられているのかは、水紗と灯花の怒りの表情で察して欲しい。
要は、昨日のマッサージ同好会でのことを、洗いざらい話したということなのだ。
少なくとも梨里とこれから付き合っていく以上、水紗と灯花に伝えないわけにはいかないから。
そうしたらこれである。正座である。

「昨日のお昼休み、教室に戻った春弓の身体から発情したメスの香りがしたから、変だと思ったのよ」
「発情したメスの香りて」
「まあ春弓、オタクに優しいギャルとか好きそうだし」
「ちょっと!?」
「てかさっきから何? あんたに発言を許した覚えは無いけど」
「サーセン……」

完全に、あたし怒ってますけどムーブな水紗に、俺は何も言い返せない。
そして灯花は灯花で、カリカリカリと自分の爪を囓っている。
先ほどまでは生徒会副会長モードだったのに、梨里を新しく彼女にすると言った途端に、ギャルモードが爆発である。

「なんなの、どうなってんのっ……! またクラスメイトじゃん。なにそれなにそれ。クッッソ嫉妬する……っ! なんか生徒会に妙な同好会の申請が来てると思ったら、春弓くん専用マッサージとか、そんなこと……っ!」
「ご、ごめん灯花。おいで」

正座しながら灯花に向けて大きく手を広げると、彼女はすぐに俺の胸に飛び込んできた。
まるで猫のマーキングのように、俺の首筋に自分の頬を擦り付けてくる。

「春弓くん、私のこと好き? ねえ? 好き?」
「大丈夫だ、ずっと好きだから。灯花も水紗も、俺の子供を孕んで一生傍にいてもらうんだからな。この前だって、危険日種付けしただろ?」
「うん……」
「信じてくれるか?」
「信じる……。いっぱい種付けしてくれた。これからも?」
「これからもずっとだ。恋人が増えたって、抱く回数も減らさない」
「んー……!」

ごろごろと、猫が喉を鳴らすようにして、再び頬を擦り付ける灯花。
彼女としては、今自身が言ったように危険日にたくさん種付けしてもらっているし、だからこそ俺が裏切ることなんてないと信じてくれているのだろう。
あの嫉妬深い灯花がそう思ってくれたからこそ、俺はその信頼を損なわないようにしないといけない。
そう自分に言い聞かせるようにしながら、抱きつく灯花の背中をそっと撫でて、抱き寄せた。

「はー……、伊妻さんと常磐先輩が二人とも彼女って、マジだったんだ〜。てか先輩の本性、副会長の面影全然無いんだけど〜。ただのギャルじゃん。ウケる〜」

後ろでは、のんきな声で梨里が笑っている。
俺は今それどころじゃないことを、少しはわかっていただけると助かる。

「さて夏目さん……いえ、これからは梨里と呼ぶわ」
「おお! 伊妻さんの名前呼びだ。それじゃあうちは、”水紗ち”、”灯花さん”って呼ぶことにするね〜」
「何でもいいわ。……言っておくけど、あたしももう春弓に危険日中出ししてもらってるから。一番に孕むのは譲らないわ」
「おほー、我がクラスの女神のコキ手様に勝負挑まれちった〜。んでも、そこはうちも負けない。オタクくんの赤ちゃん、うちが一番に産むから」
「……だめ。やだ。だめ。春弓くんの赤ちゃんは私が一番に産むの。水紗ちゃんにも梨里ちゃんにも譲らないから」
「あっはは、灯花さんもやる気満々ですね〜。いいですよ、うち受けて立ちますから〜」

水紗と梨里の間に、灯花が割って入って火花を散らす。水紗と灯花の”圧”を、ひょいひょいと受け流す梨里は、さすがと言うべきなのだろうか。
俺は灯花にぎゅっと抱きしめられながら、そんな三人を苦笑して眺める。
円満とまでは言わないものの、なんとか落ち着くところに落ち着いてくれたらしい。苦笑と同時に、俺はほっと胸を撫で下ろした。

ただ水紗だけは、俺を「調子に乗るなよ?」という視線で睨み付けている。
わかりました、調子に乗りません。

「……さて、それじゃ梨里、あなたはどうするの? 手コキ部に入る?」
「マッサージ同好会作っちゃったし、しばらくはそっちで活動するわ〜。まあ、手コキ部の補佐的役割の同好会として、部長だけじゃなくて水紗ちと灯花さんもマッサージしたげるからさ〜」
「そう。それは楽しみね。……とはいえ、春弓の恋人にもなったわけだし、彼の部屋も使うでしょ。こっち来て、奥の部屋を案内するから」
「水紗ちが直々に案内してくれるんだ〜。ありがとね〜」
「お風呂場は、手コキ部の時に見たのかしら? 小さいけどキッチンもあるわ。寝室は春弓の部屋兼、あたし達が寝泊まりしたりする部屋になってる」
「えっ、寝泊まり? ……こっそり?」
「もちろん。お風呂で身体を洗いながら膣内もちんぽで洗ってもらったり、寝室で朝まで子作りしたりしてるわ」
「うっわ〜……、学園内で、オタクくんの部屋とはいえ堂々と粘膜接触するなんて……」
「あなたがそれを言う? いいから来なさい、使い方とか教えるから」
「はいは〜い」

そんな会話をしながら、水紗と梨里が奥に消えていく。水紗、なんだかんだで面倒見がいいな。
俺はそんな二人の背中を見送りながら、未だに抱きついている灯花の手を握る。

「……灯花、改めてごめんな。後で水紗にも謝るけど、勝手に決めて」
「ううん。私も増えるかもなって思ってたし、もういいよ」

灯花にもそう思われてたのか。
なんというか、信頼があるんだか無いんだか。

「その代わり、あとでいっぱいちゅーして」
「ああ。いっぱいしてやるよ」
「……それよりも春弓くん、ちょっと気になることがあって」
「気になること? ……梨里のことで?」
「違うの。……実は少し前にね、生徒会に新しい部活の申請が行われてたの。私は手コキ部をしてたから、確認が少し遅れたんだけど……」
「部活? 夏休み前のこんな時期に?」
「うん。……その名も、”手マン部”。部長の女子が手マンの練習をさせる、という部活みたいなの」
「手マン部? お、おいおい、手コキ部のパクリじゃないのか?」
「何をどう意図してその名前になったのかわからないけど、放課後の愛撫実習室を使って、既に活動をしてるみたい。……部長は、ついこの前転校してきた、一年生の秋乃江夕純
あきのえゆずみ

「一年生……?」
「”天使のコキ手”と噂になってる子みたい。手コキがあまりに上手くて、男子は触れた瞬間に射精するとか何とか……」
「ええ……」

そんなまさか。触れただけで射精なんて、あり得ないだろ。
けれどその天使のコキ手という二つ名、天使という名は聞いた覚えがある。
確かいつだったか、梨里がそんな話をしていたはずだ。

「何より気になるのが、その子……学園理事長の血縁者なの」
「え……っ」
「聞いたところによると、前の学校でも数多の男を虜にしたんだって。普通に子作り実習が行われてる学校らしいんだけど、あまりのテクニックに、彼女の奪い合いになるくらいだったって。そんな子が、理事長の説得でこの学園に招聘された……とか」
「う、奪い合いか……。しかしなんでまたうちの学園に」
「それはわからない。ただ、血縁者とはいえ、理事長がわざわざ他校から生徒を招聘するということは……」
「何かある、ってことか。俺にも関わってきそうな面倒事が」
「どうする?」
「どうするも何も、様子を見るしかないな。別にあっちが喧嘩をふっかけてくるわけでもなし、俺も手首と腕痛いし。触らぬ神に……って感じ」
「うん、わかった。後で水紗ちゃんと梨里ちゃんにも話しておく。私も注視しとくね」

実際、そうする意外にないだろう。
理事長がどういう意図で招聘したのか、何故その子が手マン部などを作ったのか、何もわからないが、いずれにしても敢えてこちらから近づく必要も無い。
たとえ、いずれ俺に深く関わるにしてもだ。
嫌だなあ、俺はただ恋人達とイチャコラしてたいだけなのに。

すると灯花は、不意に湿布を貼った俺の腕を撫でる。
そっと、優しく触れるだけだが、その手をとても温かく感じた。

「湿布臭いね」
「はは、しょうがないよ」
「痛い?」
「多少。今はそこまででもないから」
「……梨里ちゃんにいっぱいマッサージされて、気持ち良かった?」

灯花は俺の身体に寄り掛かり、そっと手を股間に伸ばす。制服の上から、ゆっくりペニスを撫で擦った。
俺も灯花を、制服のブラウスの上から、カリカリと乳首を引っ掻いてやった。
灯花は嬉しそうに鼻を鳴らし、俺の腕の中に収まる。

「気持ちいい……っていうか、別の意味で。ちんぽよりも、その周囲をマッサージしてもらってさ。いつもより大きくなった感じがして、射精の勢いが良かった気がした」
「えー……そうなんだ、じゃあガチでマッサージ上手いんだね」
「灯花もしてもらったらいいよ。俺も手伝うから」
「あはは。おちんぽで、おまんこマッサージ?♡」
「ああ。梨里のマッサージで温まった灯花の身体を、入口から奥まで、ねっとりちんぽでマッサージする」
「それは楽しみだなー……♡ ……てか、そのマッサージされたおちんぽ、私も可愛がってあげたい♡ ね、全部私がするから、春弓くんは楽にしてて……♡」

そう言うと、灯花は俺のベルトを外してトランクスをずり下ろし、ペニスを取り出す。
灯花に撫でられていたことでとっくに勃起しており、トランクスからぶるんっとペニスが飛び出た。
それを見て、灯花はしかし、口元に笑みを浮かべながらも、じっと真顔でペニスを見入っていた。

「な、なんか……、本当に大きくなって、ない?」
「え? そ、そうかな……」
「ちょっと待ってね」

灯花は立ち上がり、近くにあった机の引き出しから、お馴染みのメジャーと計量カップを取り出した。
一応これも、部室に用意しておいたのだろう。
灯花はメジャーを使って俺のペニスを計測し始めるが、それが進むに連れて、彼女は興奮したのか目を見開き息も荒い。

「わ、うわぁ……♡ ねえねえ凄いよ♡ 春弓くんのおちんぽ、マジでおっきくなってる♡ ほらこれ見て、長さ20.4センチだって……♡ なっっがぁ……♡♡ マジかっこいい……♡」
「お、おお……! まさかの大台に乗ったのか」
「長さだけじゃなくて、亀頭周りや竿も、2ミリずつくらい大きくなってる♡ 梨里ちゃんのマッサージって凄いんだ、こんなにおっきくなっちゃうなんて……♡」
「えっと、確かペニスって、血が流れ込むと勃起するんだよな? 血行が良くなったことで、より勃起が強くなった……ってことかな」
「それにしたって、こんなすぐに1センチ近くも大きくなるなんて、びっくりじゃない?」
「……もしかしたら、大好きな彼女といっぱい子作りしてるからかも。もっと長くなって子宮に直接精液を注ぎ込んでやるって、いつの間にか大きくなってたってのはあり得る。それが梨里のマッサージで、はっきりと身体に現れた……とか」
「あはは、そうかも」
「なあ灯花、試してみないか? 大きくなったこれ、どんな具合か」
「うん、してみたい……♡ 二人が向こうに行ってる間に、しちゃお……♡」

灯花はブラウスのボタンを外すと、黒くセクシーなブラのホックを外す。
ずるぅ……っと引き抜かれる、Lカップの長乳を包んでいた巨大なブラ。甘くオスを引き寄せるにおいをむわっと漂わせるそれを、灯花は俺の鼻先に近づけた。
俺は喜んでブラを受け取り、すうぅー……っと吸う。

「……すっごい、灯花のメスのにおいする」
「どんなにおい?」
「甘くて、頭がぼーっとしてきて、めっちゃ勃起する」
「ほんとだ……♡ おちんぽ、さっきよりおっき……♡ ちゅっ♡」

灯花が身を屈め、胡座をかいた俺の足を枕にするように寝転ぶ。Lカップの爆乳が俺の足でたわんで、その感触が心地良い。
彼女は竿を指先で撫でながら、軽く亀頭にキスをする。
唇を使って、カリ首のカサの部分を甘噛みする。ぶわっと広がり膨れ上がった肉のカサを、時折舌先でくすぐりながら、はむはむと愛おしそうに食む。

「ちゅっ♡ あむぅ……♡ んふふ、段差エグい……♡ こんなのでまんこの肉襞ぞりぞりされたら、一往復ごとにイっちゃいそう……♡」
「潮吹きまくりだな」
「あはは、今もそんな感じだけど♡ ……でも、おっきくなったこのかっこいいおちんぽ、もっともっと私をぐちゃぐちゃにしちゃいそう……♡」
「灯花の物だよ。一生な」
「ずるいなあ……、そういうこと言って……♡ もっと好きになる……♡」

あーんと大きく口を開けて、美味しそうに亀頭を頬張る。
唇を窄めて顔を上下させ、カリ首の段差に唇を引っ掛ける。ちゅぽちゅぽにゅぽにゅぽと、ゆっくりフェラを楽しんでいた。
俺は俺で、灯花のブラのにおいを堪能しながら身を任せていた。

「んっ……♡ ちゅぽっ♡ ちゅぽっ♡ んえぇ……♡ 顎痛い……♡ おっきすぎだって、マジで……♡♡」
「つらかったら、舐めるだけでもいいぞ?」
「やだ♡ 頬張る♡ かっこいいおちんぽ、お口の中でもごもごしたい♡ あむぅ……♡ ちゅぽっ♡ ちゅぽっ♡ れるれるれるれるれるれるれる……♡♡」

亀頭をぱっくり咥えて、もごもごと舌を動かし口中で蠢かせる。
長い舌の上で、亀頭の裏筋を舌ピを使って刺激した後、カリ首をなぞるようにぐるぐると舌を巻き付かせる。
灯花だけが出来る長い舌を使ったフェラに、俺は思わず呻く。灯花もそれに気付き、嬉しそうに視線を俺に向けた。

そんな灯花を気持ち良くしてやろうと、ブラを脇に置き、彼女のスカートをめくり上げ、既に愛液が染み出したパンツに手を触れた。
その時だった。

「わ〜! 灯花さんとオタクくんヤってんじゃん〜!」
「……ちょっと灯花さん、抜け駆けはやめてよ」

部屋の案内を終えた梨里と水紗が戻ってきた。
自分達を差し置いてといったところだろうか、二人とも軽く頬を膨らませる。
そんな梨里と水紗に、灯花はちゅぽん……っと唾液の糸を引かせながらペニスを抜くと、二人に向けて淫靡に笑った。

「ねえ凄いの。梨里ちゃんのマッサージのお陰で春弓くんのおちんぽ成長して、20.4センチになっちゃってる……♡」

その言葉に、梨里と水紗が目を見開く。
次の瞬間には、彼女達の瞳はとろんっととろけた。まるで。ハートマークでも浮かんでいるかのように。

「ねえ、みんなで舐めない?♡ かっこいいおちんぽ、私達でもっとおっきくしちゃおうよ♡」
「……まあ、灯花さんが言うなら」
「うちもうちも〜。トリプルフェラとか楽しそ〜」

灯花の誘いに、水紗と梨里がホイホイと乗っかる。
どのような形であれ、このように早速仲良くしている姿を見ると、俺も安心する。

梨里は真っ先にブラウスとブラを脱いで、Iカップの巨乳を露わにする。
灯花ほどではなににしろ、たゆんっと相変わらずの柔らかさで揺れる巨乳が、俺の目を楽しませてくれる。
水紗は水紗で、ブラウスはそのままに、制服のスカートを脱いでパンツ姿を露わにする。
赤いセクシーな紐パンの紐が、太い太ももに食い込んでいる。もっちりとでかい安産型の尻を、わざと俺に向けてふるふると揺らす。
梨里も水紗も、自分の武器をしっかりと理解して、俺の目を楽しませようとしていた。

まずは水紗が、灯花の反対側に身を屈めて、俺のペニスに口付ける。
灯花の唾液など意にも介さず、俺の赤黒く膨れ上がったペニスを、舌を伸ばして美味しそうに、竿から亀頭まで満遍なく舐めた。

「んっ……ちゅ♡ れろぉ……♡ ちゅっ♡ ……わざわざ計測したの? 灯花さん」
「だってフェラしようとしたら、ほんとに大きくなってるみたいだったから。1センチ近くも長くなって、竿周りなんかもちょっと太くなってるの。……たぶんまんこに挿入したら、それだけでもかなり快感の度合いが違うと思う♡」
「ふふっ、それはちょっと楽しみかな……♡」
「あっははは。それじゃ水紗ちも灯花さんも、リンパマッサージ覚えたらいいよ〜」

そう言って今度は梨里が、灯花と水紗の間、真ん中に身を屈めた。
そしてペニスの亀頭を舌先でちろちろとアイスのように舐めながら、ローションは無いものの、両手をを使って俺の内ももからペニスの付け根、鼠径部を撫で擦る。
途端、俺の股間の血行が良くなり、ペニスがさらにいきり立った。

「んっ、ちゅっ♡ れるっ♡ ほらぁ、こうするとオタクくん、おちんちんびっくんびっくんさせて喜ぶんだ〜……♡♡ ぶっっとくて、なっっがい、彼氏おちんちん……♡ ちゅっ♡ ちゅ♡ ちろちろちろちろ……♡♡ んひ♡ 我慢汁とろとろで美味し〜♡」
「なるほど、そうやってマッサージするんだ……。ねえ水紗ちゃん、今度これ、お風呂でしようよ♡」
「いいですね。灯花さんと梨里も一緒に、みんなでローション塗れになって、春弓を全身マッサージするの……♡ ふふ、もっとちんぽ、おっきくなるかもね……♡」

女子の間で、何やら恐ろしい計画が練られている。
いくらなんでもこれ以上大きくなるのは難しいだろうと思いつつも、三人が揃って俺にマッサージをするのは、想像するだけで射精しそうになる。
その時は俺も、たっぷりと三人の膣内をペニスでマッサージして、俺専用の柔肉に作り変えてやるとしよう。

「……ねえ春弓、亀頭凄いわ。赤黒くて、ぱんっぱん……♡ れりゅぅ……♡」
「春弓くん、こんなにカウパー垂らして……♡ 舐めちゃう♡ れぢゅっ♡」
「オタクくん、こんな可愛い女の子達にフェラさせて、幸せもんだね〜♡ ぢゅるうううぅぅっ……♡」

三人が俺のペニス、亀頭に唇を寄せる。
水紗と灯花が亀頭の側面とカリ首に唇と舌を這わせて、俺の顔を見ながらにゅるにゅると愛撫する。
梨里は鈴口に唇を伸ばして、ちゅうちゅうと吸い付いてカウパーを飲む。
可愛い彼女達が貪り奪い合うように俺のペニスに舌を這わせるその姿に、俺は急激に射精欲が増す。

「だめだ……っ、出る……! 出すぞ、みんなのフェラで出すっ……!」
「ふふっ、恋人同士になって勝ち負けが無くなってから、すっかり素直に射精するようになっちゃって……♡ いいわよ春弓、いっぱい出して……♡」
「春弓くぅん……♡ 精液飲みたい……♡ 欲しい……♡」
「あのオタクくんが先にイっちゃうとこなんて、彼女だけしか見れない特権って感じ? なんか嬉しい……♡ ねえ、あの濃い精液、いっぱい出そ……♡」

れりゅれりゅれりゅれりゅれりゅれりゅれりゅれりゅ♥

水紗と灯花と梨里と、三人の舌がこねくり回すように亀頭を舐める。その粘液質の音が三重奏になって、リビングの部室の中に響いた。
音と、熱に浮かされたような三人の顔を見て、俺は一気に精液を解き放つ。

ぶっっっびゅ♥ ぶびゅっ♥ ぶびゅるっ♥ みゅるみゅるみゅるみゅるみゅるみゅるみゅるみゅるみゅるみゅるみゅるみゅるみゅるみゅるみゅるっ♥

「ふふっ、出た出たぁ……♡ うどんみたいに、みゅるみゅる出てきてる……♡ ぢゅろろろろろろっ♡」
「あ、あっ……♡ 春弓くんの射精、かっこいい……♡ ぢゅっ♡ ぢゅぞっ♡」
「ふあ……♡ こんなの、やっぱり一発で妊娠しちゃいそうな射精だ〜……♡ オタクくんの射精、つよつよのオスって感じで、素敵……♡ ぢゅるるるるるっ♡」

うっとりと、鈴口から噴出する凄まじい精臭を放つ固形精液を眺めながら、けれどもその精液を逃すまいと我先にと吸い付く三人。
顔も髪も精液で汚しながら、ねちゃねちゃと舌で精液を掬い、咀嚼し、飲み込む。
まるで俺の精液の味とにおいに酔ったかのように、うっとりと、夢中になって食らい付いていく。

みゅるるるるっ♥ ぶみゅるるるるっ♥ みゅるみゅるみゅるみゅるみゅるみゅるみゅるみゅるみゅるみゅるみゅるみゅるみゅるみゅるっ♥

「うあ、あっ……! 気持ちいい、三人のフェラ気持ちいい……!」
「春弓の気持ち良さそうな顔、可愛い……♡ 好きよ……♡」
「ねー……♡ 好き♡ ほんと好き……♡」
「オタクくんのこういう顔見れるの嬉しい……♡ 好き……♡」

三人は譫言のように呟く。
俺はそんな三人の頭をそっと撫でながら、あるお願いをする。

「……飛び散った精液、ちんぽに塗りたくってくれよ。そしたら、三人ともソファに腰掛けて足広げろ」

その言葉の意味をすぐに理解し、水紗は顔や髪に飛び散った精液を手に乗せ、それを亀頭のカリ首に塗りたくる。
灯花は、飛び散った精液を掬い取って、竿に満遍なく塗りたくる。
梨里は、飛び散った精液を一度口の中に入れ、唾液とたっぷり混ぜて味わった後、それを手のひらに吐き出し、亀頭の先端から垂らしてデコレーションする。
あっという間に、ペニスは大量の精液が纏わり付いた肉の棒と化していた。

「オタクくん、こういうの好きっしょ♡」
「ああ。梨里、めっちゃエロい……」
「彼氏が喜ぶかなーと思って、勉強してんだ〜♡ ……で? こんな精液塗れのあっっぶないおちんちん作って、これどうするつもり……?♡」
「決まってるだろ」

俺が笑みを浮かべながら立ち上がり、全裸になる。
水紗と灯花と梨里も、俺と同じように全員全裸になって、言われた通りに三人が座れるソファに腰を下ろすと、足を抱えてM字開脚する。

俺のフェラと射精を受けて、三人の膣は物欲しそうに愛液を垂らしていた。
水紗は既に、愛液がとろー……っと零れて、ソファにまで垂れて、ねっとりと糸を引いていた。
灯花は、どろどろに濡れた膣口がくぱくぱと開いて、メスの発情したにおいを漂わせている。
梨里は、もう我慢が出来ないのか、こっそり人差し指でクリトリスを擦って、とろとろっと愛液を流していた。

そんな彼女達に、俺が勃起したペニスを見せつけるようにして近づくと、それぞれが「ほぅ……っ」と甘い吐息を漏らした。
俺は気分良く、まずは水紗の前に立つ。

「大好きな彼女に気持ち良くしてもらったから、次は俺が気持ち良くしてあげないとな」
「ちゅーしながら、好きって言いながら、して……♡」
「今日は随分素直に甘えてくるな」
「今日はそういう気分なの。……何、嫌なの?」
「……好きだよ、水紗」
「あたしも……♡ んっ……♡」

水紗と唇を重ね、触れ合うことそのものを楽しむようにゆったりと舌を絡める。
たぶん水紗がこんなに素直なのは、梨里という新たな恋人が増えたから、なのかもしれない。もっとあたしを見ろと言いたいのだろう。
俺はそんな水紗を愛おしく思いつつ、ペニスの付け根を持って、亀頭を膣口に当てる。
当てては離しを繰り返して、溢れ出る愛液を亀頭で掬い取りながら、俺もまた先端の精液を塗り込み、ねちゃねちゃと白濁した糸を引かせる。
水紗がもどかしそうに鼻を鳴らしたところで、俺は一気に腰を前に進めた。

ぬぶぶぶぶぶぶぶぶぶぶぶぶぶぶ……♥

「あ゛っっ……い♡♡ え、ちょっ……♡♡ ほんと、に、おっき……♡♡」
「うああぁっ……! 水紗っ……!」

気のせいなんかじゃない。
はち切れそうなペニスは、いつもよりより水紗の膣肉に密着し、彼女の弱点を亀頭のカサが難なくぞりゅぞりゅと抉り擦る。
水紗はそのまま、ペニスが子宮口に届く前に、足をぴんっと上に伸ばして身体と顎を仰け反らせた。

「うあ゛っ♡♡ あ゛あ゛あ゛ぁぁぁっっっ♡♡♡」

ぷしゃああぁぁっ♥ ぴゅっ♥ ぴゅるるるっ♥

まさかの完全挿入前の絶頂、潮吹きだった。
身体も濃いピンクのオーラに包まれ、それが消えない。
ほんの少しサイズが大きくなっただけで、おそらくはきっと以前のペニスの形にぴったりだった水紗の膣肉は、より強く弱点の襞を擦られて強烈な快感を得たのだろう。
たったそれだけで意識を飛ばしてしまったのか、水紗は身体をガクガク震わせながら、ぼーっと明後日の方を向いていた。

「……可愛いな、水紗」
「あぅ……っ♡ んっ♡ んへっ♡ えへぇ……っ♡」
「刺激が強すぎたのかな。……抜くぞ」

じゅぷううぅぅ〜……♥

「い゛っ!?♡♡ い゛うううぅぅっっっ♡♡♡」

ぷしっ♥ ぷしゃっ♥

ペニスを抜くその感覚でさえ強すぎるのか、再び仰け反って潮吹きする水紗。
しかし彼女の膣内は、ペニスを抜かないでとばかりに襞が亀頭のカサに引っ掛かり、それが余計に刺激を与えているようだった。

ぬぽぉ……っ♥ ぽかぁ……♥

「うわ、うわっ……♡ ねえ梨里ちゃん見て、水紗ちゃんのメスまんこ、春弓くんのおちんぽの形にぽっかり空いちゃってる……♡」
「ごく……っ♡♡ し、しかもさっきの塗りつけた精液が、べっとりおまんこに付いちゃってる……♡ あんなの射精されたのと同じじゃないですか〜……♡」
「てか、入れただけでイっちゃうとか、どんだけなの……♡♡ ね、ねえ春弓くん、欲しい♡ そのおちんぽ私、欲しい♡」
「あ、灯花さんずるい〜……♡ ねえオタクくん、うちもオタクくんのおっきいの欲しいよお……♡」

絶頂した水紗を見て、恐れるどころかむしろ欲しいとねだる灯花と梨里。
二人とも指を使い、膣をくぱぁ……っと開いて、オスを誘う。
梨里もノリがいいというか何というか、あっという間に俺達に染まっているあたり、素質があると言えばいいのか。

俺は苦笑しながら、そんな梨里の前に立つ。
そして頬、唇に、軽くキスをしながら、精液と愛液に塗れたペニスを擦り付けた。

「可愛い、梨里」
「うっわキザかよ〜。オタクくんさ〜」
「サーセン……」
「うっそ♡ ……ごめ、ちょい照れた♡」
「そっか」
「うちにもそれ、入れてくれる?♡」
「もちろん。でも梨里は、もう今の俺のペニスには慣れてるかな」
「い、いや〜、今のサイズのおちんちんしか入れてもらったことないってだけで、決して慣れ」

ぬぷっ♥

「てっ♡ るっ♡ わけ、じゃぁっ……♡♡」

ぬぶぶぶぶぶぶ……♥

「わけじゃな、いっ♡ ないっっ♡♡」

ぬぷぬぽぬぽぬぽぬぽぬぽ♥

「な゛い゛ってばあああぁぁぁっっっ♡♡♡」

じゅぽんっっ♥

ぷしゃああぁぁっっ♥ ぷしっ♥ ぷしゃあぁっ♥

飽きてもらっては困ると思い、挿入してすぐに腰を小刻みに前後させて、ぶ厚いカサを奥の梨里の弱点の襞に引っ掛けて擦った。
まだ狭くきつい梨里の膣内は、全体で亀頭も竿も締め付けてきた。
そうしてあげてから、勢い良くペニスを引き抜くと、膣口から亀頭が抜ける時に小気味よい音を響かせてくれた。
抜けた瞬間、梨里は身体を濃いオーラで包んで絶頂し、潮吹きする。
水紗ほどではなかったものの、梨里は急に最高到達点まで無理矢理上がらされて、息も絶え絶えに身体を震わせている。
俺はそんな梨里の唇に、再びキスをする。梨里は少しつらそうにしながらも、小さく「ありがと♡」と俺に囁いた。

「あー……♡ 梨里ちゃんも潮吹きしまくって、気持ち良さそう……♡ メスまんこも精液塗れになっちゃってるし、ヤバ……♡」
「最後は灯花だな」

俺は灯花の両足首を掴んで足を上げさせると、手を使わずに、腰だけでペニスを灯花の膣に擦り付けた。
そしてさっき彼女が望んだ通り、何度も何度もキスをしてあげた。その度に灯花は、「くぅん……♡」と嬉しそうに鼻を鳴らす。
すると彼女の膣は、今にも潮吹きしそうなほどに、ぐずぐずにとろけた。
俺はそんな灯花の膣口に、亀頭の先を沈めたり抜いたりして遊んでみる。

ぬぽっ♥ ぬぽっ♥ ぬぽっ♥ ぬぽっ♥

「お゛っっ♡♡ お゛へぇっ♡ 待って♡ それだめ♡ おっき♡ 亀頭もめちゃおっきくなってるから゛っっ♡♡ 亀頭でちゅぽちゅぽっ♡ 亀頭ぬぽぬぽだめ♡ 待って待って待って♡ お゛っ♡ お゛んっ♡ それだけでイっちゃう♡ だめだって♡ マジでそれだめだから♡」
「ほら見ろよ灯花、愛液と混ざった精液、どんどんおまんこの中に入ってく」
「うんっ♡ うんっっ♡♡ 入ってる♡♡ 水紗ちゃんと梨里ちゃんの愛液と一緒に、さっきの精液じゅぽじゅぽ奥に入れられてる♡♡」
「亀頭でクリも擦ってやるよ。ほら、ずりずり……。はは、クリトリスが精液で真っ白になったぞ」
「お゛ほっっっ♡♡♡」

ぷしっ♥ ぷしゃあぁっ♥

「おいおい、まだ奥まで入れてないのにもう潮吹きか? マジでよわよわおまんこだな」
「ら、ら゛っでえぇっ♡♡ 亀頭おっき、おっきく、てえ゛っ……♡ おっきい、だいしゅきな人のおちんぽで精液クリズリされたら゛♡ こんな風になるのなんて、当たり前なんだからあっ……♡♡」
「……可愛いな、灯花。ほんとに可愛い……」
「あっ待って♡ キスだめ♡ 今キスしたら、それだけでまたイっちゃう♡♡」
「大丈夫だって。ちゃんとちんぽも入れる、か、らっ」
「んっ♡ んちゅっ♡ ちゅっ♡ んんんんんんんんんっっっ♡♡♡」

ぬぶぶぶぶぶぶぶぶぶぶぶぶぶぶぶぶぶっっ♥

「お゛お゛お゛おおおおおぉぉぉっっっ♡♡♡ でっか♡ でっっっか♡ うあっ♡ ながっ♡ なっっっが♡♡ おちんぽでっっっか♡♡ マジヤベおちんぽ様♡♡ おちんぽ様でイクイクイグイグイグイグイグううううぅぅっっっ♡♡♡」

しゃああぁっっ♥ ぷしゃっ♥ ぷしゃあああぁっ♥ じょろっ……♥

まるでそれは、我慢し続けた末のお漏らし、のようだった。
俺のサイズアップしたペニスを美味しそうに飲み込んで、みっちり襞で味わい、子宮口を突かれて大量に潮吹きしてしまった。
Lカップのだらしない長乳をだゆんっと揺らしながら仰け反る灯花に、俺は顔をぐっと近づけた。

「ほら灯花、舌出せ」
「あ、あええ゛……♡」
「れりゅ……」
「んり゛ゅうっっっ♡♡♡」

ぷしっ♥ ぷしゃっ♥ ぷしっ♥

キスしただけで、また絶頂する灯花。
俺は彼女の唇と舌をねぶり回しながら、勢い良くペニスを抜く。

ぬぽんっっ♥

「お゛へえぇっっ♡♡ はへっ♡ へひっ♡ はっ♡ はーっ♡ はーっっ♡」
「……どうだった灯花、20センチ超えのちんぽの味は? これから俺の彼女は、ずっとこのちんぽで種付けされるんだぞ」
「へっ♡ へひっ……♡♡ わ、私達、壊されちゃう、かも……ぉ♡」
「壊すわけないだろ。大事に大事に、愛してやるよ。全員俺の子供孕ませるんだ」

そう言う俺の向こうで、水紗と梨里が、「頭が壊されそう……♡」「うちも、とろけちゃうかも……♡」などと話している。
なら、それを今からしようか。

「みんなでお風呂に行こうか。身体汚れちゃったし、みんなのおまんこを、早く俺の形に慣れさせないとな」

勃起し続けるペニスを見ながら、水紗も灯花も梨里も、こくんと素直に頷く。
今度は外に付着した精液を詰め込むのではなく、睾丸で生産された新鮮な精液を、たっぷり注ぎ込んでやろう。
俺のサイズアップした形を、しっかり覚え込ませながら。

───そこからの三人との恋人生活は、まさにハーレムだった。
甘える灯花と梨里の間に割って入る水紗。
水紗と甘い雰囲気を醸し出すと機嫌が悪くなる灯花。
水紗と灯花に身を委ねると寂しそうな顔をする梨里。
梨里と何度も致しているとこっちも見ろとキスをする水紗。
三人が同時に甘えてくるのではなく、三者三様に嫉妬したり、奪い合ったりと、ペニスの休まらない日々だ。

本当に、腕や手首はダメージを受けているのに、どうしてペニスだけは元気いっぱいなのか。
そんなハーレム生活を送りつつ、休み休みの部活にも精を出していた。

異変が起こったのは、その、数日後のことだった───

───ある日の昼休み、水道の近くで手を冷やしつつ、手首や腕の様子を見る俺。
休み休みの部活を行ったり、湿布やスプレー、加えてマッサージのお陰で、俺の腕はかなり回復してきたようだ。
これなら、しばらく連続で部活を続けても問題無いだろう。

「おっ。オタクくん、腕だいじょぶか〜?」
「ああ、梨里。だいぶ良くなったよ。ほらこの通り、動かしても、もう痛みは無いよ」
「そっかそっか! 良かったじゃ〜ん!」
「ありがとな。毎日のようにマッサージしてくれた、梨里のお陰だよ」
「……ん。だって彼氏だもん。それくらいお安い御用〜、ってね」

そう言って、そっと俺の手を握る。
可愛らしいネイルが施された細い手で、俺の指を絡めて、にぎにぎ指を開いたり閉じたりして遊んでいる。
俺を労ってくれていながらも、どこか楽しそうな表情。

「ご褒美にさ〜、放課後、いっぱい気持ちいいことして欲しいな〜……♡」
「それこそ、大好きな彼女にはお安い御用だよ」
「そかそか。大好きな彼女か〜」
「照れてるだろ」
「オタクくんこそ、顔真っ赤だぞ」
「……意外とこういう台詞、頑張って言ってたりするし」
「そゆとこ、好き。大好き」
「顔真っ赤だぞ、梨里」
「頑張って言ってんの〜」
「えと、放課後は、ほら、この調子だし、部活するだろうから、その後でな」
「じゃあ、お疲れの部長にマッサージしてあげる。……てかうち、今日さ、お泊まりするつもりで来てまして〜……」
「あ、ああ。じゃあ……、部屋にこっそり、泊まっていけばいい。今日は水紗も灯花も、夜に用事があるから普通に帰るって言ってたし……」
「あー……、彼氏独り占めだ♡ やた♡」
「はは……。二人でゆっくり出来るぞ」
「もうちょいでうち、危険日……だったりするんすけど、どう?」
「する」
「あっははは、即答じゃん。コンドーム着けて?」
「絶対着けない。生ハメしかしない」
「そか〜。生ハメオンリーか〜」
「お泊まり、やめるか?」
「やめるわけないじゃん。……絶対、お泊まりする♡ 彼氏に朝まで抱いてもらう♡」
「……妊娠させるからな、梨里」
「ん……、期待してる〜♡ あ、でもうち、オタクくんとゲームで遊びたいな。なんだっけ? パト? ハンタ?」
「パタスモンキーハンターかな。いいよ、一緒に遊ぼう」

そんな、甘い言葉を交わし合う俺達。
周囲には誰もいない。ついお互い顔を近づけて、唇を重ねようかとした、その時───

「……二年生、深見野春弓先輩と、夏目梨里先輩ですね」

急に横から聞こえた声に、俺達は慌てて手を離しそちらを見る。
そこには、一人の女の子が立っていた。

黒髪ショートの、飾り気のない女子。
身長は低めだった。灯花より低い梨里よりも、低い。
その割に胸は大きく、カップ数はかなりあるのではなかろうか。
腰は細くスっとしているが、尻が驚くほどでかい。
水紗ほどではないにしろ、かなり大きい。背が低いにしたって大きすぎだ。

それ以上に特徴的なのは、その表情だ。
感情が無い。何も浮かんでいない。
目が少し閉じられて、まるでジト目のように見えるが、しかしそこに感情が無い。
先ほど俺達の名を呼んだその声にも、感情と呼べるような物が無かった。
先輩と呼んだということは後輩、一年生なのだろうが、先輩に声をかけようとする時の恐れや、ましてや敬意さえも感じない。
彼女から発せられるその全てが、何も、何も無いように思える。

「一年、秋乃江夕純と申します」
「秋乃江……」

聞いたことがある、どころではない。
灯花に聞かされていたあの女の子、手マン部を設立したという理事長の血縁者、天使のコキ手と呼ばれるその子だ。
その彼女が今、俺の目の前にいる。

「……オタクくん、この子、うちの名前を呼んだよ」

秋乃江さんに聞こえないように、そっと梨里が囁く。
確かに有名人の俺だけならともかく、梨里とはほぼ接点の無い彼女が、梨里の名前と顔を一致させているのは変だ。
俺はひとまず、唾を飲み込んで平静を装った。
何をしに来たのかは知らないが、動揺してはいけないと思った。

「えっと……、確かに俺は深見野春弓だ。何か用かな?」
「手コキ部部長でいらっしゃいますよね」
「ああ。そうだけど」
「今日は手コキ部の皆さんを、私が主宰を務める手マン部にご招待に上がりました。既に手コキ部顧問、菱野先生の了解は取ってあります」
「ご招待……? え、えっと、すまない、話が見えないんだが……」
「ご安心を。部員は私と、補佐を務める生徒二名を含めた、三人です。システムは手コキ部と酷似していて、部外の男子を次々と送って手マン練習をさせるというものです」
「いや、だから」
「”いずれ手マン部に吸収される手コキ部の皆さんに今のうちから手マン部に慣れていただこうと思いまして”、そのためのご招待であり、こうして手マン部の説明をさせていただいてます」
「は……っ?」

素で低い声が出た。思わず、自分でもしまったと思うほどに。
しかし、そんな威圧にも聞こえるような俺の声に、秋乃江さんは依然として無表情を向けたままだ。
意に介してさえいないようだった。
そしてどこからかミニタブレットを取り出すと、何かをチェックし始めた。

「今日の放課後、手マン部の活動に……愛撫実習室にお越し下さい。手マン部は実習室の一部を貸し切って、活動を行っています。深見野先輩、伊妻先輩、常磐先輩、そして夏目先輩も、是非お越し下さい」
「え、えっとぉ、うちはマッサージ同好会なので、関係無いような〜……」
「関係あると思います。何故なら夏目先輩は、深見野先輩と同好会の部室で粘膜接触をしていらっしゃいましたよね?」
「っ……!?」
「映像や音声はありません。ですがこの私のタブレットに、睦み合った時間、挿入から射精までの時間、絶頂の回数などが記録されています。……しかしご安心を、これを用いて皆さんを脅したり、学園に報告するつもりはありません。だってあれは、”マッサージ”ということでしたので」
「……何が目的だ」

うちのせいで……と脅える梨里を、背中に隠すようにして前に出る。
決して梨里のせいなんかじゃない。梨里とのセックスを見られていなかったとしても、秋乃江さんはきっと、水紗や灯花のことを出してくるはずだ。
梨里と名前と顔が一致していたのもそうだ。この子はきっと、俺達のあらゆることを調べ上げている気がする。

あ……っ、と俺はあることを思い出す。
いつだったか、部室で妙な視線を感じたことがある。あれは、まさか。

「まずはご招待の話です。受けていただけますね?」
「……わかった。部員全員で、手マン部にお邪魔するよ」
「はい。わかりました。お受けいただき、嬉しいです」
「他に用事は?」
「特に。深見野先輩から何かあれば」
「何もないよ。今のところは」
「そうですか。ではまた、今日の放課後。……お待ちしています」

全く表情を変えず、ぺこりと一礼すると、秋乃江さんは去っていった。
まるでどこか、機械と話していたかのような薄ら寒さを覚える。

「あ、あの、オタクくん、ごめんね。うち、うちのせいで……!」
「梨里のせいじゃない。それにあの様子だと、俺が水紗や灯花とセックスしていることも知ってるだろう」
「っ……! で、でもどうして……」
「まあ、乗ってみるしかないよ」

俺は微かに震える梨里を抱き寄せながら、ギリっと歯軋りした。
本当に、面倒なことになってきたな。

───俺はすぐに、秋乃江さんの招待の件を、水紗と灯花に話した。
二人とも、今日は部活どころではないと、鼻息を荒くした。そして梨里も含めて、全員で手マン部に向かうことにしたのである。
秋乃江さんはおそらく、手マン部の活動を見せたいということなのだろうが、どうにもその意図がわからない。
いずれ吸収されるなどと言っていたが、あの時はつい反射的にカっとなってしまったが、何のつもりでああ言ったのか、今になって考えてしまう。

とにかく放課後。俺達は揃って、愛撫実習室の前に立った。
俺達の間に、緊張感が漂う。
すると水紗が、一歩前に出て口を開く。

「……春弓、秋乃江さんは”いずれ手マン部に吸収される手コキ部”って言ったのよね?」
「ああ。確かにそう言った」
「ご招待なんて建前だわ。要は宣戦布告よ」
「……ええ、ええ。私もそう思います」

と、副会長モードの灯花が、眼鏡を直しながら言う。

「数々の男子を手玉に取った女神のコキ手、そんな私達を倒した春弓くんは、まさに学園の頂点と言えるでしょう。……裏を返せば、春弓くんを倒せばこの学園の頂点になれるというわけです。そんな彼を倒した優秀な女子は、性教育指導員にも容易になれることでしょう。そうなれば各所に売り込むには都合がいい」
「学園の名も上がって、今や定員割れしている男子も続々と入学してくる。名門の名に恥じない、新時代の学園の成立……ってわけか?」
「ええ、ええ、そんなところでしょう。……前の学校でも秋乃江さんは性教育実習において優秀だったようですし、当初は理事長は彼女を呼び、女神のコキ手を凌ぐ猛者として君臨させようとしたのでしょう。理事長の血縁なら融通がきくでしょうし、祭り上げるには便利です。ですがそこに、春弓くんというイレギュラーが現れ、女神のコキ手を倒した挙げ句に手コキ部を作った。学園長はともかく、理事長はそれを良しとしなかった。だからその子を、春弓くんにぶつけてこようとしている……」
「うちら、利用されようとしてんの? 学園に、理事長に、自分の血縁者を学園のトップとして祭り上げるために〜?」

と、今度は梨里が割って入ってくる。

「そんなことのために、オタクくんの作った部活が潰されるってこと? そんなの許されないじゃん! だってさ〜、手コキ部作らなかったら、そもそもオタクくん、無理矢理シャッフルペアさせまくりって感じになってたんでしょ〜?」
「……はい、はい。そうですね。その通りです。だから私が生徒会副会長の力を使ってあの部室を手に入れ、部活を作りました。かなりギリギリのタイミングだったと思います」
「そうだ部室! 部室だって使えなくなっちゃう〜!」
「はい。手コキ部が手マン部に吸収されれば、あの場所も接収されるでしょう。手マン部に吸収された後は、おそらく私達は負け犬として扱われ、学園での発言力も落ちるでしょうね」
「うっわ〜! あったまきた! そんなんさ〜、オタクくんの、うちらの幸せまでぶち壊そうってことじゃん!」
「……なら俺は、戦うよ」

そう言って俺は、愛撫実習室の扉に手を掛ける。魔法の眼鏡を装着し、真っ直ぐ前を見る。
三人の恋人達は、そんな俺の肩にそっと手を乗せてくれた。
みんなの温もりが、とても心強い。

「みんなで作った手コキ部、なくしたりなんかしない。……行こう」

ギィ……っと扉を開ける。
強固な意志を持って。
しかし、その先で繰り広げられていたのは、まさに”天使の偉業”のようだった───

「うあっ! ぐあぁっ!」

びゅるるるるるるっ♥ ぶびゅっ♥

「だめだ! イク! イク!」

ぶびゅるっ♥ ぶびゅるるるるっ♥

「そんな、なんでっ! うわああああぁぁっ!」

ぶびゅーっ♥ びゅーっ♥

───愛撫実習室の中に、全裸になった男子が列を作って並んでいる。
その先頭には、扉が開いたままのカプセル部屋があり、制服姿のままの秋乃江さんがベッドに腰掛けている。
そこで繰り広げられていたのは、彼女によって、一瞬のうちに射精させられる男子生徒の数々だ。

「あああぁぁっ! 天使! 天使の手えぇっっ!」

ぶっびゅ♥ ぶびゅるるるっ♥

恍惚の表情で次々と射精させられ、そしてまた次の男子が射精させられる。
俺達はその異様とも言える光景を、間近で見ようと近づく。
すると、「はい次」と顧問と思しき女性教師が一人の男子を呼び、彼はヘラヘラ笑いながら秋乃江さんの隣に腰掛けた。

「はい……、次の方。どうぞ」
「どもー。三年の高木
たかぎ
でーっす。君が天使ちゃん?」
「……部長の秋乃江夕純です。よろしくお願いします」
「へへ。天使のコキ手と噂のテクニック、ちょっと味わいたくてさ〜、来ちゃった。てか夕純ちゃん、マジ可愛いね〜。あんま愛想ないけど」
「そうですか。ではまず、私のおまんこに触れて下さい」
「はいは〜い」

その男子は嬉しそうに、手袋をしてローションを付け、彼女のスカートの中に手を入れる。
最初はヘラヘラと笑っていたが、まさぐっているうちに、その表情から笑みが消える。

「え? あ、あれ? あの……」
「……以上ですか?」
「あ、いや、あの……。気持ち良くない、かな? ちょっと狭いおまんこ。あれ?」
「ええ。テクニックが皆無ですね、基本から出来ていません。女子を気持ち良くしてあげようという意志が感じられません。愛撫実習に成績がつけられていたとしたら、あなたは赤点レベルです。テキストを最初から読み直し、復習して下さい」
「え、ちょ」
「……おちんぽをこちらへ向けて下さい」
「あ、ああ、え、えっとほら、結構でっかくね? 俺の勃起ちんぽさ。女の子からも意外と好評で」
「……いきます」

そう言って、秋乃江さんが細い人差し指の指先で、竿の裏側から亀頭の裏筋までを、つー……っとゆっくり撫で上げた。
その瞬間、だった。

「おおおおおおおおおおおっっっ!?」

ぶびゅっ♥ ぶびっ♥ どろおぉ……♥

男子生徒はその瞬間に射精し、精液を吹き上げた。
まさに一瞬だった。秋乃江さんが羽毛のような指で撫で上げただけで、それまで愛撫も何もしていない男子が、あっという間に射精したのだ。
これが天使、天使のコキ手と呼ばれる所以。

制服姿でベッドに腰掛けている秋乃江さんだが、よく見ればその制服に乱れは無い。
数々の男子が彼女の膣に触れたのだとは思うが、彼女は快感を得た様子はもちろん、ほんの少しも乱れた形跡が無い。
おそらく今のように、ただただ男子だけが絶頂して実習が終わったのだ。

射精した男子はすぐにどかされ、また次の男子に、ベルトコンベアのように入れ替わる。
手コキ部も人のことを言えないが、まるで相手を突き放すようなやり方は、まさに機械的と言う他にない。

魔法の眼鏡は、自分が手を触れていなければオーラが見えない。なので本当に彼女が快感を得ていないのかどうかは、わからない。
だがいずれにしろ、あのテクニックは異常だ。女神のコキ手たる水紗や灯花でさえ、あそこまでは出来ないはずだ。
そう思って三人の方を見ると、みんな難しい顔をして腕を組んでいた。

「……やっぱ春弓、射精量多すぎでしょ」
「ええ、ええ。こうして他人の射精を見るとよくわかります。春弓くんの生殖能力、オスとして最高の性能ですね」
「やっぱそう思う? はー……、なんかオタクくんの恋人になるって、めっちゃメスとしてラッキーな気がしてきた〜」
「君達あれ見た感想がそれ? それでいいの?」

予想外の反応をしている彼女達。どうなってるんだ。あれを見て動揺している俺の方がおかしいのか。
すると水紗が俺の目を見て、フっと笑みを浮かべる。

「確かに凄いテクニックかもしれないわ。……でもあたしね、今の春弓があれに負けるとは到底思えない」
「水紗……」
「惚れた欲目なのかしら? 一瞬で男子をイかせるようなテクニックでも、凄いとは思えないもの」
「……お前、ほんっっと俺のこと好きすぎだろ」
「そうよ? 今頃気付いたの?」
「言いやがる」

きっと、それだけ信頼してくれているんだ。
自分を簡単にイかせて、彼女にして、子供まで産ませようとしてるんだから、負けるわけなんてないでしょ、と。

「……ねえ灯花さ〜ん、オタクくんと水紗ち、めっちゃ良い雰囲気なんですけど〜」
「……この二人は時折、こういう誰も入れないような雰囲気を作ります。慣れて下さい」

ごめん梨里、灯花。
大丈夫。二人が俺を信じてくれてるのも、よくわかるから。

───すると、不意に俺達の前に秋乃江さんが立った。
手に着けた手袋は大量の精液に塗れている。とてつもない数の男子を、一方的に射精させ続けた天使の手だ。
ぼたぼたと汁を床に垂らしながら、その手を俺達に見せつける。

「……ようこそ深見野先輩、そして手コキ部の皆さん。ご覧いただけましたか、私のテクニック」
「ああ、見させてもらった。……次に秋乃江さんが言いたいことはわかるよ。俺に決闘を申し込むつもりだな?」
「理解が早くて助かります。深見野先輩を私の愛撫で負かします。そして手コキ部の関係者は全員、この手マン部の部員……つまり私の”下”につけます。部員は全員、性教育指導員として世に送り出し、政府に対して学園の影響力を強める役割を担ってもらいます」
「理事長は政界進出でも目論んでんのか? 俺はそういうの、よくわかんないけどさ」
「そのために私はこの学園に呼ばれました。前の学校で、子作り実習のある学校で、ただ妊娠してしまうのはもったいないと」
「……理事長の思惑がどうであれ、俺は負けない。その決闘、受けて立つ。そして秋乃江さん、君を負かしてみせる」
「では……期末テストもありますから、テスト最終日の翌日を決戦の日としましょう
「いいだろう」
「楽しみです」

交わす視線。
ただただ無表情の顔が、やはり俺には、冷たく寒く感じた。
彼女はそのまま、元いたカプセル部屋に戻る。そして再び、ベルトコンベアのように男子の”処理”を始めた。

「……勝つさ。絶対にな」

俺はそう言いながら、ポケットの中の名刺を握りしめた。
いつも持ち歩いて、今やしわしわになった、あのチャラ男の名刺を───

■私立天ヶ沢学園校則

『長期休みについて』
当学園においては、夏・冬・春において、長期休みを設定する。
寮に住む生徒が実家に帰る場合は、所定の用紙に記入し、担任に提出すること。
休み期間中には、出された課題に励み、学生らしく行動すること。

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